闘いは続く

Sophiee Winkler

2008年10月20日 13:17




以前お伝えしたようにRichard Minskyという人が、彼のSLARTというSLの中の題材を使っておこなう映像芸術に関する登録商標を侵害したということでリンデンラボを訴えていました。リンデンラボはこれに対する形でSLARTそのものが商標として無効だとしてUSPTO(米国特許商標庁)の一部局であるTTAB(商標審判部)に対し商標の取り消しを訴えていました。

しかし、TAABはこの訴えに対する判断を先送りしてました。一方で正式の訴訟手続きが進んでいるわけですから、TTABではなくて、裁判所が判断すればいいんですからね。TTABが何かの決断を下しても、判例法の国アメリカでは訴訟でそれと異なる判断がなされ、それが効力を持つという可能性が高いからです。

ということで、この争いはこのまま続くことになりました。しかし、リンデンとしてはこのまま係争を抱えているのは、自身やSLビジネスを売りにくくすることなので、途中で和解するでしょう。一方Minskyも一方的に勝つことはできません。だってリンデンラボがSLARTの類の行為を禁止して、それに関するSL内のビジネスをBanしてしまえば、実質的に大きな活動の場を失うからです。Minskyもアバターを持って活動していますが、アバターをBanするのはリンデンラボの自由です。SLに入れなければ、ネットとか他のSNSでは可能でも、SLARTという商標の価値は毀損されますね。
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