「デジ根」の意味

Sophiee Winkler

2007年11月15日 11:14




昨日寝ようとしていたら、TVで「デジタルの根性」が始まってしまって、その前にカフェで日テレのスタッフ?から「見てね」って言われていたこともあって、惰性で見てしまったの。

最初にアバターでつくった千原ジュニア、女子アナ、土屋ディレクターが出てきて普段どおりの会話をするんだけど、アバターでやってるといかにも緊張感がないというか、肩の力が抜けてるというか、是非は別にしてそんな感じのトークね。まあ、深夜だから抜けてないとね。

次にスタッフの作った衣裳を3人が着たり、観客の鶏が鳴いたりしてSL感を高めようという努力がなされてます。更には3人がジャンプ台からスノボーでジャンプするとこなんかが紹介されました。特に3Dゲームと変わりはありません。

で、どういうわけか映像はSLではなくなって、普通の芸人さんが出てきて何か悪ふざけをしているっていう場面に転換。毎回(といっても2回目)この辺りで眠たくなってやめてしまいます。

SLの中ではこの「デジ根」を見たことのある人は3割くらいかな?知っているという人は6割くらい。その差は「興味ない」ということらしい。見た人も一度見たという人が断然多くて、毎週見てるという人は会ったことないですね。
頑なに「おれは絶対そんなもん見ない」という人も何人かいるの。これがSLの面白いとこね。RLよりも変人の密度は絶対高いわ。

まあ、これを見てSL始めたっていう人もいるので、悪いというわけではないわね。でも、SL内のアバターから見ると今ひとつ共感できない部分もあるのね。違和感というか。その正体がよく分らないんだけど。SLMaMeのブログでもあまり取り上げられてないし。

考えてみると、この番組は一般向けなので、SLの住民が期待するような技術やニュースが出てくるはずはないし、題名だって「SL」とは言ってないのね。SLを舞台設定にしてあるっていうことかしら。

でも昨日見ていて気がついたんだけど、製作側もそれなりに苦労しているってこと。例えば私たちアバターは相手が文字入力している時間は平気で待ってるし、考え事したり、別のことをチョコッとやってる時もあるのね。でもTVの視聴者はやっぱり普通の速度で音声の会話が出てこないと我慢できないと思うの。それで芸人さんにアバターの着ぐるみ被せてじゃべらせてるっていう形式になってるのね。

毎回その都度SLの小さなテクとかダンスとか、披露してくれるんだけど、私たちには「なんだー」ということでも、知らない人には面白いのかも知れない。

アバター自体表情が乏しいし、動作も制限されてるので、それで番組の時間を持たせるのは難しいんでしょうね。電波少年みたいに、外国の映像なら抵抗し難い存在感があるので、視聴者も受け入れるしかないけど、SLの映像だと現実感ないだろうから、受け入れられるかどうか怖いところもあるのね、きっと。

考えてみれば、SLが見たければSLに入ればいいので、アバターが文句言っても仕方ないし、飽くまでRLの視聴者のための番組なんだって、当たり前過ぎることに気づいた私でした。

SLの中の人がアバターの視点で作った番組があれば面白いかも。でもそれをTVで流す必要はなくて、SLの中で見てるだけで私的には満足。一般の人が見ると、出来の悪いアニメにしか見えないかもしれない。やっぱりSLとRLには壁があるのね。その実態は何なのか?解明するのは結構大変みたいな気がする。でも多分SLの住民の大多数は解明を望んでいないと思うの。RLと同じになっちゃったら、面白くないもんね。
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