2008年01月30日
エコとSL
ちょうどTVで二酸化炭素による地球温暖化の問題を取り上げていましたので、それを横目に見ながらセカンドライフが環境に与える負荷を考えてみたの。
分りやすくするために取り敢えず11,900あるSIMに限って考えます。メインランドの規模とか、ビューワー使っているみんなのPCのこととか分らないもんね。
全てのSIMのサーバーがクラス5だと仮定して、一台あたり175Wの電気を使ってます。これは24時間回しっぱなしだから、SIM全体で一年間の消費電力量は18,242,700kWh。
カリフォルニア州の発電所のデータが入手できないですね。入手しようとしてたら多分テロリストだと思われて、RLの捜査活動の対象にされちゃうかも。それですべてのSIMが日本に存在していると仮定して、東京電力のデータで考えましょう。
そうすると、これにより排出されるCO2の量は年間5,875トン。といっても全くイメージが湧きません。とっても沢山ね、きっと。そこでこれを日本の家庭の年間CO2排出量である5.5トンで割ると、約1,070世帯分になるんですね。すごーい、なんとかしなくちゃ。
SIMのサーバーによる電力消費をクリーンエネルギーで賄うとすると、175W×11,900=2.08メガワット。風力発電機の大きなのがちょうど2メガワットの発電量ですから、リンデンラボはカリフォルニアに自前の風力発電所を1基つくればいいんですね。これなら出来るかも?
2008年01月29日
サーバーの更新(その3)
全て投稿を全部訳していたらきりがないので、要するに外国人のSIMオーナーは何がいいたいのかをまとめてみましょう。
まず、リンデンラボがサーバーをクラス4からクラス5にアップグレードすることを提案したことの何が気に入らないのかですね。表面的には、管理費のUS$100UPの根拠が分からないことです。クラス4のUS$195の意味もわからないし、そこから100UPする理由付けを知らされずに、ただ一方的にお金を払うのは我慢できないんですね。
でも、世の中のモノって全ての原価がわかって売買されているわけではありません。だから、不満の根本にはリンデンラボがサーバーのソースコードを明らかにしないので、リンデンラボから買うしか選択肢がないことへの苛立ち、自分たちが不当に搾取されているのではないかという疑念が存在してるんです。もちろんUS$195を既得権として、それがクラス5にも適用されないという厚かましい不満もあります。
ところが彼等は自分たちの感情の実態を認めないで、いろんな理屈をつけて抗議を行います。例えばクラス5になって電気代が下がったり、ダウンの割合が下がって得をするのはリンデンも同じなのに、そのコストをなぜユーザーに負担させるのかというロジックですね。
それからマシンのスペックではなく実際にどれくらいパフォーマンスが向上するかの情報が与えられていない。だから判断できないという主張。その類型として実際の二つのマシンの差はほとんどないのに余分にお金が欲しいからアップデートを薦めているという主張です。
また、リンデンは物凄い数のサーバーを発注しているのだから、調達コストはひょっとすると半分位なのではないかとうい憶測を披瀝するユーザーもいました。
確かにSIMオーナーは自分のサーバーを見ることはできません。また同一条件で4と5のサーバーのパフォーマンスを比較することのできる人はわずかでしょう。もし「あなたのサーバーが壊れましたので、サービスの継続を希望されるなら新たなセットアップ費用と、管理費を支払ってください。」と言われても本当かどうか確かめる術はありません。ただ、現在までのところそういう交渉は行われていないようです。
しかし、このようにみんなでワイワイ言っているうちに、あることに気が付いた人がいたんですね。このままクラス4でがんばってると、サーバーは壊れる、あるいは頻繁にダウンする。そうなるとリンデンラボは自分のためにクラス4をクラス5にアップデートするはずだ。毎回ちょこちょこ直していては一台毎のメンテナンスのログを管理しなければならす、部品の管理だけでも大変だし、丸ごと取り替えたほうが人件費も節約できるでしょう。
だから、ある時点にある幅を以って徐々にサーバーを入れ替えるはずだ。今度の提案はその時期が来たということではないのか。それにより余ったクラス4を有効に活用するために考えだされたのが、今回のリプレースの提案のおまけみたいについている「スイッチ」のオプションなのではないか。最後まで残るクラス4がどんどん壊れていっても、一方で余ったクラス4を当てていけばいいんじゃないかなんて。
考えてみればサーバーは24時間動き続けているんだから、そう何年も持つはずないですね。実際には消耗品なんだけど、まるで耐久品の賃貸契約みたいなことにしているのが現状。
そこで問題になるのはリンデンラボはユーザーが管理費を払い続けている限り、サーバーを維持しなければいけないのかということですね。サーバーを買って、維持費を払っているという建前ですが、SIMオーナーがお金を払っているのはセカンドライフで一定のバーチャルなスペースを排他的に利用できるサービスに対してですね。実際の契約がどうなっているかは分かりませんが、オーナー達もそのへんのところはあやふやな部分があるようだわ。
でも、みんなで議論したおかげで、問題の構造がちょっと分かってきたのかしら?彼等はこれを前進と考え、私達日本人はこれを面倒なことだと思ってしまいます。なんでこんなに違うんでしょうね?でも、投稿読んでるだけでもいろいろ分かりますね。肩の凝りそうなおカタイお話でした。
2008年01月28日
サーバーの更新(その2)
サーバーのクラス切り替えにともなう初期SIMオーナーのリンデンブログへの投稿を紹介しています。ここまでで意味が分からない人は昨日の記事を読んでね。
⑤Muram Neruda
「クラス4と5の両方のSIMを持っているけど、ユーザーの立場からすると大した違いはないよ。リンデンラボに余分に月々もうUS$100払うという光栄に浴する他に、メリットはあるのかな?」
⑥Digital Digital
「月にUS$195払うのは高いと思ってたけど、295でも払っていいよ。損はないから。リンデンラボはマシンを管理しているだけじゃなくて、壊れたときには交換してくれるんだからね。ホスティングカンパニーで新品サーバーの代金と、修理費を取るとこがあるんだ。人件費は時間当たりUS$200から300も掛かる。確かに安くはないけど、ソフトのお掃除もしてくれる。将来管理費が下げてもらえることを期待してるけど、今文句をいう積もりはないね。ぼくらはSLの初期の開拓者だからね。」
⑦Reduc Decostra
「Hnazoが『サーバーソフトをオープン・ソースにするっていう約束は守ってもらいたい。』って言ってたけど、リンデンラボが公式に約束したことはないね。覚えているのはコリー・オンドレイカがオープン・ソースを推進してたこと、それから彼がビジョンの相違を理由に首にされたことかな。分からないのはリンデンブログにリンデンラボが何か発表するとみんな大騒ぎすること。以前はグレードアップするのにUS$150から200取られてたのが、今度はただなのに、気に入らないんだね。嫌なら要求しなきゃいいだろ。」
⑧hugsalot
「私はリンデンラボがクラス4のサーバーを引退させて、すべてを5に切り替えるのをみんなもう1、2年待ってみてらどうかなって思うの。そうなったら長老扱いしてもらって管理費は据え置きってことになるかも。」
⑨Bjorn Collins
「リンデンのブログに但し書きありましたよね。『このサービスを受けるためにはあなたが我々と良好な関係にあること』って。これって何?もし私達があんたを嫌いならUS$100ぽっち要らないからねっていう訳?でも、僕は間違っているのかも、だっていい関係にあるもんね、ちょっと面白いと思っただけだから。」
⑩Nobody Fugazi
「答えてもらえると嬉しいです。、もし、クラス4のハードウェアが故障したらリンデンラボは同じパーツを探して取り替えてるの?それとももっと費用対効果の高いパーツを使ってシステムをアップグレードするのかしら?何で聞いたかというと、クラス4のサーバーって、誰も知らないうちにクラス5に作り変えられているんじゃないかって思ったから。前以て計画していないと、物品管理上の悪夢ね。」
みんな色々考えてますね。特に⑩は面白いです。確かに自分のサーバーって見られないんですもんね。実際にはクラス4と5の中間みたいないろんな中古サーバーが動いているんでしょう。
外国人ってコストや理屈に対する態度が日本人とは大違い。時間待ちなんかの時に読んでると飽きません。
2008年01月26日
サーバーの更新
SIMのオーナーなら知っていることだけど、普通は知られていないサーバーのお話です。06年の10月にリンデンラボはSIMのサーバーの更新をオーナー達にお勧めしました。それまでのサーバーはクラス4で、新しいのはクラス5です。
クラス4と5の違いはCPUがOpteron270からIntelのXeon5148つまり、Core 2Duoになったことですね。それからRAMも2GBから4GBになりました。電源の効率も68%から84%にアップ、消費電力は稼動時には従来の230Wから175Wに減ったんです。
で、ポイントはクラス4の時は月の管理費用はUS$195だったのに、クラス5ではUS$295に上がったということね。それでコストコンシャスな外国人SIMオーナーは新しいサーバーに移行しなかった人が結構いたみたいで、その人たちをGrandfathers、「おじいちゃん達」、または「開拓者層」と呼ぶんですね。
さて、先日リンデンラボからこの人たちにブログの形でこんな提案がありました。
(1) クラスのアップグレード
2月1日以降、クラス4のSIMオーナーは移行費用なしでクラス5にアップ・グレードできます。ただし管理費用はUS$100アップです。
(2) クラスのスイッチ
クラス4と5の両方を持っているオーナーはどちらかに合わせることが可能です。でもどちらに変えても一つあたりUS$100の移行費用が必要です。
これに対し開拓者層のオーナー達からはいろんな意見が寄せられました。7割方は反対意見というか抗議ですね。例えばこんな具合、
① Kebin Paisley
「基本的に大した差のない豚の餌みたいなサーバーに更新させて、余分に月々US$100取ろうというんだな。」
② Nebadon Isumi
「この記事3回読んだけど全く分からないよ。考える手掛かりが全然ないじゃん。」
③ richard
「冗談言ってんだろ、……だろ?」
④ Loydin Tripp
「結局4と5の違いって何?周囲にいる仲間のITの専門家に聞いて回ったけど、誰も分かってないよ。好意的に言っても定義が漠然としてる。もっとはっきり違いを明らかにしてもらえないかな?ハード、ソフト、サービスでどう良くなるの?スーパーに行ったら、店を出るときには買い物バッグに何が入っているか知っておきたいよね。」
こういう調子なんですが、投稿は全部で128あるので結構楽しめますね。それに普通では分からない情報も入っているし、外国人の理屈の立て方が分かって勉強になるわ。次はそのなかでも重要なものをピックアップしますね。
2008年01月25日
マネロンその2
RLでもSLでも大してお金持ってない私には関係ないマネロンのお話の続きです。私たちのような普通のアバターとマネロンがどう関係しているのかということでした。
社会的な存在としてしっかり認知してもらって、ゆくゆくは株式公開等の方法で創業者利得を手にしたいリンデンラボとしては、RLの社会に認められない行為をSLから排除していくというのが基本的なスタンスなんです。だからマネロンも認められない。本来のSNSの目的を逸脱してますからね。そんなものはスイスと香港とケイマン諸島でやって頂戴というわけ。
で、リンデンラボはどうもマネロン摘発部隊を組織しているらしくて、その人たちがSL内で疑わしい経済行為をしているのを見て査察に入るの。別にマトリックスの黒スーツの男達みたいなのがSLに出現してくるのではありません。リンデンの事務所でアバターのお金の出入りをソートして怪しげな取引をピックアップしてるんですね。
その結果お店をやっているわけでもないのに、突然多額のお金をやり取りしているアバターを見つけて、アカウントを凍結して査察に入るのね。この間そのアバターはログインできなくなります。もちろんアバターにはメールで通知があるわけだけど、英語でちゃんと反論できないとかなりの確率でアウトになります。つまり登録抹消。アバターが消滅しちゃうから、モノもお金も没収されたのと同じ。リンデンラボ儲かっちゃいますね。
部隊の人たちはRLの交通違反の取締りみたいなものだから、ちょっと怪しくてもアウトにして首の数を稼ぐんでしょうね。ちゃんと仕事してますよって。で、日本人はろくに反論しないからとっても危ない。実際つい最近、勝手に他の人から巨額のL$が送りつけられた人が登録抹消になっちゃいました。何で理由なくお金送ってきたかは不明なんだけど。「そんなの関係ない」ということで、何故かもらった側が悪者になります。
多分本格的にマネロンする人はPC一杯借りてて、クルーザーとか別荘とかの高額商品を売買して商売を偽装してるので分り難いでしょうね。だから、無実の運の悪いアバターが犠牲になるわけ。これって麻薬栽培の疑いのある土地をナパーム弾で焼き討ちしてるどこかの国の軍隊に似てますね。無実の人でもお構いなし。
というわけで、私たちにもいつ災難が降りかかってくるか分りません。私なんか時々別アカウントに5000L$くらいあげちゃうので、けっこう危ないことしてたんだ。
対策としては、高額商品を作って売るときにはリンデンラボに宣言しておく。Classified広告の形でもいいでしょう。それから資産や情報は別アカウントと共有または分散して持つ。その場合IPアドレスは別が望ましい。土地はグループで借りておく。突然いわれのない巨額のお金が入ってきたら、直ちにリンデンラボに報告する。英語の分る人を友達に持っておいて、すぐ反論する。こんなもんでしょうか?
だいたいSLなんて基本はガラス張りなんだから、この世界で巨額のマネロンをするのは素人だろうし、巨額といっても多寡が知れてるだろうし、クレジットカードはバレてるし。そんなに深刻ではないはずなんだけど、どうしても無実の人を罪に落としたい人もいるみたいだから、せいぜい気をつけましょう。SL内で国際弁護士を開業しようかしら?
2008年01月24日
マネーロンダリング
マネーロンダリングのお話です。RLでは私にはちっとも関係ないわ。でも、SLでは何故かその防止措置の余波が及んで来てるので、ちょっと考えてみました。ロンダリングってランドリー(Laundry)つまり洗濯物とか洗濯屋さんから来てるんですね。だからマネーロンダリングは「資金洗浄」というわけ。ロンダリングじゃなくてローンダリングと発音すべきなどという人もいますが、どうせ「L」の発音できないんなら同じでしょ。洗うほどお金持ってないもんね。鎌倉の銭洗い弁天なら行ったことあるけど。
さて、何故そんな行為があるのかということ。一言でいうと麻薬取引や窃盗や脱税その他の犯罪で手に入れたお金を表に出したいときに使う手法です。裏のお金をそのまま裏で使うぶんには必要ないですね。例えば殺人依頼の報酬なんか、裏のお金で払わないといけません。
RLではそれ専用の金融機関を利用したり、商取引を偽装してお金を表に出すんです。例えば、裏のお金を持った人が画廊なんか経営してることにして、絵が沢山売れたことにする。そうすると表のお金になるんですね。でも、これでは税金高くて馬鹿ばかしい。有名なのは宝くじを使う方法で、3億円の当たりくじを闇で3億2千万で買って当選者になると、3億円の表のお金が手に入るんですね。ちょっと損するけど、宝くじは所得税掛からないし。あと、財団法人に寄付するとか。まあ、プロはなんといっても金融機関を使って転々とお金を転がすシステムを構築して愛用してるんでしょうね。
中世のヨーロッパでは色んな薬品を混ぜて黄金を造るという「錬金術師」という商売があって、出来もしないのにそれでご飯食べてたんです。現代ではその技術が一般化して、「やらないとご飯食べられないから」とか言い訳して、普通のお父さんが会社やお役所なんかで錬金術に励んでるのね。TVでよく報道されてます。そうやって今や人間は色んな方法で裏金作りに精を出しているので、今度は反対に裏金を表に出すのにも熱心になってきたの。私のサイン入りブロマイドをお金代わりに使ってやり取りすると楽なのに。今度みんなに教えてあげようっと。
さて、そのマネロンの一つとしてMMORPGを使う手法があるんです。これはMassively Muti-player Online Role-playing Gameの略で、多人数同時参加型ロールプレイングゲームの意味です。このゲームの中で使われている擬似通貨が公式または非公式にRLのお金と換金できる状況にあれば、これを使ってマネロンしようという企みなんです。
例えば沢山裏のお金を持っている人が、複数のアバターにL$を買わせてSL内で見掛けは別々の自分の複数の店から買い物させ、そのL$をまたRLのUS$に換金すれば、今のところ税金もかからないでマネロンできちゃうんです。でも、実際にはこういう取引は通常の私たちの日常の買い物よりもうんと高額になってしまうし、取引の相手がだいたい決まっているので、よく監視していればバレてしまいます。記録もしっかり残っちゃうし。
以上は飽くまで私の頭の中での出来事なので、お間違いのないようにね。実際に見たことはありません。でも、こんなことがあってはいけないということで、リンデンラボも昨年来監視を強化して、どんどん摘発が行われているみたい。で、不思議なことに無邪気で天真爛漫な私たちにも影響してくるんですね、これが。そのお話はまたあした。
2008年01月23日
SLの成長指標(その2)
「お金」の次の指標は「人」ですね。第4四半期にはピーク時のログインユーザー数はグラフの赤線で示してあるように12.5%増加し、5万8千人を超えました。確かに私がSLを始めた初夏のころは日本の夜の時間帯で3万から4万人のログインがありましたから、それから成長したんですね。年間を通じて見れば210%増加ということになり、06年からは大幅に伸びています。先週末の時点で更に5.3%増加して6.15万人になりました。
ユーザーのログイン時間については、12月には約89万3千人がログインして、2千5百60万時間、つまり一人の月平均で29時間以上SLを楽しんでいることになります。その中で51万9千人のアクティブ・ユーザーに限れば2千5百50万時間つまり一人当たり月に49時間を使った計算になるの。アクティブ・ユーザーというのは、月に1時間以上INした人のことです。だからユーザーのログイン時間というのは99.6%アクティブ・ユーザーに使われていて、その他の37万人はほとんど存在しないようなものね。人口1千百万人といっても、実際に動いているのは5%にも満たないのね。
これらの数字と今までに取り上げた統計を組み合わせると、SLの住人は一人当たり1時間につき0.3US$をLindexで交換した勘定ね。それによって5万人を超える人がいわゆるPMLDF(Positive Monthly Linden Dollar Flow)、つまり月単位で黒字を達成したわけです。リンデンラボのアナリストはこれらの人たちがSLをワクワクする楽しい場所にしていて、長期的な成長の核になっていると指摘しています。でも、私の考えではその多くはお金をほとんど使わないでキャンプしてた人なんだけどね。多分そういう人は他人をワクワクさせてないし、自分もしてないわ。上位3千人くらいなのかしらね、ビジネス成功させたワクワク人種は。
グラフの形だけ見ていると何だかピークアウトしたようにも見えますね。これが例えばインフルエンザに罹った人の人数の時間的推移みたいなものだと、このあと対照を描く形で減っていくんです。でもSLはそんなに単純じゃなくて、いろんなプロモーション活動や、新しいテクノロジーの導入、ビジネスモデルの開発、他のメディアとの提携なんかで更に発展する余地は大いにあります。
この次にリンデンラボの経営の透明性を自画自賛するおまけのコメントがついてて、それから先週末にはBeaumontのMetaの事務所でService Quality Metricsの更新に伴う評価の会議があったそうなの。これはリンデンラボがメンバーに対してどれ位のサービスを提供しているか、裏返せばメンテナンスやビューワーとサーバーのトラブルでSLがどれくらい使えなかったかという時間のロスの指標のことですね。それについてはまたの機会に。
2008年01月22日
SLの成長指標
リンデンラボはSLについてのいろんな統計を発表しています。そのなかでリンデンブログにはSLの成長を大まかに捉える指標として次の二つが取り上げられています。一つはSL内通貨であるリンデンドルとRLのUS$の為替取引であるLindexの取引量、もう一つはユーザーの利用時間とピーク時の人数ですね。これを詳しく見てみましょう。
リンデンラボのアナリストは昨年の第2四半期から第3四半期にかけて(4月から9月)Lindexの取引量の伸びが鈍化したと認めています。その原因として①クレジットカードの認証手続きを厳格にしたこと、②7月にギャンブルが禁止されたこと、③欧州でVAT(付加価値税)がSLにも適用されたことを上げています。しかし第4四半期(10月から12月)にはそれらのマイナス要因を乗り越えて13.2%の成長を達成しました。また、アナリストはLindexがSLの経済活動を最も純粋に表すものとしています。
具体的には12月の取引量は760万US$で通期では2,200万US$となりました。これは月当たり日本円で7億9千万円ほどになりますね。
以上はどちらかというと素人向けの感覚的な分析といえるでしょう。まず昨年の第1四半期の急激な伸びの原因を明らかにすることが大切です。その時期の伸びがそのまま継続していれば昨年末のLindexの取引量は12月には1,500万US$にも達していたでしょう。次に伸びの鈍化の原因として上げられている3つの要因は、それぞれどの程度の割合で働いたのかという分析も必要です。このままでは後になって思いついたことを原因として並べてみただけとういことになってしまいます。この赤い矢印は微笑ましいですね。
Lindexによる取引が伸びるということはUS$をリンデンドルに換えてSLのなかで使うということですから、もしSLの外でUS$での取引が増えるのであれば、当然Lindexの取引量は減ってしまいます。リンデンラボが土地の販売をリンデンドルではなく、US$で行うことに限ったり、またどちらの通貨でもよいことにしたりした方針変更によってもLindexの取引は大きく影響を受けます。また、当初マネーロンダリングが行われていて、それを規制する行動をリンデンラボが取ったのであれば、やはり取引量は急激に伸びたあと、落ち込んだり伸び悩んだりするでしょう。
このアナリストは記事の最後にリンデンラボの経営の透明性、オープンポリシーを強調し、自賛していますが、ただグラフを見ていろいろな可能性を並べるのではなく、実態面での行動を明らかにしその上で経営数値との関連を分析するというのが正しいやり方ではないかしら?
明日はもう一つのユーザーのSL利用時間とピーク時の人数について考えてみましょうね。
タグ :Lindex
2008年01月21日
SLと性格
最近はSLやってても、RLのことを聞かれることは減りました。最初のうちはんみんなRLに関心があって、アバターの向こう側にいる人が気になってたのね。でも、SLで遊んだりモノづくりしていくと、だんだんRLのことはどうでもよくなっていくんです。お互いアバターなんだから、それ以上に詮索しても仕方ない。
RLのビジネスというか商売につなげようとして知り合いを広げていこうとか、ブログ利用して自分の商売の足しにできないかなんて考えている人は、結局はうまくいかない。そういう人はいつまでもアバターの素性が気になってしまうから。せっかくRLのことを忘れてSLに入ってきてるのに、あなたのお仕事本当は何ですかなんて聞いて回っている人にはお友達はできませんよ。
でも、やっぱり相手のRLが気になってしまう時があるわ。例えば相手の行動が理解できないときなんか。この人はなんでこんなことしてるんだろうって。SLは基本的にはアバターを使って自分を装っているんです。よく言えば違う自分の可能性を試している、悪くいえば人を欺いている。アバターという仮面をかぶっているし、普通は声も聞こえない文字の会話だから、なかなか相手の本心をつかめないように思ってしまうの。
でも、最近になって分かってきたんだけど、SLって性格出るんですね。言葉や装いを変えてそれで安心してるけど、制限が少ない世界だから地が出てしまうんです。RLではやりたくないことでも、行きたくないことでも、話したくない相手でも、自分を殺してやらなきゃいけないですね。でもSLでは飛んで逃げたり、AFKのマネしたり(私はやりませんよ)、ログアウトして避けることができちゃう。だから知らないうちに自分のやりたいことを、やりたいようにしかやらなくなるのね。
それから人が観察できてしまうということも大きな要素ですね。田舎の農村みたいに人口が少ないから、誰が何をやっているか、すぐ分かってしまう。RLでは大勢の人が自分を殺して生活しているから、そんなところに関心を持つことはできませんね。でもSLでは少しの人が好きなことをやっているので、意図的に観察しないでも分かってしまう。自分のことは棚に上げて、それが結構面白いわ。そういうのって、性格悪いのかしら?
2008年01月19日
どんなMONO?
ちょっと前にこのブログで、オープンソースについて書いてて、なかなか見えてこないなんていってました。でも、実際には着々と進んでいるんですね。Wind Lgihtは元々はオープンソースの産物で、それを開発した会社をリンデンラボが買ってしまったので表面上はオープンソースの結果とは見えなかったのでした。
さらに今回Monoと呼ばれる仮想マシンがオープンソースによって開発されたそうなんです。これはサーバープログラムがLSLを動かす場合に、つまりバイト・コードの実行を高速化するんです。約70倍の速度なんですって。これが実用化されるとサーバーの性能が上がったのと同じになって、いままでより沢山の動作が実行できたり、多くのアバターがリージョンに入れるようになるんでしょうね。
でも、今のLSLのスクリプトとはかなり違っているので、その間に翻訳作業が必要になるいらしい。それでリンデンラボは今月の31日から、ベータ・グリッドの一部で試験的にみんなにいろんなスクリプトを実行してもらって、実用性を試験してみるのね。
Viewerの方もMono対応になるらしいです。詳しくはこの記事。
http://wiki.secondlife.com/wiki/Mono/ja
私としては、技術的な意味があまりわからないので、専門家の人たちが試して完成されたものができたら使わせてもらおうというスタンスです。これによってSLに入ってくるひとが増えると、ビジネスも活性化されるかも。
タグ :Mono
2008年01月18日
商売繁盛
皆さーん、商売繁盛してますか?気がつくと、人のお金のことばかり心配していて、自分の商品が売れているのかチェックしてなかった。クリスマスに写真集1部福岡ドームで売れてました。買ってくれた人ありがとうね。
昨日読者に「今やっているSLの経済統計の解説って意味ありますか?」って聞いてみたの。そうしたら、「普段適当にしかみてないので、改めて意味がわかるというのはいいかも。」っていうことでした。それで元気付けられて、ネタ探すのも面倒だし、ついでですがSLのなかでビジネスやっている人の儲かり具合のテーブルを解説しておきますね。
In World Businessというのは「SLのなかでのビジネス」っていう意味。リンデンラボはSLの世界を単にWorldと呼ぶことが多いの。で、Estimated In World Business Ownersというのは「SLの中で商売やっている人の人数の推計」ということです。2月のシステムダウンで画像は最新のものに変更されていますので御了承下さい。(2008/02/14)
Unique Users with Positive Monthly Linden Dollar Flow(PMLF)は解説が書いてあります。要するに、月別に見てお金の入りの方が出より多い人ってことね。ここでいう「人」はUnique Userで、アバターの代替アカウントまで遡って見ているということです。どうやって同じ人間に操られているか判断するんでしょうね?IP アドレスでもないだろうし、クレジット・カードかペイパルといったお金の支払いレベルかしら?それからどうやって商売やっているか判断するのかも疑問。多分他の人がオブジェクトやスクリプトを買ってくれればそれがビジネスなんでしょう。
このPMLFには前回お話したように不動産売買に伴うお金のやり取りは入っていません。でも、お家賃の支払いは入っているので自宅とお店を借りてる人は両方の家賃が費用になっているのかしら?それを区別するとこまでやってるとは思えません。Positiveというのは出入りを全部足して採算として黒字になっているという意味ですね。入ってきたお金だけ足して、費用を無視すると意味がなくなってしまうから。
ビジネスのオーナーがスポーツカーやクルーザー買ったり、女の子にプレゼントあげたりしても、商品の仕入れと区別つかないから、赤字になってこのテーブルには出てこないんでしょうね。
で、この「儲け」?がある人の数がSL全体で5万人そこそこというのが現状なんですね。残りの人は赤字か、何も商売やってない人。儲けのレベル分けはRLのUS$換算ベースでやってあるのね。その方が実感あるし。儲かっているといっても80%の人が月に50$以下の儲けなんです。日本円にして月に10万円以上儲けている人は1,000人もいないんですね。
一番上のTotal Linden Supplyって何かしら?SLが出来て以来リンデンラボがSLに供給してきたL$の総計?昨日のSources & Sinksで見ると月当たり約370百万L$が供給されていました。LindexによるRLとのお金の交換が出来るようになったたのが05年の10月だから、概算で29~32億L$くらいの供給になっているはず。42億L$はそれを適度に上回っていて問題はないですね。差額は供給の変化を勾配50%のストレートラインで見るか、現実の数字を拾うかの差ですね。概算としては納得。
2008年01月17日
CF(追加)
前の記事は要するに何が言いたいのかということで、追加しました。どうもこのテーブルはキャッシュ・フローということでもないらしいんですね。例えば私が何かをL$300で買ったとして私には300のマイナスのキャッシュ・フローが、売った人には+300のキャッシュ・フローが生じるんだけど、それはこのテーブルには出てきませんね。Otherの中に含まれているわけでもない。含まれているのであれば、OtherのSourcesとSinksはもう少し近い数字になりますからね。厳密にはキャッシュ・フローのテーブルではないので、Sources & Sinksなのね。ようやく納得。
12月のTotalのSourcesとSinksの差額はL$241百万くらいありますが、この差は現金で持っていて使ってない分と、モノやサービスを買った分が入ってます。ただ、モノやサービスの取引にともなうキャッシュの移動はこのテーブルには載せてないのね。載せた場合にはOtherの項目のSourcesとSinksがもっと膨れ上がって、金額の比率もより接近してくるでしょう。この差額は市中にどれだけのL$が保有されているかの目安としては使えますね。だからこの数字が増加していけば、SLの経済が拡大していると言えるでしょう。
12月と1月にまたがった特殊な時期なのであまり参考にならないかもしれないけど、1月の集計が14日なのでだいたいひと月の半分として比較していくと興味深い点も出てきます。例えばClassified広告は12月に打ち切った人が結構多いですね。出入りも含めて25%くらい下がってます。これは1月から別の広告にする予定で、それが遅れていたり、ビジネスを12月までやって見切りをつけた人がいるということでしょう。
Group Creationのペースは変わっていないので、新規メンバーの参入のペースは横ばいだろうって想像できます。Landのチャージは倍のペースになっているので、やっぱり1月から何かやろうとしてる人が増えたのね。Referral BonusとStipendsはPremiumアカウント関連なんだけど、微増ということ。Upload Chargesを見ればものづくりの勢いは変わっていないことが分ります。
これを3ヶ月ごとくらいに見ていけば、SLの経済が感覚的ではなく、ファクトベースで分るということですね。私の疑問に長々と付き合ってくれた方に感謝します。
タグ :キャッシュフロー
2008年01月17日
CF(その2)
Landは分りやすそうで、分り難い項目です。L$で行われた土地オークション、土地の公売、と直接取引が含まれてます。でも他の項目と比較して金額が少ないですね。ちょっと試算してみましょう。昨年末現在で島は11,900あって、12月には465島が増加してますから、島を買うときの初期費用(サーバー設置代の名目)が$1,675で今交換レートがL$185/$ですから、一島買うと約31万L$が出て行くことになります。465島だと144百万L$、つまり1億4千4百万L$です。これは表の数値を大幅に上回っていますね。土地が全て島というわけではないけど、概算はこの方法でいいでしょう。
では土地代ではなくて、メンテナンス費用だと考えると一島あたり$295だけど、島は全部で11,900ありますから、これまた大幅に表の数字を上回ってしまいます。6.5億L$くらいかしら。
別の箇所にPMLF(Positive Monthly Linden Flow)という用語の説明があって土地取引に関する支払いや受け取りは含まないとあります。それは投資であってビジネスでないからという理由ですが、ちょっと納得いかない。ともかく、表のLandには一番肝心の土地の売買代金は含まれていなかったの。
Supply Linden SalesはLindexを通じてリンデンラボから購入したL$の額です。私たちにはお金が入ってくるのでSourcesの欄に記されているのね。
Parcel Directory Feesは検索の土地でヒットするようにリストに載せてもらうための料金です。
Referral Bonusは自分の紹介した人がPremium Memberになったときに貰えるボーナスですね。
StipendsはPremium Accountの人が毎週リンデンラボから貰えるL$300のお小遣いです。
Upload Chargesは画像や音楽をLSに取り込む時のチャージです。広告料と同額ですね。ものづくりと広告がバランスしているのは面白いわ。
Otherって何でしょう?とっても多い額です。要するにその他もろもろなんだけど、気をつけるべきなのはアカウントを抹消すると、そのアカウントの持っていたお金は結果的にリンデンラボのものになって、この項目のSinksに入ってくることね。アカウントを潰すまえにL$は他の人にあげちゃいましょう。
で、この分り難いテーブルを私たちに見せて一体どうしろというのかということなんですが、全部のアカウントの総和の数字なので大きな変化を傾向としてとらえるくらいしかないですね。私個人が行動を変えるということにはなりません。まあ、こんな世界なんだなーって思うための材料ね。キャッシュフローという意味では土地購入代金やメンテナンス費用が入ってないのは変ですね。すごくオープンな感じにしていて、でも肝心のところは隠されている。リンデンラボも米国にはIRS(Internal Revenue Service)なんていう日本の税務署の何倍も怖いところがあるので、仕方ないかしら?
2008年01月16日
キャッシュ・フロー
リンデンラボのサイトのWhat is Second Lifeの中にEconomics Statisticsという項目があります。人口とか、土地の売買といったSLに関係する統計がまとめられているんですね。
そのデータの一つにL$ Sources & Sinksという表があります。これ前から何だろうなーって思ってたんだけど、会計の専門家でもないのでよく分りませんでした。でも昨日ちょっと真面目に眺めてみたの。そうしたら大体のことが分ったんです。
一言でいうとこれはResidentから見たキャッシュ・フローの表ですね。Residentというのはリンデンラボの定義ではアカウントを登録している人ということで、アバターのことです。例えば私がソフィー以外に別のアカウント2人を持っていれば、Residentは3人ということになります。何か違反をしてSLからBanされてしまった人はカウントされてませんね。
グラフの画像が2月のシステムトラブルで飛んでしまいました。グラフは2月14日のものに差し替えられていますので、説明と合わない部分があります、悪しからず御了承下さい。
Sources & Sinksという単語が分り難いんですけど、水道の蛇口がSource(源泉)、流しがSinkと考えればいいですね。つまり、アバターに入ってきたL$がSourcesにアバターが使ったり、徴収されたりしたL$がSinksに記載されているわけ。表には先月、つまり07年の12月のキャッシュ・フローと今年の現在までの数値が載せられています。MTDというのはMonth to Dateということで「今月の初めから今日まで」ということですね、ここでは1月14日までの数字が反映されてます。
難しいのはここからで、Descriptionのところの項目名の意味が分り難いんです。でも、カーソルを持っていくと説明がポップアップするので、これを手がかりにして考えました。
Classified Chargesというのはいわゆる「クラシファイド広告」に貴方がアカウント(アバター)として支払った料金です。Classifiedというのは「分類された」っていう意味だから、新聞なんかで中古車とか、アパート、お稽古事というように分類されて掲載されている広告のイメージです。SLでも主にお店やサービスの宣伝で使いますね。12月には全SLで2千5百70万L$もの広告費が使われたということです。
Group Creation Feeは簡単ですね、グループを作るときにたしか1つにつき100L$取られたと思います。そうすると12月だけで2万以上のグループが出来たことに。本当かしら?でも今のところ一月当り40万アカウントが新たにつくられているので、それから見れば不思議な数ではないですね。
これだけですごく長くなっちゃいました。続きはまた明日。
タグ :キャッシュフロー
2008年01月15日
金融・投資規制
一昨日友達のTontonから質問された銀行取引の禁止の件について、大事なことみたいなので、リンデンのアナウンスメントを取り上げておきますね。
1月22日付けで預けたお金に金利を支払ったり、投資のリターンを支払うことが禁止されます。特にSL内のATMみたいにRLの政府の許認可を受けていない金融機関かどうか分りにくいものは禁止です。
昨年の8月にGinko Financialという銀行?が倒産して以来、SL内の銀行が約束を果たさないケースが頻発したのでこういう措置に踏み切ったんだそうです。通常はリンデンラボは私的な取引には介入しない方針ですが、これらの自称「銀行」は年利20から60%を約束していながら、具体的な投資をせずに破綻し、RLの詐欺事件と全く同じ構図だと見極めたということです。そもそもSLのビジネスがそんなリターンがあるはずがないので、高金利に釣られて預金や投資した人は反省しなくちゃね。
リンデンラボは「銀行」を一行ずつ監視するのも無理だしする気もないので、このような一律の規制となったんです。どこから見ても怪しげなこういった金融ビジネスにひっかかる人に自己責任の原則を適用して放置すべきとの意見もあったようですが、リンデンとしては被害者の増加を看過できないし、公正にも反するということで判断したみたい。
いままでもリンデンラボはこれらの金融機関に預金者や投資家との約束を守り、預金の引き出しや支払いをちゃんとするように要求はしてきたそうなんだけど、今後はこれらの私的な利殖ビジネスを続ける企業にはアカウントの保留、抹消、土地の取り上げといった制裁措置が課されます。
RLの行政当局の許認可を得ている証明があれば引き続き営業は可能です。また教育やマーケティングの目的でお金の支払いを伴わないシミュレーションのようなサービスである場合も業務の継続は可能ですって。
違反行為を見つけたらビューワーからHelp/Report Abuseで通報することができます。
「株式」という言葉は出てこないので株取引が規制対象なのかどうかわかりませんが、利益を約束していないので大丈夫のような気もします。でも、SL内の株式という考え方自体、経済が未成熟な現状ではどうなんでしょうか?
この問題はかなり前からおかしいとは思っていたんだけど、結局こうなっちゃったんですね。リンデンも基本的には放置しておいて、暴走し始めると規制するという対処のし方はギャンブルなんかの時と変わっていませんね。まあ、株でも、投資でも、ギャンブルでもやりたければRLで本物の通貨でやる方が明快でいいと思います。
これとは関係ないけど、あまりたくさんのL$を抱えているというのも考え物です。何かのトラブルでリンデンのデータが消えてしまっても補償はないということは何回も宣言されてますからね。リンデンラボ自身がRLの許認可を受けていない大きな金融機関という側面もあるので、いつだって私たちは備えておかないといけないの。L$が本物の通貨に交換できなくなる日が来ることにね。
2008年01月12日
Wスタンダード
EUの課税をリンデンが認めたことに関し昨日はぶつぶつ言ってましたが、後でちょっと考えてみたの。
課税するということは、SL内でのL$の取引が通貨を使った経済行為と認定したということなの。つまりSLユーザーがリンデンラボに対してL$を払うことに課税して、RLの通貨で納めさせていることは、L$とRLのハードカレンシーの交換を認めているということね。だからEUは後々、L$と$やユーロを交換してはいけないとは言えなくなったということです。これはSLにとっても、私達にとっても大きなことですね。
ただ、一方でリンデンラボは私達にL$は財産権ではなくて、何かの拍子に失われても補償しないなんて言っているわけ。万一の時のリスクは避けておいて、RLの行政当局に対しては通貨としての交換性を認めさせておく、つまりSLの魅力の源泉の一つとしてもっておくという使い分けをしているの。こういうのをダブル・スタンダードというんですね。
で、SL内ではお金のように流通させながら、お金じゃないので利子はつけてはいけないということにしたんです。ある意味イスラム教徒みたいですね。彼等も建前はお金貸して利子とってはいけないんだけど、利殖のために投資はしていますからね。
この部分でビジネス的にSLはRLみたいな発展は望めないような気がする。金融資本は認めない、ものづくり中心の世界なんですね。今のところはそれでいいのかな。
次は、先ごろ発表された金融に関する規制についてご紹介しましょう。
2008年01月11日
SLと税金
知っている人は知っているSLの税金のお話です。もうすぐ確定申告のシーズンですもんね。EU議会は昨年SLにおける取引に関してVAT(付加価値税)を徴収すると決定し、リンデンラボもこれを受け入れちゃったんです。私は税法学上の根拠は薄弱だと思いますが、多分株式公開前にRLと悶着起こしたくなかったリンデンラボがヒヨったんでしょうね。
税金というのは国家に対しなんからの負担を掛けている、あるいは国家の政治に参画している見返りとしての側面が大きいので、それがない現状でハイハイと右から左に徴税官吏の役割を勤めることにしたリンデンの見識を疑うわ。この問題に関しちゃんとした説明がなされたのかしら?
SLをやることで国家に対し、他のインターネット・ユーザー以上に負担を掛けているとも思えないし、その使われる税金がSLユーザーとしての負担者にどのように還元されているかも不明です。リンデンラボの先駆者達は200年前に「代表なければ課税なし」といって本国イギリスと戦って独立を勝ち取ったんだけど、その子孫はプライドを捨ててしまったようです。
課税はIPアドレスで見てEU圏に住んでいる人のSL内でのリンデンラボに対する支払いが対象になります。具体的には①プレミアムアカウントの登録、②土地のリンデンラボからの購入、③土地使用料、④土地オークションによる購入、⑤リンデックスによるL$とRL通貨の取引、⑥専用地域使用料が対象です。
税率はIPアドレスの割り振られている国によって15~25%のバラつきがありますね。アバターの登録時の申告国籍とIPアドレスに不一致があるときはリンデンラボによる査察の対象となり、登録が遅れることがあるんだって。
私たち日本居住者には当面直接の影響はないですが、表面上見えないけれどEUで売られる商品の価格なんかに税金分が上乗せされているという計算にはなります。課税の記録はEU居住者の各自のアカウント取引記録のページに反映されるそうです。予め登録することによって、VATの減免をうける制度が利用可能です。
世の中には頭のいい人が一杯いるので、そのうちEU圏のパソコンからEU外のパソコンを遠隔操作するか、インターネットを通じてビューワーを動かし、操作をするというワザで、課税を回避することが出来るようになるでしょう。SLに課税しようなんてほんとに馬鹿です。RLのペットに課税した方がよっぽど収入増になるのにね。
2008年01月10日
SLと大統領選挙
米国では大統領選挙たけなわですね。パロディの好きなアメリカ人のことですから、さぞかし沢山の大統領候補のアバターが出没していることかと思ったけど、そうでもないようです。大統領選挙って民主主義の本家を標榜する彼等にとっては神聖なプロセスなのね、きっと。
実は大統領候補の中では早くも去年の3月には民主党のオバマさんがSLに出現しています。でも、これは失敗だったの。SLの中で動いていたのはRLのオバマさんが討論している映像で、RLのオバマさん公認のオバマさんらしき人形はその横で椅子に座って一言も語ることがなかったんです。これにはみんな失望して「オバマは紙人形だった」、「ハリボテか!」って怒り狂ったのよ。
考えてみればオバマさん本人が動かしてるアバターでない限り、一言も話せないし、何のジェスチャーもできないんですね。もし政治的な質問に対し本人以外が答えてしまうと、やっかいなことになります。本人の政治信条と異なることをアバターが主張したら混乱するんですね。
根源的な部分で大統領候補がSLのなかで活動することは、今のところ百害あって一利なしなんです。だって、各党の代表候補を決める予備選では投票権を持っているのは一般有権者じゃなくて「選挙人」なので、その人のアバターにSLのなかで会うことを期待するのは無理なんだもん。アメリカだって一般の人にはSLはTVゲームみたいなものなので、不真面目な政治家っていう印象を与えかねません。
まあ、アメリカのことですから選挙が天王山を迎える秋頃には、ゲリラ的に候補者の偽アバターが跋扈するかもしれません。全有権者による投票になりますから、影響も大きいです。そのときのリンデンの対応が見ものですね。
ヒラリーもオバマさんも、政治的にはマイノリティー代表なんです。マイノリティーこそ王道を歩まなければいけないというパラドックスの下で、まだまだ「キワモノ」のSLに色気を出している余裕はないでしょうね。
画像は例によって本文と全く関係ないんです。スキンの膝のウラをつくってみたところ。
2008年01月09日
なぜスキンをつくるのか(その4)
スキンをつくる理由はまだあります。スキンはSLのものづくりの中では比較的難しくて、良いものをつくるには色んな工夫が必要なの。つまり、奥行きが深いということ。その深さは作り方にも現れています。
私が今のところ認識している作り方は3通りあって、第1は塗り絵方式。これはベースの肌の色を全体に塗ってしまって、画像編集ソフトでハイライトのレイヤーを重ねたり、ぼかしを入れる方法ですね。
第2は描画方式で、要するに手書きです。微妙な陰影や肌の質感を出すことができます。第3は写真ペースト方式で、人体の写真からコピーして張り付ける方法ですね。もちろん第3が一番リアルなんでしょうけど、実際にはRLでモデルでも雇ってスタジオ使える人でないと無理ですね。ネットで手に入る画像なんて断片的でトーンも解像度もまちまちなのでうまく行かないでしょうね。
難しいものだからチャレンジのしがいがあるし、差もつきやすいでしょ。幾つもの壁にぶつかりながら、それを乗り越えていくのも楽しいんですね。私はいまのところ、描画を基本にその他の方式も部分的に取り入れてやってます。
画像は私が描画方式でつくっている途中のおなかと塗り絵方式のテクスチャーですね。前者は今のところツルツルです。後者はフリーのものに添付されていたものの一部です。スキンといってもこんなに違うんです。
タグ :スキン
2008年01月08日
なぜスキンをつくるのか(その3)
というわけで、もっと美しい自分を求めてスキンをどんどん買ってしまうソフィーなんですけど、さすがにちょっと疲れてきました。だって、買ったり、もらったりしたスキンは80を超えていて、そのうち気に入ったのは4つくらいなんですね。つまり76の捨てる決断をするというのが、結構ストレス掛かるわけ。時間もお金も使ってるし。
一流のスキンとういのは数社に限られていて、そのままだとみんな同じ顔になってしまいます。例えばD-skinの人なんて結構多くて、「また、これなの」って感じですね。個性が感じられなくなってしまう。個性を出すためにはシェイプを自分なりに工夫して、他にはいない自分になるのがいいですね。でも、これはなかなか大変。
でも、化粧品と一緒でいくらいいスキンを買っても、もっといいものがあるんじゃないかって思うんです。それに100%満足するわけでもないし、結局は世界で一人の自分になりたければ、自分でつくるしかないってことになるんですね。ということでこれがスキンをつくる理由の第一。
次に自分の考えているものが、他の人にどう受け取られるのかっていうのもありますね。そのためにはスキンを売ればいいんです。売るためにはいいものにしなきゃいけない。クリエーションっていうのはオリジナリティを追求するんだけど、でもそれを誰かに分かってもらわないといけない。そのためには市場性が求められますね。その辺がものづくりと、ビジネスの面白い関係です。
最後に、スクリプトとなんかと一緒なんだけど、スキンやシェイプはコピーライトがプロテクトされます。もちろん目で見えるけど、見えたからといってそのまま同じものが作れるわけではないので、製作者は守られています。それもビジネスとしては大事な要素ですね。
画像は手を作ったとこですけど、指の関節の模様がずれてますね。やっぱりアバターに着せてみないと細部の欠点は気が付かないわ。肘や膝といった関節の模様も気に入ったものになるには時間が掛かります。
タグ :スキン

