ソラマメブログ
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 10人
プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

  
Posted by at

2008年10月31日

土地について(2)



SLの土地の第二の大きな特質はそれが無尽蔵に供給できるものであることでしょう。現在のところSLの土地の総面積はRLの地中海にあるマルタ島よりちょっと大きいくらいですが、理屈上は地中海はおろか全地球の陸地面積を超えて増殖していくことも可能です。サーバーを追加すればいいんですからね。

もちろんそんなに多くの需要は今のところ見込めないし、電力やネットワーク、サーバーブレードや筐体に使う資材といった制約条件は存在します。でも、それらは相対的なものであって、技術が発達すればもっと少ない資源やエネルギーでSLの土地をサポートすることが可能になるでしょう。

従ってSLの土地は一見RLの空気や水並に膨大に存在し得るものなので、値段がついて取引が為されているのもおかしいような気がします。でもご存知のように土地の供給は今のところ唯一絶対の存在、リンデンラボに握られているので、私たちは一方的に掲げられた条件を丸呑みにすることでしか土地の利用を始められないのです。リンデンラボに対抗する存在として他のOpenGridがありますが、それらはまだ弱小で付帯サービスもプアなため競争者の地位を得るには至っていません。

物の価値というのはいろんな考え方があるみたいですね。土地の場合はそれを利用して得られる利益が目安になるでしょう。店舗を開いて商売をすることで得られる利益とか、人に貸して賃貸料を得るとかですね。もちろんそのようなインカム・ゲインの他にそれを転売して値上がり益、キャピタル・ゲインを得るということもあります。

SLの土地もこのRLの土地と同じようにある経済価値があると見做されて売買されているわけです。実際にSLのなかで一定空間を好きに使おうと思えばその底になっている土地を買うか、借りるかすることが必要になります。でも何度もお話しているように、SLの土地は自由市場で売買されているのではないので、RLの土地と同じように考えてそれを前提に行動すると、かなりの確率で足を掬われることになるのです。

さすがに今は少なくなったのでしょうが、昨年辺りまで特に外国では、SLの土地を利殖の対象と考えていた人が少なくありませんでした。何に使うのか自分ではアイデアを持っていないけれど、SLに参加する人がどんどん増えているのであれば、土地の需要も増加していき、節度を持った供給が維持されている限り、土地の値段は上がっていくので、土地を転売したり賃貸したりして利益が得られるはずだと考えた人がかなりいたようです。それでお小遣いを超えるようなお金を手にした人も沢山いたでしょう。

でもこれは「領主様」に余裕があって、「節度を持って」土地の需給や取引価格をコントロールしている場合にのみ可能な現象であって、今のように余裕がなくなり節度を失ってしまえば、土地を利殖の対象とする目論見はやはり仮想のものであったと思い知らされるわけです。これらの投資家のうち本質的には短期の勝負でしかないと割り切っていた人は難を免れ、老後の資金になんて長期の計画を立てていた人は大きな損を背負い込んでしまったでしょう。また土地を利用してちゃんとしたビジネスを運営していた人も、土地の取引価格が下がってしまったので、撤退する場合の敷居が高くなってしまいました。(Exit Barrier)

でも遡って考えてみれば、「領主様」はそもそも「高利貸し」に膨大な借金をして領国を運営していたようなものなので、実は余裕などなかったのです。そうして昔は領民のことを幾分かは考えていたけれど、今はその座を追われ、名誉職に留まりながら趣味に没頭しているというのが実情ではないでしょうか。代わって登場した「お代官様」はもうRLもSLも区別なんかしていなくて、要するに決められた期限までに決められた額のキャッシュを搾り出すことに奔命しているわけです。私たちにとってはSLはSNS仮想空間であっても、運営している彼等にとっては紛れも無いRLのビジネスなので、資本の論理がすべてを覆い尽くしてしまいそうになっているのは、止むを得ないことともいえます。

本来無尽蔵であるはずの仮想空間では、そこで生み出されるコンテンツやビジネスモデルに価値を持たせてRLの経済と繋げることで成長を図っていくのが本筋だと思うのです。仮想空間それ自体を売買の対象として利益を追求していくという今の「不動産業モデル」は、初期の段階では仕方ないし有効でもありました。でもそろそろ疲弊してきたのではないでしょうか?

いったい私たちは豊かな土地が欲しかったのか、豊かなクリエーションやコミュニケーションやインスピレーションが欲しかったのか、あるいは結局は豊かな「お金」だけが目的だったのか、それによってSLとの関わり方は随分異なったものになってくるのでしょうが、私たちの多くはそのあたりが頭のなかでグルグルに絡み合って仕舞っているような気がします。

抽象的なことばかり書いているので、次回は今回の管理料の改定でどれくらいの収入増になるのかなんて、考えてみようかしら?
  
タグ :土地

Posted by Sophiee Winkler at 13:21Comments(0)ビジネス

2008年10月30日

土地について



前々から言っている通りSLは土地本位制なので、その取り扱いが不注意であれば必然的に様々な問題を引き起こすことになります。今回のOpenspace の管理費の値上げはどのように見ても、単にリンデンラボが荒稼ぎをしたいというだけの暴挙ですが、それに触発されて、今までのことも踏まえて土地の問題を考えて見ようと思いました。テーマが大きすぎるのでちょっと手に負えないかも。

まずSLの土地は今のところリンデンラボがすべて所有しています。え?自分は土地のオーナーだぞっていう人がいると思いますが、それは幻想です。Virtual の世界だからすべては幻想だという意味ではなくて、所有者が持つべき排他的な権利を持っているのは誰かということを考えれば明快ですね。SLの土地を成り立たせているRLのサーバーはリンデンラボが所有しています。彼等がサーバーのスイッチを切ってしまえば、貴方の土地は瞬間的に消滅します。リンデンラボが貴方の行動がサービス条項に違反していると思えば、アバターの持ち物ともども貴方の土地はタダで召し上げられてしまいます。

貴方が持っていると思っている土地は実際はリンデンラボから借りているもので、その使用料を「管理費」という形で月々支払っているわけです。「初期設定費用」というのは比較的正直な表現で、それは貴方のためのサーバーをリンデンラボが調達する費用ですね。もし本当に貴方が土地の所有者なら、この名称は「土地価格」とか「土地代金」とか呼ばないといけないでしょう。ただ、転売のときは土地を売っているということになっているので、いかにも土地の所有者だと言う感覚は得られるでしょうね。

また、あなたが土地の所有者というのであれば、それをサポートしているサーバーが老朽化したりクラッシュしたりすれば、代わりのサーバーの調達代金は再度貴方が支払わねばならないでしょう。でも実際には貴方は自分のものであると錯覚しているサーバーを見ることも触ることもできないし、まあそんな必要もないわけですが、知らないうちに高性能のものに取り替えられていても、また逆にオンボロの中古マシンに置き換えられていても、それに気付くことはできないのです。

更に、貴方が土地の所有者であれば、今回のように管理費の値上げが一方的に押し付けられるということはないでしょう。もっと安い別の管理会社を探してくればいいんですからね。だからSLというのは見かけはともかく、実際にはすべての土地が王様や皇帝に帰属している古代国家や、農奴に耕作させている中世のヨーロッパの封建制の世界なんですね。そこでは王様や皇帝や領主様が税金を一方的に決めて、また気に入らない領民を裁判なしに殺すことができるというのは当然のことで、それが今SLで行われていることなんです。

仮想現実というのは、RLとは異なる仮想の世界と言う意味の他に、SLの中でも民主主義や基本的人権が存在していると仮想して、そういう振りをしてやっていきましょうという意味でもあるんです。でもときどきそれに気が付いていなくて、リンデンラボに噛み付く人がいるので、リンデンも仕方なしに相手になっているのですが、大事なところでは封建領主の本性を丸出しにして、利益を追求しにかかるわけです。

分りきっていることをくどくど書いているうちに時間がなくなってしまいました。今日は土地についてお話をする手始めとして、基本的なところを押さえておきたくてこんなことになってしまいました。要するに貴方が土地を所有していると思うのは自由ですが、実際には一定の大きさの空間を排他的に使用する権利をかなり一方的で不利な契約に基づいて保持しているということなのです。

で、次は何を話そうと思っていたのか?忘れちゃったのでまた次回です。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:14Comments(8)ビジネス

2008年10月29日

土地の値上げ(2)



まあ、土地価格の値上げというより管理費の値上げなんですけど。どっちにしても実際には土地を買ったからといって自分のサーバーが見られるわけでもないので、買うとか借りるとかは幻想にすぎません。要するにSLのなかで一定の排他的使用権を対価を払って保持しているに過ぎないんです。

さて、例によってこの土地管理料の値上げに対するみんなの反応を見てみましょう。最近は公式ブログだけでなくて、他のところにも書き込みをするように勧めていますね。公式ブログを10月末で廃止する予定だからです。でもどうもそうなりそうもないですね。新しいFORUMという名のスペースの準備が遅れているようです。でも昔リンデンラボが公式ブログで述べていたことは、そのうち消されてしまいますので、後々のために問題ある箇所は今のうちにコピーしておくことをお奨めします。

Yanik Lvtton
制限を超えてOpenspaceを使っているなんてくだらない話は聞きたくないね。俺達に3,750プリム与えたんだろ、そして俺達はそれを使っているだけだ。水面しか作るなっていうなら、やっていることの筋が通っていない。こんなことやっちゃって、本当に経済は破壊されるだろう。これがリンデン流っていうのか?

Talwyn Mills
こういうことだ、もうOpenspace を持っていることのメリットはなくなった。あんたらはヘビーユーザーを叩き潰そうとする一方で特権階級のために僕らから更に金を取ることにしたんだ。Openspaceを酷使しているのでない人達からでさえね。

Shannara Snowdrop
馬鹿な話ね。管理費を値上げする見返りは何かしら?何もないでしょ。プリムでも増やすぐらいしたらどう? Simを酷使している人達のためにみんなに罰を与えるなんて、アンフェアだわ。

Mills Gazov
やってくれるじゃん。ところで、Gridをオープンにするのはいつになったんだい?僕はもうWeb Hosting Businessを立ち上げて、自分自身のOpenSim Gridを操業するためのインフラはすっかり出来上がっているよ。

Luna Cartier
Openspaceのプリムを1,875に戻して当初の予定通りに運営する、そして高度な使用のためのパーソナルなSimは3,750にするという方がいいと思うわ。どうせバラバラにして売っているんだから、もう一つの価格帯を作るのは難しいことじゃないし。本来の意図どおりに作られている素晴らしい景観をどうして壊そうとするのかしら?こんなことをしたら、収入を得ているお客をSLから立ち去らせてしまうだけなのに。

Josue Habana
はいはい、それでOverloadが起きてるからもっと金が要るというわけ?お金もらったってOverloadは解消しないでしょ。もっと沢山のキャッシュが転がり込んでくるだけだよね。

元に戻って考えてみよう。最初にあんたらは普通のSIMやOpenspaceを40%ほど値下げしたよね。それによって市場は自分のSIMを持とうという人々で溢れかえった。そして何千人もの人が表に出てきて、いまのように活動し始めたところで、あんたらは躊躇なく決断したんだ。管理費を66%上げようってね。

みんな、次に控えているのはもう一つの愚かな決断だ。

Hiroaki
Jack Lindenへ。あなたはどうしていつもこんな風にぶっきら棒な通知だけで、気が狂った変更を押し通そうとするのか?

Nimil
僕は常々起きていることには我慢強く対処してきた積もりだ。でも今度の措置で頭にきている。僕はSLで新しいビジネスを始めてなんとか半分くらいに育ってきた。メインストアはOpenspaceにあるんだ。もし土地のオーナーが今度の値上げを負担できなければ、店は閉鎖しなければならないだろう。リンデンラボ、僕たちのビジネスを潰してくれそうで有難う。2年間頑張ってきたけど、リンデンに対する僕の信頼はとうとう失われてしまったようだ。

Christos Atlantis
気が狂っているって?ここはスパルタ国だ!分かったか!

Ann Otoole
ここに投稿している人はみんな最初の書き込みでJack Lindenが書いていることに注意しないといけないわ。彼はForumにある書き込みを読むって言っているから、ここへのコメントは無効だということ。

Sophiee:どこへ書いても無効だと思うけど……
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:15Comments(2)ビジネス

2008年10月28日

土地値上げじゃ!



やってくれるじゃありませんか?こんなに露骨に本性を出すなんて、さずが肉食獣ですね。リンデンラボはこの度OpenSpaceの管理料を値上げすることを発表しました。

2009年1月1日よりOpenSpaceの管理料は月々US$75からUS$125に値上げされます。これから買う人だけでなく、いままでに購入した人にも適用されます。既得権は無しっていうわけ。

いままでClass4のOpenSpaceを持っていた人はClass5にアップグレードされます。これはタダみたいね。何故って?それはちゃんと裏の理由があります。

新しいOpenSpaceの初期費用はUS$250からUS$375に値上げされます。教育用Spaceに限り割安に設定されていた特典は廃止されます。(Upfront feeって表現してあるけど、他に該当する項目ないから設定料のことでしょう。)

所有者の名義と管理費等の支払い者の名義が異なっているという状態は認められません。但し、以前からそうなっている場合は黙認。

さて、以上の措置の根拠としてJack Lindenは次のように公式ブログで述べています。掻い摘んで言うと、OpenSpaceの多くは当初予定していたような適正な使われ方をされていない。本来Light Useなのに店やったり、人集めたりして非常に不安定になっている。これを原因とする不具合を防ぐためにリンデンラボは今までもパフォーマンスを維持する対策を講じてきた。しかし、これ以上は無理なので値上げする。OverloadになっているOpenspaceのオーナーに対してはこちらから連絡して協議することにする。

最初にOpenspaceやSimの初期費用を下げたときからそんなことは分かっていたはずですよね。散々売っておいて、値上げする。時代劇の悪徳商人みたい。これだったら4人集まって普通のSIMを買った方がいいですね。管理費用は月当たりU$295ですから。

例によって私の裏読みを書いておきましょう。RLの金融危機が実体経済の大不況に繋がる情勢の今、リンデンラボは予定していたSLの売却が難しくなって当面もっとお金を稼ぐ方針に転換したんですね。またこの値上げによってCash Flowが改善すれば、中にはそれを評価した買い手が現れることも予想できます。買い叩かれないためにもビジネスとして大きな利益が出る形にしておこうということですね。

Class4は老朽化してきてメンテナンスが厄介になってきたんでしょう。余ったClass4の受け皿としてOpenSpace Businessが考え出されたんだけど、今度Class6を採用するので、Class5が余ってきます。だからそれをClass4からのUpdateと表現すれば、リンデンラボは値上げするだけでなくて、ちゃんとサーバーのパフォーマンス向上にも配慮しているという言い訳は立つわけ。私はOpenSpaceのLight Useという表現を初めて見たときから、どうせ余ったClass4を壊れるまで使おうというためのものだと言って来ましたが、図星でしたね。

で、今のままだと上に書いたようにOpenSpaceとSIMの管理料が釣りあわなくなりますがご心配なく。Class6を採用することを理由にSIMの管理費用も恐らくUS$295からUS$400近くにまで値上げされるでしょう。時期的には来年早々かしら?

昔サーバーをオープン化するとかいう話があったけど、今思えば幻想を振り撒いていただけでしたね。不動産業への依存度が益々増加しているんだから、そもそも有り得ない話でした。RLは恐慌前夜という状況なのに、ユーザーのことなんか全然考えていないのね。新CEOのMark Kingdonってやっぱり投資家の意向を反映させるのが目的で送り込まれたわけですね。さて、彼らの新ポリシーの吉凶はどんなものでしょうか?

十分利用していないのに無闇に土地持っている人も、そろそろ考えた方がいいと思うわ。何かPremium Accountも馬鹿々々しくなってきたような気分。
  
タグ :土地管理料

Posted by Sophiee Winkler at 12:48Comments(5)ビジネス

2008年10月27日

一応のゴール?



この週末はずーっとスキンづくりでした。もちろん合間に祖母の家に行ったりしたけど。で、一昨日のつくりかけがこのように変化した訳です。随分変りましたね。出来は悪いけど、何ともいえないセクシーさの漂うスキンです。この方向を追求してもいいんだけど、今回の目的はベースとなる標準的なものをつくるということで、ここから更に方向転換。



ハイライトがどうしても強すぎるので思い切ってハイライトを殺すアンチハイライトとでもいうべきレイヤーを上にかけて調整。まだまだ細部ができていないスッピン状態ですが、随分変化しましたね。何か真面目にお勉強しているだけの高校一年生みたいな子になってしまいました。もう少し眼の間を詰めたほうがいいかも。

今回のスキン作りの収穫は、本のちょっとしたことでスキンの見かけは幾らでも変ってしまうということ、それから思い切ってどんどん変化させることに抵抗がなくなったこと。というか、自分で今までは臆病だったんだけど、それに気が付いていなかったということね。それから、さらにいいシェイプが副産物でできてしまったということかしら?  

Posted by Sophiee Winkler at 13:12Comments(0)スキン&シェイプ

2008年10月26日

スキン製作近況



引き続きチョコチョコと顔をいじっていますが、なかなか思うようにはいきません。体をもう少し扁平にすると普通らしくなるかもしれません。



今の段階はベースをつくるということで、細かい表現はしていません。例えば首から上の肌の色は多少暗くて、首に筋が入ってしまっています。シェイプも顔についてはかなりいじりましたが、やっぱり自分の癖のようなものは抜けないので、あまり変り映えしないような。

  
タグ :スキン

Posted by Sophiee Winkler at 10:12Comments(0)スキン&シェイプ

2008年10月25日

スキンの生活感



前回掲載したスキンの製作の続きです。スキンの顔は作っている間はどういう顔になるかは分りにくいものです。この製作途中のものも、私の意図とは違って、何かくだびれた感じになってしまいました。でもそれが不思議な現実感を与えています。生活に疲れてそろそろ結婚とか何か変化をしてみたいOLといったところでしょうか?



私としては気にいらないんですが、でも動かしていると不思議な生活感というか実在感が出てきて、アバターが自己主張し始めるんです。「シェイプをもっと工夫してみてよ。」ってね。



もう少し違ったものも作って見る予定です。  

Posted by Sophiee Winkler at 08:53Comments(0)スキン&シェイプ

2008年10月22日

どんどんやってね



Linden LabとMinsky のSLARTのトレードマークを巡る争いに関して私が予測したことは早くも実現しつつありますね。ここでもう一度事態の経緯を纏めておきましょう。

Minskyはアバターを含むSLの中での映像芸術に対してSLARTという名称をつけて、それをRLの世界で商標登録しました。SLのARTという意味ですが、SLは当時は商標登録されていなかったので、SLARTはそのまま認められてしまいました。

しかし、その後MinskyからLinden Labに対しSLARTの権利がLindenによって侵害されているという名目で賠償金の支払いを要求したことにより係争が始まりました。

Linden LabとしてはSLという言葉は公に認知された言葉であり、Linden Labを始めとする多くの人が日常的に使用しているもので、それを一部として含むSLARTは取り立てて法的に保護する必要のあるものではないと考えました。そしてSLART自体がSLに対する商標の侵害だと主張しているのです。(でもはっきりいうと、へんてこな新しいロゴマークを作ったりしていて、ちょっとボンヤリしてましたね。)

Minskyの主張のなかにSLARTという言葉だけでなくて、SLのなかで採録された映像を使うこと自体を自分のビジネスに対する侵害だと捉えているのかどうか、そこのところは不明です。

Linden LabはSLARTの商標登録の無効を行政機関に訴えましたが、行政の判断が先送りされたため、民事訴訟での決着を求めることとなりました。

私はLindenが対抗措置としてMinskyのアバターをBanすることが有り得るとコメントしていましたが、現実にLindenはMinskyのアバターのSLへのアクセスを差し止める仮処分命令を求めました。(Injunctive Relief=差し止めによる救済)その根拠の一部は私たちもLindenとの間で交わしているTerms of Service (サービス条項)です。

手続き面での問題として、差止命令の要件はなかなか厳格で、次の3つの条件が満たされることを必要としています。

(1) 侵害が現に起こっているか、間近に迫っていること
(2) 差し止めをしない場合には回復不能な損害が発生すること
(3) 差し止めを求められている行為が違法性を有していること

私見ですが、(2)と(3)は難しいと思います。損害はお金で回復可能ですし、違法性というか、サービス条項の違反は具体的に証明しないといけません。
サービス条項にはLindenの判断でいつでもアカウントを閉鎖できるというような記述があったように思いますから、すぐにBanしてしまってもいいわけです。それをわざわざ仮処分命令という形でオーソライズしようとしているのは、Minskyに対する取引材料としてBanを使おうという腹だと思います。

しかし、一方でその結果としてLindenが私たちに押し付けているサービス条項がフェアなものかどうかということが問題になり、裁判所が全体を検討するということになります。つまり今まではSLのなかでのお約束だったものが、RLの光に晒されることになるわけです。まあ、こういう時のための契約なのでそれが役に立っているともいえます。

このようなリング上での殴り合いと平行してお互いの弁護士達は落としどころを探って接触を始めているだろうと私は想像しています。

まあ、訴状も読めないので細かいところで誤解はあるかもしれないけど、大筋はこんなところではないでしょうか?どう考えても私に直接影響が及ぶとは思えないので、野次馬気分で眺めています。
  
タグ :BanSLART

Posted by Sophiee Winkler at 13:15Comments(0)ビジネス

2008年10月21日

日本語ワカラナーイ



残り僅かな命となった公式ブログにマーケティング担当のロビン・リンデンがViewerに関して投稿してました。Viewerの言語を10カ国語にして、日本語はフルでサポートされるようです。その他にも一部でローカルな言語を取り入れるとか。

原則としてはいいことですね。でも今だって日本語版なんですけど、どう違ってくるんでしょう?今だってつくることが「建造」というように変な日本語で表現されているので、これを改めることが先ですね。

アメリカ人って本当に積極的な人たちだから、ちょっと日本に旅行したことがあって、コンニチハ、サヨウナラって覚えただけで、自分は日本語ができるって自己申告する人がいますね。今度の言語のローカライゼーションでもボランティアのResidentが参加するそうですが、日本語の場合は日本人にやってもらいたいです。そうでないと、英語版の方が分かり易いいうことになったりして。私は今でも英語版のViewer使ってて、でも完全には英語でもないので変な感じです。それが改まるのか、もっと変になるのか興味津々。

それとは別に本当に公式ブログって10月一杯でなくなるんでしょうか?一応役に立っているんですけど。変な書き込みを排除するっていうことでしょうか?今の書き込みって本当にSLやっているかどうかは分かりませんからね。確かに今の書き込みのようにすぐ興奮するNay-Sayer(何にでも反対する人達)が多いと、リンデンとしてもあまり耳を傾ける気にはならなかったのかもしれません。でも一方で自分達に都合の悪いことは隠したり表現を変えて違うことのように伝えてきたことも確かです。だから裏読みする人が出てきたりして悪循環に陥っていくんですけどね、こういうものは。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:23Comments(0)ビジネス

2008年10月20日

闘いは続く



以前お伝えしたようにRichard Minskyという人が、彼のSLARTというSLの中の題材を使っておこなう映像芸術に関する登録商標を侵害したということでリンデンラボを訴えていました。リンデンラボはこれに対する形でSLARTそのものが商標として無効だとしてUSPTO(米国特許商標庁)の一部局であるTTAB(商標審判部)に対し商標の取り消しを訴えていました。

しかし、TAABはこの訴えに対する判断を先送りしてました。一方で正式の訴訟手続きが進んでいるわけですから、TTABではなくて、裁判所が判断すればいいんですからね。TTABが何かの決断を下しても、判例法の国アメリカでは訴訟でそれと異なる判断がなされ、それが効力を持つという可能性が高いからです。

ということで、この争いはこのまま続くことになりました。しかし、リンデンとしてはこのまま係争を抱えているのは、自身やSLビジネスを売りにくくすることなので、途中で和解するでしょう。一方Minskyも一方的に勝つことはできません。だってリンデンラボがSLARTの類の行為を禁止して、それに関するSL内のビジネスをBanしてしまえば、実質的に大きな活動の場を失うからです。Minskyもアバターを持って活動していますが、アバターをBanするのはリンデンラボの自由です。SLに入れなければ、ネットとか他のSNSでは可能でも、SLARTという商標の価値は毀損されますね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:17Comments(0)ビジネス

2008年10月17日

フィッシング詐欺



フィッシング詐欺というのは日本でも海外でも盛んです。これはネットを通じて他の人のカード番号や暗証番号を聞きだして、それをもとに不正を働くものですね。既にあるサービスのウェブサイトをそっくりに偽造して、そこで何かのインセンティブをちらつかせ、カード情報や個人情報を引き出すわけです。

SLでもそれは結構頻繁に行われていて、リンデンラボやその他の有名なSLでサービスを提供している会社を装って、あるいは無料の特典などを申し出て、私達からアカウント名やパスワードを盗もうと考えているんです。もし、タダでスキンが貰えると思って、会員登録なんかの名目でアカウント情報を与えてしまうと、結局自分のアカウントを支配されて、お金を取られるだけでなく、パスワードの変更などにより自分のアバターを動かすことすら出来なくなってしまいます。

そうなると自分のアカウントを削除して対抗することもできなくなってしまうので、おかしいなと気がついて、まだ動かせるのであればアカウントを削除することになります。とっても悲しいですね。

この対策として私が思いつくのは、何か試して見る場合のためだけの別アカを持っておくということですね。デフォルト100%でお金はほとんど持っていないアバターを作るんです。ま、お毒見役とでもいうのでしょうか?

それからフィッシング詐欺というのは、個人情報を「釣り上げてくる」ものだからFishing詐欺だと思っていましたが、ちゃんと英単語があって、Phishingと綴ります。意味としてはFishingと同じですが、区別するために作られた単語ではないでしょうか。昔の辞書には載っていませんね。受験勉強の時も出てこなかったし。

先ごろお友達のMelchanから警告がまわってきたOrbという名のオブジェクトは直接L$を盗むためのものらしいです。こっちの方も用心しないとね。勝手に送りつけられて来るんですって。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:15Comments(0)ビジネス

2008年10月15日

シェイプの検証



昨日は別アカ、Megちゃんのドレスを探してショッピング。その途中で秋の庭で休息。自分で作っておいて何ですが、可愛いですね。



でも、まだ胸が立派すぎるような。

で、突然心配になったんですが、このシェイプって本当に私の作ったものなのかっていうことですね。名前から言うと間違いないんだけど、あんまりいろいろやったので、分からなくなってきました。整理悪いもんね~。そこで私が影響を受けて一番似ているかもしれないHeaven Sellaさんのシェイプで合わせて見ることに。



これはYukoというシェイプ。



これはYuriさんですね。似てなくも無いけど、唇や眼は違いますね。次はAkihoさん用です。



その次はD-skin18用



D-skin19用はこうなります。



これは結構似ているかも。でもアゴのラインが細くて、眼も唇も違いますね。



これは、Another Skin Cfo用のシェイプ。つまり、このスキンのためにSellaさんが作ったシェイプです。こうだったんですね。で、私のMegシェイプはどうなるかというと、



ま、かなり違います。ということで一安心。頬っぺたがけっこう大きいんですね、こうやって見ると。Sophieeの自作オリジナルシェイプもそうですが私のシェイプの特徴は頬が豊かなことですね。誰?下膨れっていってるのは?Sellaさんのシェイプは鼻より下の口や顎、首に掛けてのラインがすっきりと美しいことです。

念のために申しておきますが、それぞれのシェイプはそれぞれ別のスキンのためにSellaさんがカスタムメイドしたものです。だから実際にはそれぞれのスキンにフィットして、美しさはもっとアップしているし、見かけはここに掲げた画像とは違うんです。そこをお間違えないように。Sellaさんがいらっしゃったら、ちゃんとお断りして写真撮ったんですけど、今はちょっとご健康に問題があり、あまりログインされていないとか。こんどご挨拶してみましょう。

でも本当にこうやって見比べてみないと、違いって分りにくいですね。実際には横顔とか体つきは全く違うんですが、難しいのはやっぱりお顔ですから、正面だけで比較してみました。基本的には好みの問題かしらね?

で、なんで厚かましくSellaさんのお店のポーズスタンド使ってシェイプの比較をやっているかというと、ここで最新のYuriとYuko Shapeが手に入るとのと、こうやって時間使っている間に名前のイニシャルによってフリースキンが貰える装置があって、それが変化するのを待っているんです。首尾よくMになって、ゴスタイプのスキンをフリーでゲット!有難うございます。欲しい人はUemachiっていうSIMのアーチの入り口ある質素な概観のお店に行って見てください。有名だから知ってますよね。Fujiyama Geisha Simでも一部無料配布されています。



  
タグ :シェイプ

Posted by Sophiee Winkler at 13:12Comments(1)スキン&シェイプ

2008年10月14日

貴方はどうなの?



前回の、SLの中での人間関係とのつながりで、私の中ではいつもここに行き着いてしまうテーマ、何度か書いているアバターに関する考え方のお話です。SLの楽しみ方は人様々、だからアバターと本人の関係も様々です。どうせ遊びでしょと割り切っている人は、軸足はあくまでRLでアバターはその道具ですから、アバターに引きずられてRLで支障を来たすというようなことはありません。大人の対応ですね。具体的にはアバターに寝る家を作ってあげようとか、アクセサリーで飾ろうとか、アバター同士喧嘩するとかは有り得ないんです。

次に、私がそうなんですが、アバターを一つの人格?としてSLのなかで実在感のあるものにしていこうという立場。仮想現実のなかの実在なんて矛盾していますが、あたかも本人とは別人格の生き物がそこにいるかのように振舞うわけですね。ごっこ遊びに没入している状態です。ときどきアバターに引きずられてしまう場合があります。ちゃんと寝るとこないと可哀相、お腹だしていたら風邪引いちゃう、一人だと淋しいとかね。

それからもう一つ特異な例ですが、RLの自分がSLに進出してきて、すべてを自分で蔽い尽くしてしまおうというタイプです。例えばRLでミュージシャンならSLでもミュージシャン、RLで建築デザイナーであればSLでも建築デザイナーという具合。見かけもRLの自分に似せてしまうし、極端な場合は自分の本当の写真を公開したりするわけです。もし明石屋さんまさんがSLで明石屋さんまと名乗って、同じ恰好で出て来たらこれになります。で、人を捉まえてはずーっと自分がしゃべり続けているということで、行動は全く変らないんですね。私はこれを「自我の拡張」と読んでいます。自分のなかで自分が肥大化していて、他のものがほとんど目に入らない状態です。この人の目的は世界を自分で蔽ってしまうことなんです。

実際にはこんなふうな枠に嵌まり切らないで、その境界のモヤモヤした部分で揺れ動いているというのが私たちですね。まあ、枠を作ったのは私の勝手なので、嵌まる必要はないわけです。

私の場合はRLと同じではつまらないし、RLで満たされていないものをSLで追求したいなというのが潜在意識にあるようです。ものづくりとかはその結果です。ブログもそうなのかしら?だから飽くまでSLで活きているアバターとして発言し、行動しているわけです。そういう立場からはお互いのRLの詮索をするのはタブーだし、RLのお話も飽くまでSLとの比較、関係といったことに限られます。RLを持ち出して威張ったりするのは、RLでも嫌われるし、SLでは問題外ということになります。もちろんSLのなかに限定しても「威張りんぼう将軍」は困りますね。初期のSLでは結構そういう人がいましたね。俺はこんなに高い技術を持っていて偉いんだから恐れ入れというような。まあ、RLでは恐れ入ってもらってない証拠なんでしょう。

昔はよくRLの年齢とか職業とか質問されました。私はそんなときは「生まれて2ヶ月で、職業はアバターです。」ってお応えしてました。

ただ、こういう立場をとっていると意識が本人と入れ替わってくる、あるいは本人を引きずってしまうということが起きます。例えば私は半ば意図的に夢でSLできちゃいます。時間がないので、ものづくりの続きは夢の中でっていう具合。これはちょっと危ない。ちゃんと分けているつもりでも、SLのアバター格が優位になりそうになるわけです。

でも、RLで突然大きな出来事があったり、前回書いたようにSLの友達がRLの都合で活動できなくなったりすると、やっぱりRLが中心なんだって思い知らされるわけです。まあ、それは当然で分かっているんですが、せっかく虚構の世界を設定していたのに現実を突きつけられてがっかりするのね。

そして最後に思うのは、RLのご主人様が何かの都合で活動できなくなると、私もSLに登場しなくなってしまうってことです。友達から見ると最近見かけないけど、何の連絡もないなってことになります。それが今からとっても悲しい気がする。アバターに人格を設定していない人は関係ないですね。再開できるようになったらそうすればいい、ホイホイってなものね。だから平気で自分のアバターに延々とキャンプさせられるんだけど。

お付き合いするなかで、色んな人のアバターの位置づけの違いを読み取って、ある程度それに合わせていかないと、認識が噛み合わないということになります。別にズレててもいいだろう、そういうのはRLでも幾らでもあるじゃん、というのも本当ですが、その辺りのフィット感がお付き合いが長く続いて行く上では大事なのかなって思います。私の友達はみんなその辺は上手ですね。きっと私が合わせてもらっているんですね。

今日は出先なので、新しい画像を用意できませんでした。悪しからず。本当はこんなに胸は大きくないんだけど。アップにすると強調されてしまいます。
  
タグ :アバター

Posted by Sophiee Winkler at 13:12Comments(6)生活

2008年10月13日

連絡のない友人



このアバターは私の別アカをリニューアルしたんですが、スキンは昔直接製作者のベンダーから貰ったAnother Skinです。シェイプは自作なんですけどね。グラマラスなシェイプばかり作っていた私としては珍しい少女のようなアバターにできました。



着ているものが粗末なので、何か買ってあけないといけません。何故かインベントリーにも碌なものがありません。

さて、少女つながりではありませんが、SLのお友達で少女のアバターがいたんですが、何故か最近ほとんどログインしてこなくなりました。一昨日漸くログインしてきたので、コンタクトすると「ちょっとごめんなさい。」と言ってログアウトされてしまいました。その後リログしたみたいですが何も言ってきません。そういえば夏にかき氷マシンをプレゼントしたけど、何も言ってきませんでしたね。まあ、クリエーターって他の人からもの貰うのはあまり好きでなくて、あげるのが好きな場合が多いから。

私何か悪いことしたかしら?心配になって別の人に問い合わせてみると、やはり同じような状況です。その他の人もなかなか連絡がとれなくなった言ってました。

何か事情があるのでしょうね。多いのはRLが忙しくなったり、転職したり、生活環境の変化でSLを続けられなくなった場合です。でも、その場合でも普通は中断することのお断りがありますね。私も去年の秋は祖父が亡くなったために3週間ほどお休みしました。

でもその人はSLでのお店は続けているので、RLの事情ということでもなさそうです。ひょっとするとMonoとか別の世界で面白いことを見つけたり、お店の商品開発で画期的なことを思いついて集中したいのかもしれません。まあ、想像してみても仕方がないので、他の人とも相談して、その人の心境の変化を待つしかないってことになりました。

RLでもそうですが、いままでお付き合いしていた人が何かの事情で会えなくなるということはよくありますね。学校卒業したり、職場変わったり、結婚したりするだけでそうなってしまいます。だからそんなに気にする必要はないんでしょうけど、なんともいえない喪失感を消すことはできません。
  
タグ :友達

Posted by Sophiee Winkler at 12:00Comments(2)生活

2008年10月10日

秋深く、奥深し



スキンとシェイプの関係というのは本当に奥が深いです。同じシェイプでもスキンが違えば全く違った見掛けになるし、スキンが同じでもシェイプによって別のアバターになってしまいます。そうして多分一組のシェイプとスキンの間には最適な均衡点があって、そこに到達したときに如何にも実在しそうな美しいアバターが誕生するんでしょう。でも美しさというものは尺度があるようで無いようで、数量化は難しく比較も困難ですね。

SLでスキンとシェイプを操作して美しいアバターを生み出そうという試みは、登山にも似ています。スキンやシェイプを弄っていろいろ試行錯誤していると擬似最適点に到達して、それなりにバランスのとれたアピアランスになるわけです。そこでそれを更によくしようとして奮闘するんですが、それは登山で一度上り詰めた峰を下って、別の峰に登るというのと同じになるんです。

雲海の中に連山の頂だけが幾つか覗いていて、どんなにそれが近かそうに見えていても、頂上からいきなり別の頂上にジャンプすることはません。次の頂を目指すために稜線を下っていけば雲に突入して視界は失われ、方向も分からなくなってしまいます。この状態が、私がブログで不平を言っている、シェイプやスキンを買って来て、身に着けてみるとがっかりするという状態に相当します。単純にスキンが悪い、シェイプが悪いとは言えないということでしょう。それは分かっているんです。だから自分で作ってもいるんです。

逆にシェイプやスキンを買ってきて却って悪くなってしまうというのは、自分の到達していたところが、それが最適解でないにしても、けっこういい線いってたということの確認になるわけです。

このような意味から、日刊セカンドライフのHaeven Sellaさんがフリーで配布されてきたシェイプは非常に高いレベルのものであり、多くのスキンを引き立たせる優れたものです。その美的センスの高さには敬意を表します。

私はこれを手持ちのいろんなスキンで試してみて、自分が作ったシェイプと融合させ、うまくマッチしたもののシェイプをさらに調整することで、より美しいアバターを手に入れることができました。具体的にはちょっと下膨れで、グラマラスで、タレ目気味なんですが…。またこのようにして手にしたシェイプが、RacやBlowpopその他の優れたスキンにより更に美しく変身できることを発見しました。

でも自分の手にしたものが最高とは言えないと思うので、更によいものを求めて彷徨い続けなければいけません。多分光源氏もこんな心境だったのでしょう。SLの魅力というのはスキンやシェイプに限らず、テクスチャー、スクリプト、ドレスや建造物等々、どのような分野のどのような要素でも追求し続けていくことが可能だということです。これはゲームにはないことで、これこそがクリエーションの本質だと思います。だから広い意味での審美的なセンスや向上心がなければ続けていけないし、お子様達には無用の世界なのですね。



画像は本文と関係のないDaily Useの「普通のお姐さん」アバターです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:12Comments(0)スキン&シェイプ

2008年10月08日

ピンチはチャンス



新しいサーバーのクラス6の検討は着々と進んでいて、早ければ11月からリリースされるようです。でもマーケティング的に問題が残っていますね。セットアップ費用を幾らにするのか、リプレースのときはどうするのか?管理費は据え置きか?なんて色々内部で議論しているんでしょうね。ま、島持ちではない私には無関係のことです。

さて、最近めっきりSLやリンデンラボを売るとかIPOするとかの話題が出なくなりましたね。確かに経済環境はこの1,2ヶ月で激変しています。RLがてんやわんやなので、バーチャルな夢にお金を出そうという人は少ないでしょう。それよりも金とか原油?

今回の金融危機は根が深いですね。そもそもお金が世界中で余っていた状態があって、更に日本がほとんど金利ゼロでお金を貸し出すことを続けていたために、欲に目が眩んだ人たちがお金を借りて、値段の上がりそうなものを見つけて次々に投資していったわけです。投資というより博打に近いでしょう。今もお金は余っているけど、銀行間ではお互いに疑心暗鬼になっていて、決済の資金も融通しないので、中央銀行が市場にお金を流して流動性をなんとか保っている状態なのね。

ファンド、投資銀行、こういった機関投資家は本質的に損をするメカニズムを持っています。それは彼らは「待つことが出来ない」ということなんです。人のお金を集めているので、何もしないと利益を出すことができません。だから個人なら今は魅力のある投資先はないわねって思って、何も買わないでいられるんですが、彼等は何かに投資して運用して値上がりを狙わないといけないんです。

だから、道端に落ちている牛のウンコでも他人が拾いそうにしていると、走って行ってその人より早く拾い上げて自分のものにしないといけないっていう焦燥感の虜になってしまうんです。冷静に考えれば牛のウンコでも、犬のウンコより珍しいし、それをもっと高く買ってくれる馬鹿を見つければいいんだって思うわけですね。

だから、常識的には考えられないようなことをやってしまいます。昔英国では見たこともない南の国の実態のない会社の株を買ってバブルが弾けて大損をした人がいました。South Sea Bubble事件といって、これが「バブル」ということばの起源です。オランダでは珍しいチューリップの球根をもとめて人々が争って投機しました。最盛期には球根1個で家が買えたそうです。ちょっと前の日本では土地やIT企業でしたね。

そのように、自分だけは利巧でうまくやれると思っている人が多くのお金を操作できるようになると、今回のようなバブルになるんです。アメリカではそういう人が多いので、長年に亙り虚構の上で宴会をやってきたんですね。そうやって牛のウンコを細切れにしてそれを混ぜた色んな料理にして売りさばいていたわけです。だから毒入り餃子やダンボール肉饅やメラミン入り乳製品の事件と何ら変りはないわけですね。

それが明らかになると今度は金だ、石油だ、トウモロコシだとなっているわけです。資本主義は資本を集積しないと始まらないのですが、集積しずぎるとその重さで自壊するメカニズムが働いてしまうのですね。宇宙物理学で一部の恒星が崩壊するメカニズムにも似ています。この辺りをちゃんと理論化している経済学者はいませんね。

英国はエイズと狂牛病、アメリカは戦争と金融工学、中国は毒入り食品と偽ブランド品で世界を悪くすることに貢献し、貢献し続けています。私たちはこういう態度だけ大きくて無責任な国や人々の無軌道な振る舞いから自分を守らないといけないんです。

私たちが持っているのは常識だけです。そしてそれで十分です。だから本当にお金を儲けたい人は普段はコツコツお金を貯めて、FXとか商品相場とか怪しげなものには投資しないで、今回のような10年から15年くらいに一度来る大暴落の底を確認して優良企業の株式を底値で仕入れるということですね。上がっていくのは時間が掛かりますが、10年で数倍というのも夢ではありません。

問題は素人がその底を見切れないということで、これは普段から机上で自分でシミュレーションをしておくしかないですね。自分なりの底入れサインを見つけておくんですね。まあ、学者も経済評論家もプロの相場師も間違うので、そんなに簡単ではないですが。ともかくその努力もしないで他人に「何が上がりますか?どうすれば絶対に儲かりますか?」って聞いて儲けようとしているのは、夜の犯罪都市を女性が裸で歩いているようなものです。

ということで、リンデンラボにとって投資の果実を収穫するにはいいタイミングではありません。今は魅力を増やして、新しいモデルで付加価値を向上させる時なのでしょうね。もちろん投売りは「成り行き」注文を出せばいつでも出来ますけど。

世の中ではお金は集まると碌な事がないといって金持ちを嫌ったり、蔑んだりしますが、金持ちでない人がお金を持つ方がもっと危ないのです。自分のお金はいいのですが、他人のお金を集めると本当に情けない顛末が待っています。金融機関、証券会社、保険会社、社会保険庁、そしてなんといっても政府、行政省庁、地方公共団体、各種社会保険制度です。法律を楯にとった泥棒といっていいでしょう。

これらの機関では自分だけは頭がいいと思っている人たちが人のお金を集めているので、必ず失敗して他者に大損をさせます。失敗しても平気な顔です。始めから猫糞を考えている人だっていっぱいいます。だって他人のお金なんだもん。そしてこう言いますね。「私たちは世の中の安全と発展に貢献しています。」まあ、「貢献」とか「ご奉仕」なんて言っているのは大抵は嘘です。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:15Comments(0)ビジネス

2008年10月06日

別アカの楽しみ



最近はフリーのスキンも品質が上がってきて、別アカに着せてみては喜んでいます。またフリーのものでも普通に販売されているものでも、シェイプが付けられている場合が増えてきましたね。

スキンを買って、お店の看板どおりになれば素晴らしいんだけど、大抵は自分のシェイプとはマッチせずにがっかりします。だからこのシェイプ同梱っていうのは有難いです。

ところが、それでもやっぱり売場の看板のようにはいかないのですね。一つにはシェイプはあくまでDemoであって、手や足が極端に大きくしてあって、結局有料でシェイプを買い足さなければいけないようにしてある場合もあります。また、スキンとシェイプをセットで売ってしまうと、それが素晴らしいものであればあるほど、「決定版」が流布して陳腐化してしまいます。だから同梱シェイプってちょっと質を落としてあります。

一方、もう一年半もSLをやっているSophieeはずっとシェイプをいじり続けてきたので、それぞれのスキンにフィットしたシェイプを完成させているので、市販のシェイプを適用すると、それがワンランク落としてあるものだというのがすぐ分かってしまいます。

例えば画像の別アカは最近フリーでもらってきたヘアと昔Blowpopで買ったいろんなバリエーションのなかで唯一秀逸な出来映えのスキンと、私が外国風グラマラス美女を真似て作ったシェイプを組み合わせて、非常に高いレベルで統一感のあるものになっています。凄く妖艶ですね。

こういうものは市場に出てくることはありません。製作者の手元に置いてあって、製作の原型というか参考にされるからでしょう。つまり、このシェイプをもっと美しく見せるスキン、そしてそのスキンの魅力をもっと引き出すシェイプというように試行錯誤していくわけです。私が別アカを沢山もっている理由はそこにあります。もちろんファイルに入れたスキンとシェイプを頭から被せれば瞬時に次々と変身するのですが、そうはしないで、完成形として取っておいて、また別のアカウントで別のものを追求するんですね。ちょっと淫していますが、そういう楽しみ方もあるんです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:29Comments(6)スキン&シェイプ

2008年10月03日

BL行ってきたよ



バーニング・ライフ行って来ました。SLの3大イベントの一つだそうですけど、例によってこういう催しは行っただけでは意味や位置づけが分かり難いですよね。確か芸術と炎の祭典だそうで、かといってオリンピックの開会式みたいでもなくて、全部回れないので、結局人によって印象は違うかも。



テレポートしたらだだっ広い荒野のそこかしこに建物がありました。なんか砂漠にラズベカズ作ろうとして途中で止めてしまったみたいな感じ。芸術がテーマなので最近の日本人の好きな金ピカ成金趣味じゃなくて、殺伐、荒涼感を狙っているようですね。確かに地球の多くの場所はこっちに近いのかもしれない。



最初に怪しげなトンネルの入り口みたいなのがあって、まあ入ってみないと来た事にならないので、入ってみました。中はこんな感じ。どんどん歩いていくと光と音の洪水のような空間に。





途中でバーニング・ライフって何かというみんなが持つ疑問に答えるためでしょうか、文章が掲示されていました。芸術とかいって何か表現してあるはずなのに、結局文章で説明しないと分からないとはどういうことかしら?でも読んでもやっぱり分からないので、ズンズン進んでいきます。やがて大きな部屋のような空間に着きますが、そこで何かをやるというわけでもなくて…





要するにトンネルに入ってどんどん歩いて出るということですね。出口が見えてきました。



一番芸術的なオブジェらしかったのはこの車の林だけど、これってどっかで見たことがあるような……?



風が吹いて砂が舞い、雲が上空を蔽って雨が降っている場所もあります。何か作るときの参考にするという観点で見て回れば、それなりに収穫はあるかも。



もう少し見たかったけど、お引越しもあるし、薪ストーブも箱詰めにして売り出したかったので昨日はこれくらいで切り上げました。良く出来ているものもあるし、そうでないただ作ってみたというものもありますね。でも芸術ってそういう無駄のようなものが沢山ないと本物は生まれてこないのでしょう。RLではこんなことやったら資源と時間とエネルギーの無駄遣いだけど、SLでは時間しか使わないので、色々試すにはいい機会ですね。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:26Comments(0)イベント

2008年10月01日

良くなってる?



新しいリンデンラボのCEOであるMark Kingdon(M.Linden)が就任してから5ヶ月が経って、彼が近況をブログに投稿しています。ニュースとしては9月28日くらいにコンカレントなログイン数が71,232人を記録して、遂に7万人を突破したということですね。この数字は毎年平均38%で増加して言っているそうです。まあ、私も引越しに関連して8人の別アカをどんどんログインさせたので、かなり貢献したかも。

彼はこの数値の改善の原因として、新規に始める人の登録手続きを簡素化したり、オリエンテーションアイランドを廃止してもっと楽に始められるようプログラムにしたいうことを掲げています。確かに私の別アカもオリエンテーションは最後までやる気にはならなかったですね。

それからメインランドの改善を新しい取り組みの一つとして掲げています。確かに先日取り上げたように、広告の規制でどうしようもない醜さは取り除かれました。でも、相変わらず土地が細切れなので、地上で家を作ると周りを壁のような別の建物に取り囲まれて、息苦しい感じがしてしまいます。だから上空にスカイボックスを作るしかないですね。ともかく土地の細分化を止めなければメインランドの景観はまともなものにはならないでしょう。お店を作っても売れないと思うし。でも今度試しに簡単なブースを置いてみようかしら?

それからサービスや技術開発のためにもう60~70人の人間を雇うというお話ですね。相当なコストになると思うけど、利用しやすいものが出てくるなら歓迎です。多分土地の値下げによる売上数量像で懐は暖かくなっているのでしょう。RLでは金融危機でみんな大変なことになっていますけどね。どっちかというと西海岸より東海岸が被害が多いんでしょう。IPOはやり辛い環境になったのでしょうか?まあ、個別に売ればいいんですけどね。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:30Comments(0)生活