SLのビジネス(その12)

Sophiee Winkler

2007年10月09日 17:13






企業はどうしても今持っている製品やサービスを売ろう、広告しようというスタンスでSLを利用しようとするので壁に突き当たってしまうのね。サントリーがいろいろ悩んだ末に、自分達のもっているベバレッジ(飲料)をSLで自販機で売ることにしたのは、正直でいいんだけど、アイデアそれだけなのって感じ。

もっと根本的にビジネス変えてもいいんだって思わないと、新しいものは生み出せないわ。例えば国内の新車販売は落ち込み続けているけど、要するに商品に魅力がないってことを認めるべきよ。だから、SLで新車デザインコンテストでもやって、本当にいいものはRLで作って売りますってコミットしなきゃ。自動車メーカーって一度ヒットを飛ばすと、そのデザイナーが力を持ってしまって、デザインが固定化するのね。昔のホンダや三菱がそうだったし、メルセデスのデザインを平気で真似てる某大手もありますね。中国のこと言えない。

素人のデザインではシャシーに合わないとか、空力理論に外れてるとか、エンジンが納まらないとか、型式認証おりないとか、漫画みたいな車つくれるかとか、いろいろプロはいうけどそういうのを切り捨てていかないとクリエーションはできないの。無理なところを四苦八苦して考えるから技術が進歩するのにね。

新車のデザインコンペをSL内でやれば多くのクリエーターは夢中になるでしょう。それを使ってSLのキャンペーンをすれば、メーカーもリンデンも、その他の事業者もハッピーになれるわ。モーターショーもSL内でもやることにすれば、認知度は高まりますね。こういうイベントや企画を発想して、企業を引っ張ってくるプロモーター機能が今のSLには欠けているの。
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