ソラマメブログ
QRコード
QRCODE
※カテゴリー別のRSSです
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 10人
プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

  
Posted by at

2015年08月31日

セカンドライフの検案書



 2014年にはセカンドライフの現状を伝える日本語の記事が一つ二つどこかに出ていたのですが、今年はもう見当たりません。人も死んだ当座は話題になりますが、やがては誰も名前を口にすることもなくなってしまいます。とんでもないすごいことをやれば、歴史に名が残るのですが、SLはどうなんでしょう?

 私が不思議に思うのは、SLの現状や終末について、ユーザーが述べたものがほとんどないことです。商売で記事を書いているSNS評論家みたいな人や、ちょっと齧って止めてしまった似非ユーザーが述べたことというのは現実的とは言い難い。

 前者はSLの失敗の原因を仮想通貨の不完全なシステムや恣意的なコントロールに求めたり、進化を続けるゲームソフトの映像技術の足元にも及ばないSLの稚拙さに責めを帰そうとしています。後者はどうでもいいですね。

 これらの死体検案書にないのは「クリエーター」の視点です。SLと他のゲームの最大の違いは、プレイヤーがコンテンツを自ら作れるという点です。だから技術的には限りがあるし、お定まりのストーリーなんていうものもありません。

 そもそも仮想通貨なんていっても、現実の「通貨」も仮想に過ぎないものであって、それが社会で用をなしているのは、発行者に対する信瀬に裏打ちされているからです。だからビットコインも現実の世界においては「仮想」ですらありません。リンデンドルにだけそれ以上のものを求めても仕方ないと思います。

 お金を出せば美しい映像に支えられたコンテンツは消費の対象として入手できます。でもそれは有償です。自然の生み出したものでない限り、どんなものにでも作り手がいます。消費するほどの価値がないのなら廃れていくのは当然ですが、価値があるのであれば対価を払わねばなりません。それをしないで無償のものを求め続けるのは東北アジアの一部の国の人民やネット民と異なることはありません。

 と、ここまで書いて気がついたのですが、SLは始めから「作る者」のためのゲームであって、それを消費する者というのは結局は脇役だったのだということです。もし消費者が主役になるのであれば、SLではなくて普通のゲームでいいのです。つまり与え続けるだけの有償のコンテンツですね。それはSLではないし、そんなものは目指してはいなかった。

 では何を目指していたのか? う~ん、何も目指していなかったのかもしれないし、はっきりとしたビジョンはなかったのかもしれません。死体を切り刻めば死因らしきものは見えてきますが、生きていたときに何を考えていたかまでは分かりません。答えはSLに代わる何かが立ち上がり、指し示してくれる形になるのかなと思います。



 
  

Posted by Sophiee Winkler at 11:14Comments(0)ビジネス

2014年12月20日

この国の知性のかたち



 何ヶ月も投稿してなかったですね。なんか他人のブログみたいです。まあ、書くことがなかったわけですが、SLに関するブログを書いている人はまだまだ沢山いて、それなりに花盛りなんだと思います。

 ただ、私がそのお花畑に足を運ぶ気がなくなってしまったということでしょう。私も含めて過去にSLブログに熱中していた人が止めてしまった理由というのは、分析すれば随分深い視点も可能かと思うのですが、それはもっと大きな、SNSの将来みたいなテーマのなかで述べるべきですね。

 特に書くこともないのですが、今日は例のスタップ細胞の小保方さんがギブアップさせられたというニュースがもたらされました。

 彼女にたいしては毀誉褒貶が激しいのですが、どうやらみんなが気がついていない大きなポイントがあるみたいです。マスコミや、評論家や、理研の内外の科学者は様々な主張をのべています。様々に小保方さんや理研を批判したり、擁護したりしていますが、彼らの立場の隔たりにもかかわらず、共通しているポイントが一つあるのです。

 それはみんな技術論に終始しているのです。羅列してみましょうか。

1.小保方さんは元を正せばAO入試で高度な科学研究などさせるのは無理だった。
2・小保方さんはちゃんとした科学論文の書き方を教えられていなかった。
3.論文製作の大家とマウス作りの第一人者が脇を固めていたのでみんな安心してしまっていた。
4・実際にスタッフ細胞を作ったのは小保方さんだけであった。
5.山中教授の向こうを張って研究成果を出して予算を獲得しようと焦った理研の勇み足だ。

他にもいろいろありますが、全部「こうすべきであったのに、そうしなかったからこんな結果になった」というものです。

 今回の情けない事件の本質はそんなところにはありません。なぜ、こんなことになったのか、それは」ほとんど全ての関係者、部外者、マスコミが「科学とは何か」が分かっていないからです。

 小保方さんの論文と理研の主張はこういうものでした。

 「なにか分からないけど、細胞に刺激を与えたり、こすったりすると、万能細胞化する。」

これが正しいかどうか、どうすればそれを頻繁に再現できるかについて日本中が喧しく言い募っていたのです。 しかし、これは「科学」ではありませんね。

 科学であれば必ず次のような問いかけがなされ、それに対する答えが、たとえ仮説だとしても用意されていなければなりません。

 「どうして刺激すると細胞が万能化するのか? それはどのような細胞生物学の理論に拠っているのか、もし今回新たな理論を構築するのであれば、それは何か?」

 日本中が本質論ではなく、技術論に終始していたのです。そしてこれは今も変わっていません。

 「なんか分からないけど、コエンザイムQ10を飲むと若返った気がする。」 というオバサンと同じです。日本中が健康食品の製造者や消費者並みの知性しかないのです。まあ、ノーベル賞取るような人はこんなことはないのでしょうが。

 このように考えるとこの手の情けなさはいっぱいあるような気がします。

   

Posted by Sophiee Winkler at 01:33Comments(0)ビジネス

2014年01月28日

MagSLのサービス終了



 遂に来るべきものが来てしまいました。MagSLが2月20日を以って全面的にサービスを終了するのです。私は2007年の7月からずっとお世話になって来ましたが、とうとう他のところに出て行かなくてはなりません。荷物もまとめないと。

 昔は本当に多くの人がSIMに溢れていて、その中でもMagSLは規模、サービス内容からも中心的な存在でした。なぜSLが凋落してしまったかについては既に色々な分析がなされているので、今更私が云々する意味もないかと思います。

 一言で言うと、リンデンラボは頑張っていたが、「手なり」でやっていた。つまり戦略やビジョンは最後までなかったということです。MagSLもそのリンデンラボの手の中でビジネスを作らざるを得なかったので、始めから限界のある中で挑戦を強いられていたということでしょう。でも新谷さんはよく頑張ったと思います。まあ、昼間は殆んど誰もいないようなものだし、何か画期的な創造が住民によって為されているわけでもないので、新谷さんもこれ以上SIMを維持していても初期のSLの理想の追求とは無関係の停滞が続くだけだと判断されたのでしょう。

 そもそもSNS自体がどのように使えるのかがまだ分かっていないように思います。現在の使われ方というのはカスみたいなものだと思います。人が人とコミュニケーションをとるということの本質を私達はさらに深く考えて見る必要があるのではないでしょうか?難しくまた大きな問題なので私はまだ確信に至るほどの考えはありません。

 21世紀になって益々エスカレーションを見せる情報化社会の一部として、ウェブやSNSをどのように使っていくべきなのか、それらの意味は何なのか?「行けば分かるさ」というアントニオ的立場もありますし、本質的にコントロールできないし、しようと思うのがおかしいのかもしれない。単なる暇つぶしでいいじゃないという人もいるでしょう。

 電話というものが初めて出てきたときにも、それなりに悩んだ人もあったのですが、そんなものはもう跡形もないですね。便利だから使う。悪用する人もいる。もっといいものが出てきたら棄てる。確かに私達はもう狼煙は使っていないですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 22:36Comments(0)ビジネス

2014年01月15日

RLの裁き(2)



合衆国地方裁判所カリフォルニア北部地域オークランド支部は次のような和解契約書をとりまとめました。

原告:カール・エバンス、ドナルド・スペンサー、バレリー・スペンサー、ナオミ・ヘミングウェイ、個人としてまたその他同様の状況におかれ、傷つけられた彼等と利害を分かち合うあらゆる人々の代表として

被告:リンデン・リサーチ・インクおよびフィリップ・ローズデール個人

和解契約書および責務の解除:
(内容を掻い摘んで書くと)
 この訴訟は2010年4月にフィラデルフィア東部地域裁判所に最初の提起がなされ、2011年4月には被告側により最初の反訴がなされ、2012年の2月と3月には原告と被告がそれぞれに訴えの変更を行いました。

この合意は昨年の5月末に為されたのですが、中身の確定に暇が掛ったので支払いはこれからということですね。

 その後両者は様々な攻撃と防御を繰り返し、またカリフォルニアで両者は丸一日の話し合いの機会を持つなどして、ついに2013年5月に和解の合意に達しました。

(1) リンデンラボは原告に約US$24,000を払う
(2) リンランラボは原告に約L$43,300,000を相当するUS$で支払う
(3) リンデンラボは原告の土地1平米当りUS$2を払う
(4) リンデンラボは原告のヴァーチャルアイテムの対価として原告一人あたりUS$15を支払うか、原告の選択によりその代わりとしてそのアイテムをセカンドライフ・マーケットプレイスで販売することを認める。

以上はそれぞれリンデンラボにより原告等が奪われたアカウントに付属していたUS$,L$,土地、創作物に対する賠償になります。

 これは集団訴訟ですから、原告以外にも同様の被害にあった人はそれを申し出ることにより、同じ賠償を受けることができます。まあ、日本にはない制度なので難しいですね。
 で、和解の場合にいつも困るのは、私達訴訟外の者にとって、いったいリンデンラボの行為の何が不法不当で、裁判所は何を認め、何を認めなかったかが分からないことなんです。

 例えば、リンデンラボが土地を勝手に没収した行為の何が、何に基づいて誤っていたのかは分からないのですね。恐らく法廷では「土地の売買という名目で対価を取っておきながら、その土地を勝手に没収するのは財産権の侵害だ。また管理料をもらっていながら没収した土地の管理をしていないからその部分は不当利得だ。」という原告の主張に対し、「バーチャルランドは財産権とは認められない。TOSでは規約に違反した行為があった場合には土地を没収されることに合意しているはずだ。」等というやり取りがあっても分からないし、裁判所がどのように判定したのかも分からないのです。

 リンデンラボは和解によって、それまでの請求からは解放されます。これが「責務の解除」の意味ですね。でも和解契約のなかで裁判所は、この和解を知らない人にはこの効力はおよばず、権利主張の機会を失うことはないと宣言しています。でも、この和解が一応のガイドラインになるので、これを何倍も上回る法外な賠償請求をするというのは難しくなるでしょう。

 余談ですが、本件の対象となった土地の広さは275,872Km2でした。またリンデンラボは各自のPaypalアカウントに賠償金を支払いますが、L$をUS$に直して払う場合には手数料を取るなんていうセコいことをしてはいけませんなんていうことも書かれています。

 この合意は去年の5月ごろ為されましたが、中身や原告の確定に暇がかかったので、実際の支払いは今頃になったのでしょうか?  

Posted by Sophiee Winkler at 00:43Comments(0)ビジネス

2014年01月12日

SLのSimの現状



 SLのPrivate Simの数については先日分かったわけですが、リンデンラボの所有するMain Land も含めた数はどうなっているのでしょうか? アメリカにはまだまだSLに関心のある人がいて、1月8日現在のSimの数と面積をレポートしてくれています。
         General   Moderate   Adult   Offline   TTL   Km2

 Linden 所有   1,622     5,018    346    0    6,986   458

 Private      1,956    13,251    4,032    6   19,245   1,261

  TTL       3,578    18,269    4,078    6    26,231  1,719

 Gneral と Moderate の差は何だったか忘れてしまいました。まあ、私達の通常の日常生活に近いのがModerateで、保護者同伴の遊園地みたいなのがGeneralですね。

 さて、スナップショットはリンデンラボの土地とは何の関係もなり私の作ったアバターの顔のドアップです。私も作ろうと思えばこんなにツヤツヤの顔のアバターがつくれるということですが、まあ、これをやると個性というか味がない、どこにでもある印象になってしまいます。

 鼻のところがデコボコしているのはポリゴンの処理がうまくいっていないのでしょうか?私のせいではありません。SLのアバターはみんなこんな具合ですね。

   

Posted by Sophiee Winkler at 23:09Comments(0)ビジネス

2014年01月10日

最近の神様



昔-Game God と呼ばれていた人物、つまりゲームの創造主ということですが、もう忘れられてしまったでしょうか?
そう、Rosedale ですね。First NameがPhilipであることを思い出すのにちょっと暇がかかりました。さて、彼はどうなっているのでしょうか? 

 昨年の11月の時点では彼はPhilip Linden という名前を取り上げられました。もうリンデンラボの一員ではないということです。代わりにSLのなかで苗字をRosedale と名乗ることのできる唯一の人になりました。名前がRosedale というアバターは10人ほどいるんですけどね。まあ、SLの中で遊ぶのは一般人として別に構わないわけです。

 Rosedaleは仲間とともにHighFidelity (高い忠誠)という名のプラットフォームを立ち上げました。まあ殆んどSLと同じコードでできているのでしょう。今はそこを魅力あるものに作り上げていることに意義を見出しているようです。

 RosedaleはBurn2と呼ばれるSIMでインタビューを受けて、そこで今までのこと、今後のことを語っています。YouTubeでUPされているので、捜してみて下さい。その中でかれはかつて必死でユーザーの減少を食い止めるためにおこなった活動を「気が狂っていたみたいだった。」と語り、また10年後もSLをはじめとするVirtual Worldは続いているが、それは随分変わっているはずだとも語っています。

 ウェアラブル、ポータブルな端末の発達については、ジャイロが仕込まれているから、SL内のアバターの動きもマウスとは違って更に3次元的に動くようになるのではと予想しています。

 長いインタビューなので改めて訳して見ることにします。もう変な気負いもなく、商業上のあるいは政治的な配慮もない自由な語り口の中に、彼の本当の姿が滲み出ている感じがします。年をとってちょっと声に張りがなくなったのが残念ですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 23:55Comments(0)ビジネス

2014年01月09日

SIM の減少の実態



 久しぶりにHerald の記事を覗いてみたら、それなりに重要なことが載っていました。まあ、みなさんもうご存知なのかもしれませんが、知らない人もいるかもしれないので書いておきます。

 SLのPrivate Sim,つまりリンデンが所有しているMain Landでななくて、個人がリンデンに管理料払って使用しているSIMのことですが、これは2009年には22,699個ありました。そして2010年には24,033に増え、2011年には遂に24,843と25,000個にあと一歩と迫ったのでした。

 しかし、これがSLのピークであり、それ以降はもの凄い勢いで契約者は減少して行きました。2014年11月には19,756にまで減ってしまったのです。今までは住人が減ったとか言って騒いでいたのですが、これはリンデンラボの収入が減ることであり、本当の意味で退潮が顕在化したのです。

 こうなることは誰にもわかっていたし、当然の結果です。何故ならリンデンラボはユーザーを個別に捉えることをせず、古いユーザーに不利なことを平気で繰り返し、新しいユーザーが入ってくればいいという考え方に立っていたからです。SL内の個人経営の店舗と競合するようなSecondlife Marketplaceからの利益を追求しました。結果としてわざわざ高いSL内の土地を借りて店舗経営をする人は減り、ウェブ上に店を構える人が増えたからです。店舗の減ったSIMには魅力なんかありません。

 今の利用者の関心は、一体どこまで減ったらリンデンラボはSLを閉鎖するかということです。ある日突然、あなたのL$が使えなくなり、US$とも交換できなくなる。SLのオーナーがいつの間にか中国の成金資本家になっていたなんて、もう笑い話ではなくなりつつあるのです。

  

Posted by Sophiee Winkler at 22:05Comments(0)ビジネス

2013年07月21日

お店の再建



 先日MagSL の新橋が閉鎖になり、私は長いことログインしてなくて、そのことを知らなかったので気が付いたら、お店も住居もすべてなくなっていました。紛失物のファイルに戻ってくることになっていますが、実際にはそうはいきません。ほとんどなくなってしまいました。

 ただお店は昔原宿から新橋に移動するときに建物だけはバックアップしてあったので、それをもとに再建が可能になりました。商品もバックアップはあるのですが、TP情報等を変更しながら一つずつ棚に置き直しています。

 今回MagSLの上野の安い区画に移りました。安い区画だからプリムが少なかったのかも? お店を再建しただけで、プリムの残数がなくなってしまいました。

  

Posted by Sophiee Winkler at 21:39Comments(0)ビジネス

2013年04月10日

SNS疲れ(2)



 SNSの目的は自分の考えや意見を自ら発信するということですね。以前からいる友達と簡単にネット上で会話できたり、自分の発信した内容に感動してくれた人が新たに友達になってくれたり、同じような意見の人がサークルになりコミュニティができたりするということも派性的に出てくるでしょう。

 でもそれを維持するのは大変です。自分のことだけではすぐに書くことが無くなってしまいます。何か書かなきゃいけないというプレッシャーが継続的に掛っているというのもつらいですね。

 アフィリエイトなどで稼ぐことを目的として割り切っている人もいるでしょう。でもそれだってかなり大変。芸能人でもない限り一日100万頁ビューなんて無理です。

 だから、あんまり肩肘張らないで、別にアクセス数を目標にしないで、自分のペースで本当に感じたことだけ書いていけばいいんじゃないでしょうか?そうすると週に2,3回位になるのかな?

 アフィリエイトで月に何百万も稼いでいるというのも嘘が多くて、昔は短期間にそういうことがあったかもしれないけど、今では無理です。それで、そういう人はYou Tubeでそのノウハウを公開すると言って、人を集めて講習会をしたり、本にして売ったりしています。ということはもう儲からないということですね。儲かるなら人に教える必要はないでしょう。だから世の中に「うまい話あります。何万円かで教えます。」というのは、もうそれでは儲からないという時期になったというシグナルと考えればいいでしょう。」  

Posted by Sophiee Winkler at 14:47Comments(0)ビジネス

2013年01月20日

アマゾンでSL?



 大変、大変、大変ご無沙汰してます。最近SLやってないので、書くことがないですね。別にSLが悪いとか気に入らないとかでなくて、ただRLが忙しいからなのです。
今、自分のウェブサイトを作ろうとして悪戦苦闘してます。

 さて、SLの方はTateru Nino のDwell on it.もSecondlife Hrald もほとんど更新されていません。最近のものではリンデンラボがSL内で使えるビークルをSL Marketplace ではなくて、アマゾンで売り出したということですね。

 もちろんプロがつくるので面白いものだと思いますが、代金はRLのUS$で払わないといけません。まあ、カードで最終的に円払いというのもOKです。これは以前お伝えしたマーケティングの幹部を入れ替えた効果ですね。ゲームと同じように遊びのアイテムをRLのお金で課金しようという方向です。

 別に面白ければいいので、反対する気はありません。でも、これによってSLをやったことない人がSLに入ってくるというものではないです。SL Marketplace でなくても買えるようにしたというだけです。

 でも、SL Marketplaceもそうなんですが、クリエーターやSL内の店舗経営者はこういうやり方もありだと思うと、もうSL内で店を持つことに固執する必要はなくなります。つまり、SLが益々殺風景になることを助長する動きだと思いますね。それからリンデンラボがUS$稼ぎのために高品質のものの販売に手を染めると、インワールドのクリエーターと競合することになります。これも長い目でみればSLから離れて行く人を増加させることになるのでしょう。

 結局SLのなかで生き、ほんとうにSLのことを分かっている人がどんどん減っていくの止めることはできないでしょう。SLのユーザーが誰かの作ったものを消費し、誰かの作ったストーリーに沿って遊ぶだけのゲーマーだけになっていくのなら、もう他のゲームと区別する必要はなくなるし、それはSLとは違うものですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 15:07Comments(0)ビジネス

2012年11月18日

ジュースの収穫



さて、積み残しのリンデンラボの幹部ですね。人事とマーケティングの女性VP達が残っていました。

Lori Medeirosは人事部門のVPで、人材を募集し、彼等が気分良く働ける条件を整え、創造的な文化を維持していく責任があります。

リンデンラボに入る前にはLeapFrog Enterprise の人事のディレクターで採用を担当していました。キャリアの初期では彼女はアクセンチュアに勤めていてビジネスプロセスのデザインについてのコンサルティングを担当していましたが、そのご900人を超すコンサルティングのプロフェッショナル達の長期キャリアの設計ややスタッフィングを担当しました。Loriはノートルダム大学でMBAをとり、別の大学で会計学の学士号も持っています。

Lee Senderov は10年以上のオンライン・マーケティングと電子商取引の経験を有し、2012年7月にマーケティングのVPとしてリンデンラボに入社しました。

それ以前は彼女はBecome.comでUS Comparison Shopping and Online Marketing 担当のVPをやっており、また家財道具や装飾を専門に扱うe-コマースのコングロマリットであるBroadspan Commerceの経営にも携わっていた。

2006年にはNaked Juice Company の東海岸のオペレーションのマーケティング活動を統括していましたが、最終的にそのビジネスはペプシコに譲渡されました。

彼女はHarvard Business School のMBA ホールダーであり、大学では歴史、フランス語、スペイン語、イタリア語を専攻していました。

さて、リンデンの幹部の陣容は大分変わりましたね。創立当初はGrid を生み出した技術者を中心にして、ITやゲーム業界とは必ずしも関係のない業界の人事、財務、マーケティングの人材を幹部に迎えていました。そこにベンチャーキャピタルによる投資が行われ、会社の価値の増大を第一に考える人々が主導権を握ることになりました。この段階では会社の経営と技術の開発に必ずしも統一的な方針があって、それに従った運営がなされたということはなかったのです。

次にいよいよ本物の会社経営の時代が到来し、創業者のRosedale は棚上げにされ、ウェブやPCゲームの業界、ウェブ通販を経験しているマネジャーを幹部に据えたのでした。つまり「SLはゲームじゃない、プラットフォームなんだ。」という根源的な主張ともいよいよおさらばということですね。創造やイマジネーション、趣味と芸術といった世界から娯楽や射幸へと大きく舵を切ろうとしていると、私には思えます。ご心配なく。エロは生き残ったようですよ。

もっとおいしい100%の生ジュースが飲みたい! というのがリンデンラボの株主の願いなのです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 21:08Comments(0)ビジネス

2012年11月13日

重武装したぞ!



Dwell on it にリンデンラボの幹部の名前と簡単な履歴が載せてありました。今まではトップの3人くらいしか公表されていなかったので、Tateru Nino がリンデンラボに取材したのですね。

Rod Humble, CEO
Malcolm Dunne, CFO
Lisa Berry, General Counsel
Don Laabs, Senior Director of Product
John Laurence, Senior Director of Product
Lori Medeiros, VP of Human Resources
Jeff Peterson, VP of Engineering
Lee Senderov, VP of Marketing

Malcolm Dunne は財務の最高責任者で、先ごろ前任者が辞任したので就任してからあまり時間は経っていません。彼は双方向型のアミューズメント産業に15年勤めていました。公認会計士です。会社はトライオン・ワールドというところで幹部を務めていました。ビデオゲームの会社です。詳しいことはこちら。http://trionworlds.com/en/

トライオンにいた3年半の間に450人の会社の売り上げを1億ドル以上にするのに貢献しました。Capcom やElectronic Arts でも働いていました。ゲーム産業界の凄腕経営者ですね。

Don Laabsは、やはりゲームの業界で20年以上の経験を持つベテランの技術者です。Electronic Arts、MindscapeおよびSoftwareToolworksでビデオゲーム製造の上級製造担当重役を勤めていました。もうくたびれちゃっているかも。

彼の作ったもののうち有名なゲームとしては、「マリオのタイムマシン」、「生と死」、「Sims 2」、「Sims 3」、「Chessmaster(2100-7000)」、「Miracle Piano Teaching System」、「Wing Commander (SNES)」等があります。元々はHewlett-Packard で電磁波の研究をしていました。カリフォルニア大学バークレー校でエレクトロニック・エンジニアリングとコンピュータサイエンスを専攻していました。

John LaurenceはSONY に8年間勤めていました。台湾SONY でゲームスタジオの責任者に任じられていました。リンデンラボとその他の会社で10年に亘るマネジャーの経験があります。双方向のエンターテイメント業界に入る前にはPricewaterhouse Coopersで経営コンサルタントをしていました。標準北京漢話の遣い手です。コンピュータ・サイエンスの学位を持っています。

と、ここまで書いて、何かすごい重武装軍団じゃないかと思いますね。読者もなんだか興奮しています。いよいよリンデンラボが本気で経営し、本気でプロダクト開発に取り組むシフトを敷いたのだと期待し、喜んでいるのです。

続きはまた。  

Posted by Sophiee Winkler at 23:39Comments(0)ビジネス

2012年11月11日

ウサギと馬の戦い(2)



去年の8月ごろこのブログでお伝えした「ウサギと馬の戦い」について最新の情報がDwell on it に載っていました。

どんなものだったかというと、SLのなかでペットを飼育してそれを販売するというゲームです。毛並みの違う個体が生まれたら高い値段で転売できるというマーケットがあるという幻想に基づいて、飼い主は牧場や農場を経営して、水場や餌や繁殖の用意に投資して時間の経過を待つというものです。このウサギの飼育ビジネスと馬の飼育ビジネスの経営者がお互いに自分の権利が侵害されたと訴えているのですね。

このモデルの原形はCion Chicken という卵と鶏の飼育のビジネスです。鶏を生かしていくためにはある程度の土地と餌をやる必要があり、それはCion 研究所から買うことになります。とても沢山の人がこの市場に参入して血眼になって変わった模様の卵を手に入れようとしていました。

でも、そんな卵は食べられるわけでもないし、売れるから価値があるのであって、持ち主がそれを保有していることのメリットはほとんどないのです。中国人が美術品の国際オークションで価値が分からないのに、人が高い値段をつけたものを横取りして、落札した後転売できないで困っているというのに似ていますね。(中国人の場合は転売先がないとお金を払わないので、今ではお出入り禁止になっています。)

本件はもともとはウサギのOzimals が馬を訴えたのです。でも、パクられたというBreeding Program はOzimals がソフト制作者から非排他的なライセンスを買ったもので、製作者はその後同じものをAmaretto Ranch Breedablesにライセンスして彼等がそれを利用して馬のビジネスができるようにしたのです。この点でOzimalsは馬ビジネスを差し止めることはできませんでした。

実際にお話しはもっと込み入っていて、プログラムの作成者は3人いて、2人まではOzimals に権利を売っているが、もう1人はそうでなかったのです。最後の権利者はテキサス州の裁判所にOzimalsを相手にそれを訴えて認められています。

で、残りの争点に関して裁判の結果次のような中間時点でのカリフォルニア州北部裁判所の命令が出たのです。

今回の命令では原告(訴えた方)はAmaretto Ranch Breedables で、これは馬です。それから被告はOzimals Inc.Et.Al. で、こちらがウサギです。馬の方がOzimalsがそのコピーライトを誤って利用しているというものですね。でも、これって何がいいたいのか?救済命令を求めるのであれば、何かが侵害されているということを示さないとダメではないかと思うのですが、自分が被害を被ってなくても、原告の行為によって危険性が増す場合はかまわないという判例があるというのがAmarettoの主張です。とてもややこしいです。

最終的に下った命令の中身は、「被告による原告の請求の根拠がないという主張は十分な根拠を持たない、しかし原告の訴えによって守られると主張されている法益も確固たるものでないため、被告の活動を差し止めるという判断は得られない。」つまり、原告の主張は保護の対象にはならないというものでした。

馬の勝ちそこないという結果ですね。でも、結局オリジナルの概念はCion Chikenなので、両者とも図々しいのではないかというのが私の見解ですが、争点はビジネスモデルではなくて、動物が増殖していくプログラムの所有権とライセンスを巡るものなのでした。

私のサマリーでは何か釈然としないので英文で命令を読みたいというかたはこちら。

http://media.taterunino.net/C-10-5696CRB.pdf
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:20Comments(0)ビジネス

2012年11月01日

火星を買った人



私だけが知らなかったのでしょうが、Blue Mars Grid が2月にRLの大学に買収されていました。買ったのはインディアナ州のBall State University で、そこにあるInstitute for Digital Intermedia Arts という研究所がそのGrid の中で音楽とか映像芸術のDigital 表現を研究するのです。

正確にいうと、Grid を買ったというよりも、Grid を自由に使い、そこで開発した様々なコンテンツを大学研究所の資産として所有し、また使用する排他的な権利を買ったということでしょう。でも今のところ商業目的ではないのだそうです。まあ、学生さんの教育や研究用ですね。SLでそれをやってもリンデンラボが全てのコンテンツの所有権を主張するし、Griefer は居るし、安定性は低いし、コンテンツは盗まれるし、本気でやりたい人達にとっては使いにくいということでしょう。

Ball State University は2009年以来Blue Mars Gridを教育研究用に使ってきて、これは結構いけるじゃないかと思ったのでした。Blue Marsの創業者はAvatar Reality Inc.でこれは創業には日本人も何人か関与している、ハワイに本社を置く仮想世界開発を目的とする会社です。今後もBlue Mars には10人ほどのスタッフを残してサポートするようですね。

Ball State University というのは百年以上前に地元の事業家であるBall 兄弟が大金をはたいて設立した大学で、最初は産業や教育のための指導者養成を目的としていたそうです。

何か、SLと比べてこっちが本筋なんでしょうか?知らないことはいっぱいありますね。
以上の情報はDwell on it のふる~い記事からでした。2/26です。

でもね、Blue Marsに対しても文句を言っているユーザーは少なくないのです。SLの悪いところはちゃんと受け継いでいるとか、3D仮想世界に対する本質的な理解が足りないとか。本当のところは自分でログインして体感するしかなさそうです。

ハッカーのTizzards Foxchase がBlue MarsからSLに戻ってきたのも上のような事情があるのかもしれません。確かに彼にはSLの方が似合っていますね。

Blue Mars に興味のある方はこちら
http://www.bluemars.com/

Ball State Universityはこちらです。
http://cms.bsu.edu/
  

Posted by Sophiee Winkler at 00:21Comments(0)ビジネス

2012年08月18日

別アカ監視装置



 SL Marketplace にまたしてもユーザーのIPアドレスを取得できる装置が出品されました。 “ALT-Ditector” という名前です。製作者はこの製品はSLのサービス規約違反ではないと主張しています。何故ならこの装置はサイトを訪れた人のデータを購入者以外には伝えないし、購入者にだってIPアドレスを教えないからです。

 それで意味があるのかと思いますが、こういう説明です。あるアカウントが装置の設置者の土地を訪れて、それが別の名前のアカウントを使って同じ土地を訪れると、そのことが設置者に分かるのだそうです。つまり同じPCから別アカで訪問しても分かるということ。

 まあ、確かにサービス規約違反ではないのかもしれないけれど、なんかそれが分かったからといってあまり役には立たないような気もします。自分で複数のBotsを設置したりすると、いちいち同じところから送られた複数の人物がうろついていますよなんてレポートが来るわけですね。

 一年ほど前にRedZone という名前の同じくIP アドレスの検知器がリンデンによって製作者もろともBanされてしまいました。だから引っ掛からないような触れ込みの商品を作っているのです。SL Marketplace  ではこの他に何種類かの検知装置が売られています。アカウント名で検知するという原始的なものもあります。それくらいは私だってつくれますね。

 このALT-Ditector のメリットはあなたが大きなモールを経営していて、それをテナントに貸したりしているときに、テナントがBots を使っていることが分かるというくらいですね。実質的なメリットはあまり感じられない。まあ、結局は何かの秘密のボタンを押すとIPアドレスが分かるという仕掛けなんじゃないでしょうか?

 Nino はそれは面白いトリックだが、リンデンラボがそれを許すかどうかはまた別の話しだと述べています。何でも好きなようにブロックできる全能者ですからね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 17:55Comments(1)ビジネス

2012年08月16日

悪童再集結



8月の6日に一年以上前にSLで大事件を巻き起こした連中がRLで再集結して旧交を温めたという記事がSecondlife Herald に載っていました。http://alphavilleherald.com/

彼等はUrizenus Sklar, Pixeleen Mistral, Tizzars Foxchase, 等で、Woodbery 大学の学部長も名を連ねていました。
Urizenus Sklar はシカゴのNorthwestern 大学の教授でSecondlife Hrald (Arphaville Herald) の主筆で、SLの中に入って3D Vertial World の研究をしています。世界中でサイバーテロを繰り広げているAnonimus のグループとも接触しています。Tizzards Foxchase は有名なハッカーで、Linden Labs を相手に大立ち回りを演じましたね。

さて、集まったからといってどうということもないのです。もうSLの中で悪ふざけをする気もなくて、お酒飲んで昔話をしている程度です。次はどのmetaberse で騒ごうか位しかないのかな?彼等は自分たちを「共産主義者」を位置付けていますが、実際には共産主義を標榜しているわけではなく、「革命家」気取りでいるわけです。

この記事を見た読者もあまり興奮している様子もありません。

IntLiber

「まあ、あれから一年、何も起きていないし、アホな予言もするやつもないしな。SLは死んだね。」

Avenger Chip

「 まず、この連中は共産主義者じゃないし、それについて何も知っちゃいないさ。社会階層で言えばアッパーミドルクラスからの落ちこぼれだ。ゲーム(SL)の中では馬鹿げた役回りを演じて、一般人民の仲間みたいなふりをしていただけだ。

 ゲームの中では金持ち野郎に一泡ふかせた。実際そいつの頭はコオロギの詰まった籠みたいに騒がしくて支離滅裂で、限度を超えて行ってしまっていたことは確かだ。(Emerald Viewer のFractured Crystal を指しています)しかし今では罪のないおばちゃん達を困らせて喜んでいる。(SLの中の商店主を指すのかな?)

 次は何だ?彼等はもう人間の愚かさの突き当たりまで行ってしまったことを恥じ入るべきだろう。こんなイカレた奴らはどうすべきなんだ?奴らは自分自身を憎んでいて、それと同じくらいに世界を憎んでいる。こいつ等は限られた額の金しか持たない人々をどんなふうにしてでも助けることはできない。貧しい人々の権利を守るために手を結んでいる人々と共に歩むなんていうことも、その本性としてできはしない。

 愚かで甘やかされたガキども。自分達が理解できない(大事な)ものになんとか関わろうとしてバカなテロリストと一緒になって悪ふざけをして笑っているだけだ。そのセンスのないテロリズムは何者をも代表していないし、何も成し遂げてはいない。次から次へと敵を作っただけのことだ。」

lulzartizar

「この人達の飲み会の写真をみて思うのは太って知恵の遅れた金持ちオタクっていうことね。高いお酒を飲んで、何か人々に意味あることをしているように装っているだけでしょ。」

う~ん、評判悪いですね。  

Posted by Sophiee Winkler at 22:21Comments(0)ビジネス

2012年08月15日

CFOの辞任



Dwell on It によれば、リンデンラボの財務担当重役であるBob Komin が8月初旬に辞任した模様です。およそ2年半ほどその任にあったわけです。

リンデンラボが一番苦しい時期に最終的には史上最高益を出すことに貢献したのですから、リンデンにとっては功労者といえるでしょう。でもユーザーにとっては何もいいことなかったですね。そもそもポジション的に土地の管理費値上げとかを除いてはユーザーとのインターフェースがないわけだし。

特に本人の談話はないし、リンデンの公式発表でも「あらたな機会を求めて」とあるだけで、事情は不明です。

米国の会社の経営は日本と比べてオープンでインフォーマティブとかいうのは勘違いというか、大きな幻想なのではないでしょうか?色々もっともらしく公式見解を発表するけど、実は本当のことはほとんど伝えていないというのがこのリンデンの8年余りの経営だったですね。

株式の公開や上場をしていないプライベートな会社だからしょうがないという見方もできますが、プラットフォームについてはやたら明るいオープンなお話に仕立てられているので落差は大きいです。

まあ、東京ディズニーランドとオリエンタルランドの関係みたいな、あるいは舞台と楽屋裏みたいなもんだからこんな感じなのは世界共通なのでしょう。

私はBob Komin という名前は初めて聞いたので、あまりニュースバリューは感じなかったですね。まあお詫びに写真でも載せておきましょう。



以前はマイクロソフトの子会社のCFOだったし、今はネットで演劇のチケットを売る会社のCFOをやっています。

  

Posted by Sophiee Winkler at 22:59Comments(0)ビジネス

2012年06月03日

リンデンミーティング



Dwell on It の記事からです。
5/18日にリンデンラボはSLの中で大きなミーティングを開催しました。これは自社関係者のみで専用エリアに集まったので、一般の人は参加できませんでした。

でもかなり大規模ばもので長らく使われていなかったスタッフのアカウントも沢山参加していました。ということで読者からTateru Nino に多くの問い合わせが来ましたね。いったいなんで集まったのかということです。

ユーザーとしてはこんなに全員参加に近い規模のミーティングって何か悪いことの前兆じゃないのかって思ってしまうわけ。レイオフとか方針の変更とか。

Nino はリンデンラボのPR部門のスポークスマンであるPeter Gray にコンタクトして何か公式に確認してもらえる情報はないのかって尋ねました。

彼の答えは予想通り、「我々は内部の会議を公に論じることはありません。」というものでした。

私は色々心配しても仕方ないと思います。本当に真剣なミーティングを持つならRLでいいからです。まあ、集めるのが面倒ならSL内でということでしょうが。別に社員で集まって物事を決めている会社じゃないので、一方的に言い渡すだけならメールなんでしょうし。

このあとリンデンは公式に「SLはゲームである」ことを認めるようなアナウンスをしましたね。でもこれもSL内会議とは関係ないかもしれないし、仮にあったとしても、SLがゲームであるとかないとか言葉の遊びをしてもユーザーには意味はないでしょう。

何度か指摘していますが、Tateru Ninoの取材力もかなり落ちてきていることの証拠みたいな記事でしたね。今までなら幹部や社員にコンタクトして概要くらいは教えて貰えてもらえたのですが。
  

Posted by Sophiee Winkler at 20:04Comments(0)ビジネス

2012年05月07日

最近のニュース



ムンクの「叫び」のうちパステル画のものがオークションに掛けられて史上最高値で落札されました。これ、前にも書いたけど、叫んでいるのは手前の人物ではなくて、背景の自然なんですね。自然の圧倒的なエネルギーの前に恐れおののき耳を塞いでいる人物が描かれているのです。ここがわからなくて、TVで変なコメントしている人が多いです。

さて、GWも終わりましたが、遭難やら竜巻やら二股やらで相変わらずニュースに事欠かないRLです。でもSLの方はあまりニュースがありません。

Tateru Ninoは”SeconLie"(第二のウソ)というパロディサイトにコンタクトして癌研究用にワンクリックで寄付をするという取組について紹介しています。一応SL公認なので、インチキではないでしょう。でもどのように使われるかは世界中の他の寄付と同様に不明確です。世の中にはお金持ちがいっぱいいるので、別にSLやっている貧乏人の懐なんか当てにしなくてもいいのではないでしょうか?

それから最近のGridの不安定さについてもこぼしています。確かにわたくしも連休の前半は2度ほどログインできない時間帯が長期に続いて困りました。でも暇なときは懸案のTV台作成をしていたので時間を無駄にすることはありませんでした。

Gridがダウンすると長い目でみれば土地所有者に対する約束を果たしていないことになるし、Secondlife Marketplaceの買い物もする意味が薄れるので、リンデンラボとしては真剣に修復に取り組まなければいけません。でも仕事自体は面白くないのでメンテナンス要員のなり手は減ってきているのではないかしら?どうせならFacebookとかに入っていたほうが株が上場されるのでよかったかもしれませんね。

今米国の若いIT技術者はSLよりも他のSNSやGoogle や Microsoftに就職したいのではないでしょうか?SLの方も以前より技術的に落ちてきているような気がします。単なる直観で根拠はないのですが。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:16Comments(0)ビジネス

2012年04月18日

SLのダイナミズム



Tateru Nino が久々にSLとリンデンラボについて述べています。ちょっと抽象的ですが。



リンデンラボが園芸店かスーパーマーケットか金物屋みたいなものであるなら、そのコミュニケーションの実態はどこといって問題があるわけではない。

しかしリンデン自身が長年述べてきたように、それはユニークなモデルに基づくユニークなサービスを供給するユニークな会社である以上、コミュニケーションの面から見る限り、この会社は携帯電話や籐の籠やビデオゲームを売っている方がいいだろう。

リンデンのコミュニケーションのモデルはそのパラダイム(あるいは世界観と言った方がいいかもしれないが)にマッチしていないし、全く頂けないポイントでもある。
SLを続ける限り、リンデンはその顧客(またそれは彼等にとっての材料の供給者でもあるのだが)から自身を完全に区別することや切り離すことは決してできはしない。

SLはクリエーターと消費者とリンデンラボが周期的に依存関係を交換しあっており、明確な区別なしにその役割の境界がぼやけつつ変化していく。それぞれが撚り合わされたプロダクトやサービスを通じて完全に相互依存する関係だ。
SLは個々のあるいは一纏まりのプロダクトやサービスに代表されるものではない。それはフローであり、プロダクトやサービス、顧客、クリエーター、開発者、コミュニケ-ター、市場、請求システム等々のダイナミズムそのものである。

その流れは途切れ途切れのコミュニケーションや実験の失敗や、あるいは実態に合わせて更新されていない受け答えのフローチャートを握りしめているコールセンターの下働きの社員のしくじりでもないかぎり、停滞しあるいは堰き止められることはない。

これらはSLの「勢い」を損なう。それはリンデンラボが実際には水路を開かないままに流れを復活させたい「勢い」のことである。私がそれは無理だと今更述べる必要もないだろう。

SLはマスコミで華々しく採り上げられたから流行ったのではない。マスコミで採りあげられたから製品やサービスが当るとは限らない。SLは製品やサービスの質が良くて当ったのではなかった。流行った当時だってそれらはかなり不安定で情けない状態だった。SLが流行ったのは役割の変わるダイナミックな性質によるものだった。
SLはそのダイナミズムが弱まってきたために現在成長がフラットになってきている。

私はリンデンラボのコミュニケーションについて不平を言っている。SLのダイナミズムが破壊されてしまったというのは明々白々なことだ。リンデンラボのコミュニケーションは飛びぬけて素晴らしいというものではなかったが、十分なものであった時期はあった。目に見えぬ発電機を回すサポートとして十分なものであった時があったのだ。

SLはプロダクトやサービスやコンテンツ、顧客、リンデンラボすらを超えたものだ。それはエネルギーであり、流れであり、ネットワーク効果であり、コミュニケーションである。つまり、純粋はダイナミズムそのものなのだ。それは今や自由に回るのを恐れてブレーキを掛けられている車輪のような存在だ。」

一言でいうと、SLが流行ったのはユーザーの自由な活動や、ユーザー、クリエーター、ラボの相互依存関係によるものであって、それに制限を加えてそのダイナミズムを阻害してしまったことが、SLが今日停滞期を迎えてしまった原因だと主張しているのです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 00:57Comments(0)ビジネス