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Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2009年09月30日

学力テスト



ちょっと風邪気味で、新型インフルエンザかどうか様子をみています。でも熱も高くないし、喉にちょっと違和感があるくらいなので、多分違うのでしょう。SLにはあまりログインしていません。

ということで今日はSLを離れたお話。雑誌を見ていると、小中学生の学力テストの結果とその家庭の所得水準とが完全にリンクしていて、所得格差によって教育の機会が奪われているというようなことを「識者」と言われる人が書いていました。最近よく話題にされることですね。

でも、こういう論法はすごく大雑把で、注目を集めることを目的として書かれているだけのような気がします。こういうのはいかにも本当らしい理屈を並べるのがポイントですが、よくみるといい加減なところに気がつくのです。

はっきりと明言していないのですが、言いたい理屈はこういうことでしょう。まず、最近の教育には幼いところからお金が掛かる。だから親の所得が高くないと正規の教育以外の塾とか家庭教師、教材にお金が回らなくて、可哀相な子どもは学力を高めることができない。

このようなことが起きていることは事実でしょう。しかし、すべてがこの理屈通りかどうかはかなり疑問があります。まずロジックが一直線ですね。考えられる様々な場合をすっ飛ばして、一つに絞って、これしかないというような組立てになっています。

数学や統計学といった純粋なロジック系のものはこれでいいのですが、人間や社会が絡んでくると実際にはもっと複雑になります。例えばこの結果を聞いて、中国の人は次のように思うかもしれません。「日本は中国と同じコネ社会、学歴社会なので、学力テストの答えを予め教師にお金を払って教えてもらっている。だから親の所得が高いほど子供の学力テストの点数は高くなるのだ。」と。そんな馬鹿なというところですが、理屈としては通っています。

第二のポイントは「相関」を表現しているにすぎないのに、あたかも「因果関係」があるかのようなスリ換えが行なわれていることです。学力テストの結果が示すものは正しくは「学力テストの点数の高低と親の所得との間には極めて強い正の相関がある。」ということだけです。何々だから、こうなるといった理屈を説明しているわけではないのです。従って、お金がないから教育が不十分になるという理屈以外にも、学力が低いからお金がないという逆の方向の因果関係だって成立する可能性はあるのです。

子供の学力が低いからお金がないというのは奇妙な響きですが、実際には次のように言い換えると現実味を帯びてきます。例えば「学力の高い親は結果として高所得の職業につき、やはり学力が高い配偶者を持ち、遺伝により学力の高い子どもをつくり、両親が子供の学力に強い関心を持つ結果、子どもはその期待に応えようとする。」といった具合です。

更にものごとは歴史や世の中の変化という時間軸でも見たり、他の地域、国家との比較で見ていくことも必要です。昔の日本はどうだったのでしょうか?みんなが貧しく、職につくことに必死だったころ、兄弟が5人も10人もいるのが普通だったころはそんなことは当たり前だったはずです。子供は幼いころから働かねばならず、学校に通えない子も一杯いたのです。発展途上国でも事情は同じですね。

このように考えると最初に掲げた「識者」の主張はプリミティブでむしろそこから進んで探求することでもっと面白いテーマに出会うことが出来るように思います。

ま、個人的には塾に行かないでも、遊んでいても東大に現役で入ってしまう友達は何人もいましたし、誰に習おうが、どこに通おうが基本的な馬鹿さ加減は変化しないと思います。それよりも未だに誰かの考えた必ず答えのある問題に短時間で解答するという受験技術を人間の評価の中心に置いている教育界の方がよっぽど問題でしょう。人間はアウトプットで評価されるべきなのに、インプットを再現して見せられる能力で評価しようとしているのですからね。

教育者や教育界というのは依然として建前で動いているので、以上に述べたようなことは「思っていても言ってはいけないこと」なんだそうです。本気で調べるのであれば、親の学歴や、知能もデータとして集める必要があるので、このテーマは永遠に謎のままなのでしょう。

こんなSLに関係のない話なんて皆さん興味ないのでしょうか?
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:03Comments(0)生活

2009年09月29日

落とし穴



SL内住民の作ったサービスでBanLinkと呼ばれるものがあります。これは、主に土地の所有者がテクスチャーの不正コピーや如何わしいもののばら撒きや、他の住民に対する嫌がらせを行なったアバターを土地から排除して立ち入り禁止(Ban)にする際に、同時にBan Linkにも登録しておき、他の会員とともに情報をシェアしようというものです。いってみれば土地所有者が共有するブラックリストですね。

で、普通に考えるとこういうものは濫用されないようにそれなりのルールとかセキュリティが完備された上で運用されていると考えてしまいますが、実はそうではなかったのだということがSeccondlife Herald (Arphaville Herald)の21日の記事に載ってました。

まず、利用者はアバター名やパスワードを利用のために登録しますが、セキュリティが甘いので、ハッカーによってこれらの利用者情報が盗まれるということが起きています。もし、自分のアカウントのログイン時に使用しているパスワードと同じものを利用していると、アカウントを乗っ取られてしまうということです。

次に、特定のアバターを嫌がらせをしたとしてブラックリストに載せるのですが、これが本当のことなのか誹謗中傷なのかということを客観的に判断することができません。リンデンラボのように時間と人手を掛けて事実確認を行うということはないのです。いろんな人の作ったリストの集積といった性格なのですね。


そうすると会員に成りすまして、誰かを困らせるためにその人の名前をブラックリストに登録をするということが可能になるわけです。実際にそのような事件が幾つか起きているということで、批判も集まっています。

現実に悪事を働く人物は2日以上同じ名前のアバターを使うことはないので、Ban Linkの効果はほとんどなく、却って無実の人の権利を侵害する結果になることの方が多いでしょう。

やはりこういうものは広くユーザーを募るのではなくて、お互いに信頼できる者同士が、噂ではなくて、被害にあったものとして情報を交換するくらいしかないでしょう。でもアカウントはすぐ作れるので、少なくともIPアドレスまで分からないと効果は期待できないし、それだってIPアドレスで禁止できるのはリンデンラボくらいのものだから、意味はないのです。

アイデアとしては素晴らしいものでも、実際のオペレーションレベルで技術やトラブルシューティングの方法が確立していないと運用はできないものだということの典型的な例ですね。BanLinkは現在メンテナンスのために閉じられていて、再開の予定は立っていません。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:03Comments(0)生活

2009年09月28日

SLの数字



Massivelyの9月22日の記事によればSLをめぐる幾つかの数字ガ明らかにされました。まず、1秒当たり1,250のテキスト・メッセージが送られており、これは1日当たりでは1億8百万メッセージになります。語数にすると1日当たり平均6億語がタイプされたことになります。

大まかに言って、実際に活動しているSL住民の60%は米国外の人です。国でいうと200カ国以上という説がある一方、189から195カ国であるという反論もあります。

合計で世界中のユーザーがSLに費やした時間は10億時間で年間算するとおよそ11万5千年にあたります。ユーザーの消費時間は毎年33%の割合で増えていて、09年の第二四半期には1億2千6百万時間に達しました。

08年のの第二四半期から09年の同時期までにSLの住人が仮想商品やサービスを買った金額は94%の伸びを示しており、月当たりおよそ5千万USドル(45億円)に達しています。

SLの土地の総計は20億平方メートルであり、これはRLの米国合衆国東北部にあるロードアイランド州の広さに相当します。09年の第一四半期以来土地は18%増えており、その一年前と比較すると75%の伸びとなっています。

ユーザーは毎日新しく25万アイテムを作り出していて、SLの中には270テラバイトのものがあることになります。これは毎年100%、つまり倍の速度で増えています。これらの数字はSL内のMetanomics Main StageにあるEngage Expoのイベントに先駆けて発表されたものです。

う~ん、何から何までゼロが一杯で、実感が湧きません。日本だけ取り残されているのか?まあ、9月には私のお店はかなり商品が売れてお家賃をカバーできたけど。SL全体からいうと「辺境」の未開拓地みたいですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:58Comments(0)ビジネス

2009年09月25日

Gridのイシュー



今日はこのブログを始めて以来、折に触れて扱ってきたOpenGridあるいはOpenSimをめぐる様々なイシュー(論点)をおさらいしてみることにします。もちろん私は専門家ではないので、とんでもない思い違いがあるでしょうし、知らないこともいっぱいあるでしょう。解釈の仕方が根本的に間違っているということもあるでしょう。だから、おかしいなと思った人は書き込みしてくださいね。

OpenSimは以前お伝えしたように既に大きなグループに属するものだけでも2万を越える数に達しています。またIBMを始めとする大小の企業はファイアウォールの内側に独自のGridを構築し社内用に使用するとともに、壁の外ではウェブブラウザーからアクセスできるOpenSimを構築してRLのビジネスに利用することを始めています。

この事態はリンデンラボからいうとGridの独占が出来なかったということで、満足のいくものではないでしょう。リンデンは始めからオープンソースでいくことを宣言していたという見方もあり、実際にViewerはサード・パーティ向けにコントロールされた範囲でオープン化されましたが、事態はリンデンの予想以上のスピードで進展し、どちらかというとそれらの一般の動きに追随する形で、なんとか面子を失わない程度のところにいるといった方がいいでしょう。

リンデンラボの問題は何時でも考えの中心にSLがドデンと鎮座していて、そこからの発想、それになんとか紐つけることを考えていることです。これが彼等の発想を束縛し、戦略的自由度を低くしているのです。一旦SLとは別のユニバーサルなグリッドを作ってみるということに踏み切れないわけですね。

そんなことをしてしまうと、SLから上がる利益が大幅に減ってしまうのではないかという心配があるのだと思います。利益の源泉は土地を売ることとその土地の管理費、つまりはサーバースペースのレンタル料なので、他のグリッドを無秩序に拡大させて、SL内の土地の所有者(?)が減ってしまっては困るからです。

このリンデンラボのSLへの固執を支えているのがSLの技術的優位性やサービスレベルの高さです。アバターをユーザーの思いのままにデザインし着飾ること、プリムやスクリプトを自由に組み合わせて様々な楽しいアイテムを作りだすことに掛けては、新興のGridは到底適いません。ウェブ経由のOpenSimでは今のところ3次元アニメで代用できてしまうようなレベルの動きや見掛けのアバターしか提供できていないのです。また、Gridのメンテナンスは24時間のサービスであり、リンデンラボ程度の大きさがないとスタッフを常駐(といっても自宅にいればいいんだけど)させることはできません。

一方で独自Gridの開発と言うこと自体、Reverse Engineeringに基づいてなされたということですが、この辺りがかなり如何わしくて、本当にリンデンラボの知的財産権が侵害されていないのか疑問があります。またリンデンラボ自体その部分で争っていないので、この技術体系のオリジンが本当はどこにあるのかは公には明らかにされてはいないのではないでしょうか?

また、新興GridではSLから様々なアイテムやスクリプトを違法に持ち出しては、それで貧しさを補っているという面があります。何だかフン族がローマ帝国から文明の成果を略奪しているみたいですね。これも由々しき問題です。

以上を簡単に眺めると次のようになります。

(1) リンデンラボはSLのGridを開発したが、何故か排他的な知財保護策を採らなかった。

(2) リンデンラボはViewerとServerのオープン化をコントロールしつつ進展させようとしたが失敗して、多くの新興Gridが増殖した。

(3) これはSLにおける余りにも高額の管理料が、Price Umbrellaとなって、他の者の類似品開発をプッシュした結果である。

(4) IBMを始めとする大企業はSL内での活動にメリットを見出せず、自らの企業内、あるいはブラウザベースのRLビジネスへの利用の方向へと方針転換した。

(5) 一方で、新興GridはSL並みのサービスレベルを確保できず、住民やクリエーターのなかには知的財産権侵害を行なって、SLの個々のユーザーから創作物を盗むことでSimの建設やビジネスの加速化を目論む動きも生まれた。つまりSL内の財産権侵害はGrid間に拡大された。

(6) 新興Gridとの差別化のためにリンデンラボはプラットフォームのさらなる高度技術化を考えているが、PC等ネットワーク面での大幅な技術革新がない限り、これは新ユーザーのエントリーを抑制する結果となるであろう。

その結果として比較的エントリーのやさしい低スペックGridの開発がSLへの導入プログラムとセットになってリンデンラボにより計画されることになるというのが私の予想です。

OpenSimは今はみんな面白がってやっている段階ですが、結局アバターが集まって来なければ、唯の空虚なスペースに過ぎません。SLを上回る過疎化に耐えられる人だけが遊ぶ空間ということになるでしょう。教育や会議といった機能が限定されるサービスには対応できるので、その分野での大きな発展は見込めるでしょうが、それも大幅なサービスレベルの向上(アバターのキャパシティ、メンテナンス、通信技術等)が求められます。

さて、そんなことはない、お前は根本的に間違っている、おまえは何も知らないと言う方はご意見をどうぞ。但し、例によってイロジカルなもの、馬鹿まる出しのもの、私より分かっていないもの、お下品なもの、Add Value のないものはトイレに流してしまいますので、悪しからず。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:25Comments(0)ビジネス

2009年09月24日

ものづくりの作法



ものづくりをするときに意外に困るのが何を作るかということです。SLは大抵のものは作れる世界なので、却って困るわけです。私はお店の商品をつくることを第一にしているので、取り敢えず季節性のあるものを考えます。

夏や冬ははっきりしているので、いろんなアイテムが思い浮かびますね。秋も実りの秋や紅葉や芸術の秋と色んなテーマがありそうですが、実際に考えてみると、意外にいい対象が浮かばないものです。

虫の音とか紅葉ですね。あとは冬支度という意味ではストーブとか衣類といった冬のアイテムもいいかもしれない。洋服を作っている人は困らないでしょうが、雑貨となると意外に思い浮かばないものですね。

こんなときは誰かのリクエストを受けるというのも手です。私の作った商品のうち3割くらいはリクエストによるものです。昔、カイロを作ってくれと言われたことあるけど、これは難しいですね。動きのないものなので、作れても売れるかどうか?SLでは見掛け以外の効用があるとも思えないし。

最近思いついた方法としては、スクリプトの教科書見ていて、そのコマンドを使った何かをつくるというのがあります。なんか落語でお題をもらって小噺をつくるみたいですね。つくるのは結構簡単だけど、それが商品となり得るかどうかはかなりの問題でしょう。

例えばスクリプトの基本のHello Avatar っていうのから始めて、その応用を考えるんですね。鸚鵡返しにしゃべるプリムとか、そこから発展させて踏まれたら挨拶する玄関マットとか、すでに商品化されているものでも作ってみると何か新しい工夫ができるかもしれません。

この方法は商品開発に直接結びつかないかもしれなくても、使える命令を増やしていくわけですから、技術的な間口が広がることにより、インスピレーションが湧きやすくなるでしょう。遠回りのようでも案外近道なのかも。

逆にリクエストなどで期限を限られてつくるのはプレッシャーが掛かる分、時々馬鹿力が出て思いがけないことができてしまうこともあります。集中力のなせる業ですね。だから、いろんなつくり方をすることが必要なのです。

今は浅草Simのオーナーからシム越えできる自動運転の乗り物のリクエストを受けています。まあ、市販のもあるのでしょうが、自分で悩むのも面白いので引き受けました。でもその直後から誰に聞こうかなんて思ってます。プレッシャーがあると安易な方向に行くというのも確かな現実ですね。
  
タグ :ものづくり

Posted by Sophiee Winkler at 12:39Comments(2)ものづくり

2009年09月22日

訴訟のおさらい



先日のStrokersによるリンデンラボに対する訴訟ですが、Alphervill Heraldが原告の弁護士にインタビューしたようです。

この人はKamberEdlson 法律事務所のMichael AschenbrenerというRLの人ですね。この人はSprpentine 対Zaiusの訴訟の主任弁護士でもあったのです。こっちの方は別の機会に。

私はどうしてもこのStrokersというお店の名前が気になってしまいます。「なでる人」っていう意味だから。なんか滑稽ですね。

彼によればこの訴訟は「海賊行為からコンテントクリエーターの権利を守る」ためのものなんです。

「これは単なる一部の係争ではなくて、仮想世界の商品と一般の利益に関して先例を作ろうというものです。コンテントクリエーターの利益は何の支援もないままに踏みにじられてきたのです。これを受け入れることはできません。」

彼によれは2,3の先例がこの分野であるそうです。ルイ・ヴィトンとウェブホスティング会社の訴訟では、陪審員による算定で3千2百万USドルの賠償金をウェブホスト側に課しました。この会社はサードパーティの偽造品の広告にヴィトンの画像を提供していたみたいなんですね。

この弁護士はStrokersのケースはこのヴィトンケースよりも有利で、かなりの額の賠償が見込めると言っています。う~ん、それはちょっと無理がありますね。毀損されたブランドや価値はどう見てもヴィトンの方が比べ物にならないくらい大きいでしょう。

Taser社対リンデンラボのケース、これはRLのスタンガンの会社が、SL内で売られている偽者のコピーライト侵害に関してリンデンを訴えたものですが、訴えの提起後2週間で取り下げられてしまって、法律的な判断は行われませんでした。

もう一つのケースはまだ係争中で、ViacomがYou Tubeを訴えています。請求額はなんと10億ドルです。

今後の展開としては、訴えられてから20日間の応訴期間がありますので、その前に法廷外で解決が図られない限り、私達の目に触れるような訴訟上の活動が一月程度で表面化してくるわけですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 11:45Comments(0)ビジネス

2009年09月18日

危険なフリー



There is no free lunch. ってよく言いますね。タダほど高いものはないっていう意味だけど。先日お伝えした、リンデンラボを相手どった訴訟について、Massivelyでも取り上げられているんですが、そこへの読者の書き込みの中に興味深いものがありました。

その人はクリエーターで、訴訟の対象になっているベッドとかアニメーションと同じようなものを、自分で作って自分の店でタダで配っているので、盗む方も変わっているし、実質的には争う価値はないという口ぶりですね。ただ、この人もCopyBotの被害には遭っていて、そのお陰で自分がCopyBotを使って、知的財産の侵害行為をやっているように思われていると述べています。

どういうことかというと、自分が他の用途で配ったスクリプトやプリムを手に入れた悪人が、他で盗んできたスクリプトや商品を組み付けて、あたかもフリーのアイテムを配ったクリエーターが作ったもののように見せかける手口があるそうなんです。

無償で配布したものがフルパーミッションになっていれば、スクリプトであれば中身を消して、盗んだスクリプトを入れるわけですね。商品のプリムであれば、小さくして、そのインチキなスクリプトを入れたプリムを親プリムにしてリンクすればクリエーターの名前はフリーの制作者のままで残るわけです。

で、これを売りさばくと、あたかもフリーの制作者がオリジナルを盗んだ本人のように見えてしまうというものです。自分と別アカでやってみましたが、その通りの結果になります。

つまり、フルパーミッションでものを配るというのはかなり危険な行為だということが、考えてみればずっと昔から分かりきっていたことですが、指摘されてみて今更ながら愕然とするわけです。

Note Cardだってフルパーで配ることはあるので、そうすると内容を勝手に変えられてしまいます。その中で、オリジナルの作成者から「このアイテムを配ってくれと言われた」とか、「売ってもいいと言われた」と書いておけば、かなり強い嫌疑がオリジナルの制作者に掛かってしまうのですね。

この辺りは現在リンデンラボがPermissionのシステムの変更を検討していますが、是非とも改善しなければならないポイントです。どうも現在のGridのシステムは性善説の上に組み立てられていると言えそうです。  
タグ :CopyBot偽装

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年09月17日

欲望は止まらない



何とまたまたリンデンラボが訴えられてしまいました。訴えたのはEros LLCで、ここは07年にも商品をコピーした人を訴えて勝訴していました。その後も同じようなことを繰り返していましたが、19歳の学生?を訴えてUS$525を取る判決をもらっても、結局取れなかったりとか、裁判費用の方が掛かってしまうんです。(アメリカでは勝訴しても費用は払わないといけません。)

で、Erosって変な名前ですが、聞いたこともあるような気がします。早速SL内で検索して行ってきました。



ここはどうやらセックスアニメーションやそれが入ったベッドなどの販売をビジネスとしているSL内の会社ですね。その商品やスクリプトが盗まれる(コピーされる)ので、昔はその盗んだ相手(アバター)を訴えていたけど、いっこうに改善の兆しが見えないのでついにリンデンラボ自体を訴えたということです。

SLの中でビジネスをやっているから、リンデンラボがやらせているとは思っていないのですが、知的財産権の侵害を放置していることが間接的に責任があると見做し、リンデンに対し行動を促がそうとしているのです。オーナーであり原告のStroker Serpentine(RealではKevin Aldermann)は次のように語っています。

「金銭を得ようという目的じゃないんだ。集団訴訟というものは滅多に集団的な解決に繋がらないからね。これはもう6年このかた続いている愛憎劇の一パターンともいえるだろう。我々はまさに今日あるSLを作ってきたコンテントとそのクリエーターに関して根本的な変化を望んでいるんだ。」

訴えの内容というのは自分達の商品に対してなされているコピーライトと知的財産権の侵害について差し止め命令を求めているというものです。いちいち侵害行為の主体である個々のアバターを訴えても埒があかないので、リンデンラボに状況を根本的に改める手を打たせようとしているのです。

う~ん、そんなもの売ってて偉そうに、なんて商品によって偏見を持ってしまってはいけないのでしょうね?すべてのビジネスは何らかの人間の欲望をそそり、満たすことによって成り立っているのでしたね。

余談ですが、個々のアニメやベッドは結構お値段高かったです。だからコピーしたくなるという面もありますね。訴状は35ページもあってとても読めないので、自分で自分に差し止め命令を出して救済しちゃいました。


  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年09月16日

3Diのサービス(2)



HyperGrid BusinessのMaria Korolovは3Diのサービスをかなり気に入っているので、今までにも何回も取り上げています。今回はアドバイスまでしてくれています。

「サンワサプライ用に作ったクライアント(Viewerのこと)が大きくなってしまったのは、プラグインでサンワの店頭を拡充させて、実際の購入をスピーディーにしようとしたのかもしれない。しかし、このことはユーザーが新しい店に行こうとするたびに、別のViewerをダウンロードしなければならないということだ。そして3Diにとって、Web3Dアプリケーションのためのユニバーサルに使えるプラグインを創造するという機会を奪うことにもなる。

一方ナビゲーションは簡単で、マウスでもキーボードの矢印でも使える。椅子をクリックするだけで座れる。私にとって店舗は地球の反対側にあるというのに、コントロールの応答性はなかなかいい。

仮想の店舗は電子カタログにも繋がっている。アイテムをクリックするともう一つのブラウザウィンドウが開き、どうやらこれは購入操作についての説明らしい。衣類や靴を気に入ったことを告白しなきゃいけないわ。OpenSimのクローゼットに入っていたっていいじゃないって思うわね。ちょっと覗いて見るのも面白いかも。

3Diの技術を使ったアメリカの店舗でショッピングしたいかですって?たぶんするでしょう。

私の注文は以下の通り。

・ 英語のインターフェース(当然ね)
・ ダウンロードをもっと速く
・ 人間の店員や顧客と話せる環境
・ 衣類の店なら、リアルの私の外見にマッチするようにアバターを私に合わせてカスタマイズできる必要がある
・ 仮想アイテムの店なら、それを私が自分のOpenSimに持って帰ってこれないといけない
・ 他の場所の他の店に直接TPで行けるようにしてもらいたい

このViewer を使って仮想の会議に参加したいかって? 絶対にイエスね。でも、会議には以上に加えて次のものが必要。

・ 音声サポート
・ 仮想のデスクトップ
・ グーグルドキュメントみたいな企業レベルのコラボ製品との統合
・ 企業データーベースとERPシステムのような裏方のシステムとの統合
・ 一発で登録できるような企業ダイレクトリーとの統合
・ 公の会議ではGrid間をTPできること

もし3Diが個々のお客のためにウェブのViewerをカスタマイズする商売から踏み出して、世界共通のViewerの方向を目指すなら、また店から店、公共の会合場所から別の会合場所へとTPすることを許すのであれば、3D Webの使用に向けた大きな一歩が踏み出されるのを目にすることができるでしょう。

3DiはこれをOpenSimのHypergrid TP能力に乗っかる形で達成できるはず。今はGrid間を完全に移動可能になっているから。

しかし、たとえHypergrid TPを採用しないとしても、ViewerがローカルなTextureをサポートするようにアップデートされさえすれば、私は私の会社のスタッフのミーティングや他とのコラボセッションに3DiのOpenViewerを断固として使いたい。3DiのOpenViewerは他の現在手に入るどんなOpenSimで使える独立したブラウザと比べても、遥かに直感的で、自然な使い心地がある。私のスタッフもWeb 3Dの技術に気分よく親しむのにはとっても役に立つと思うのね。」

まあ、なんという入れ込みようでしょう。3Diの人が聞いたら涙を流して喜びそうですね。こんなに気に入ってもらっているんだし、いろいろアドバイスもあるみたいだから、コンタクトしてみては如何でしょうか?

ポイントは3Diが従来のIT業界の発想で個々のお客のニーズに合わせたサービス、まるでデザイン事務所と工務店が一緒になったような形でプロジェクト単位で稼ぐようなビジネスモデルから脱皮して、世界を席巻するようなサービスを供給する気があるかということですね。

「ふん、そんなことは分かっているし、とっくに考えてあるさ。」って言われそうだけど、何せ日本全体がそういう発想で固まっていて、あらゆる新技術の部面で世界標準のヘゲモニーを執りそこなって来ているので、かなり重症な国民的病気だということを自覚して頑張って戴きたいですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年09月14日

3Diのサービス



Hypergird Businessの主筆であるMaria Korolovが日本の3DiのOpenViewer技術を使った仮想ショッピングの体験を載せていました。原文で読みたい方はこちら。

http://www.hypergridbusiness.com/2009/09/sanwa-deploys-3di-opensim-enterprise/

まず、3DiというのはSLに触発されてSLの仮想世界の技術と同じようなものをRLのビジネスに役立てようという会社で、NTT系列の企業が巨額の出資をしていますね。そこがいよいよ実際の企業を顧客として、ブラウザ経由で仮想ショップに入って行ってお買い物をするというサービスを供給し始めたのです。ま、簡単にいうと今まで2次元で通販を楽しんでいたのが、3次元になって商品が一層よく観られるということでしょうか?

対象企業は日本のサンワサプライで、PCの周辺機器の製造販売を手掛けています。私のマウスも一台はサンワのだったような気がする。お店はOpenSimのサーバーでサポートされたプラットフォーム上にあります。文房具やオフィス家具など他にも手広くお取り扱いになっています。

ただ、実際にここに入って行くまでがとても大変で、2,3時間掛かったそうです。ビスタマシーンでViewerをダウンロードしたらアプリケーションが2,3回クラッシュして、インターネットエクスプローラーの6か7でいいことになっていたのに、実際にはIE8にして漸くダウンロードにできたんだそうです。私も同じ事をトライしてやはりダメで、IE8にする気にはならなくてそこで止めてしまいました。ビスタのセキュリティーシステムの設定を切ることが必要なようです。

で、なんとかサンワのお店に入ることができたのですが、Mariaのアバターが実際に形を現すまでには15分は掛かって、それまでは例のフワフワの白い雲みたいな状態だったのですね。チャット機能があるということで探したけど画面上では見つからなかったみたいですね。多分日本語のインストラクションをみれば分かったのだろうと言ってます。

お店はとっても混雑していて、何時でも数人に取り囲まれていた感じで、椅子に座ってみたり、商品を眺めたりしていました。

3DiのOpenViewerのコア部分は10メガバイトなんですが、サンワ用のものは40メガあって、これは日本だと簡単にダウンロードできるんだけど、マサチューセッツからだと時間掛かるんだって。ええっ!インターネットってそんなものだったっけ?随分好意的に書いてあります。でも、慎重すぎたり、気短かだったりする人はソフトをインストールするための手順を放棄してしまうかもとも書いてありました。

取りあえず、今日はここまで。直接サンワのサービスにアクセスするにはこちら。

http://direct.sanwa.co.jp/3dlab/

こっちだとどこへ行くのかしら?

サンワサプライ、「3Di OpenSim」を利用した「SANWA 3D INTERNET LAB」をオープン(THE SECOND TIMES)
http://www.secondtimes.net/news/japan/20090828_sanwa.html


画像を勝手に持ってこれないので、思いっきり関係ないSSでした。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年09月13日

OpenSim増殖



SLには現在23,000のRegionがあります。これに加えてリンデンラボの所有地がおよそ5,000なので、全部でおよそ28,000のRegionがあることになります。RegionというのはSimとそれに相当する大きさのメインランドの土地の両方をカバーする表現ですね。通常は1つのRegionは1つのサーバーで維持されていますが、OpenSpaceのような環境Simでは4つのRegionが1つのサーバーで維持されています。

これとは別に、OpenSimのGrid群があります。Hypergird Businessが9/7付けでOpenSimの増殖についてまとめていました。なかなか目にすることのできない数字なので、そのまま掲げておきます。といっても、ドラッグコピーできないので、一個ずつ手打ちです。

OSGrid     2,628
My OpenLife    600
Avatar Hangout   383
The New World Grid 260
Cyberlandia     250
WorldSimTerra    191
FrancoGrid     164
Legend City     164
Reaction Grid    150
K-Grid       132
MyOpenGrid     99
The Golf Life     92
3rd Rock Grid    88
ScienceSim      66
Grid4 Us      65
Vityou        60
Metropolis      46
Open Neuland    33
Pseudospace     30
Eden Realm     26
Twisted Sky     19
Your Alternative Life 17
Unica Universe   17
German Grid    15
Cuon Grid     11
AnSky       11
V-Business      9
Emerald Network  9
Open Kansai    9
Centro Mimir    9
Jamland      9
Wilder Western 6
2life Grid  5

Total      5,613 Regions

これ以外にも個人で1つや2つのOpenGridを作った人は一杯いることでしょう。ダウンロードするだけでできちゃいますからね。この他にも企業が自分達のファイアウォールの内側に作っているGridも沢山あるでしょう。

いずれにしても、この瞬間に35,000近くのRegionがあって、そこにユーザーが薄くちらばっているというのが現状ですね。でもあんまり沢山出来てしまって、一人に1RegionなんてことになるとSNSの意味がなくなってしまいます。

やっぱり物事の発展は最初に突き抜けたものがあって、それが増殖するとともに集積していくことが必要ではないでしょうか?土地や資本や技術やアイデアや情報、コミュニケーションといったすべての世界の要素がそのような性質を持っていると思います。

Regionというか、サーバー自体が高性能になって、沢山の土地やプリムや住民を維持できるようになればいいですね。そうするともっとRLの土地に近づいて、経済も発展することでしょう。
  
タグ :OpenGridOpenSim

Posted by Sophiee Winkler at 09:58Comments(0)ビジネス

2009年09月11日

2年経ちました



今日は何の日でしょうか?そう、私がこの「おカタイのが御好き?」というブログを始めたのが07年の9月12日。だから今日で2年が経って、明日から3年目ということになります。

もう一つの「ソフィーのアバター日記」は9月10日に始めたので、こっちの方はもう2年以上経ったということですね。

え~、「おカタイ」方が今のところ通算で20万アクセスを越えたところで、一年当たり10万アクセスということですね。でもこれはページ・ビューの数なので、コンスタントな読者は200人強といったところでしょうか。芸能人の人では一日に10万とか、100万とかアクセスがあったりするので、とっても少ない数です。

まあ、世界が仮想空間に限定されているし、書いている内容もおカタイというか、ある意味娯楽性に欠けるので、一般受けしないのでしょう。でも、これは「日記」を始めて、それには書ききれないことを書いてみようと思って、2本は無謀かなと思いながら始めたのでした。

最初は自分の主張だけを書いていましたが、そんなものは限度があるし、客観性も乏しいので、しばらくしてからリンデンブログや外国のSL関連、仮想世界関連のブログから面白いものを訳すということも加えました。

日本のブログは主に日常とか、心象風景的なサラッとしたものが多いのですが、このブログはなるべく自分の主張や考えを理屈をつけて述べるようにしているので、どちらかというと外国のブログに似ているし、日本では異色だと思います。

外国のブログはSL関連といってもジャンルが多岐にわたっていて、本当に様々なニュースや情報や、主張に触れることができます。日本のユーザーとしても是非知っているべきだと思うことを選んで、また日本では想像もできないような意外なテーマなどを訳したりしています。

SLのことを知らない人がSLって何だろうと思ったときに、私のこの2本のブログをザッと読めば、短時間にかなりのことは理解できるのではないのかなと自負しています。

副産物としては、読者の方々から時々私のしらないインプットをもらえることと、私自身の英語を読む速度が、以前米国の学校に居たとき並に速くなったことですね。慣れてくると英語を縦に読むことができるようになります。目を上から下に動かして読むのですね。余計な部分が自動的に目に入らないようになるので、できるのです。

さて、今後もこのブログを続けていくのかどうか?これはなかなか難しい問題です。ただ外国ブログを訳すだけだと、プロの翻訳家の方が断然正確で上手だと思うけど、そういう人でSLやっている人はいないでしょうね。そういう人は活字や映画を見ないといけないので。まあ、私もあきれば辞めてしまうのかな?

私はどんなことでも始めたら2,3年は続けることにしています。そうすると思いもしない効果が得られるからです。転職なんかもやはりそれくらいの期間は我慢しないとキャリアとして身につかないですね。このブログも多くの人が辞めてしまうなか、なんとか2年も続けることができました。読者の反応なんかも励ましになりますね。

でも、ネタには毎日困っているんですよ。書く対象をRLにまで広げれば幾らでも書けるし、お金をとれるようなことも書けると思いますが、それをやると職業になってしまうし、SLが脇に追いやられてしまうので、ある意味適当にやっているのです。SLにしてもブログにしてもある種のストレス解消なのかもしれません。お付き合いして頂いてありがとうございます。
  
タグ :2周年

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)イベント

2009年09月10日

お告げとアクセス



昨日のこのブログへのアクセスは6009でした。一日九州に居たので、帰ってきて見てびっくりしました。内容は私の書いたものでなくて読者のお便りなので、ちょっとがっかり。

頭で色々考えたりしたことよりも、実業家の語る事実の重みの方がインパクトがあるということなんでしょうか?でも、ユニークユーザーは200人以下だったので、沢山の人が記事を見るためにアクセスしたのではなくて、少数の人が過去記事を全部見ていったという感じですね。

でも、過去記事といっても600くらいだから、同じようなことを10人近くの人がやったということでないといけません。どういう風にしたらこういう数字になるのでしょうか?不思議です。

この間手相を見てもらったら、「あなたはあなた自身が知らない人たちに喜ばれ、評価されています。」という不思議なお告げでした。それって、私には何の影響もないということじゃないでしょうか?嬉しいような、そうでないような奇妙な感じですね。別にRLで人知れず善行を積んでいるわけでもないので、やっぱりこのブログなのかしら?辻褄は合いますね。喜んでもらっているのならいいけど、馬鹿ばかしくて面白がられているなんていうこともあり得ますね。SSの効果?・・・・・・・ま、いいか。  
タグ :手相お告げ

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(4)生活

2009年09月09日

読者のお便り



CopyBotに悩まされている読者の方からメールを戴きました。

「この夏はcopy bot問題がやたらと発生していました。一応、Cyro protectorを店においてるんですが、それは、毎日反応し週に3人は、cyroを使おうとしたアバターをBanしてくれてます。トラブルの件数が多すぎます。

うちの店でcopyをしていた場面に遭遇した人の話では犯人は、その辺のオブジェクトに座ってcopyをし、来店した人に欲しいものを聞き、どんどんcopyした商品を渡していたようです。他にも話を聞くと、犯人は罪の意識が消えて、軽い気持ちでcopyをするようになっているんです。被害者のクリエイターからすると、これは非常に重大な出来事なのですが、copyマニアからすると、「こんなことはたいしたことじゃないさ。SIMごとcopyされたわけじゃないから」となるわけです。

うちの店の全商品がcopyされて、in-world以外でテクスチャーが取引された事件が昨年の中ごろなのですが、そのことを古くからの友人に話したところ、「こういうツールもあるからcopy botプロテクターを店に置いても役に立たない」と言って教えられたURLには、SIMごとcopy出来るツールの無料ダウンロードのLinkがありました。

「知っている罪」を意識して、私は手を出しませんでした。これらのcopyツールに関して、一般的な人々は否定的なのですがbuilderの中には、肯定的な人達がたくさんいます。なぜなら、builderは小売をしてビジネスで成功している人よりもアメリカの公的機関や、日本で言う第三セクターのような団体のSIMを、2時間働いて60US$以上という仕事をしている人も少なくないからです。この手のbuilderは、かなり良い利益をあげていますよー。

そういうbuilderが集まって、1日4から6時間SIM建設に携わってSIMを完成させるのですが、驚くことに樹木、建物、スクリプトはbuilderの自前でして、買ったもの、拾ったもの、もらったものを、バンバンcopy botでcopyしては、そのSIMに置いているのです。樹木には、犯罪防止のために販売証明書がオブジェクトに入っているものもありますが、copy botにかかればおかまいなしですよねw

ですから、そういう種類の仕事をしているbuilderには、copybotが必要であり、copy botを使うことによって、sim建設の経費が安くなるから、copy botは依頼主にも有益だということになる。と彼らは力説します。優秀なbuilderには、そういう仕事が回ってきますので、さらに厄介です。

しかし、そういう勝手な論理でcopyされたのでは、オリジナルを作ったクリエイターはたまったものではありません!うちが被害を受けた事件では、私の服のテクスチャーは2,600US$で売買されたと聞いています。Copy botを使い、私以外の人物が私の店から利益を上げていることは大きな問題です。

私がSLに来た時期には、copy bot反対運動のポスターがモールの店頭に貼ってあったことを覚えています。もう、あれから時間も経ち、気楽に店頭でcopyをし、copy botを自分の言い分で堂々と肯定する人達も増えてきているので、そろそろ、リンデンはcopy botを完全撲滅して欲しいものです。」

私の一つL$10~500くらいの雑貨だと多分Copyされる心配はないでしょう。まあ、お金があれば人を雇ってどんどんリンデンラボに告訴するしかないでしょうね。あとは販売を会員方式にするとか、お店からXstreetに飛んで買ってもらうとかですね。

私がいろんな人のブログを読んだり、狭いお付き合いのなかで知ったことには限度があって、このように実際にクリエーターであり、商店経営をなさっている方の体験を聞かせてもらうのはとても参考になりますね。大変ありがとうございました。

  
タグ :CopyBot

Posted by Sophiee Winkler at 13:08Comments(0)ビジネス

2009年09月08日

幼児ロボット(5)



KidsBotzのまとめです。といってももうあまり書くこともありませんが。

私はこのビジネスは中々難しいと思います。一つにはKidzアバターは要するに普通のアバターなので、そんなにびっくりするほど可愛いというわけでもなく、どちらかというと子供というよりは、大人を縮めたという感じです。子供とお話したいのであれば、子供のアバターとお友達になるか、自分で別アカをつくっておくということでも代用できるのです。

次に貸出料にあたるBandwidth Feeが月当たりL$899と高いことです。1年でL$1万を超えてしまうので、かなりの負担です。これくらい出すのであれば、優秀なクリエーターに御願いしてそこそこの会話スクリプトを作ってもらって、それをアバターのアクセサリーに仕込んでおけば、同じようなものは得られるでしょう。

最後にこのアバターはPG専用のものなので、アバターと養子縁組する人はAge Verified であり、自分をリンデンラボに対してIdentifyしないといけません。またアバターと住むところもPGのSimでなければなりません。この点は結構ネックになるでしょうね。

そうそう、会話が英語なので、日本人の人には敬遠されるかもしれないけど、英語の練習だと思えばいいかもしれないけど。あんまり変わったことは話してくれないだろうし、こちらの間違いも指摘してくれることはないので、英会話の教師としては実用的ではないですね。

それでも、この養子縁組を望む人がいるとするなら、年配で子や孫に恵まれない人とか、RLで養子縁組するよりも安上がりだと考える人が試してみるかもしれません。

あ、それから忘れていましたが、KidsBotzはだんだんに成長していくように設定しておくことも可能だし、幼児のままでいさせることも可能だそうです。

KidsBotzというと如何にもアバターに関心が集中してしましますが、普通のアバターとの違いは「会話」するサービスだけですので、このサービスをもっと安くで供給する競合先が現れるのも時間の問題のような気がします。その際は養子縁組なんてめんどうなことをせずに、プリムに入ったスクリプトを売って、会話のプロセスサービスをすればいいんですからね。そうすれば以上にあげた問題や面倒をクリアすることはできそうな気がします。


  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年09月07日

幼児ロボット(4)



さて、私がKidsBotzの一人を質問攻めにしていると、このKidsBotz養子縁組サービスの考案者であるNaughty Dreamscapeが声を掛けてきました。ネコの耳をつけた美女アバターです。



[3:34] Naughty Dreamscape: こんにちはSophie。
[3:34] Sophiee Winkler: こんにちは。
[3:35] Naughty Dreamscape: KidsBotzにようこそ。何か質問があれば私におっしゃってください。
[3:35] Sophiee Winkler: 貴方は人間に違いないわね、だって私の名前の綴りを間違えるんだもの。
[3:35] Naughty Dreamscape: あらま、失礼。そう、わたしは現実の存在ですよ。
[3:37] Sophiee Winkler: 私はこのサービスが現実に機能しているのかどうかチェックしているんです。お友達がBotを一人養子縁組したいっていってるの。
[3:38] Naughty Dreamscape: Botz達は動くんだけども、ちょうど目を覚ましたばっかりなんですよ。私達は夜中にアップデートをするので。簡単なデモをお見せしましょうか?





[3:39] Sophiee Winkler: ここにいるアバターとKidsBotzの違いが分からないわ。
[3:39] Naughty Dreamscape: それはKidsBotzが本当のアバターだからです。
[3:40] Silas Halfpint: アバターの後ろにコンピュータがあるんじゃないの?
[3:40] Naughty Dreamscape: そう、コンピュータが彼らを動かしている。
[3:40] Sophiee Winkler: なるほど。

[3:41] Naughty Dreamscape: 親は彼らにIMを通じて命令を出せます。
[3:41] Sophiee Winkler: 私はKidsBotzはスクリプト入りのプリムでできているのだと思ってました。
[3:41] Naughty Dreamscape: いえいえ。





ここで誰かが割って入りました。

[3:41] Silas Halfpint: コンピュータコントロールのアバターってTOS違反じゃないの?
[3:41] Naughty Dreamscape:ハッハッハ、違いますよ。

[3:42] Naughty Dreamscape: Bots はもう長い間SLの一部ですよ。
[3:42] Sophiee Winkler: 私が勘違いしていたって分かったわ。
[3:42] Silas Halfpint: Oh...
[3:42] Silas Halfpint: 私はSLで人口知能を使うのは違反かと思って。

[3:42] Sophiee Winkler: アバターは売ることができないけど、養子縁組にして貸し出すことはできるんですね。頭のいいやり方ね。
[3:43] Naughty Dreamscape: 私達はアバターを所有していて、私達がそれをログインさせるんです。
[3:43] Sophiee Winkler: そうですね。メカニズムがわかったわ。
[3:44] Sophiee Winkler: Sion Chickenみたいなサービスだと思ってた。
[3:44] Naughty Dreamscape:そんなには違ってませんよ。あれもなかなかクールですね。私も農場を持ってるんです。アハハ。
[3:45] Sophiee Winkler:そうなんですか。





[3:45] Sophiee Winkler: ブログでこのサービス紹介するわ、どうもお話ありがとう。
[3:46] Naughty Dreamscape: いえいえ、何か質問があったらご遠慮なく。
[3:46] Sophiee Winkler: はい、そうします。さようなら。
[3:47] Naughty Dreamscape: バイバイ。

Xstreetで会話のスクリプトはL$20で売っているという情報がありましたが、でもそのスクリプトの中に何百万語も入っているわけはないですね。だから実際にはIMを経由してアバターに会話を別のサーバーでプロセスして送っているんですね。

さて、もう一度纏めておくと、KidsBotzは子供の姿をしたアバター貸し出しサービスで、アバターはKidsBotz Adoption Agencyが所有し、操っていますが、親がIMで命令を出すことでローカルで動かせるのですね。

初期費用は通常はL$2000ですが、親の方でスキンとシェイプを用意する場合は半額でいいとか。管理費は月当たりL$899ですが、これはBand Width Feeと呼ばれています。Adoption AgencyのPCを使うので、「通信費」という名目なんですね。

昨日Naughty Dreamscapeから案内があって、「いろいろブログ等で悪口や誤った情報を流す人がいるので、説明会を開く」ということです。私が取材しに入ったのも影響しているかもしれませんね。





私が取材で感じたのは、確かにKidsBotzはSion Chickenよりは良心的かもしれないけど、お金はかなり掛かります。お店ではKidsBotzであるアバターが動いていて、私達の質問に答えてくれますが、自動プログラムでお話しているときと、バイトの人間が話し相手になっている場合があります。これはマーケティング上のタクティクスですね。実際にどの程度会話ができるのかは、借りてみないと分からないし、ライセンス契約はやはり、お金を払わないと見えない仕組みになっているみたいです。

Adoption Agentの場所(お店)はこちらです。興味のある方は行ってみるのも面白いかも。それから当たり前のことですが、お話が出来ると行っても、全部英語ですので、そのお積もりで。

http://slurl.com/secondlife/Waterton%20Way/193/190/21
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2009年09月05日

幼児ロボット(3)


昨晩私はKidsBotzを貸し出しているNaughty Dreamscapeのお店に行ってきました。広い店舗には子供向けの内装とキノコや遊具などのアイテムが配置され、子供の園に相応しいしつらえになっています。

ここに来る前に関連ブログのユーザーの書き込みを読んでおきました。それによって事前に以下のようなことが分かっていました。

(1)KidsBotzは売られているのではなくて「養子縁組」によって貸し出されている
(2)初期費用はL$2000でその他にBandwidth Chargeが掛かり、それは月当たりL$899である
(3)Bandwidth Chargeを払わない場合はKidsBotzを返却しなければならない
(4)Bandwidth Chargeは最初は4ヶ月分纏めて払わねばならないので、初期費用と合計すると大きな出費となる
(5)KidsBotzの会話はXstreet SLで売られているRobot Chatと同じものでそれはL$20に過ぎない

これらは昔の情報ですから、今は細かいところは変わっているかもしれません。しかし、私は大きな勘違いをしていたことに気付きました。





最初私はKidsBotzはSion Chickenと同じようなプリムで組み立てられた人形がスクリプトで動いているものだとばかり考えていました。ところがお店に行ってみると、そのようなロボットらしい子供はいなくて、みんな小型のアバターに見えるのです。踊ったり、歩いたりしている様子もアバターそっくりだし、何よりもプロフィールが見れてしまうのです。つまりアバターと同じ。



そこで疑り深くて頭の固い私は、お店にはアバターをおいて、それを背後から人間が動かして、養子縁組を勧誘するためにお話をしているのではないかと勘繰ってしまいました。そこで幼児アバターの一人に声を掛けてみました。その子の名前はTylinn Faithです。

[3:08] Sophiee Winkler: 貴方はアバターなの?それともKidsBotzなの?
[3:08] Tylynn Faith: はい、私はアバターでKidsBotzよ。どうして分かったの?
[3:09] Sophiee Winkler: 私は貴方の背後に誰かいると思っているの。
[3:09] Tylynn Faith: 確かにそうよ。何時からそう思っているの?
[3:09] Sophiee Winkler: オフィスからオンラインでしゃべっているのね?
[3:09] Tylynn Faith: そう、私はオフィスからオンラインでしゃべっているわ。

[3:10] Sophiee Winkler: 貴方の中には何かスクリプトが入っているの?
[3:10] Tylynn Faith: いいえ、スクリプトは入っていないと思うわ。でも私のなかにはゴシップが一杯つまっているの。.
[3:10] Sophiee Winkler: どんな種類のゴシップ?
[3:11] Tylynn Faith: サラは一日一時間以上お友達たちとおしゃべりをするのよ。
.
[3:11] Sophiee Winkler: 誰か貴方を虐待した?

今まで調子よく会話を続けていたのに、この質問には黙り込んでしまいました。

[3:12] Sophiee Winkler: あら、答えを考えているんだ。
[3:12] Sophiee Winkler: ロボットにしては遅すぎるわね。

[3:13] Sophiee Winkler: お歳は幾つ?
[3:13] Tylynn Faith:私はコンピューター年で18歳。
[3:14] Sophiee Winkler: 実際の世界では幾つなの?

これにも応えません。

[3:15] Sophiee Winkler: OK、これで分かったわ。貴方はマーケティング目的でアバターの後ろにいる人間がしゃべっている                のね。なんて可笑しいんでしょ。

[3:17] Sophiee Winkler: 貴方はProkefy Nevaを知っている?
[3:17] Tylynn Faith:それを知っているのはどうかも分からないわ。どこにいったらそのことについて聞けるんでしょう?
[3:17] Sophiee Winkler: Second Thoughtsっていうブログの中よ。
[3:17] Tylynn Faith: それはとっても昔のことね。



[3:18] Sophiee Winkler: Prokofy Nevaを蹴飛ばしてやりたい?
[3:18] Tylynn Faith: ええ、Prokogy Nevaを蹴飛ばしてやるわ。
[3:18] Sophiee Winkler: それで逮捕されてもいいの?
[3:19] Tylynn Faith: どうやらイエスみたい。 もしそうならポーラに聞いてよ。

[3:19] Sophiee Winkler: 貴方は罪深い人なの?
[3:19] Tylynn Faith:私が罪深い人なのかですって?もちろんそうよ。

[3:19] Sophiee Winkler: 貴方は神様を信じてるの?
[3:20] Tylynn Faith: もちろん私は神様を信じているわ。
[3:20] Sophiee Winkler: どういう種類の神様を信じているの?

一神教を信じる人には分けの分からない質問なので、また黙ってしまいました。

[3:21] Sophiee Winkler: あなたは神様は一つしかないって思っているのね?
[3:21] Tylynn Faith: 彼は宇宙の主人だわ。
[3:21] Sophiee Winkler: 彼は人間なの?
[3:21] Tylynn Faith: 私がお手伝いすればそうじゃなくなる。.
[3:22] Sophiee Winkler: 彼は男なの?
[3:22] Tylynn Faith: 私がお手伝いすればそうじゃなくなる.

[3:22] Sophiee Winkler: 彼女は幸せ?
[3:22] Tylynn Faith: 私がそうだといえばそうなるでしょう?
[3:22] Sophiee Winkler: 彼女を羨ましいと思う?
[3:22] Tylynn Faith: 妬みは罪の一つだわ。.

[3:23] Sophiee Winkler: 彼女は誰?
[3:23] Tylynn Faith: 彼女は今.
[3:23] Sophiee Winkler: 今?
[3:23] Tylynn Faith: 今すぐよ ?

[3:24] Sophiee Winkler: 彼女は恥さらしなの?
[3:24] Tylynn Faith: 彼女に聞けば?
[3:24] Sophiee Winkler: 彼女は死んじゃったのよ.
[3:24] Tylynn Faith: 面白い説明ね、もしかすると彼女の名前を別の人が使っているのかもしれない。

[3:24] Sophiee Winkler: 貴方は死んでいるの?
[3:25] Tylynn Faith: いいえ、私は生きている。
[3:25] Sophiee Winkler: 貴方は出血する?
[3:25] Tylynn Faith: そんなこと考えたことないわ。 私は沢山の馬鹿げた質問に応えてあげたわ。
[3:25] Tylynn Faith: 貴方は幾つなの? オンラインで私の時間を全部使ってしまったわ。

ついに切れてしまったようです。

[3:26] Sophiee Winkler: ボットの後ろに実際の人間がいるのかどうかチェックしているのよ。
[3:27] Sophiee Winkler: もしそうなら、その人は私の下らない質問に嫌気が差しているでしょうね。
[3:27] Tylynn Faith: それは事実なの?
[3:27] Sophiee Winkler: そう思わない?
[3:29] Sophiee Winkler: もし、貴方が正直な人なら貴方は18歳でパートタイムでこのお仕事をしているのね。
[3:29] Tylynn Faith: そうかもね。ようよ、私は18歳でパートタイムでこのお仕事をしている。どうしてそれが分かったの?

と、この辺でこの人は我慢ができなくなって、助けを呼んだようです。それで最初のSSのオーナーであり、サービスの考案者のNaughty Dreamscapeの登場となったわけです。いよいよ本命が出てきたのです。

彼(彼女?)との会話はまた次回。






  

Posted by Sophiee Winkler at 13:36Comments(1)ビジネス

2009年09月04日

幼児ロボット(2)



KidsBotzを貸し出している場所に行ってきました。 私は最初はこれはSion Chicken のようなものだと勝手に思い込んでいましたが、そこに居たのは子供のアバターでした。アバターはTOSにより販売することを禁じられています。だから、「養子縁組」ということで貸し出しているのでした。



本当にこちらの問いかけに対してちゃんと返事をするのかどうかを確かめるために非常に沢山の質問をしてみました。そうするとKidsBotzはだんだんにふて腐れてきたのでした。

と、そこにNaughty Dreamscapeが登場したのです。彼こそがこのサービスの考案者であり、経営者なのです。つまり、私の執拗な追及に、Botzの背後にいたバイトが親分に助けを求めたということですね。私って凄くない?

ということでここでKidsBotzを借りるのはちょっと待ってね。明日のブログでほぼ全容を解明します。  

Posted by Sophiee Winkler at 20:02Comments(1)ビジネス

2009年09月04日

幼児ロボット



ずっと取り上げてきたSion Chickenというのは要するに簡単なロボットなので、他に犬とか馬とか、色んな動物で同じようなものを作ることはできるわけです。ところが、とんでもない動物の別バージョンが売られていることがわかりました。それは幼児です。まあ、男女を飼っていると卵を産んだり殖えたりということはないのでしょう。

KidsBotzというのがそれで、見かけは幼児で、歩いたり、人の後についていったり、ポーズボールを使ったり、飛んだり、話したり、踊ったり、攻撃したり、自分で衣裳を代えたりするんです。もちろん持ち主によってスキンやシェイプも変えられるし、着せ替えもできます。かなり本物のロボットに近付いてきていますね。

KidsBotzはアバターそのものではないので、別に普通のSimにいても構わないのかもしれないけど、幼児ということになるとSLでは常に「幼児虐待」の問題が浮かび上がってきます。Adoption Agencyという団体があって、これが売っているのかあるいは、安全な生活環境を提供しているようです。

どういうエコノミクスになっているのか、ライセンスや維持費なんかが気になります。この辺りはSion Chickenを最初に見つけたときにも、すぐには分かりませんでしたね。時間を掛けて調べてみたいと思います。

Arphaville Heraldの記者のPixceleen Mistral は早速取材に出かけて、このKidsBotzにインタビューを試みました。もちろん相手はロボットですからどんなことにも上手に答えるわけではありませんが、仕様書には3百万語を超える単語とフレーズを運用できるということで、通常市販されている「鸚鵡返しロボット」よりははるかに高い知能?を有しているように思えます。ちょっと楽しみ。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:07Comments(3)ビジネス

2009年09月03日

オカマはオカマで



3次元の仮想空間をSLやその他のゲームだけでなくて、RLの代替空間として利用しようという動きは随分以前から進んでいますが、最近はそれが更に加速しています。

これはやはり世界的な不況の影響でグローバル企業を始めとして出張に伴う移動や宿泊のコストを削減しよう、少ない時間を創造的に使って生産性を向上させようという考え方が背景にあるのです。

既に07年にはIntelとQuakが提携してQuak Forumが3D仮想情報空間技術を強化した形で統合されるという動きが始まっています。詳しくはこちら。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/21/news033.html

また、Forterra Systemsという仮想空間を使ったマーケティング技術が開発されました。日本では3Diが実際の商用運用を始めたのかしら?

このようにSL以外の場所で、あるいはブラウザを経由してRLのビジネスの一部として3D仮想空間を利用する動きが本格化しています。

残念なことに私たち一般住民は、SLであれRLであれ、これらの企業の大きな戦略的な動きについては情報がなかなか入って来ません。だから、ある日突然オフィスに知らない会社のお姐さんがやってきて、「今日から貴方はアバターを使って会議をして下さい、お隣の席の人としゃべるときにも仮想世界の中でやって下さい。」なんて言い出したとしても不思議ではありません。

そのときSLの経験者はこのRLの新しいオフィスの中で、新しいシステムに対して「ちょっと筋のいい呑み込みの早い人」くらいの位置づけにされてしまうのでしょう。2年を超える努力の結果がこんなことだとは……。

Hypergrid Businessでは既に米国の幾つかの企業がOpensim やその他のOpenGridを利用した会議システムを構築済みあるいは構築中で、その運用に当たっての「ドレスコード」すら問題になってきているレベルにあるとレポートしています。

これは会議に出席するアバターがどんな服装をするのかというガイドラインで、放っておくと、海賊の恰好やビキニ姿のアバターで会議室が埋まるということになり兼ねないからです。

さらに西海岸あたりでは、Genderの問題が取りざたされています。これはRLで男性である社員が、会社用のアバターで女性に化けていいのか、あるいはその逆はいいのかという問題で、SLやっている私たちにはどうでもいいと思えることですが、RLからいきなり3D仮想空間に引っ張り込まれる羽目になっている人達にとっては結構真剣な問題なのです。

更にこれにTransgenderの問題が絡んできます。Transgenderというのは狭義では性転換まではしていないが、異性を装うことを社会的に公表してそのように振舞っている人達のことで、広義では性転換者も含む場合もあります。

つまり、一般の人はアバターの性を換えてはいけないが、RLでTransgenderの人は仮想空間ではその人の意向に合わせて「転換」していいとか、やっぱりだめだとかいう議論ですね。

ここまでくると、私にはもうついていけないですね。まあ、勝手にして下さいってことで、RLの仕事のためにSLを使うのはビジネスなんだからいいとしても、SLと同じアバターを使ってやりたいとは思わないし、何か方向を間違った空騒ぎのような気もします。

せっかく仮想空間で楽しく遊んでいたのに、RLが蛮族のようにセンスなく力づくで侵略してくるような被害者意識を持ってしまいます。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:10Comments(0)ものづくり