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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

  
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2009年11月30日

ハム食べたい


(サインには「手を使ったサービスの後には従業員はその都度手洗いすること」とあります。)

Hard Alleyという名のAdult Simがあって、先頃16日間に渡ってここで抗議活動がありました。内容はこのSimに代表されるようなSLにおける女性に対する(性的)暴力や屈辱的な取り扱いに反対するものです。Alphaville Heraldの記事に載っていました。

運動家達は骨付きハムの着ぐるみをまとい、プラカードを掲げてメインの通りを練り歩きました。骨付きハムは女性を単なる肉の塊として扱おうとしているこのSimのコンセプトを表したものなのだそうです。ただ、滑稽さが先にたってしまって、食欲を刺激された人の方が多かったかも。

本当にそんな恰好をしているのかどうか見に行って来ました。以前はAdult Simには登録しないと入れなかったのに、いつの間にかその制限は解除されてしまったのでしょうか?別に他のSimと同様に着地できました。但し、ヘンテコな店の物置みたいなところで、出口がなかったので、上の階のストリップダンスのポールをクリックして脱出、そのポールは店の従業員しか使えないので、そこから弾かれてダンスをすることはありませんでした。



通りに出ると人影はまばらで、特に何かのデモが行なわれているということはありませんでした。仕方がないので店を見て回りましたが、結局Matureと言おうが、Adultと言おうが、既にいろんな出し物や商品は開発し尽くされているので、MatureのSimと同様のものが並んでいるだけでした。ちょっとがっかり。



外国の時間帯としてはまだ早いので、訪問客も少なく、踊り子が二人、何かをやろうとしている男女が3組ほどありましたが、動きが緩慢で、もうひとつ気合が入っていなくて、AFK状態のようにも見えました。



記事に対する書き込みの中には、抗議活動をしている1ダースばかりのアバターの服装はみんな一時代前のもので、名前を見ると昔のGriefer達であるので、単に嫌がらせをしているだけなのではないかというものもありました。

まあ、抗議活動をすることは大事だけれど、それによって人間の本性が変わることはないし、そもそもそのために作られたSim群な訳だから、あまり効果はないでしょうね。街の一画にLynden Labという看板を掲げた建物があって、ちょっとびっくりしましたが、Linden Labではないということに気付いて笑ってしまいました。中は何もありません。

Sim全体としてはイマイチ斬新さがなくて、抗議されるほどのところでもなさそうな感じがしました。まあ、何やってもいいといわれると面白くなくなるのが人間の常ですね。そんな気怠るさの漂う場所でした。クリエーターの力量不足なのかな?



  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ものづくり

2009年11月26日

Mentorはどこへ



SLにはMentorの制度があって、新人の定着に一役買ってきました。「助言者」とか「顧問」という意味ですね。兄貴分といったところでしょうか?

この制度はリンデンラボが認める公式なもので、あるいはちょっとお金を出していたかもしれませんね。基本はボランティアなんですけど、RLなんかで集会を開いたりするときの場所や経費をリンデンがもっていたのかな?この度この制度が廃止されることになりました。

例によって賛否両論なんです。概念的には新人を助けてくれる仕組みが一つなくなってしまうのだから、反対する人が多そうですが、実はそうでもなかったんです。

Mentorももちろん人間なので、アバターの背後に様々な人がいるように、Mentor達にもピンからキリまであるのです。既に解散させられましたが、以前は一般住民に迷惑を掛けるGriefer達を取り締まる自警団のような組織がMentorの一形態としてありました。06年以前でしょうか?ある程度の権限をリンデンラボから与えられて、違法行為を取り締まっている間に、だんだん権力の魔力の虜になって、罪も無い人をAbuse Reportで告発したり、Grieferまがいのことをするようになったのでした。

この傾向は現在のMentorのなかにもあって、同じような行為が目に余る場合もあったのです。もちろん大多数の人はボランティアで新人達を親切に導いていたのです。主な活動場所はHelp Island.

しかし、Mentorのなかにもバラツキがあり、間違った指導をする場合もあり、ここに至って、公式にその制度を維持する必要はないとリンデンラボは判断したのでした。

この措置が正しかったのか、誤っていたのかは私には分かりません。しかし、その結果がリンデンラボにストレートに帰ってくることでしょう。

いずれにしても新人はOrientation Islandを一歩踏み出すと、後は自分でMentorに当たる人を見つけていくことが必要になるのです。私の場合はTontonを始め何人かのMentor達に恵まれてここまでくることができました。反面誰かを長期にわたりサポートして来たかというと、そういうことは出来ていません。

日本の場合は何かのグループやコミュニティーに属することで、個人対個人というよりも、共同体のなかで育まれていくという形が合うのでしょうね。日本のなかにはオフィシャルなMentorはいなかったような気がします。まあ、名札出していなかっただけなのかもしれないけど。

その機能はMagSLやMetabirdsといった事業者であたtり、デジアカであったり、様々なグループが果たして来たのではないでしょうか?

SLそのものが不特定の人とのコミュニケーションの場なので、人のつながりが中心になって成り立っています。だからリンデンの公式サポートが無くなっても、そのような触れ合いや繋がりに対する需要はなくならないでしょう。だから何らかの形でそれは残っていくのですが、それすらも困難になったときには、このGridからは生き物の姿は消えてしまうのでしょう。

リンデンラボの真意はどの辺にあるのか、例によってオフィシャルな見解というのは抽象化され、干物のようになっているので、それをあれこれ分析してみても仕方ないでしょう。

一説によればMentorは500人から3,500人の間を変動していたとか。ちょっと多すぎたかもしれない。でも常時やっているわけでもないから、こんなものかな?Mentor Programという公式サポートを受けなくなるだけで、親切な人がいなくなってしまうわけではないので、あまり悲観的になることはないですね。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(2)生活

2009年11月25日

零細ですが何か?



Massively の記事からです。リンデンラボは先日、近い将来XStreet の販売リストへの登録を有料化し、また販売に際しても最小限の手数料を徴収すると発表しました。

この発表の数時間後には多くの利用者がリストから何千もの商品を抹消し、無料で出品できる同じようなサービスの方に乗り換えた模様です。お蔭でSlaptなどのサイトはしばらくオーバーロードの状態になったのです。

XStreetに残る決断をしたVondorたちは、結果として出品物の価格を値上げすることになるでしょう。商品ラインも売れ筋に絞り込むことになります。

フリーアイテムにでも月ごとの登録料(出品料)は掛かるようですね。でも検索には出てこないので、どうなってしまうのでしょうか?

私もつい先頃、試しにケトルを出品したのですが、そんなに沢山売れるものでもないし、何よりSLのなかでその動きや音をみてもらって始めて魅力が分かってもらえるタイプの商品なので、もうXStreetは止めてしまおうと思っています。

何よりも問題なのは、私のところにはこれに関して何の説明も来ていないことですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:33Comments(0)ビジネス

2009年11月24日

受難のチキン



Alphaville Herald によれば、Patrick Devidsonという人がSion Chickenの「SL内社会現象」とでもいうべき側面に着目して、「チキンについて」というレポートを書いたんだそうです。ハーバードにおける研究にも参加したとか。別に教授というわけではありませんが。そこで始めて明かされた事実を幾つか記しておきましょう。

ご存知の通り、Sion ChickenはSion Zaiusという人が作ったSL内のニワトリの恰好をしたペットで、卵を産み増殖します。Sion Zaiusは雛やニワトリとともに卵も売って、さらにはそのChickenたちに食べさせる特別な「餌」を売ることでお金を儲けています。

農場主のためにチキンや卵を売買する市場が作られ、またニワトリ小屋やその他もろもろの農場経営のための付帯的アイテムが考案され、活況を呈しました。

初期の頃には農場主が飼っているChicken達がGriefer達によって銃や弓矢で殺されるという事件が相継ぎました。面白いのはZaiusがChickenをそのようにして殺せるように設定していたということですね。意図的なものを感じます。

やがて多くのGrieferがWoodbury Universityに所属しているということが分かり、彼等の他の悪行とともに、このチキン殺しもWoodbury UniversityがリンデンラボからBanされる原因の一つとなったのでした。2007年頃でしょうか?

しかし、Grieferが少なくなってもChickenは殺され続けたのです。それはChickenがあまりにも速い速度で増殖し、これを生かしておくためにはZaiusが独占的に販売するそこそこの価格の「餌」を買わなければならず、農場経営が成り立たなくなってきたことに関係していたのです。

ある女性農場主は裸になってChickenの頭の上に座り、チキンを窒息させる遊びを思いつきました。また別の農場主は殺し屋のChicken(Black Chicken)を買ってきて、仲間を殺すところを見物する楽しみを発見しました。また、弓矢で撃つという方法もなかなか面白いものであることが分かりました。

このようにして一部の農場主は殺すためにChickenを飼うという歪んだ行動に嵌まり込んだのでした。そしてそれは少なくとも経済的合理性にも合致していたのです。

RLでこのようなこと、つまり殺すのを楽しむためにペットを飼うということは許されるのでしょうか?法律的にはペットは買主のものなので、殺そうが食べようが犯罪にはなりません。しかし、残虐な取り扱いをすればその他の法律や条令に触れることになります。動物愛護団体というようなものも目を光らせています。

しかし、SLではそんな法律もなければ、愛護団体もないのです。果たして人はこのような悪魔的な飼い主の行状を非難できるのでしょうか?では、自分や他人のアバターを虐待するのは許されるのでしょうか?そういった問題をテーマとして研究したんだそうです。

芥川賞などの選考で時々あるのですが、候補作家が自分の作り出した登場人物をひたすら不条理で怠惰で破滅的に描いて、その行動を説明することなしに物語を終わらせてしまうという作品があるのです。その場合選考委員から「たとえ自分のつくった登場人物であっても、まともな説明もなしに不可解な行動を取らせ続けるというのは作家としては失格である。作家は登場人物に責任があるのだ。」というような批判をします。

つまり、変な人間を描くことだけをテーマにしていることの醜さと稚拙さが嫌悪感を催させる、少なくとも読者の一部から共感を得られるような側面もあるべきだという考え方ですね。で、こういう作品は大抵は落選します。読後感が悪いのですね。

自分が生み出したものだから何をしてもいいのだというところには、肥大化された利己心は感じますが、「愛」は感じられません。でも、Chickenを面白半分に殺すのも、自分で作った戦車を面白半分に破壊するのも、物理的にはSLでは同じことなんですね。ゲームセンターに行けば、貴方も面白半分に人を撃ち殺してるでしょ?だから大事なのはそのようにしてRLの自分が傷つかなければいいのかな?確かに深いというか、不可解な人間の心や倫理に繋がる問題を含んでいますね。難しいです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:13Comments(0)ビジネス

2009年11月23日

VIewerのあれこれ



SLのViewerについては、いろいろややこしい状況になっています。まず、もうすぐViewer2.0という新しいものがリリースされるということが一つ。それから巷では様々なコピーボット機能を持ったViewerが跳梁跋扈しているということが一つ。そうしてリンデンラボはそれらを規制することを迫られているということですね。

で、これを総合するとすぐに思いついてしまうのは、現在人気のある非正規のViewerのまさに人気のあるそのポイントを新しいViewerに取り込んで、それ以外のViewerは禁制とする、つまり弾圧するということですね。

もっと簡単にいうとそれを作った人間を捕まえるのは難しいけどそれを使っているアカウントは分かるので、そのアカウントを違法ViewerごとBanしてしまうということでしょう。

ただ、実際にはこの瞬間非正規のViewerを使っているのが誰かを掴むというのは、なかなか難しいことなんです。だから新しいViewerには何らかの仕掛けをしておいて、Viewerの種類を Identifyできるようにしておくのではないかと想像しています。あるいはコピーをしたとたんに場所とアカウントの情報とIPアドレスが流れてしまうようなものでもいいのかも。

でも、すべてをViewerだけに任せるのは荷が重過ぎるので、場所を限定したさまざまなコピー防止装置やモールなどの実験もしようということだと思います。

まあ、こういう当てずっぽうのことを私は考えたりしているのです。当たるかどうか、楽しみというか気になるところです。

画像は私の作ったアニメーションで別アカを空中浮遊させているところです。次は椅子に座ったり、歩いたりするのに挑戦です。

  

Posted by Sophiee Winkler at 14:24Comments(0)

2009年11月20日

漏れてます



ちょっと古いハロウィン前の話ですが、リンデンラボが開発中の新しいViewer2.0に関して、リンデンラボの開発スタッフとその開発内容の評価を委託した外部の業者との間のメールが誤まって流出してしまって、ハロウィンのときにはすっかり行き渡ってしまったということがありました。

開発はまだアルファ(開発初期版)の段階で、第三者に評価してもらって仕様を固めるベーター版よりも前の段階です。メールにはこのアルファ版に対する関係者のなかなか厳しい批評が記されていたために、けっこう話題になったのだとか。

メールは4000語近くあるので、全部読んでいると大変です。それでMassivelyが要約してくれたものを見ることにしました。

(1)IM(インスタント・メッセージ)機能について
IMが到着すると、ViewerのICQメッセージが点灯し明滅しますね。ICQというのはAOLに買収されたMirabillisという会社が開発されたメッセージソフトで、UINという番号をもとに仲間がオンラインかどうか分かることになっています。オプションでどういう形式でアラートを受け取るかを決められるし、送り手の名前がディスプレイされますね。で、2.0ではこれができないんです。ということで全くダメな評価です。

(2)知り合いを探す機能
今はタスクバーの連絡先から名前のリストを見ることで、その人がログイン中かどうかわかるし、それをクリックしてIMしたり出来ますね。ところがこの名前がタスクバー上のアイコンに変えられてしまうらしいのです。つまりゾウさんマークはAさんで、ロバさんマークはB子ちゃんでという感じ。でも友達が多いと、アイコン全部を開いてみないと、その瞬間にコンタクトしたい人は見つけられませんね。

やたら目障りだし、効率も落ちるということでダメ評価をもらってます。

(3)タブ付きのIM
今はIMはタブつきで表示され、それを小型化して画面の隅に置いておくことができますね。IMやローカルのチャットが錯綜したときに、過去のものはこうして脇にやっておくことで整理ができるわけです。で、2.0ではこれが出来なくなるということです。いったいどうなってしまうのか想像ができませんが、不便になること間違いなしということでダメ評価をもらっています。

(4)IMのフォントの大きさ変更
Mirabilis ICQではすでにIMのフォントの大きさを変えられるようなものができています。しかし今のSLのViewerではそれは無理です。で、今度の2.0でも無理なんです。もうすでに開発された技術なんだから取り入れたらどうかという提案がなされています。

私個人としては大きさを変えられたらどんないいことがあるのかよく分かりません。視力の弱い人には便利かもしれないけど、チャットの文字もそうするべきだし。そうしないと画面上に大きな字や小さな字が入り乱れて出てくるのは煩わしいと思います。それよりローカルなチャットと、IMが違うウィンドウで出てくる方が実用的ですね。

他にも幾つかあるようですが、どうもこのメールは新Viewerのアルファ版のIM機能について評価の依頼をして、その答えが流出したみたいですね。

考えてみれば、どうせ私たちは出来上がったベータ版を有無を言わせず使わされるだけなんだから、このようなアルファ版の段階で何がいいとか悪いとか一喜一憂しても意味はないでしょう。

でも、このようにユーザーの立場からものを言ってくれる人の存在はとても大事ですね。それからある程度使い方が定着した機能は、瑣末な部分であまり弄らない方がいいと思います。ユーザーは無意識に近い動作ができるまでに慣れているのだから。同じような便利さならインターフェースはあまり弄って欲しくないと思います。

それよりも、自分の持ち物のコピー機能とか、一々リログしないとボイチャ機能が上手く動かないとか、別アカを正々堂々と複数出せるとか、アルファ・チャネルを含むテクスチャーの処理ミス(バグ)を直すとか、そういう問題の解決に力をいれてもらいたいと思いませんか?
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:03Comments(2)ビジネス

2009年11月19日

リンデンの真意



Pink LindenがSLで商品販売をしている主要なアカウントに送った調査への協力依頼の手紙というのがこれです。二人の読者の方からほぼ同時に送ってきて戴きました。

Second Life always seeks to improve your experience with us. In order to
improve that experience, we are surveying merchant opinions to understand
more about how you sell virtual goods now and how you might like to sell
them in the future.
The survey presents several concepts that are example of ways Linden Lab
might be able to further support Second Life merchants and the inworld
economy. None of these concepts are currently on our development roadmap,
they re just hypothetical scenarios that we d appreciate your thoughts
on.
Please take the survey (link below) and give us your input. It should take
about 10 minutes to complete.

Follow this link to the Survey:
Take the Survey

If you have questions about the validity of of this survey, I invite you
to contact me in world.

Thank you in advance for your time,

今どういう商品の売り方をしているか、将来どういう売り方をしたいのかを聞いています。
そのあとに実際の質問票が続いているのですが、IPアドレスが違うとそこへ入っていけないようにしてあるみたいです。別のところで探しましょう。

色々なブログの記事を総合するとXStreet の利用の有無とか、商人単位の公認制度とか、リンデン主催のモールへの出店の意向が尋ねられています。

この点を取り上げてHeraldの記者は有力商人を囲い込む動きなのではないか、住民である他の商人との差別化が進んでしまい、そこに入れなかった住民は商売を止めたり、SLを止めたりしてしまうのではないかと心配しています。

また、実験的にリンデン主催のモールに一定期間無料での出店を認めるというキャンペーンも平行して行なわれており、これが住民の分断に繋がったり、あるいはコンテントの囲い込みに繋がるのではないかとも言っています。

まあ、心配し始めるとキリがないのですが、リンデンの立場からみればある程度止むを得ない部分もあるように思うのです。リンデンラボが直面している問題としては、

(1) 住民の創造したコンテントに対する違法コピーが蔓延しており、それを止められない。
(2) それはコンペティター(競合者)である他のGridへの持ち出しと関係している。

そこで、期限と場所を限ってセキュリティーを高めたモールに被害に遭う可能性の高い、または既に被害に遭っている有力クリエーターと経営者を囲い込もうという考え方が出てきており、それを実験的にやる余地があるのかどうか?それによってコアの住民を逃がさないようにしようという意図ではないかと思います。

裏を返せば現状のままに上記(1)、(2)を変えられないで放置していると、SLの資産ともいうべき有力クリエーターとそのコンテンツが流出してしまう、結果としてSLの土地への需要も減り、新興Gridが豊かになり、収入が減ってしまうという懸念を持っているということですね。

かといって、そのモールでは違法コピーが防げるのかというと、技術的にはそれはまだ確立されていないので、リンデンに雇われた人が手分けをして人的に監視するということなのでしょう。まあ、センサーを開発して実験するのも含まれるかもしれない。でももし現在、機械的にできるのであれば、すぐさまそのシステムを全Gridに張り巡らせればいいのですから、まだ無理なんでしょうね。

これと平行して、GreenLife社(Emerald Viewerの供給者)と交渉をして、清く正しいコピー機能つきViewerを、あるいはその機能をだけを、今開発中の新公式Viewer2.0に盛り込み、他のViewerを自動的にBanの対象にしようと考えているんではないかというのが私の勝手読みです。展開によってはGreenLife社を買収してしまうこともありですね。今までのリンデンのやり口では十分に考えられることです。

つまり、サイバー技術の面では犯罪者グループを根絶やしにできないので、ソフトであるコンテンツやViewerを押さえて兵糧攻めにしようという考え方だと思うのです。これはアメリカと北朝鮮、アメリカとタリバンの現在の関係にとてもよく似ていますね。

ところがリンデンラボはそのような政治的、戦略的意図を表明しないので、どうでもいいような細かいレベルでの反対とか心配が出てきているのではないでしょうか?住民を分断してもリンデンが得になることはありません。それは現行のPremium Accountがほとんど何の意味もないことを見ても分かるでしょう。分断したいのは違法と合法、儲けさせてくれる人々とそうでない人々なんです。一般の私たちは儲けさせてくれる人々の周りにいる付着生物みたいなものですね(フジツボか?)。頭数としてはいた方がいいということです。

以上は私のあまり根拠のない、決め打ち的仮説に基づくものですので、そうではない見解も沢山あると思います。皆さんのご意見は如何でしょうか?
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:36Comments(0)ビジネス

2009年11月17日

ピンクのうさぎ



2ヶ月ほど前にリンデンラボが行なったSL関連ビジネス経営者に対するボランタリーのアンケートですが、結果が非公式に漏らされていて、経営者間に何となく不安が広がっています。そんなに少ないサンプル数(自分のところに来ていないから)で何を掴み、何をしようとしているのかという懸念ですね。Heraldの主筆であるPixeleen Mistral(女性)がアンケートを実施して分析する担当のPink Lindenにインタビューを行いました。14日の記事です。Pink Lindenというのはピンク色の可愛いウサギのタイニーの恰好をしているんですね。

どうも調査の中には公認の特別なモールや、商人の公認制度に関する質問が含まれていたようです。そこがインタビューのポイントになっています。

Pixe:「ハイ、Pink、貴方達がやった調査について貴方のコメントが欲しいんだけど、ある人はそれは何かの情報を取るだけのためだなんて言ってるわ。実際に調査はやったの?」
Pink:「そう、本当にやったのよ。」
Pixe:「それが分かってよかった。」
Pink:「だって私の名前を出してるんだもん。」

Pixe:「でも、XStreet に出品している商人だけが答えられたんでしょ?」
Pink:「いいえ、それは本当じゃないわ。私たちは(SLとXStreetの)両方で広くアンケートを配ったんだから。」
Pixe:「ある情報筋は調査結果を見てリンデンラボがひよっとするとそのうちに公認の商品販売者とか特別なモールとかを設けるのではないかと示唆しています。それは一般の住人である商人に対しては影響を与えるでしょう?」
Pink:「調査結果の報告というのはまだ初期の段階の文書で、何かを計画したり、ロードマップを定めるものではないのよ。」

Pixe:「それなら調査報告はまだ色んなアイデアをテストする段階で、何かが決まったのではないということ?私はこれまでの経緯を見ると、みんながちょっと心配になるのではないかと思うんだけど。貴方達も難しいところね。だって、貴方達がみんなに考えていることを尋ねるとそれが心配のもとになるし、尋ねなければ目隠しで空を飛んでいるようなものだから。」
Pink:「全くその通りね。だから私たちはそういうことは計画にはないってはっきりさせようと思っているの。」

Pixe:「でも調査に参加した人のなかにはそんなふうに心配している人もいるのよ。」
Pink:「私たちも過去のいきさつについては全部分かってます。そういう(リンデンが情報だけ取っておいて、結局はいきなり自分達のやりたいように物事を変える)体制には私は関与していなかったと言わせてもらうわ。それに商事チームはそういう考え方には組しないし、私は貴方にそういうコンセプトに向かって何の準備も進められていないってことを確約できるわ。」

Pixe:「でもその中にはSLの競争者が既にやっていることも含まれているでしょ?」
Pink:「例えばAppleはiPhone 関連のアプリケーションを作って売る人から売上の30%を取ることにしているとか?」
Pixe:「うん本当にね。」
Pink:「そういう商売をコミュニティと一緒に始めたいと思っています。そのうちにやらないといけないでしょう。」

Pixe:「SLとの違いはSLの方がうんと歴史があるということね。」
Pink:「おっしゃる通りよ、Pixeleen。だから私たちは早く着手して、慎重に作業しないといけない、突然動くというのは駄目なのよ。」

Pixe:「私はこの問題についてはこれからも色々書くと思うけど、みんなが自分も関与したいと思ったら、誰にコンタクトすればいいんでしょう?」
Pink:「私たちは人々の過去のSLにおける活動を見て招待状を出してます。それが調査の普通のやり方ですね。」
Pixe:「分かったわ、貴方は統計的に有意なサンプルが欲しくて、自己推薦ではそれがメチャメチャになると思ってるのね。ところで、もう家に帰る時間でしょう?金曜日の夜だから。」
Pink:「ここでは私たちはみんな猛烈に働いているのよ。私はSLには強い情熱を持っているの。

Pixe:「じゃあ、SLを楽しんでるに違いないわね。それは仕事というものに対して求められるもののすべてでしょ?懸命に心を砕くことのできる何か、そして楽しいもの、それが仕事ね。」
Pink:「正直にいうと、これ(リンデンラボでの仕事)は私が今までにやったなかで最高の職務ね。私はこれが本当に大好きなのよ。」

さすがに主筆だけあって上手なインタビューですね。お蔭でリンデンラボの衣の下にはやっぱりどっしりとした鎧があったことが分かりました。勉強になります。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年11月16日

リンデン韓国撤退



Alphaville Heraldの11月14日の記事からです。

「韓国ではSLの導入が失敗し、リンデンはサービスを英語のクラスに切り替えた。韓国HeraldによればリンデンラボはBrunson Games Corp.にウェブとViewerの運営を任せていたが、そのプロジェクトを放棄した模様で、Brunsonとの契約は失効するままに放置された。Brunsonとの契約は2007年に韓国においてSLを運営すべく結ばれたが、SLを売ることはうまくいかなかった。

韓国Herald のChoi He-Sukは、名前も分からない人々で混みあっているオープンな環境は韓国人には限られた魅力しか与えられなかったと述べて、何とも憂鬱な図柄を突きつけている。

『SLはこの地域の市場の特性に自身を適合させることに失敗したようだ。当地の業界筋によれば、韓国のユーザーは閉じられた環境の中で、知っている人達との小さなグループのなかでの交流を楽しむ傾向にあり、また速いペースで展開するオンラインゲームに慣れているのだ。』

確かにSLのGridが不安定な時のラグやRezが完了するのを待っている間の寒々とした時間を最小限にして欲しいという気持ちは理解できる。しかし、これらはすぐに解消するという問題でもない。

明るい側面としては、リンデンラボは韓国のSLのウェブサイトを方向を変えて、英語の語学サイトにしてしまったことだ。韓国のファンがみんな英語のスキルを向上させるために練習をするだろうと思ってのことだが。外国語の語学授業の人気が廃れることがないように祈ろう。

リンデンの人々は何としてでも利益率を上げることが必要だと思っているので、読者はリンデンが投資家がキャッシュを搾り出す準備をするタイミングで、こういった限界的市場での損失を止める措置に出るのを見てびっくりするかもしれない。

さらに憂慮されるべきことには、コンピュータの楽しみで溢れたSLという壁に囲われた花園の魅力を、韓国の人々が評価できなかったことは、この惑星のなかで最もネットのケーブルが張り巡らされ、オンラインロールプレイングのゲームが大流行している国ではそれは競争力を持ち得ないという警告かもしれないのだ。

これがPhilip Lindenが早々に帰国の船に飛び乗った理由と言えるのであろうか?」


ストレートに「創造性やイマジネーションのない人にはSLは無理。」って言ってしまうとスッキリするけど、そんなこと公には言えないしね。でも、英語の授業って、ちょっと情けない気もするけど、「教育」という芽は残しておきたいということなのね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:35Comments(2)ビジネス

2009年11月15日

アニメの製作



学校でならったQAvimatorを使ったアニメーションの製作を自分でも工夫してみることにしました。市販のホバリングのアニメを良く見て、それを基本にして100コマくらいのものを作ってみました。100コマといっても実際には10の姿勢を作って、それをソフトが間を埋めてくれるという仕組みです。



ホバリングというのは足が地に着いていないし、どっちによろけようが、回転しようが、別に問題ではないので、比較的作りやすいように思いました。それだけでは単純で面白くないので、そのアニメを仕込んだボールをタッチすることで2方向にゆるやかに回転させて、宇宙遊泳みたいな効果をだすことにしました。なかなかいい感じ。

今までアニメーションは買うばっかりでしたが、自分で使えるものが作れたので、なんだか自信が出てきました。これからは商品に組み合わせたアニメを作って売るということも可能みたいな気がします。デジアカで習ったことで一番早く商売につなげられそうなものでしたね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 15:50Comments(0)ものづくり

2009年11月12日

クラス6サーバー



サーバーのクラス6の情報がちょっとMassivelyに載ってました。でも、スペックがどうのこうのというのではなくて、何か根本的に運営システムを変えるみたいです。

SLのGridのパフォーマンスというと、サーバー以外にもいろいろな要素があるのですが、やはりサーバーのクラスというか処理速度とサーバーの利用率(その瞬間どれくらいのタスクをこなしているか)が大きなファクターであることは間違いありません。

伝統的にはサーバーのクラスというとその数字が基本装置とオペレーティングシステムのレベルを表現していました。過去には何人かの土地の所有者は管理費が高くなるのを避けるために、新しいサーバーへのアップグレードをしないケースもありましたね。でもそのサーバークラスによる区分というものが無くなるみたいなんです。

クラス6サーバーが配備されようとしている今の時点を見ると、SLのGridは先行き更に多様性が高まると予測され、ニーズに合わせた様々なスペックのサーバーが展開されると考えられます。

一方でJack Lindenは次のように語っています。

「我々は新しく更に良いパフォーマンスのハードウェアを導入するので、必要なところにベストのサーバーを割り当てるということが可能になるだろう。土地の所有者として、貴方の島はもう年老いたり、よく分からない古いサーバーが回ってくるということはない。そして我々は誰に対しても、標準的なハードウェアのレベルを上げるということを何度でも行なっていくだろう。

我々は間もなく、新しいスペックのサーバーをGridのもっと広い範囲に展開させるだろうし、そのハードウェアをGridにある新しい島々だけに割り当てることはしない。私たちは今居る土地所有者達に自由に恩恵をあたえられることを選ぶだろう。」

え~、分かり難いのは私の和訳のせいではなくて、リンデンラボの幹部一般が、特にこのJack Lindenが真意を隠して奇麗事を並べたがるので、官僚の作文みたいな文章になってしまっているのです。

頑張って素直に読むと、通常のSimとOpenSpaceなどのLow Useの土地とではサーバーのスペックを変えるということですね。そらからとことん低スペックでいいただの海とか保全地帯みたいなものはやはり低スペックのサーバーを当てるということでしょう。それって前からやってたに違いないと思います。

だからどうだという感じですね。まあ、Jack Lindenの話はヒントくらいに位置づけて考えて見ましょう。

リンデンラボにとってサーバーを新しくするメリットは少ない電力で土地を供給できること、キャパに余裕を持つことができればダウンタイムやラグが減ること、また一定の土地あたりの人口密度が高められればイベントなどがやりやすくなり、経済を活性化できるということもあるでしょう。

一方で現在は多分実際には思いっきり古いサーバーとクラス5が混在していて、メンテナンスが煩わしいし、また例のGrandfathered Simの取り扱いというものもあるので、このさい有無を言わせず基本はクラス6にしてしまうということですね。つまり、私はまだ4で行きたいとか5に留まりたいとかいうのは許さないし、Grandfarthersの既得権(US$100も安い管理費)も認めないという方向に行くのだと思います。

サーバーのクラスと土地のサービスとの関係をリンデンラボが一義的に決めてしまうことで、管理上の複雑さを低減させることを狙っているとも言えますね。実際にはすべての土地のサーバーが6に変更されるのではなくて、メインランドの海岸線とか、Low UseのOpenSpaceは今のサーバーで十分で、それが順番にどんどん壊れていくのに応じて6を入れていくということですね。ただメーカーからの購入契約だけは全てのRegion分を結んでおいて、数量割引を引き出して、必要に応じて供給してもらうということでしょう。

もし6の使用電力が大幅に低いのであれば、ちゃんと動いている5であっても、6に置き換えていくことはあるでしょうね。それは勝手にやるということです。そうして、6の中に土地の要求度に応じてスペックを変えた幾つかの機種があるということになるのでしょう。その配分を適切にやれば、低スペックのものは安い価格で入手できることになるので利益を増やすことができます。

面白いのはJack Lindenは「土地所有者に自由に恩恵を与える」と言っているのであって、「土地所有者に自由な恩恵を与える」とは言っていないのです。「自由」なのは自分達であって、「選択権」を奪い、自由に自分達がサーバーを与えるという意味ですね。「恩恵」というのはここでは、ほとんど実質的な意味がない言葉です。

それからもう一つ面白いのは、Jackが「よく分からない古いサーバーが回って」来ていたことを認めてしまったことですね。これは私が随分前から指摘していたのですが、結局払っている管理費に対していったいどういうサーバーが回ってきているのか、最新のものなのか、一度壊れて修理したものなのか、もうすぐ壊れそうな古いものなのかはユーザーには分からないのです。

で、管理費は据え置きなのでしょうか?それはどこにも述べられていません。考えてみれば私たちはサーバーが5であろうが6であろうが、実際に手にとって見ることはできず、Simが落ちてもそれは別のSimの影響なのかもしれず、重たくなってもどこかで誰かがやたらに長いスクリプトを実行しているかもしれないのです。だから、別に新しくなったとか、パフォーマンスが上がったとかは知らせてもらえなくても良くて、払ったお金に対してどれくらいのサービスが供給されているのかをちゃんと教えてもらえる指標や仕組みがあればいいのです。

管理費は仮想空間の排他的使用権の対価であって、本来はその空間がどれくらい使用可能なものとして提供されたのかという時間とその質といったサービスレベルに応じた料金にされるべきなのですが、ここに土地の所有権とか、サーバーの割り当てといったへんな概念を持ち込んで私たちを混乱させてきた狙いというものをもう一度よく考えて見る必要があると思います。まあ、ちょっとだけ現実に近付くことになるのかしら?
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:37Comments(0)ビジネス

2009年11月11日

楽なお仕事



Massively のTateru Ninoの記事からです。リンデンラボの新しいガイドラインによれば仮想世界の通販市場であるXStreetでは著作権侵害と認められる商品はリストから取り除かれることになっています。

Constanza AmsterdamというアバターがNinoに明かしたところによると、先日Constanzaが出品していた女性奴隷用のシルク(身にまとう薄物)が撤去されたという通知がリンデンラボから届いて、その理由が「スニーカーのConverse社の商標を侵害したから」というものだったそうです。

このアイテムはいわゆるGorian Roleplayというご主人様と奴隷のSM的ごっこ遊びに使われるもので、アイテム自体に話しかけると返事かあり、あたかも女奴隷と会話しているかのような効果があるわけですね。

「取ってもいい?」
「いや~ん。」みたいな調子で楽しむのだとか。

常識的に考えてセクシーさを売り物にするアイテムにスニーカーのマークをつける人はいないし、彼女からNinoに送られてきた商品の看板ではスニーカーもロゴも見つけることはできません。確かに鎖に繋がれた運動靴を履く女奴隷なんて見たことないですね。

ただ、商品の解説の中に「自由人とconverse 出来る」というフレーズがあり、これが引っ掛かったのではないかと推測されます。これは動詞で使うと「談話できる」と言う意味になります。

スクリーニングに使われたのはKeyword Spamによる検知という手法で、予め登録された単語を含むものをSpam あるいは違反物と認定するというとても低能なやり方なんです。

彼女(Constanza)はリンデンラボに証拠を提出して抗議し、謝罪を求めているそうです。基本的にお馬鹿なアイテムなので、「ハレンチでお馬鹿だから駄目」といった方がすっきりするのですが。リンデンの担当者も同じくらい適当でお馬鹿なのでこういうことが起きるのでしょう。でも、楽なお仕事でいいですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年11月09日

ZYNGOの増殖



いったい何時ごろから出てきたのか、最初は慎ましやかにしていましたが、今や我が物顔で増殖しています。はい、それはZyngoです。果たしてリンデンラボがどのような判断を下すのか?横目で見ていたのですが、いまのところ知らんぷりしていますね。

これが2年前に禁止されたギャンブルに当たるのかどうか、様々な議論があります。ある人はこれをSkill Gameと呼んで、100%の偶然性に基づく射幸性の強いものとは区別すべきだ主張しています。技術ってなんでしょう?サイコロをうまく振る方法?次はどんな目がでるか予測する方法?Gyngoでは沢山の数字のうちどれを消すかを選択することになるから、技術性が高い?なんて色々理屈を述べている人もいます。

でも、どんなギャンブルにも技術によって差が付く要素は含まれていて、それがあるから人気があるとも言えるのです。だからZyngoだけが特別だということはないでしょう。投資したお金が市場での売買等には関係なく何倍にもなって戻ってくるものは、押し並べてギャンブルといえるでしょう。

私はそれらの議論には興味はありません。問題はなぜリンデンラボがZyngoの跳梁跋扈を放置しているのか?何時突然に実はそれはギャンブルであると断じて、規制に乗り出すのかということです。

Zyngoが流行すれば、Zyngoパーラーがあちらこちらに建設されて土地が売れます。機械も売れるし、お金のやり取りも盛んになります。だから当面放っておいてもいいんだし、RLで問題視されればAdult Simに押し込めたり、最高限度額を決めて規制してもかまいません。だから、リンデンラボの従来のやり方でいくならば、当面は放置しておいて、利益を得る方針のように見えます。

リンデンラボの肩を持つとしたら、もしリンデンラボがZyngoを禁止したら、それを商売にする人々、ギャンブルをやりたい人々は別のGridに移っていく懸念があるということですね。

これらの見通しとは全く無関係に、お金の絡むところにはどこでも「詐欺行為」の余地があります。Zyngoのマシンを不正に操作して当たりを出させる不良ユーザーがいれば、どんなに頑張っても、鬼がウジャウジャ出てきて、ユーザーのポイントを奪ってしまうインチキマシンだってあるのです。

SLをやっているだけで、それなりのコストと時間を使っているのですから、RLで別のギャンブルをやった方が実感が得られていいと思うのですが・・・。ネットでタダで出来るところもありますね。もちろん賞金はありませんが、誰かのいう「技術」の習得には便利かもしれません。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:06Comments(3)ビジネス

2009年11月06日

決戦のとき



久しぶりにMassibelyを見ると次のような記事が載ってました。概略だけ記します。

リンデンラボがアダルト用ベッドのコピーライト侵害で訴えられている件につき、裁判所に反論を提出した模様です。とくに注目すべき点はないのですが、次の二つがちょっと変わっているかもしれません。

一つは妨訴抗弁というもので、これはリンデンとErosの間にSLのサービス規約があり、そこに仲裁条項が含まれていれば、訴訟を起こさずにまず話し合いをすべきだという主張です。実際にサービス規約の中にそのような文章があるのでしょうか?多分サラッと1行くらいで書いてあるのでしょう。つまり、規約の解釈に疑義があるときは双方信義誠実を旨として話し合うというような文言ですね。でもリンデンはErosの主張に真面目に対処していなかったのであれば、これは認められません。いつどのような投げかけがあったのかを証明する文書の存在が焦点でしょう。

次にNaked Tradmarking という概念で、これはトレードマークのオーナーがその権利の一部をライセンス等で他者に使用を認めた場合、それをちゃんと管理しないで放置しておくとその権利を失うか制限されるというものです。AとBにライセンスをして、Aがライセンス契約を守らずに好き勝手にやっている状態が放置されているとき、Bがライセンサーから契約を守ることを強要されることはないという理屈でしょうか?

またCopyright Preemptionという考え方も出てきています。Preemptionというのは、たとえば土地の所有者がそれを売る意思を示しているときに、政府や公共機関が他の民間の買主に優先してその土地を買うことが出来るという「先取権」のことです。ただ、ここではCopyrightに関して州法よりも連邦法が優先するということでしょう。具体的にErosのどの主張がこれによって効力を失うのかはわかりません。

次はそれではこれらの主張が実際にどのような証拠に基づいているのかを「見せっこ」する段階ですね。既に証拠保全命令が出されているので、今後は「遊戯王」みたいにカードの切りあいによるバトルに進んでいくわけです。

う~ん、私は法律家ではないので、どうもこの当たりが能力の限界で、どっちが勝つのかさっぱりわからないし、いろんな概念の意味や優越度がよく判りませんね。

いずれにせよ、勝ち負けがはっきりして、その情報が公開されることを期待します。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:20Comments(0)ビジネス

2009年11月05日

レニネード?



さて、先日ご紹介した07年にリンデンラボによって抹消されてしまったWoodbury Universityなんですが、残っているものはあるんです。Alphaville Heraldに追加の記事が載ってました。それは大学の管理者でありこれもまたリンデンによってBanされてしまったTizzers FoxchaseがHeraldのSimに残していったアイテムです。Herald のHyperbora Officeの入り口に転がっているとか。HeraldのSimというのはSLのブログ新聞であるAlphaville Heraldを発行しているSecondlife Herald社の持ち物で、もうすぐ移転したいみたいですね。



さて、それはLeninadeの空き瓶。多分Lemonadeをもじって社会主義者のレーニンの飲み物っていいたいんだと思います。飲むと酔っ払って、他人のものと自分のものとの見境いがつかなくなるとか、労働者は支配者であるなどと嘘っぱちを言いたくなる効果がありそうです。この想像は瓶に貼られたハンマーと鎌のロゴによってサポートされています。RLでも醒めるのに100年以上掛かっているしね。

さて、この街路に転がっているLeninadeの空き瓶ですが、ある意味では歴史的価値があるという人もいます。クリックして検査すればクリエーターとしてのTizzers Foxchaseの名前が出てくるし、そのプロファイルも見られます。Woodbury Universityの名前も出てくるでしょう。まあ、別に瓶がなくても名前さえ知っていれば、そこから検索して同じ情報は得られます。

私もそんなアイテムを持っていました。騙されて買ったスカルプの盗品をクリックすると、その泥棒のアバター名とプロフィあるも見られるんですね。でも、全く意味がないし、盗品を持っているなんて何かと災いの種だから、この間インベントリーを徹底的に探して、全部消してしまいました。他のプリムとリンクしてあると見つけ難いのです。

Herald自身がもうすぐこのSimを手放そうとしていますが、歴史的街並みの一部であるこの瓶を受け継いでくれる買い手を探しています。でも、それにどれだけの意味があるのでしょうか?Tizzers Foxchaseご本人はとっくに別のアバターに生まれ変わって、適当に楽しくやっていると思いますけれど。

不思議と言うか面白いというか、RLと同じようにSLでだって、何かを維持しようとするとお金が掛かるんですね。それはこの空き瓶も私たちの創作物も同じなんです。自分のものなら情報だけをコピーして外部メモリーに入れることはできるけど、他の人の作ったものは違法にコピーしない限り、画像くらいしか持ち出せないでしょう。それだと過去の情報は移せないからあまり意味はないですが、逆に画像くらいで十分なものなので、それでもいいのかな?

Hyperboreaには他にもこのような「訳ありアイテム」が多く残されているところがあって、Black Libraryと呼ばれています。それも引継いで欲しいみたい。ご興味のある方はWandering Yaffleさんにコンタクトしてみては如何でしょうか?




  
タグ :Herald空き瓶

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年11月04日

何を捨てられる?



11月1日のMassivelyの記事からです。

「あなた方が最近SLについて耳にすることといったら、クリエーターの権利、コピーライト、商標、知的財産権、侵害行為等といったことばかりだろう。知的財産の侵害はもう目新しいことではなくて、やり方さえ知っていればオフィシャルなViewerを使ってもコンテンツの複製はできるのだ。でもこれはスポットライトが当てられていない問題だ。というのももっと大掛かりな侵害行為や裁判沙汰といったものがSLでの議論の主流になっているからだ。

コピーライトの侵害は窃盗のように持ち逃げするために行われるなどというはずはない。英国のアン女王の統治下で1710年に版権法が始めて制定されて以来、その侵害行為は様々な手段でわずかに抑制されてきたに過ぎす、実際に除去されたことなどなかった。デジタル時代が顕著になった今日、それらの侵害を低減させうるような新しい駆け引きをやろうと思えばできただろう。機能面を犠牲にするのを承知すればだが。

たとえばSLを非常に厳格なハードウェア上でのみ動かせるというような制限を設けることは可能だ。インワールドでアップロードしたりコンテントを創造する権利に制限を加えることはできる。経済活動はすっかり絶えてしまうだろうし、アップロードチャージは相当な値上げになるだろう。新しいコンテントはユーザーが使えるようになる前に、審査会の承認を得なければならなくなるかもしれない。

しかし、これらの方策のうちのどれか、あるいは全部がコピーライトの侵害を幾分かは減らすことができるとしても、それを絶滅させることはできはしない。一方でそれらの措置はプラットフォームの目指すものの効用を減少させるだろうというのに。

コピーライトの侵害を減少させ、クリエーターの権利を増進させるためであれば、あなたはどれくらいの制限や妥協を受け入れられるのだろうか?どれか一つならいい?それとも全部諦めても?何か他のものならいいのか?あるいは何一つ我慢するのは嫌なのだろうか?」
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:04Comments(0)ビジネス

2009年11月02日

消すのは簡単



最近SLでは教育機関の受難が続いています。というか、教育機関とリンデンの間ではずっと問題が起きているのです。07年にはWoodbury Universityという大学が突然リンデンラボにより閉鎖されてしまいました。SimごとGridから抹消されてしまったと言った方がいいでしょう。つまりSimのサーバーの電源が切られてしまった状態です。

SLの教育機能、教育機関にはリンデンラボの会長であるRosedaleも大きな期待を寄せているのですが、実際の運営に当たっては以前からトラブルが付物でした。というのは、リンデンラボがSLを使った教育を奨励するために、SimやOpenspaceの取得費用や管理費を割安に設定してきたからです。今はOpenSpaceでの優遇措置は廃止されたのかな?

そのため形だけ教育機関を装いながら、実際にはMature/Adultの運用を続けている場所もあり、玉石混交の状態にあったのです。基本的には教育Simでは商品の販売は出来なかったし、SimとしてはPGですね。

ただの遊びの場であれば問題ないことでも、「教育機関」と名づけてしまえば、そこで行われていることにRLの教育者や政治家が関心を持ち、ちょっとしたアラを探し出してはマスコミと一緒に騒ぐというリンデンにとって頭の痛い事件も過去には多くありました。

以下が当時リンデンラボからWoodbury Univ.の運営責任者であるTizzers Foxchaseに送られたきたSim抹消の言い渡し通知です。

「Tizzers Foxchase殿
SLのRegionであるWoodbury Universityがサービス規約に照らして違反を行ない、また、Regionで行なわれてきた行為について、不適切な使用であるとの認識を我々はずっと持ち続けて来ました。

Regionを運営しているWoodbury Universityの多くのメンバーの問題行動がSLにおける幾つかの問題の前後に行なわれていたということを我々は探知してきたのです。それらの行動とはGridへの攻撃、人種差別と不寛容、他の住民への執拗な嫌がらせ、スクリプトの濫用による自分達のSimの頻繁なクラッシュ等を含むものです。

これらの継続的な問題に対してリンデンラボにはWoodbury University Regionを直ちに閉鎖させるという以外に選択の余地はありません。もしこの通知が誤まっている、あるいは個々の出来事に対して適切に評価されていないと信じるのであれば、以下のアドレスにE-Mailを送付してください。

Abuse-manager@lindenlab. com

敬具
Cutomer Support
Linden Lab
945 Battery Street
San Francisco, CA    」


今度はまた別のところが閉鎖されたというお話があります。それはまた明日。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス