Sophiee Winkler
2012年11月18日
21:08
さて、積み残しのリンデンラボの幹部ですね。人事とマーケティングの女性VP達が残っていました。
Lori Medeirosは人事部門のVPで、人材を募集し、彼等が気分良く働ける条件を整え、創造的な文化を維持していく責任があります。
リンデンラボに入る前にはLeapFrog Enterprise の人事のディレクターで採用を担当していました。キャリアの初期では彼女はアクセンチュアに勤めていてビジネスプロセスのデザインについてのコンサルティングを担当していましたが、そのご900人を超すコンサルティングのプロフェッショナル達の長期キャリアの設計ややスタッフィングを担当しました。Loriはノートルダム大学でMBAをとり、別の大学で会計学の学士号も持っています。
Lee Senderov は10年以上のオンライン・マーケティングと電子商取引の経験を有し、2012年7月にマーケティングのVPとしてリンデンラボに入社しました。
それ以前は彼女はBecome.comでUS Comparison Shopping and Online Marketing 担当のVPをやっており、また家財道具や装飾を専門に扱うe-コマースのコングロマリットであるBroadspan Commerceの経営にも携わっていた。
2006年にはNaked Juice Company の東海岸のオペレーションのマーケティング活動を統括していましたが、最終的にそのビジネスはペプシコに譲渡されました。
彼女はHarvard Business School のMBA ホールダーであり、大学では歴史、フランス語、スペイン語、イタリア語を専攻していました。
さて、リンデンの幹部の陣容は大分変わりましたね。創立当初はGrid を生み出した技術者を中心にして、ITやゲーム業界とは必ずしも関係のない業界の人事、財務、マーケティングの人材を幹部に迎えていました。そこにベンチャーキャピタルによる投資が行われ、会社の価値の増大を第一に考える人々が主導権を握ることになりました。この段階では会社の経営と技術の開発に必ずしも統一的な方針があって、それに従った運営がなされたということはなかったのです。
次にいよいよ本物の会社経営の時代が到来し、創業者のRosedale は棚上げにされ、ウェブやPCゲームの業界、ウェブ通販を経験しているマネジャーを幹部に据えたのでした。つまり「SLはゲームじゃない、プラットフォームなんだ。」という根源的な主張ともいよいよおさらばということですね。創造やイマジネーション、趣味と芸術といった世界から娯楽や射幸へと大きく舵を切ろうとしていると、私には思えます。ご心配なく。エロは生き残ったようですよ。
もっとおいしい100%の生ジュースが飲みたい! というのがリンデンラボの株主の願いなのです。