Sophiee Winkler
2008年01月23日
13:31
「お金」の次の指標は「人」ですね。第4四半期にはピーク時のログインユーザー数はグラフの赤線で示してあるように12.5%増加し、5万8千人を超えました。確かに私がSLを始めた初夏のころは日本の夜の時間帯で3万から4万人のログインがありましたから、それから成長したんですね。年間を通じて見れば210%増加ということになり、06年からは大幅に伸びています。先週末の時点で更に5.3%増加して6.15万人になりました。
ユーザーのログイン時間については、12月には約89万3千人がログインして、2千5百60万時間、つまり一人の月平均で29時間以上SLを楽しんでいることになります。その中で51万9千人のアクティブ・ユーザーに限れば2千5百50万時間つまり一人当たり月に49時間を使った計算になるの。アクティブ・ユーザーというのは、月に1時間以上INした人のことです。だからユーザーのログイン時間というのは99.6%アクティブ・ユーザーに使われていて、その他の37万人はほとんど存在しないようなものね。人口1千百万人といっても、実際に動いているのは5%にも満たないのね。
これらの数字と今までに取り上げた統計を組み合わせると、SLの住人は一人当たり1時間につき0.3US$をLindexで交換した勘定ね。それによって5万人を超える人がいわゆるPMLDF(Positive Monthly Linden Dollar Flow)、つまり月単位で黒字を達成したわけです。リンデンラボのアナリストはこれらの人たちがSLをワクワクする楽しい場所にしていて、長期的な成長の核になっていると指摘しています。でも、私の考えではその多くはお金をほとんど使わないでキャンプしてた人なんだけどね。多分そういう人は他人をワクワクさせてないし、自分もしてないわ。上位3千人くらいなのかしらね、ビジネス成功させたワクワク人種は。
グラフの形だけ見ていると何だかピークアウトしたようにも見えますね。これが例えばインフルエンザに罹った人の人数の時間的推移みたいなものだと、このあと対照を描く形で減っていくんです。でもSLはそんなに単純じゃなくて、いろんなプロモーション活動や、新しいテクノロジーの導入、ビジネスモデルの開発、他のメディアとの提携なんかで更に発展する余地は大いにあります。
この次にリンデンラボの経営の透明性を自画自賛するおまけのコメントがついてて、それから先週末にはBeaumontのMetaの事務所でService Quality Metricsの更新に伴う評価の会議があったそうなの。これはリンデンラボがメンバーに対してどれ位のサービスを提供しているか、裏返せばメンテナンスやビューワーとサーバーのトラブルでSLがどれくらい使えなかったかという時間のロスの指標のことですね。それについてはまたの機会に。