Sophiee Winkler
2008年05月22日
13:32
19日までの統計が発表になりました。予想通り60日以内のログイン数は120万アカウントを割ってしまいました。4月のOutage の影響が最大限反映されているタイミングなので仕方ないですね。今後の1ヶ月に注目です。
土地取引は盛況です。通常一月に500程度のSIMが売れていたのが、今では2200です。今月末には3000に迫る勢いです。もっとも、この中にはOpenspaceと呼ばれる小型SIMが含まれているでしょうから、面積的には爆発的に増加しているということではありません。
興味深いのは住民による土地取引も面積ベースで3割ほど増加しましたが、1平米あたりの取引価格はやはり3割減っているんです。安くなった分だけ沢山売らなきゃいけなかった?そういうことでもないでしょうけど。SIMのセットアップフィーが半額になった影響で土地オークションの取引量(面積)は先月の1.8倍程度になりそうです。
纏めると、SIMのセットアップフィーの値下げにより不動産市況は活況を呈しています。しかし、既存の土地オーナーは取引単価の値下がりで損害を被っています。
実際に私の周りでも新たにSIMやOpenspaceを手に入れて新たなプロジェクトを始めようとしている人が少なくありません。従ってしばらくはそれに伴う新しい需要が創設されて、経済は拡大するでしょうが、最終的にはサービスを享受するログインアカウントの伸びがなければ、過疎化が進むということです。また、新たなSIMの建設にはそれなりのクリエーター達が必要ですから、たくさん増えた土地のなかには魅力やセンスのないところが出てくるでしょう。
リンデンラボの経済活性化策は功を奏したというべきでしょう。ただ、一方で進む過疎化やログインアカウント数の減少は土地取引とは別の問題ですから、この部分の対策がなされない限り、ブームの中身が安っぽい増殖に過ぎなかったことに気がつく日が来るかもしれません。既存の不動産賃貸業は借り手が減少し、早晩賃貸料の値下げに追い込まれるでしょう。
つまり、土地の面積が経済や産業の唯一の制約条件になっていたのであれば、このまま高度経済成長に繋がっていきますが、その他の制約条件についてリンデンラボの分析や見解は明らかでないので、私たちが見通しをつけるのは難しいですね。それを考えるのはまた明日。