SLのビジネス(その20)

Sophiee Winkler

2007年11月07日 12:00




SLでアバターの写真集を発売しようと思い立ってから1カ月が経ちました。いろんな人にアドバス受けたり、写真撮影をしたりして発売に漕ぎ着けてから2週間が経ちました。今、週3冊のペースで売れてるの。

http://slurl.com/secondlife/fukuoka/151/106/23

写真集のテーマは難しくいうとRLで溢れている女性の画像とは別に、アバターがアバターの画像に何かを感じるかということなの。だから、SLに入っていてもRLの比重が断然大きい人は馬鹿馬鹿しくて、そんなもの買いませんね。でも私のように独立した人格としてSLのなかで生きようとしている人たちのなかには、興味を持ってくれる人もいるんじゃないかってことでした。

もう一つの狙いは、このブログでビジネスについて色々分った風なことを言っている私自身が、SLの現場で製作者や販売者としてビジネスを体感することでもっとSLを知るということだったの。この後の方の目的はたった1カ月でも十分果たせたし、今も毎日新しい発見があります。副産物として技術的にいろんなことができるようになったのも嬉しいわ。

でも、SLの経営者も遭遇している大きな問題があります。それは色々工夫しても、何がよかったのか、悪かったのかは簡単には分らないってことです。例えば商品の売れ行きが悪いときに値段が高いからかもしれないと思って値段を下げます。実験室のシミュレーションならこれでいいけど、経営者はもっと売りたいのが普通だから、値段以外の要素も動かしてしまうのね。例えばいっしょに広告を出すとか、店舗を増やしたり、改装したりします。その結果商品が更に売れたとして、いったい変化させた要因の何がどれくらい効果があったかというのは簡単には分らなくなってしまうってことなの。で、何となく勘でやっぱり値段かなって思ったりするわけ。

これがRLのこじんまりしたビジネスですね。SLも同じなんです。なかなか論理的、総合的に分析するというのは最初のうちは販売結果のサンプルが少ないので難しいのね。だから一歩ずつ手探りで進んでいくというのが実際なの。理屈やコンセプトだけでは説明のできないビジネスの奥深さがそこにはあるんです。

さあ、次はどんな手を?これを考えるのも楽しいのね。RLでやると大変だけど、SLだとリスクも少ないし、すごく濃縮された経験ができる場所なんだって感じてます。
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