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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2011年06月20日

電子化書籍



どうも私は電子ブックというのに好感が持てないのですが、これは多分偏見でしょう。というのはPCでネットにアクセスしていろんなブログを読み、文章を取り込んでコピーしたり、また自分でブログで文章を書いているときには紙の媒体の必要性は感じていないからです。

この電子媒体に載った本に対する反感はどこから来るのでしょうか?一つには時間のあるときにゆったりとした気分でページの感触を楽しみながら本を読むという快楽が失われるのを残念に思うということはあるでしょう。

また、何といっても紙の本の持つ一覧性は捨てがたいですね。何か探すときにパラパラとすぐに見つけ出せるのは本ならではです。「検索」で言葉を探すのとはちょっと違いますね。すぐに読み始められるし、すぐに止めることもできます。紙の本の方が今のところ目にいいような気もします。

まあ、電子書籍が出てきてそれが主流になったからといって、今までの本がなくなるわけでもないでしょう。紙が出てくる前は竹簡や木簡、羊皮紙に字を書いたものを読んでいたのですが、新たに紙が登場したときには当時の人は前の媒体を懐かしがったのでしょうか?でも結局は便利な方が勝つのです。

Tateru Nino がDwell on it で両者の違いを次のようにまとめています。

1.E-books は紙はインクや本を綴じるといったコストが掛らない。印刷機械や製本機械が不要。

2.E-books は倉庫代が掛らない。

3.E-books は出荷にトラックや汽車や飛行機がいらないし、問屋や取次店も不要。

だからE-books はとても安くなるはずなんだけど、今のところ紙の本と値段は大差ない。

4.E-books は紙の本のようにちゃんとフォーマットされていない。

5.E-books は紙のほんよりも落丁、乱丁が多い。

これらの問題を解決するために、せっかく安くなったコストの分のお金を掛けるということはされていないみたいだ。

ということなんです。E-booksはProof-reding されていないということでしょうか?

先日曾祖父の遺産の一つである坪内逍遥のシェークスピア全集を売ろうと思って、調べてみましたが、この旧かな遣いの本は市場価値がほとんどなくて、一冊800円くらいにしかならないということでした。まあ、オリジナルは英語なんだもんね。

「いかさま、それは無分別というものぢゃ。」なんて文章はいかにも教養の香りがして好きなのですが、これが評価されない世の中になったのですね。坪内逍遥も草葉の陰でがっかりしていることでしょう。でも、なんで私が売る気になったのか?う~ん、それは確かに「場所ふさぎ」だからです。

昔の古典ほどオリジナルのままでE-book化するのがいいのかもしれません。
  

Posted by Sophiee Winkler at 10:03Comments(0)生活

2011年06月14日

続「テロとの戦い」



ちょっと前に「そろそろITテロの撲滅を目指した戦いが国家により始められる。」というようなことを書いていました。その一週間後には米国政府関係者が暗に中国を念頭に置いて、「国家的規模で行われているハッキングはテロリズムそのものなので、物理力を使って報復する。」という警告を出しました。また最近ハッカーグループのアノニマスのメンバーのスペイン人3人がソニーのネットワークに侵入したかどでスペイン当局に逮捕されました。アノニマスの方はソニーのPSNのクレジットカード情報流出に関わったという嫌疑までには至っていません。

まあ、半年前に予言したなら私も相当な先見の明があるということでしょうが、あまりにも現実に近いと効果はないでしょう。

どういうことかをまとめておくと、まずテロとの戦いは本当はいつまでも続いていくものなのですが、米国としてこれ以上これにかかずらわっていても害多くして、益は少ない。ビンラディンを殺したことで一応の目処というか顔は立ったので、もっと安上がりな標的を探すことにしたのです。

ご存知のように米国のシステムは常に敵を見つけてはそれを攻撃することによって成り立っています。日本を敵にして大成功して以来、それを前提とした社会、経済になっていて、ベトナム、イラン、スーダン、アフガニスタン、イラク、中東のテロリスト等々、他にもあるのかもしれませんが、ずーっと戦い続けているのです。そして無実の外国の市民も巻き添えにして殺しています。でも日本以外はあまり成功していない。

こういうことをやっていると、最近は別に占領地から戦利品を奪うことができたり、肥沃な土地を得ることが出来たりするわけではないので、国としてはあまり儲かりません。勿論軍事産業とか石油産業は潤うわけですが、そのために主に田舎出身の若者を何千人も死なせることになります。全体の収支としてはマイナスですね。

だから財政的に苦しくなると、ある程度このような活動は抑えて、別の種類の「敵」を探すことになります。で、それがあったのです。それが独立で、あるいは中国を始めとするライバルの国家の後押しを受けているらしいハッカーの集団だというわけです。これは本当でないかもしれない。でも本当でなくてもいいのです。

今回も実際の情報テロリストはうまく立ち回ってあんまり被害を受けないかもしれません。代わりにネットワーク上の不器用なコソ泥みたいな者がとばっちりで捕まるのでしょう。ハッカーはRLのテロリストと同様に全世界に散らばっていて特定するのが難しいように思うのですが、所詮ネット上で何かやるわけですから、捕まえる方が本気ならできるでしょう。

当局が偽ソニーのサイトを作っておいて、そこに偽カード情報を貯めておき、適当に難しいガードを掛けておけば、それを突破して進入してくるのが本物のハッカーというわけです。つまりネットワーク上のおとり捜査です。

ハッカーたちは如何に痕跡を残さないで動き回るか、当局側はそれでもそれを検知できるかというような虚々実々の駆け引きが行われるのでしょう。まさに戦いでもあり、ゲームでもあるということなります。

こういうことは何年も前から起きていて、それに一部の国家が他国の経済を混乱させたり、知的財産を盗んだりする目的で参入してきたことで、「情報テロとの戦い」が幕を開けたのです。それは長年私たちの目に見えないところで行われていましたが、「旧テロとの戦い」が一段落したことで、次のテーマとして水面に浮上してきたのですね。

まず最初に行われるのは先進国において「情報テロ」を通常の犯罪とは異なる刑法犯として位置付け、加重的な刑罰を定める法整備です。これが米国をはじめとする西欧諸国で出て来るといよいよ本格的な国家によるハッカー狩りが始まることになります。

この動きに反対する国は少ないでしょう。少なくとも表面は賛成しておかないと、「テロ支援国家」になってしまうし、実際ハッカーの楽園に成りかねないからです。普通泥棒は自分の家の近くは狙わないものですが、この人たちにはそういう感覚や仁義を期待できないことは明白ですね。

中国人のハッカーが自分の行動が発覚していることを知らずに欧米に入国して逮捕されるというようなニュースが来年あたりは登場しそうです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 10:00Comments(0)

2011年06月08日

希望の光



先日久しぶりでMac部に参加しました。これはSLのなかで様々な技術をプレーヤーに教えてくれるDigital Academeia のクラブ活動の一つです。主催はSLの初期からの私の友達であるTonton Meili さんです。土曜日夜にザリガニ島の上空で集合して、そこでお話したり、別の場所に出かけて行ったりします。

わたしは学生の時はMac を使っていたのですが、会社ではWindows が主流なので、その時に切り替えてしまいました。だからMac部に参加してもお話が分からないのですが、Mac部ではSL一般の技術的なお話しや、SNSやMetaverse、映像技術の新しい方向のお話が聞けたりするので、ときどきは聞かせてもらっています。

先日はTonton Meili さんからSLのプレーヤー増加につながる新しい動きについてお話がありました。それは私の頭で理解した簡単な概要だけを言うと、今のクライアント側で多くの処理をしているところから、クラウド側でレンダリングまでやってもらって、ユーザー側では送られてくる映像を見ることとそれに対する命令を出してゲームを進めていくというものです。これだとクライアント側の負担が大きく減るので、今のような高性能のPCは不要になり利用者が増えるのではないかという期待が持てます。

でもこのアイデアはサードパーティのもので、しばらく前に発表されたまま停滞しているようなんです。Google やMicrosoft といったIT大手が取り上げて、自分たちのサービスに取り込んでしまうというような形にならないかなと思います。リンデンラボ自体はこれについては沈黙しています。

もしこの新しいモデルになるとリンデンの主体性が失われてしまい、今の土地や仮想通貨の売買や、サーバー管理料から収益を上げるという構造に変更を迫られる恐れがあるのかもしれません。でもリンデンは技術的な卓越性を追求するだけでなくて、このようなビジネスのモデルやマーケティング的な新機軸を打ち出していかないと、益々先細りになってしまうでしょう。

あ~それから、先日のMac部ではベータグリッドで被写界深度を向上(変化)させる?ことのできる設定を実験しているというお話もありました。私にはよく分からないのですが、何か今でも十分に遠くまでくっきり見えている気もするのですが、映像を並べて見比べないと素人には実感できないのかもしれません。  

Posted by Sophiee Winkler at 07:33Comments(0)ビジネス

2011年06月02日

頭が回らない



震災以来頭が回っていない私です。最近は中国語の学習に嵌まっていて、SLにはあまりログインしていません。今月下旬に検定試験があるので、それに合わせてやっています。受験勉強というのは相手が社会や経済や人間ではないので、やれば何らかの前進があるのである意味楽です。

SLについては何人かの人とお話をしました。別に私が何か言ってもどうにかなるものでもありませんが、こういうふうに思うこと自体あまりSLに熱心でないということでしょう。

SLをはじめMetaberse や仮想世界を推進したい人の立場は日本人は個人SIMは増えているのかもしれないし、ユーザーも増えているのかもしれない、実態は分からないということです。でも私は感覚的にはそうは思えません。どう考えても利用者は大幅に減っているでしょう。

SLの中で人とお話するときも、話題はSLということよりもTwitter やFacebook
を含めたSNS、その他の仮想世界のGridということになります。その中でSLはとても厄介で面倒な遊びなので、今は趣味を追求したり、中で他の人とコミュニケーションして気分転換や慰安を求める人が残っている形です。

初心者はあまり長続きしていないのではないでしょうか?昔は各地で様々なイベントがあり、お金儲け目当ての人もたくさんユーザーになり、企業も進出していたのでとても活気がありましたね。

でもそのころからどうやって経済を回していくのか、RLとどうつなげていくのかは見えていいなくて、とうとう遊びの一つというところまでになってしまいました。コミュニケーションをとるのだけだと、もっと簡単なSNSがありますから、本当に使い道が狭くなってしまいました。

この間Nekoさんと話したのは、SLだけでなくて、現代の社会におけるコミュニケーションの取り方の変容とその意味です。一言でいうとみんな他の人との結びつきを求めているのに、流行っているのはどちらかというと、何かを起こす力のない気休めみたいなものでしかありません。

もちろんアフリカや中東では政府をひっくり返すほどの力があるものもあるのだけれど、それはメディアやツールが満たされていなかった大きなニーズと結びついたということで、SLが多くの人々に提供できるものというのがまだ見つかっていないという現状です。

「これからが本番だ。」と言っている人もいます。そう思いたいですね。現代のコミュニケーションの意味についてはまた改めて。
  

Posted by Sophiee Winkler at 10:52Comments(2)生活