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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2013年06月27日

SLブログの終焉

 

 前にも同じようなことを書いたような気がしますが。

 Secondlife の専門ブログであるAlphaville Herald は昨年の10月3日以来投稿がありません。元々は2003年に始められたSecondlife Hrald という名前Web紙がAlphaville Heraldに買われたのです。

 Alphaville 自体は米NWUのピーター・ラドロー教授が始めたものですが、結局2012年にはSLはSNSのメインストリームにはならないと気が付いてやる気をなくしてしまったようです。

 教授はシカゴ在住のため、カリフォルニアに度々出かけることはできず、リンデンラボの人達にコンタクトして情報を取ることができないので、もっぱらSL内の技術者、つまり、ハッカーやグリーファーから情報を取ることにしました。つまりリンデンを権力者に見立てて、それに対する反逆者の立場のものの見方に立ったのですね。

 教授はSL以外にも4ChanやAnonymousやWikileaksとも親交があり、彼等のウェブ情報の自由主義運動に感銘を受けていたようです。つまり、情報は一部の国家や権力者や企業に独占されるべきでなく、真実は世界中に知らしめねばならないという考え方ですね。今、米政府から追われている元CIAの技術者もこの類いです。

 もう一つの有力ブログであるDwell on It のTateru Ninoも今年の1月から投稿を止めています。Tateru Ninoは元々はMassivelyで他のオンライン仮想ゲーム等と一緒にSLを扱っていましたが、2008年頃からMassivelyはSLに特化し、その他のジャンルはDwell on It に移しました。

 Massively は一昨年くらいに終わり、この時点でNinoはSLに見切りをつけたようです。その後SLはDwell on Itで扱われるようになりましたが、あまり力は入っていなくて、それと並行してリンデンラボの情報内部漏えい者の粛清や利益率向上のための大量解雇によりリンデン内部の情報がとれなくなって、結局は終わりを迎えたようです。

 これらのブログの消長はこれらを参考としている私のこのブログに大きな影響を与え、結局私もあまり記事を書くことができなくなりました。この人たちに代わって私自信がSLの中を動き回って取材するというのはできないですね。何せSLの記事は基本的にはみんな無料だし、スポンサーだってほぼいないようなものです。

 日本のSLブログのソラマメでも昔からの投稿者は随分姿を消したでしょう。もちろん新たにSLを始め、SLの魅力に感動を覚えて、ブログに充実した記事を載せている新規の参入者も多いでしょうし、ソラマメ以外でもSL関連ブログで活躍している人も次々に入っていきていると思います。でも、それらは時間の問題で、やがてはRLの事情も変化し、SLにそんなに時間を使えないようになり、去っていくことになるでしょう。

 これは他のSNSも同じことで、Twitter も Facebook も基本的には同じ変化を辿るのではないでしょうか?なくなるわけではないし、それなりの役割はあるけど、RLの具体的な接触や既存のメディアを押しのけてしまうだけの力はないですね。

 意味のあるコンテンツを継続的に掲載し続けること、それを支えるスポンサーがあって、投稿がビジネスとして成り立つことがブログ存続の基本条件なのですが、それはごく一部でしか実現していないと思います。

 確かにSNSのお蔭で北アフリカでは革命が起きたし、中国をはじめとする情報管理下にある国家では自由に向けた活動の強い味方として貢献し続けると思います。30年位経ってみれば、今起こっている変化の本当の意味が分かるかもしれません。

 今後SNSはどうなっていくのか?無数のブログに注ぎ込まれた投稿者の膨大な努力はどこへ繋がっていくのか?私にはまだ分からないのです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 17:10Comments(0)生活

2013年03月15日

斯くも長き不在



「斯くも長き不在」というのは前にも題に使ったかもしれません。RLの誰かの小説の題名だっけ?ともかく一カ月も放ったらかしにしてしまいました。それでもチェックしてくれている人がいるみたいで、申し訳ないです。

 さて、最近はオリジナルアカウントでログインすることが少ないので、ブログのネタも拾えません。海外SLブログも低調で、ここからネタをもらうことも難しい。ではSLはもうダメなのかというと、そうではない。今でも新たにユーザーに成る人はいるので、どっちかというと、私が飽きてしまった方が大きいですね。

 色んなモノづくりをして、スキンもかなり自由自在に作れるようになりました。でも、そうなってい見るとなんか意欲がなくなってしまうのです。できないうちは夢中になって頑張りますが、今のPCや描画ソフトではもうこれ以上無理というレベルにまで到達すると、満足感とともに飽きが忍び寄ってくるのです。

 ブログの方は2007年に始めて5年以上は続きました。それも一回当たりの文字数はかなり長いですね。千字から三千字の間くらいでしょうか?内容的にもなるべく読んで意味のあるものにしようと思いました。ただ、題材がSLに限られていると、やがて書くことがなくなってきます。どこに行ったとか誰とあったとか、あまり意味ないもんね。SNSの「新宿三丁目ナウ」なんていうのと余り変わらない。そういうのは書きたくなかったので、外国のSLブログの英訳に傾斜していきました。まあ、これは準パクリです。もちろん、そのままではなくて、自分なりの意見を添えたりはしましたが、パクリはパクリ。でも読者には価値はあったかも。

 そこそこ意味のあることを長く毎日のように書くという訓練にはなりました。でもSLの世界ではもう書くことはほとんどないような気がする。SLという制限を外せばいくらでも書く自信はあります。だから、そろそろ別の世界に行った方がいいのかもしれない。ということで別のブログを作ってそっちでゼロから始めています。他のSNSにも進出してみようかな?  

Posted by Sophiee Winkler at 19:08Comments(0)生活

2012年10月29日

リンデンのサラリー



リンデンラボのエンジニアのサラリー(年収)が載っているサイトがありました。

(1)Senior Software Engineer  US$86,000~125,000 (平均値US$110,571) サンプル数7

(2)Software Engineer  US$80,000~115,000 (平均値US$98,750) サンプル数4

(3)Program Manager US$90,000~110,000 (平均値US$103,167) サンプル数3

US$100,000が約8百万円ですから、思ったより低いです。やっぱり若年労働者だからでしょうか?日本でDeNAなんかに勤めているほうがうんと高そうですが、日本のITエンジニアのWork Life Balance は相当悪いでしょうね。それに使い捨て度も日本の方が高いでしょう。

この他にも47の職種についてのデータがありますが、それが見たければ登録してログインすることで職を探すことができ、自分の情報も相手に提供するという仕組みですね。リクルーティングのシステムとしては低コストで手っとり早いと思います。上記のサラリーにはもちろんボーナスや福利厚生費は入っていません。  

Posted by Sophiee Winkler at 23:36Comments(0)生活

2012年10月29日

因縁の確執(3)



Tizzers Foxchase のインタビューを訳そうかと思いましたが、あまり大したことを言ってはいないんですね。それとそもそも本心をそのまま語るような手合いではありません。そこで私が要約したものを掲げることにしました。

要するに、戻ってきたのはやはり社会との関わりなんです。Blue Mars Grid で仲間とモノをつくっていたって、見てくれる人もいないのだし。ヤクザや暴走族だって、山の上に理想郷を作ってそこで気儘に生活するなんていうのはいません。やはり一般の人が沢山いる猥雑なちまたが必要なんです。

4回もBan されたことについては金銭的な損害は馬鹿にならないのですが、アカウントと言う意味ではIPアドレスを偽造するか、新しいPCを買って新しいアカウントを作ればいいだけの話です。今回追放されたのも全く違う名前のアカウントです。まあ、Woodbury というロゴのついた飛行船を飛ばしているくらいですから、隠れる気は更々ありません。

彼の見解ではSLというのは3Dの仮想世界の「踏み石」のようなもので、その世界は確かにSLから始まったのだけれど、やがてリンデンラボのような権威主義的な支配者がいない、理想の世界ができるまではまあ今のSLでやるしかないというものです。と、何やら恰好をつけたことを語っていますが、Foxchase は結局は悪ふざけ以外の何をやりたいのかは不明です。

そもそもリンデンラボは一般ユーザーの利益を守るという気はあまりない上に、技術的に違法コピーを防ぐ方法もありません。仮に違反者を追放したとしても匿名性を維持できるこのシステムでは何度でも別アカウントとして戻ってこられます。一方でリンデンラボと関係の深いJLUは何かと揉め事の種になるのにその活動を許しています。だからSLのガバナンスの状況は少しも変わっておらず、ユーザーの不満も変わりません。

リンデンラボはSLをどうしようと思っているのでしょうか?私たちにとってはそっちの方が大事なのですが、これについてもリンデンラボはSim の没収の際と同様意味あることは何も語ってはいませんね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 00:41Comments(0)生活

2012年10月28日

因縁の確執(2)



さて、Sandvich Sim がリンデンラボによってBan された件ですが、Woodbury の一派がSim の超高空につくったLongcat 要塞でいろいろ如何わしいことをやってるのがJLUの気に触って、彼等がリンデンに垂れ込んだというわけです。

如何わしいことというのは翼の生えたおチンチンが飛び回っているとかですね。JLUは何か面白くないことを見つけると膝蓋腱反射のように反応します。結構面白いゲームもあってかなり人気の場所だったのに残念に思っている人も少なくないでしょう。

確かにLongcat 要塞に巣食っていたのはSoviet Woodbury と4Chan の関係者です。その中には3年前にJLUとリンデンラボの顔を潰してくれた悪名高きハッカーのTizzaards Foxchase も含まれています。彼は、SLでは女性に扮していますが、実際は男性です。リンデンラボにBan されたのはこれで4回目ですね。彼の別アカであHissyfits ResidentはUS$600相当の衣装を持っていましたが、これも没収されたのと同じになってしまいました。Hissyfits Resident というのは別アカの名前ですが、「癇癪持ちの住人」という意味です。

Secondlife Herald のPixleen Mistral はリンデンラボのやり方をKleptcracy (収奪政治)と呼んで非難しています。そして、Focchase に取材しました。その中身は次回。
  

Posted by Sophiee Winkler at 00:06Comments(0)生活

2012年10月27日

因縁の確執



リンデンラボは9月の下旬にSL内のSteam/Reddit に関するテーマパークであるSundvich Sim を没収しました。Steam というのは「蒸気」じゃなくて、ゲームの配信、管理のためのアプリで、Reddit はHave you read it? を短くしたもので、オンラインのニュースや面白い記事の一覧を提供するサイトです。

で、この原因はJLUとWoodbery Univ. グループの積年の血で血を洗う仇敵関係が原因であると9/30のSecondlife Herald の記事に載っていました。これを初めての読者に説明するのはとても厄介です。でも仕方ないですね。

JLUというのはJustice League Unlimited というRLのコミックヒーローが大集合する漫画に基づいて、色んなヒーロー(スーパーマンとか、スパイダーマンなんか)のコスチュームを身にまとった一団が、SLの中の正義の味方としてGriefer を排除したり、SL規約違反者を見つけて通告したりするという触れ込みのグループです。

「触れ込みの」というのは、実際にはSLのユーザーの個人情報を窃取して、蓄積し何かに利用しようとしていたです。そしてこのグループはリンデンラボから支援を受けていて、情報を流してもらったりしていたのでした。

そのことをWoodbury University が察知してSecondlife Herald 紙上でバラしたことから争いが始まったのでした。3年前くらいのことだったような気がする。Woodbury University というのは実際にカリフォルニアに実在する大学で、そこの出身者がSL内にも作った組織なんですが、最初は教育機関として子供アバターに扮してお勉強ごっこをしていたのです。

しかし、その実態はハッカー、Griefer の集団で、彼等もSL内で他者の創造物をコピーしたり、お金を盗んだり、Sim を故意に落としたり、その他諸々の悪事を重ねていたのでした。だからヤクザと暴走族の間の抗争みたいなものですね。

Woodbury Universityのグループはリンデンラボに追放され、土地もお金も没収されてしまいました。そこで彼等は復讐のためにWrong Hands Group という別動隊を組織して秘かにJLUに潜りこませ、彼等が一般ユーザーの個人情報を盗み取っていたこと、そして同様のことをリンデンラボのお気に入りのThid party でEmerald Viewer の供給者であるModular Systems が行っていたことを突き止め、公表したのでした。

最終的にModular Systems とEmerald ViewerはSLからban され、Woodbury University一派も再び資産を没収され、SLとは別グリッドであるBlue Mars Grid に活動拠点を移すことになったのでした。情報を漏らしていたリンデンラボの社員の何人かは折からのリンデンのリストラに紛れて解雇されました。詳しく知りたい人はこのブログの2010年の5月位からの記事を参照してください。

その彼等、Woodburyとその敵対勢力がまたSLに戻ってきているのです。と、背景を掻い摘んで説明するだけでこんなに字数が掛ってしまいました。今回の騒動は何を意味しているのか?それは次回。
  

Posted by Sophiee Winkler at 02:04Comments(0)生活

2012年10月22日

病める人たち(2)



前回のTenshi の記事の続きですが、ブログへの書き込みを見ると、けっこう批判的なものが多いです。「あんたの方がおかしいんじゃないの?」とか、「SLを見限っといて今更なんだ。」みたいなのですね。お話の調子も取材して記事にしたというよりも、自分が日頃思っていることや、別のところで見かけたテーマをヒントにしたという感じです。

私の勝手な想像では、Secondlife Herald の主筆であるPixceleen Mistral が最近興味を失っていて、ブログを閉鎖することもできないので、昔の記者で何カ月か前に引退した彼女に頼んで記事を一本書いてもらったのではないかと考えています。だからあまり気乗りしない書き方なのでしょう。

さて中身なんですが、彼女は二つのことを一緒にしてしまっているのではないかということです。まず、SLなんかやるのはだいたいは精神が病んでいるのだという、SLの初期からある世間、特にマスコミの偏見です。それともう一つはSLをやり続けると精神が蝕まれるという第二の見方で、彼女はどちらかというとこの後者の見解なのです。

でも彼女は記事では精神に問題のある人がSLをやると亢進する症状を書いたり、SLに耽溺した人が陥る精神の不均衡に言及したりと、原因と結果が逆である二つのことを並べて書いています。まあ、どちらも彼女の偏見というべきですが。

精神が病んでいるとか正常だとかいろいろ書いていますが、こういうのは人によって千差万別だし、精神病理そのものの研究がまだ不十分な現状では学者が10人いれば10通りの解釈ができてしまう分野なんです。正常とか異常とかどこで線を引くのかは難しい問題です。

私の考え方は、私たちは心の中に自分でもコントロールしきれない怪物みたいなものを飼っていて、それは通常は社会規範や理性や損得勘定で抑え込まれているのですが、それらのタガが外れると正常な立場からみれば理解できない形で噴出してくるというものです。

そのように怪物か猛獣か分からないものにときどき好き勝手にさせてやることも、大きな目で見れば必要なことです。それで私たちは趣味やスポーツに没頭したり、人が殺されたり血を流している場面を見たがったり、お酒を飲んで前後不覚になるのです。

それをしないで怪物の欲望を抑圧したままだと、突然暴発してもとに戻ることが出来なくなります。この状態をみて異常だと評しているわけですね。でもこんな人は沢山います。

スカートの女性を見るとどうしてもカメラを差し入れたくなる人、死んだら捨てられてしまうようなものを只管コレクションする人、お金があるのに万引きに走る人、ネットゲームが止められない人なんかですね。しかし、これらはすべて何かの代償行為としてやっているので、無理やり止められたとしても原因は解決していない以上、また別のもののアディクションに陥るだけなのです。

だから、SNSにだけ着目してユーザーの精神病理を云々してみても何の解決にもなりません。彼等は、私は、そして貴方も、やりたいからやっているのです。もっと他の意味あることをやればいいのかもしれませんが、意味あることをやるには才能がなく、才能があっても中途半端なもので一流にはなれないというのが世の中の多くの人の境遇です。

でも、他人からみておかしなことでも、突き抜けてしまえばそこに何か新たな道が開けるのですが、そんな幸運な人はこれまたほんの一握りに過ぎないでしょう。だから、まあ実害の少ないものはやらせてあげればいいのではないでしょうか?

上に掲げた私の撮ったスナップショットも、それら「病める産物」の一つと言えるでしょう。「椅子が無くても平気」なんていう些末なことだけではないことは私にも分かっています。

  

Posted by Sophiee Winkler at 23:52Comments(0)生活

2012年10月14日

病める人たち



Secondlife Herald は最近記事が更新されていなくて心配していました。でもかなり前に記者の活動をやめていた Tensi Bielli が戻ってきて記事を書いています。今月の上旬かな?

「あなたの知っている人が落ち目になっていくというのは悲しいことですね。その本当の名前や住んでいる場所をあなたが知らない、あるいはその人について何の真実のかけらも知らない人の場合は更に悲惨な感じになります。

これらの惨めな魂を救う唯一の方法は、問題を早めに発見して助けを求めるように促すことです。代表的なアラームのサインは次の3つです。

(1) 作りごとを本当だと感じる
精神疾患を患っている多くの人はSLにログインして止め処ない時間を使います。彼等はどんな活動にも首を突っ込みます。彼等はしばしば自分についての物語を人に語って聞かせますが、以前話したお話とは辻褄が合いません。彼等は事実を作り上げてそれを真実だと信じているのです。

(2) SLの中の関係を突きぬけて水のようなゴールを目指す
そのような人々は何か一つのことには集中できません。非常に多くのものに関与します。どのようなものに関係しているかをみれば問題を見つけることができます。

例えば性的なイベントに絶え間なく参加しているのであれば、それは深刻な性的倒錯を意味します。子供の時に性的虐待を受けたのかもしれないし、あるいはその人は自分を本当の『奴隷虐待愛好家(Gorean Practitioner) 』や獣だと信じているのかもしれない。あるいは女性または男性の性をモノ扱いするというのもその兆候でしょう。

(3) 感情的な過剰反応
SL内の精神的に問題のある人は自分自身の感情をうまくコントロールすることができません。彼等は前触れもなく頭に血がのぼり、言葉を間違えて誤った意味に解釈し、全く根拠のないことで喧嘩を吹っ掛けたりします。彼等は冗談が理解できず、人を激しく罵ったりする反面とても敏感で、自分は傷ついてコーナーに追い詰められているように感じているのです。

彼等が自分の張り巡らした絶望の罠に引っ掛かる前に助けを求めるように促さねばなりません。今週は『心の健全性週間』ですからね。」

私は彼女に賛成できないのですが、それはまた明日。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:36Comments(0)生活

2012年02月06日

あなたは大丈夫?



先日離れたところで下宿というか、寮に入っている弟から電話がありました。正確にいうと母が電話に出て、その電話を私に取り次いだのですが。

彼は風邪をひいていてうまくしゃべれないとのこと。なんでも電話をトイレに落としてしまって、仕事上のデータを大量に失って焦っているとのこと。上司から叱責されて、あした会議で吊るし上げられるということでした。

そこで先走るのが好きな私はその電話が実は私名義になっていて、それは保険に入っているので、早速Docomo に連絡して、替えの新しい電話を郵送する一方、落とした電話を私が取りに行って、データ救出の専門業者に頼むことにすると伝えました。すると彼はそんなに急がなくてもいいと言いだし、来なくてもいいのだというのです。

かなりムッとした私は、薬は飲んでいるのかと彼に尋ね、彼がさっき抗生剤を飲んだので大分よくなってきたと答えました。何を飲んだのという質問には彼は答えませんでした。医者のくせに。

益々頭にきた私はどなってしまいました。「抗生物質を飲んですぐに効果が出るなんてあり得ないでしょ!いい加減なこと言うんじゃないわよ!」

彼は「もう寝る。」と言って電話を切りました。職場から借りてきたという代わりの電話の番号は聞いていたので、かけ直しましたが、出てきませんでした。

う~ん、なんかおかしい。怒鳴られて反論しないのも彼らしくないし、「職場」じゃなくて「病院」でしょ?午前中に再度電話が来るということでしたが、なんとなくモヤモヤした感じ。弟の病気の具合も心配だし。

今夜は寝られそうもないと思っていると、1時間後に弟から電話が掛って来ました。本物の弟から!本物の弟はいたって健康、声もはっきりハキハキしゃべっています。

そう、さっきのは「振り込め詐欺」だったのです。明日電話を掛けてきて上司お金をせびられたので金を送ってくれとでもいう積りだったのでしょう。

さっそく警視庁に電話して問題の電話番号を伝えました。でも、あまりやる気はなさそう。なぜって、「被害に遭われましたか?」とは一言も聞かれなかったからです。

さて、私はいつもニュース等でオレオレ詐欺に誰かがお金をだまし取られたと聞くと、馬鹿だな~わたしは絶対に引っ掛からないわと思っていました。でも今回見事に引っ掛かったのです。それはなぜでしょう?

分かったのは、まず、母から弟だと言われて電話を受けて、それを頭から信じてしまったこと。それから会話していてもこっちが色々先回りして、相手に「うん」とか「大丈夫」としか言わせないような楽な会話をさせてしまったこと。なんとなくおかしな受け応えがあっても、それは風邪をひいているからだ、電話を水没させて気落ちしているからだと勝手に納得してしまったからでした。こんなふうにして人は騙されるのですね。

では、どうすればいいのか?こういうような架空の質問をすればいいのです。「あんた車に追突されたのはどうなったの?そっちの方ではフォルクスワーゲンの専門の修理工場なんてないでしょう?」これに対する応えを待てばいいのです。彼は自転車しか持っていませんので、質問に対応した応えなら、インチキだということが分かります。あるいはこんなのでもいいのです。「ちょっと声が聞こえ辛いから、奥さんに出てもらってよ。」因みに彼は独身ですが。

翌日例の詐欺から電話が掛ってきました。番号でわかったのです。ワン切りでした。もしまだ騙されていれば折り返し掛けてくるだろうということですね。果たして警視庁は彼に接近しつつあるのでしょうか?まあ、捕まえたとしても教えてはくれないだろうし、私のように騙され掛った人は毎日何百人もいるのでしょうね。



  

Posted by Sophiee Winkler at 22:40Comments(0)生活

2011年12月31日

来年こそは良い年にしたい。



紅白歌合戦が始まりました。今年もあとわずかです。

私はこの年末年始の時期が実は苦手です。来し方行く末をじっくり考えようと思っていても、年末の慌ただしさに取り紛れて、何時の間にか大晦日が忍び寄ってきて、あっと言う間に除夜の鐘を聞くことになるからです。

来年は益々忙しくなり、また文章を書いてお金をRLで稼ぐということもやらねばならなくなり、その分ブログなんか書いていられないということになります。

思えば2011年は酷い年でした。いいことは「なでしこジャパン」のW杯優勝くらいでしょう。日本はいいところは一杯あるのに、無能な政治家のお蔭で八方塞がりです。日本の技術者も反省が必要です。頭だけよくても哲学のない人は人の上には立ってはいけないということを思い知った一年でした。

どこへ行っても元気を出そうとか、元気をもらったとか、一つになろうとか言ってます。それは大事なことだけど、それだけでは足りないということも認めなければなりません。卑屈になる必要はありませんが、大きく欠けているものがあることは確かです。

それから目を背けずに、はっきりとそれを捉えれば、未来への道は見えてくると思います。これが私のこの一年の総括です。来年こそは良い年にしましょう。  

Posted by Sophiee Winkler at 20:01Comments(0)生活

2011年12月05日

天使の本音(2)



今まで3人称で書いていたのに、何故か1人称の方がよいように思いました。ということでTenshi の言葉です。

「私の仮想生活は今惨憺たる有様です。私はめったにログインしなくなりました。最近ログインしたのは2週間前で、それは30分間くらいのことでした。でも私はやりたいことは何も見つけることができませんでした。また、私の友人のリストにある人とは完全に会えなくなりました。

SLで私が本当に好きだった友達を私はRLに持ってきてそこで付き合うようになりました。彼等は私個人の勲章のような飾りです。また彼等は私のフェースブックでの友達でもあります。

私はRLのお付き合いと家の仕事を放ったらかして、子供と一緒にある友人のところに行きました。一週間ほど彼女の家に泊めてもらったのです。親交をさらに深めるために私たちは車を100マイルほど運転して旅行したのです。すべてがうまくいっていることを確認するために。

私の仮想生活はもはや存在しません。私は実生活の方が好きになったのです。つまり、セカンドライフは私にとって第二義的なものになったのです。

こうなった理由は全く定かではないのです。私が仕事や子供の世話で忙しすぎたからなのか、あるいはまだSLをうろつき回っている私の友達たちを除いてはSLには何も残っていないからなのか?

私は今姿勢を低くしていて、仮想世界のストーカーたちはもっと他の生贄を見つけて移動していきました。私がかつて護り助けていたアーティスト達はどこへいってしまったのかしら?きっと彼等の多くはやはりSLから移動してしまったに違いないでしょう。

私がSLについて最高のものして、また最悪のものとして堅く信じていることは、SLがユーザー達によって強く牽引されていたということと、それがしばしばその開発者達によって前進を阻まれたということです。

実生活の中の第二のものとして、私はまだそれに深く関わっているのでSLについて多く語ってきました。それは今やまるで汚い秘密のようなものになってしまいました。

私の友達が昨夜私がSLの友人とどのようにして知り合いになったかを尋ねました。私は咳払いし、口ごもり、もはや避けられなくなるまで答えを控えました。最後には答えましたが、それは非常に曖昧でした。

隠しておきたかったのはSLの友人たちのことではありません。私は人間の社会的心理というものに深く触れていたのに、それを軽々しく扱っていました。そのことがとても恥ずかしいのです。

もしあなたがまだSLをやっていて毎日2時間以上使っているなら、私はログアウトして他のことに時間を使うように勧めます。外に出て見知らぬ人に会って、お天気のことでも話してみましょう。

仮想の生活は続けてください。しかし、それを程よい程度に抑えることを学んでください。ビデオゲームはある束の間だけ人を心地よくします。プラットフォームとしてのSLの副次的な効用は低下しつつあります。

もし開かれた開発が可能になって、人気が急回復するといったことがなければ、SLをやり続けることは穴の中にお金を捨てているのと同じことになるでしょう。」  

Posted by Sophiee Winkler at 10:01Comments(0)生活

2011年12月01日

Giftってこんなだった。



Premium Account 用のギフトってこういうものでした。テーブル2つと物置台1つ、それから重ねた鉢、花と花瓶、電気スタンド3サイズ、鉢植え。ソファーですね。

ソファーには幾つかのポーズが内臓されています。テーブルや台は色と材質を変えられるようになっています。

タダでもらったのだから喜ぶべきものですが、リンデンラボが作ったにしてはあまり大したことはありません。で、これをどうすればいいのでしょうか?もう少し役立つものが作れなかったのかしら?使えるのはソファくらいです。

やっぱりタダのものというのはこんなものかと思います。

  

Posted by Sophiee Winkler at 10:00Comments(0)生活

2011年11月30日

プレゼント貰った



Yuzuru Jewell さんに教えてもらったPremium Account 用の特別プレゼントをもらいに行きました。Yuzuru Jewell さんってロクロ(スカルプ製作ソフト)っていうソフトをSLの中で売っている人ですね。SLの商売としては理想的。他にも色々売っていますね。あまり広告しないので知らない人もいるかも。

さて、教えてもらったLMにTPしてみると、確かにプレゼントのボードがありました。早速プレゼントをもらいましたが、あれれ、何か私の服がおかしいよ。



そうなんです。TPと同時に服のテクスチャーがミューティレートしてしまったんです。なんてこと。ログインし直しても直りません。でもこのような場合には服装の一部を取り替えることで直ることが経験上分かっています。



さてカメラを引くと、こんな風に島の一部が盛り上がっていて、その上にプレゼント用のボードが乗っています。注意していただきたいのは、背景の島ですね。島がそこにあるということです。



ここはPremium Account 専用のSandBox でした。だからモノがつくれるはず。



作ったものは4時間後に自動消滅します。



誰もいないと思っていたら、島の真ん中にこんなお姐さんが寝そべっていました。



帰り際にもう一度遠くをみると、何と島がなくなっています。不思議だなーと思っていると、リスタートのお知らせが来ました。そうですね、向こうの島の方のSim が先にリスタートが掛って、消えてしまっていたのでした。

家に帰ってきましたが、服のテクスチャーはやっぱりこんな風になったまま。字が書いてありますね。



initializing world と書いてあります。どこから持ってきたのかいつも不思議に思うんです。  

Posted by Sophiee Winkler at 19:23Comments(0)生活

2011年11月04日

Goreanの世界(3)



このSSはRLで売られているGorの世界のグッズの一つです。Kajiraというのは女奴隷という意味のGorの世界の言葉です。Gorは地球と対になっている反地球の世界なので、この他にもいろんなオリジナルの言葉が出てきます。ということで意味が分からないまま女性がこのタンクを着ていると、「虐待して欲し~~の」というメッセージになってしまうので、注意しましょう。

さて、SLのGorの世界でちょっと問題が起きていると昨日言っていましたが、それをお伝えしておかないとね。それは著作権についてなんです。SLのGorの世界はRLの30冊近くあるSF小説(というかSM小説?)に依拠しているので、何から何までそれに基づいているわけです。

だから、気をつけないとRLの小説の著作権を侵害してしまうことがあるのですね。SLのGorのコミュニティではそのようなことにならないように、全体を指導していこうというリーダー達と、面白さ優先の人たちとの間で対立があるのです。

まあ、これはGorに限ったことではなくて、コミックヒーローをテーマにしたコミュニティー(Justice League Unlimited) だって同じようなことはありますね。誰がバットマンやスーパーマンの格好で動き回ることを許可したのか?、って言われると困ってしまうのです。基本的にSLというのはRLのパクリというか模倣の側面が強いので、どうしてもこの問題は出てきます。今のところRLの著作権者から法的な権利を主張するということは起きていません。RLの仮装パーティの衣装なんかでも実際にはお目こぼしになっているのが多いので、SLまで問題にされるということはないのですが、厳密にそれを考えて対処しているという人は少ないでしょう。

でも、エルメスやルイヴィトンといった高級ブランドの模造品を作ってSLの中で売ったり、ロゴを使ったりするとこれは一発でアウト。SLからBanされてしまいますね。でも、その辺りの線引きってどの辺にあるのか?難しそう。

  

Posted by Sophiee Winkler at 10:02Comments(0)生活

2011年10月09日

最近考えていること(3)



原発の問題は、他の様々な日本の抱える問題と同様、ちゃんと議論したり正しく考えたりできていないことに起因しています。

原発に反対する人は「絶対に安全だということが証明されない限り建設したり運転したりしてはならない。」と言います。これに対し賛成の人は「絶対に安全です、ほら、こんなシステムで何重にも事故を防御しています。」と答えます。

この出発点からすでに嘘が含まれていますね。だからその後の展開ではかならず不幸なことが起きると約束されています。原発は現代のテクノロジーの塊りなので、事故が起きないことはないのです。原発に比べてうんと単純な自動車や自転車だって事故は起きます。

だから原発に無事故を求める人たちは、実際にはそれを知っていてやらせないために無理難題を吹きかけているのですが、もし本当そこがわからずに言っているのであればかなりの馬鹿です。これに答えて「絶対に安全です。」と言っている人たちも、安全でないことは知っていて物事を進めるために政治的に嘘をついているのですが、もし本当に安全だと信じて言っているのであれば、救いようがなく愚かです。

技術(テクノロジー)の世界は灰色の世界です。理論(セオリー)では明確に白黒をつけることができても、技術は現実の世界に働きかけるものである以上、どんなときにも必ず想定したことが起きるとは限らないのです。むしろそうでないことの方が多いでしょう。

そのグレーの世界で試行錯誤を繰り返しながら技術は熟成され、人々に多くの益をもたらす害の少ないものへと育っていくのです。その意味では技術は人間に似ていると言えます。

「絶対に安全です。」と言い切ることによって、安全でないことを示すデータや事故は隠されるようになります。また、自分で「安全です。」と何度も繰り返していると、本当に絶対に安全なんだと錯覚を起こすようになります。私はある技術を「絶対に安全だ」と信じている科学者や技術者がいるとは思っていませんでしたが、今回の原発事故でそうではないということが明らかになりました。

前々回から申し上げていることをまとめるとこのような事になります。つまり、技術は絶対に安全なものではない。危険なものだと知って、それでも有用だから使いたいのであれば、できるだけその危険性を減らす手立てを講じ、その向上を怠らないということになります。

また、技術だけが危険なのではありません。もっと危険なものがあります。それは自然です。今回の地震や津波によって、私たちは自然が凄まじい力で私たちの生存を脅かすものであることを思い知らされました。その恐ろしく無慈悲な自然に対抗するためにも私たちは技術を発展させていかねばならないのです。そしてそれに合わせて技術をどのように取り扱うのか、どのように議論し位置付けるのかという手法やテクニックについても習熟しておく必要があるのです。

このどのように考えるのが正しいのかという抽象的な表現を、具体的に分かりやすくする例として次のようなことを掲げておきましょう。

今私たちが中世の世界に住んでいるとして、ここに新たな技術が紹介されたとします。例えば電話や自動車ですね。そこである人達はそのような訳のわからないものは「絶対に安全だと証明されなければ使ってはいけない。」というでしょう。別の人たちは「使ってみなければ分からない。」というでしょう。

電話を使って人を騙したり、人を罵ったり、お金儲けをしたりすることはできますね。それを防ぐことはできません。それをさせないために電話を使わないという判断ができるでしょうか?

また、自動車によって毎年多くの人が死んでいます。多い時は日本で毎年1万人以上の人が自動車事故で死んでいました。今では6千人くらいでしょうか?他の交通機関に比べるととても危険です。自動車を使った犯罪も少なくないですね。でも今、だから自動車を廃止しろということをいう人がいるでしょうか?

原発に反対の人でも電話や自動車は使っています。それはそれらから得られる効用(利益)がそれがない場合に比べて格段に大きいからです。したがって原発のもたらす利益と害悪を正しく計りにかけるとともに、害悪を大きく減らすための別の技術や方法を開発していくということが必要になります。

すごく当たり前のことを言っているにすぎないのですが、それが当たり前に進まないのは技術よりも自然よりももっと恐ろしく、危険なものがあるからです。それは人間の心です。人間は人を騙し、自分を騙し、事実に目を塞ぎ、考えることを放棄します。正しく考えることよりも相手をやり込めることに懸命になります。その意味では今の事態も神様ではなく私たちが招いたものであるといえるのです。

ギリシア神話ではプロメテウスがゼウスの禁令に反して人間に「火」を与えました。そのお蔭で人間は動物の頂点に君臨し、輝かしい文明を築くことができました。しかし、一方でその「火」のために今でも毎日のように多くの人が命を落とし、不幸になっています。今日では「原子の火」も同じような問題を私たちに突きつけています。そしてこれをコントロールするのは私たち以外にはいません。

プロメテウスはゼウスに罰せられ、岩山に縛り付けられて、毎日肝臓を禿げ鷹に啄ばまれる羽目になりました。プロメテウスとは「あらかじめよく考える」という意味でもあります。肝臓を啄ばまれながら、痛みに堪えてよく考えることが求められているのです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 18:48Comments(0)生活

2011年10月08日

最近考えていること(2)



さて、原子力発電について考えるなんて言ってました。技術的には素人なのですが、それはあまり問題ではありません。技術的な専門家がどれくらい適当でいい加減かというのも今回分かったことでしたね。必要なのは素人でもいいから正しく考えるということです。

いま問題なのは原発が必要かどうかという議論ではありません。それ以前の段階のことです。それは私たちが科学技術についてどう考えるべきかということです。私たちは科学技術を発達させる方法は発展させましたが、科学技術についてどのように考え、どのように議論し、コントロールしていくのかという方法を確立していないのです。私たちというのは人類ですが、とくにここでは私たち日本人はと考えてください。

科学と私たちということについて言えば、私たちは科学を分かっていませんし、実はあまり分かろうともしていません。健康食品やサプリメントを常用しているオバサンは、例えばコラーゲンがいいと聞くとコラーゲンをやたら飲みます。その頭のなかではコラーゲンがお腹で吸収されて、コラーゲンのまま血管をピューっと走っていって、何故か頬っぺたのところで止まってお顔がスベスベになるのです。

でもこれはほとんどあり得ないことです。せっかく摂取したコラーゲンはタンパク質として体内で消化分解され、普通の栄養として処理されてしまいます。ただ、コラーゲンにはいろんな種類があるので、アミノ酸の結合体であるペプチドは体内コラーゲンの生成に役立てられるかもしれません。しかし、それはわずかなものでしょう。

でもオバサンはそんなことにはおかまいなく、コラーゲンをどんどん摂取し、また皮膚の外側からもいろんなものを塗りたくって、お肌を若く保とうとするのです。コエンザイムQ10がいいと聞けば、それも一緒に食べてしまいます。その効果は測定されないし、測定されなくても平気です。

これと同じようなことが他の分野でも常時起きています。むかしクロレラが体にいいということでヤクルトにまで入れられていました。あれはどうなったのでしょうか?科学的には効能は証明されていません。

酵母が体にいいということでビールの醸造に使った酵母を取り除かないままのビールが売られていたことがありました。結局酵母の殻は堅くて、私たちの消化器では分解できず、そのなかにある様々な栄養素は私たちの体内に取り込まれることなく、排出されてしまいます。でも私たちはそんなことは気にしないで、体にいいと思って飲むのですね。まあ、ビールの酵母以外の成分がいいということはあるかもしれません。

サメの肝油は?紅茶キノコは?ローヤルゼリーは?マイナスイオンは?卵油は?等と並べるとキリがありません。私たちはこれらの体によいと誰かが言った物質や商品の効能をほとんど確かめることなく、まことしやかな説明とともに「鵜呑み」にするのです。医療についても同様で、免疫療法と聞けばどんな怪しげなものでも跳びつくのです。

私たちの多くは確かめることよりも信じることが好きなのです。なぜなら確かめることは難しく、信じることはたやすいからです。「騙すよりは騙される方がいい。」という人がいます。それは「考えたくない。」と言っていることなのですが、そういう人は本当に考えることが嫌いだし、やはり自分の言っていることの意味も考えないので、平気でそう言えるのです。

「考える」ことは「疑う」ことでもあります。「自分は果たして正しいのか?」、「自分の主張は実は自分の利益の追求のために生み出されたものではないのか?」、そのように突き詰めて考えていくときに、初めて私たちは科学や真理に接近することができます。でも多くの人にとって「疑う」ことは卑しいことなのでそれはやりたくないのです。実は「疑う」ことは「考える」ことで、それはある人々には面倒で、自分が馬鹿だと気付いてしまうかもしれないことなのです。そこで「疑う」ことをそのような地位に落としめてしまって、面倒を避けるのです。

長々と健康食品中毒のオバサンの話しをしてしまいましたが、私たちの「原発」に対する態度もこれとあまり違ってはいません。だれかが「原発は危険だからゼロにしろ、さもないと日本は滅亡するぞ!」と脅すと原発に反対し、「いやいや、資源のない我が国には原発は不可欠だ。エネルギーの供給を止められて戦争を起こし、その結果原爆を落とされたことを忘れたのか!」と言われると、やっぱり原発は必要だと思いなおすのです。

原発は地上における人類の科学技術の集積のような存在です。以上のような「疑う」ことを拒否する民族である私たちは、原発に対してもどのように考えていけばいいのかということを、実は原発の専門家もどこかの誰かに判断を預けっぱなしにしてきたということが今回分かったことなのです。(つづく)
  

Posted by Sophiee Winkler at 21:29Comments(0)生活

2011年10月01日

最近考えていること



最近はSLよりもRLのことで色々考えることが多いです。例えば今の日本の社会や政治や経済のこととか。それぞれの分野で頭の良い人達が考えてやっていることなのに総合すると全然うまく運用できていません。これは実は頭が悪いのかも。

合理的に考えているとか誠心誠意とかいっても、実際は個人や所属する団体の損得とか名誉欲が根底にあるので、結局他人のことにはお構いなくずるいことをやってしまうのですね。

また、人は自分で自分を騙すことが出来る動物なので、正しいことをやっていると言いながら、そうでないことを堂々とやってしまいます。それに加えて将来のこと、明日どうするかということを考えてしまうので、益々疑り深くなったり、小賢しい仕組み、人を陥れる理屈を考えて、それが法律に触れるものでなければ、どんなに悪どいことでも平気です。

一方動物は取り敢えず目の前のことに集中します。餌を取るとか、縄張りを守るとか異性を獲得するとかですね。明日地震が来たらどうしようとか、食べ物を集めてそれを分け与えることで他者を支配しようとか思ったりはしません。

体だけが頼りで、体力が落ちれば獲物が取れなくなり、群れについていけなくなって死んでしまいます。死んだらどうなるかとか、天国に行きたいけど地獄は嫌だとか考えないので、お祈りもしないし、運命を呪ったりもしません。ゴミもほとんど出しません。

このように動物がとても潔く生きているのに比べると、人間は本当に醜い生き様をさらしています。子供でも嘘をつきます。この間「お祖母ちゃんが死んだらこの家は私のものになるのよ。」と言っていた小学生の女の子がいました。親に教えられたのかしら?いきなりその子のものにはならないのでしょうが、とても無邪気で罪が無いとは言えないですね。立派な人間らしい人間に育つでしょう。

まあ、こんな風にとりとめのないことを考えているのですが、このように役にもたたないことを考えられるというのも人間の特徴ですね。今日のところは枕みたいなもので、次は原発について考えたいと思います。
  

Posted by Sophiee Winkler at 15:51Comments(0)生活

2011年09月25日

何で止めちゃうの?



Tateru Nino によればSLを止めてしまう原因の多くは些細な問題なのだそうです。SLはとても素敵なプラットフォームなのですが、問題は大小色々あります。大きなものでは他のSNSやゲームに比べて随分手間が掛るということ、あるいはRLとの結びつきがいまのところ弱いといったようなものがあります。使用するにあたってそこそこの環境が必要だというのもあるでしょう。

でも今のSLのユーザーというのはもうそういった大きな障害は乗り越えた人たちなので、そんなことでへこたれて止めてしまう人は少ないのです。でもそんな人でも止めてしまうのは、実は些細な問題にあるとTateru Nino は主張しています。

それは靴に入った小さな石のように、最初は我慢できないものではないのだけれど、一足ごとにわずかな痛みに襲われるので、長い間にはそれが大きなダメージとなって耐えられなくなるのだそうです。具体的にはリンデンのスタッフの対応ぶりだったり、持ち物が突然なくなったり、ログインごとに股座に頭髪が装着されてしまうといった、それだけとりあげれば別に問題視する必要もないことなのですって。

RLの世界では靴に入った石ころは靴を脱いで振れば簡単に取り除けます。でもSLの石ころは多くの場合自分で取り除くのは難しいのです。もちろん自分で治せることも一杯ありますが、それが面倒だったり、その方法が分からなかったりするので、やがて嫌になってしまうのです。

私自身はどちらかというとSLをやる場合の環境といった大きな問題、構造的な問題の方が困りますね。RLの仕事が忙しくて時間がとれないとか、家族が反対するとか、SLの経済が低迷してモノがあまり売れないとか、売れるものを作るのにはとても時間が掛るので、根気が続かないというようなことです。

土地を持っている人の一番の悩みはやはり管理料がとても高いということではないでしょうか?Griefer とか、Simが落ちるとか、リンデンのスタッフが態度が悪い(多くの場合何の反応もない)というようなことは大したことではないと思うのですが、その大したことがないことが原因だとNino は言っているんですね。

まあ、SLやっている理由も人それぞれだろうし、止める理由もそれぞれあるはずで、何もこんな風に大きいとか小さいとか決めつけても仕方ないと思うのです。大きい問題も問題だし、些細なことでも積み重なっていけば個人にとっては大きな問題になるというのが本当のところではないでしょうか?

人はなぜ結婚して離婚するのかとか、なぜ転職を繰り返すのかとか、なぜ犯罪を犯してしまうのかとか、理由な色々あってそれを分析するのはとても難しいし、できたとしても解決できるということにならないのがRLとSLの定めのような気がします。  

Posted by Sophiee Winkler at 00:01Comments(0)生活

2011年09月11日

ご無沙汰です。



最近ますますログイン時間が減ってしまっています。場合によっては土日にもお仕事をしていたりして。

だから今はログインンできてもスキンやシェイプ、アクセサリーを作っていることが多くなりました。

このブログはSLの中の色々な問題を考えるというのが本来の目的だったのですが、今はRLの方が問題が山積していて、私の中ではSLのことは相対的に重要性が低くなってしまいました。

昔、SLのなかの知り合いがどんどん止めていくのを、「なぜなんだろう?」と不思議に思っていました。だいたい長くても3年位で姿が見えなくなってしまう人が断然多いのです。いまでは2006年生まれの人に合うのなんて、なかなか難しくなってしまいましたね。

止めてしまうのはいろんな理由がありますが、一言でまとめてしまうと「他に時間を使うことが多くなった」ということでしょう。その理由人によって様々にあるということです。

本当に今の日本のRLは酷い有様ですね。昨日も大臣が一人辞任しましたが、なんかもう「幼児性」のかたまりみたいな政治家ばかりで、とてもリーダーとは呼べません。こんな人たちに政治を任せていては世の中がよくなる筈はありませんね。

翻って街角をみれば、ブレーキのない自転車を乗り回したり、アイスクリームを食べながら歩いている若者を見かけます。子供を放ったらかしにしておしゃべりしているお母さんたち、煙草を投げ捨てるおじさん等々、とても中国人を馬鹿にすることのできない「民度」の低さです。

「漢字検定」などより、それぞれの人間の常識や行動様式や倫理観を検定する「民度検定」でもやったらどうでしょうか?一定以上の人となりの人だけ入れる欧州のプライベート・クラブのようなものが必要なのかもしれません。そんな俗物根性丸出しのものなんか意味ないという考え方も可能ですが、実際の私たちの社会のなかの「バラつき」がとても大きくなっていると思います。社会の中にバリエーションがあるのと、品位が無い部分が拡張していくのとは意味が違うのではと最近思っています。

で、上のSSは品位があるのか?う~ん、あると思いたいです。  

Posted by Sophiee Winkler at 17:32Comments(0)生活

2011年06月20日

電子化書籍



どうも私は電子ブックというのに好感が持てないのですが、これは多分偏見でしょう。というのはPCでネットにアクセスしていろんなブログを読み、文章を取り込んでコピーしたり、また自分でブログで文章を書いているときには紙の媒体の必要性は感じていないからです。

この電子媒体に載った本に対する反感はどこから来るのでしょうか?一つには時間のあるときにゆったりとした気分でページの感触を楽しみながら本を読むという快楽が失われるのを残念に思うということはあるでしょう。

また、何といっても紙の本の持つ一覧性は捨てがたいですね。何か探すときにパラパラとすぐに見つけ出せるのは本ならではです。「検索」で言葉を探すのとはちょっと違いますね。すぐに読み始められるし、すぐに止めることもできます。紙の本の方が今のところ目にいいような気もします。

まあ、電子書籍が出てきてそれが主流になったからといって、今までの本がなくなるわけでもないでしょう。紙が出てくる前は竹簡や木簡、羊皮紙に字を書いたものを読んでいたのですが、新たに紙が登場したときには当時の人は前の媒体を懐かしがったのでしょうか?でも結局は便利な方が勝つのです。

Tateru Nino がDwell on it で両者の違いを次のようにまとめています。

1.E-books は紙はインクや本を綴じるといったコストが掛らない。印刷機械や製本機械が不要。

2.E-books は倉庫代が掛らない。

3.E-books は出荷にトラックや汽車や飛行機がいらないし、問屋や取次店も不要。

だからE-books はとても安くなるはずなんだけど、今のところ紙の本と値段は大差ない。

4.E-books は紙の本のようにちゃんとフォーマットされていない。

5.E-books は紙のほんよりも落丁、乱丁が多い。

これらの問題を解決するために、せっかく安くなったコストの分のお金を掛けるということはされていないみたいだ。

ということなんです。E-booksはProof-reding されていないということでしょうか?

先日曾祖父の遺産の一つである坪内逍遥のシェークスピア全集を売ろうと思って、調べてみましたが、この旧かな遣いの本は市場価値がほとんどなくて、一冊800円くらいにしかならないということでした。まあ、オリジナルは英語なんだもんね。

「いかさま、それは無分別というものぢゃ。」なんて文章はいかにも教養の香りがして好きなのですが、これが評価されない世の中になったのですね。坪内逍遥も草葉の陰でがっかりしていることでしょう。でも、なんで私が売る気になったのか?う~ん、それは確かに「場所ふさぎ」だからです。

昔の古典ほどオリジナルのままでE-book化するのがいいのかもしれません。
  

Posted by Sophiee Winkler at 10:03Comments(0)生活