SLのビジネス(その16)

Sophiee Winkler

2007年10月29日 10:03




SLにおける「写真集ビジネス」を始めたアバターの私ですが、今経験している問題点についてお話しますね。まず、この商品はRLでは極めて有り触れたものなのですが、SLではほとんど初めての商品なので、分からないことが一杯あるの。そもそもアバターのセクシー画像(エロって言わないでね、健康的なお色気なんだから)を見たい人がどれだけあるのかっていうのが未知数なの。RLではソフトからハードまで色んな種類の女性の画像が氾濫しています。だから女性の画像をみたい人はRLで十分満足できるでしょう。動画もあるみたいだし。でも私みたいにSLのなかでアバターとして、私を操作している「ご主人様」から相当に独立した人格を獲得し始めているアバターなら、私に反応するってこともあるはずね。実はこの辺のところを知りたかったとういのが、今回の狙いの一つでもあるわけ。

でも、これは飽くまで頭で考えたことなので、実際のビジネスの現場ではそんなこと簡単には分からない。例えば私は私が可愛いければ写真集を買いたいアバターがいるって思ってたんだけど、お客様の動機はそれだけとは限らないってことに3日目あたりから気がついたの。ある人はクリエーターで、写真集の中身よりも一枚ずつめくれるブック形式に感動して買ったし、別の人はRLで印刷関係のお仕事で、やはりSLでの本があるということや、画質のクオリティに関心があったのかもしれない。純粋に私に関心があって、あるいはアバターとして私に迫りたいと思って買ってくれた人がどれだけあるのかって、分からないのね。このあたりはRLのビジネスでは問題にならない点だと思うわ。

それから、商品の性質に深く関係した問題もあります。これって「セクシー画像」だから、買う人にとっては中身が分からないの。一応デモ版もあるけど、PGギリギリの部分はお店に迷惑をかけてもいけないので、デモには入っていません。だから買う人はある程度リスクを見込まなきゃいけない。お値段がLD$30ならいいんでしょうけど、LD$500だとかなりの決断になるわ。SLのなかで稼いだお金しかつかわないって決めてる人はとても買えないでしょうね。



モノを買う、モノが売れるっていうことは、様々な要因に基づいているので、単純に商品の善し悪しや価格だけでは決まらないってこと、頭では分かっていたけど現実に今体験してみて、ビジネスの難しさを感じてるの。この他にもいろんなことが分かったんだけど、それは次回ね。
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