2013年04月09日
SNS疲れ
「SNS疲れ」という言葉はすっかり定着したようです。みんながFacebook やTwitterをやりまくったということでしょう。
Web を中心とするメディアの発達は、私達が最小のコストで発信者になることを可能にしました。今まではメディアの主催者に検閲を受けたり、おべっかこいたりして載せてもらっていたのですが、文章でも画像でも映像表現でも自分が気ままに発信できるようになったのです。
これはとっても素晴らしいことです。でも、受け手側からいうとメリットだけでなく、デメリットもありますね。素人が思いつくままに発信すると、スポンサーや出版社などの意向を汲む必要のないストレートの本音が出てきます。実態がより分かりやすくなるという面があります。
一方で、素人の作ったものですから大半はクズです。見るだけ時間の無駄みたいなものがあるでしょう。これは困ったことですね。
玄人が玄人のメディアで発信する場合には、「ある程度受けて、お金を儲ける」ことが目的なので、それなりのクオリティを維持しますし、表現なんかも自主規制が掛ってきます。つまり、市場原理です。
素人がタダで自分の思いつきをダラダラ流しているところには市場原理は働きません。Page Viewとかコメントがもらえるのですが、これは評価のようで、そんなには強くない。やはりお金払って見ている人の数とか、批評とかが市場の評価だと思います。
だから、言いたいのは「SNS疲れ」は飽きてくるとか、書くことがなくかるとかの外に、タダという意味で市場の中で評価がないということですね。
むかしNeko LinkさんがSLのなかで自分の文章を一回5L$で売るという試みをしていました。私も2回ほど買ったけど、まあ何もSLの中に入って買わなくてもいいだろうし、内容的に何かの主張といったようなものでもなかったので、あまりお客は付かなかった。NekoさんとしてはSLの可能性を探る意図があったのだと思います。SLの中の日本人っていうのも数が限られていますからね。
そもそもSNSというのは何んの目的かというのもあると思います。これはちょっと考えて見ないとなかなか難しい。
Posted by Sophiee Winkler at 13:54│Comments(0)
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