SLのビジネス(その2)

Sophiee Winkler

2007年09月27日 14:15




普通、ビジネスっていうとすぐどんな商品やサービスを売るかということに関心がいってしまうものなのね。でも大切なのは誰を相手にするかっていうこと。大衆なのか、限られた層の人たちかっていうこと。例えば牛乳や卵は大衆向けだし、ブルガリのアクセサリーは富裕層か、背伸びしたい人たちが対象ですね。

SLって実は今のところ極めて限られた層の人たちしか関わっていない世界なの。子供や老人でなくて、パソコンやITには熟達していて、女性ならば男や結婚や出産で頭が一杯になってない人達っていうことかしら。子育て中の女性はまずやってないでしょうね。そうすると学生の一部と30代から40代の女性ということかしら。男性の場合はもう少し上の年齢かもしれない。職業で言うと仕事でパソコンをよく使って、そこで情報処理や画像処理をする人たち、何らかのクリエーターっていうことかしら。

そうするとある意味では一般大衆じゃない、でも富裕層でもない。知的にはある程度レベル高い。(ときどき子供っぽい人いるけど)そういう意味では的は絞りやすいのかもしれない。これがワンカップ大関売るんだとサラリーマンから、漁師から、ときにはホームレスのおじさんまで対象にしなきゃいけなくなるので、ある意味大変だけど逆に開き直って美人女優で押しまくれっていうことになるわ。

で、商売の鉄則ということなんです。シャネルの創始者、ココ・シャネルは自らが女性であることを有効に活用した人だけど、成功の秘訣を人に聞かれると「小銭入れを持っている男とは決して付き合わないこと」って答えていたんだって。なんか水商売風だけど、ようするに好きなことにそこそこの金額をサラッと使える人を相手にするような、そんなビジネスを狙いなさいっていう意味なのね。

だから、SLのなかでもチョコチョコ小さいものを作って並べていても多寡がしれている。人が思い入れをもって、ドンと大きくお金を使うものがいいのかしら。そうすると不動産や高級スキンっていう比較的商品単価が高くて、粗利益が大きいものっていうのがすぐ頭に浮かびます。(つづく)
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