プレアカの末路

Sophiee Winkler

2008年11月21日 13:15




現在プレミアムアカウントというものは非常にあやふやな存在になっています。初めてアカウントをつくるときに結構しつこくプレアカになることを勧めてくるけど、リンデンラボ自身「ビジネス全般にとっては意味はない。」と言っています。これはCEOのMリンデンの言葉です。

プレアカになると月極め、四半期、あるいは年間で会費?が徴収されます。私は四半期でUS$22.50だったでしょうか?見返りは毎週L$でお小遣いが貰えることです。L$300ですから、月当たり4.34週あるとして2,250円に対応するものとして1,300円ほどが貰えるわけです。だから年間で4,000円ほど会員側の持ち出しになります。

もっとも、プレアカになるとメインランドの土地は512M2までは管理費は無料です。だから土地を持っていればそこでちょっと取り戻していることになります。

初期の段階でプレアカだった人のお小遣いはL$500です。もしこの人が年極めで会費を支払うと今度はリンデンラボ側の持ち出しになってしまいます。この初期の段階でSLを始めたり、Simを買ったりした場合には優遇措置がありますね。あと何でも質問したら対応してくれるサービスがあったような。

英語ではGrandfatherを動詞で使って、Grandfathered Account とかGrandfathered Simとかいうわけです。これは新しい法令などが施行されて、それまでの人が不利になるとか既得権を侵害される場合に、それらの人には「適用除外」するという意味なんですが、これを長老を大事にするとういニュアンスを込めて言っているのかなと思います。これとは別にある時期米国で祖先が選挙権を持っていなかった黒人には選挙権を与えないという場合にもこの単語が使われました。この場合は優遇とは反対の意味になりますね。プレアカの場合にもGrandfathered Accountがあるということです。

さて、プレアカといってもこれくらいのメリットしかないので、その数は減りつつあります。現在81,500位で、この四半期で2%以上減っています。しかしこの減少にはリンデンラボはあまり関心を払っていません。本音はこんなもの作ってしまったけど、別に儲かるわけでもないし、全体に対する数のインパクトもないし、面倒だな~っていう感じでしょうか?

でも人間のつくる組織というものは面白いもので、自分で自分のお仕事をつくるんですね。だからそろそろ新しいプレアカシステムを提案する社員が出てくることでしょう。その場合、Grandfathered Accountは廃止し、お小遣いをL$100位まで減らして、その代わりに名目だけで実質的に何の意味もないサービスを提供するという形にするんです。そうすると欲張りなM.Lindenはお金が儲かるというところに反応してそれを通してしまうでしょう。これが私の来年の予言の一つです。今の段階では妄想ですが。コスト面で考えてもプレアカには全体で少なくとも年間US$5百万相当のL$が支払われていますからね。Openspaceの値上げのときのように、ちょっとくらい人がやめても全体として儲かるならやってしまえということになりそうな気がします。プレアカの人もそろそろ何で自分はそれをやっているのかって考えないといけないのかしら?
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