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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

  
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2008年12月30日

一年を振り返る(3)



一年を振り返る間もないまま、どんどん大晦日が近づいてきます。RLでは大掃除もあるけど、SLはお掃除がないのがいいとこですね。

さて、今年のまとめとして記憶に留めておかないといけないことを書いておきましょう。このブログは基本的には「SLにおけるビジネス」がテーマなんですが、どうもそういう考え方自身が個人としての行動という面ではあまり参考にならないということが分って来ました。

どういうことかというと、SL内でビジネスで成功している人は淡々とRLのビジネスと類似のものをやっているということです。私はアバターとして毎日面白おかしく遊んだりものづくりをしていますが、それは駄目なんですね。まあ、技術も身についてはいくんだけど、楽しむことが主体になっているので、ビジネスの基本条件を満たしていないんです。

興味があるからスキンを作ってみる、自分の気に入ったヘアが売っていないから自分でつくってみる、家具や台所用品も作ってみる。ちょっと変わったその辺で売っていないものをつくってみる、こういうのはとっても楽しいのですが、ビジネスではないんですね。

もちろんこのようにして趣味でつくったものが、SL内の他の人のニーズに合致してヒットするということはあります。鯉のぼりとかかき氷マシンとか、ケトルとか、洗濯物とかです。でもこれだとなんとかお家賃程度の収入にはなりますが、それ以上の飛躍はないんです。

ビジネスというのは「お仕事」ですから、面白くなくてもやらないといけないんです。ある時点までは面白くてもビジネスとして拡充させていく過程で、必ず面白くなくてもやらなければいけない段階に来ます。個人ではやれないことはグループでやることになります。こうなるとものづくりだけではなく「マネジメント」が必要になってきます。それまでは何となく自分のなかでやっていたことを意図してやらないといけなくなるわけです。

具体的には私は興味のある色んな分野のものを手がけて来ましたが、技術と言う面ではその都度必要なものを身につけていくという方法でやってきました。だから難しいところはどんどん逃げてしまう。スクリプトで「衝突判定」というのがありますが、これは使えるようになりたいと思っていても、それを絶対必要とする局面でないとマスターしないで、他のもので代用するんですね。

SLの中で最も需要の高い衣料品、これは決して高難度ということはないですが、これもビジネスにするんだったら系統的に勉強しないといけません。どんなビジネスにも面白くなくて、ひたすら努力して潰していかないといけないところがあり、それを私は今まで避けていたのだということに気が付きました。衣料品なら自分が好きでないカテゴリーのものも品揃えとしては作らないといけないんですね。こういう当たり前のことに気が付くのに時間が掛かったということです。

結局今のところSLのビジネスで繁盛しているのはSLならではのものではなくて、RLで既にある商品やサービスをグループの力を借りて、大規模に淡々と作って、面で押さえていくというやり方、RLのビジネスそのものなんです。これは多分ビジネスとしての面白さはあるのかもしれないけど、それがSLの面白さかと言うと相当に疑問があります。

RLではなくて、SLで初めて登場するような商品やサービス、そんなものはまだ現れていないようです。あるいは少なくとも私はぼんやりしていて気が付いていないのかもしれない。で、来年はこれを「う~ん」って唸りながら考えるのか、そんなことしていて楽しいのかというのが目下の悩みなんです。つまり何がしたいのかというスタンスが定まっていないということですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:47Comments(0)ビジネス

2008年12月26日

一年を振り返る(2)



今年の反省をしようと思っていたら、「じゃぱらんど」の騒ぎでどこかに飛んでしまっていました。気を取り直して再開。

去年の時点では今頃はとっくにリンデンラボはIPO(株式公開)あるいはSLのグーグルなどへの売却が完了しているものと思っていました。リンデンラボが去年の後半に売り時を見逃してしまったのは確かで、その後SLそのものの人気も一時ほどのものがなく、日本では明らかに後退しています。海外ではまだ参入が盛んです。

どこかのブログに「SLの人口は減っていない」という題のものがありましたが、少なくとも日本の場合は定着率は悪いですね。具体的な数字で示すことはできないけど、毎日ログインしている者達の実感です。実感が数字よりも大事なのですよ。数字は幾らでも誤魔化せます。そもそも土地を借りている住民が減らなければ今回の「じゃぱらんど」の問題や、MagSL Tokyo2が閉鎖されることは無かったはずです。

それはともかくRLの経済の悪化が決定的で、リンデンラボはまたしても売場を見つけることができませんでした。だから当面土地からの収入を極大化させて、企業価値を上げて見せるしかないですね。キャノンやトヨタの首脳が「経済がこんなに急速に悪化するとは思わなかった」と言って、しれっと派遣切りをやっていますが、それが許されるのなら私の見込み違いも許されそうなものです。でも、それも含めて予言が外れたということは認めなければいけません。まあ、両社の場合特にトヨタの赤字は作為的なもので、GMやクライスラーを押し付けられないための演技だと思いますけど。それでしわ寄せを受けるのは何時も弱者なんですね。

因みにトヨタ自動車の内部留保(いつでも自由に使える貯め込んだお金)は14兆円ほどで、派遣も含めた社員が何年か遊んでも別に構わないくらいですね。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:07Comments(0)ビジネス

2008年12月25日

SLの不動産業



今回のじゃぱらんどの騒ぎで益々明らかになったのはSLにおける不動産業の難しさですね。ホテルやタクシーや旅客機を含めて通常この種のスペースを売るビジネスでは占有率というか、スペースがうまっている割合は40~50%で収支トントンになるとされています。ホテルの場合なんか、そんなに高い占有率は見込めないので、披露宴やイベント、会議場としての収入がメインになっているところも少なくありません。しかしSLで不動産業を営む場合には参入障壁が低くく、土地がどんどん売られてしまうので、この数字を維持するのは難しいのではないでしょうか?

リンデンラボの収入源が居住者あるいはサーバー所有者からの接続料のようなものであれば、土地の供給量を一定に留めて、不動産業者の経営を安定させることは可能です。ただ、そのようにしてしまうと土地の買占めや売り惜しみが出てきたりして、これはこれで住民の側に迷惑が生じる恐れもあるでしょう。

SLの不動産業(土地賃貸業)の付加価値というのは幾つかあって、まず小分け機能ですね。一人では月にUS$295も払えない人も、不動産屋さんから小さな土地を借りることで活動の拠点を持つことができます。次にメンテナンス機能ですね。これは住民としていろんなトラブル、様々なテロ攻撃とか、放置物とか、Simのトラブルの場合に、それらを解決してくれる管理人さんとしての役割や、リンデンラボと直接交渉する煩雑さを取り除いてくれるというメリットがあります。だから直接土地を買うより、賃貸したほうが少々割高でも構わないのです。

一番大きいのは人やモノの集積機能ですね。これは人が自然に集まって来てトラフィックが高くなり、情報交換がし易くなるということです。もちろんただ土地があるだけではだめでそこに様々な商業施設や文化施設があったり、カフェや集会所があったりしてコミュニティが形成・維持されていることが必要です。お店を開く場合には自分でSimを丸ごと買って、それを宣伝して集客するよりも、すでに開発ができていてある程度のトラフィックを期待できる場所を借りて始めるのが得策でしょう。

このようにSLにおいては仲介者としての不動産業は大きな役割を果たしています。このビジネスが成り立ち難くなっているということは長い目で見ればリンデンラボにとっても大きな問題であるはずです。でもこの1,2年を振り返るとリンデンラボは土地の販売と管理から上がる収益を最大化しようと腐心するあまり、既存の土地購入者の利益をないがしろにしてきた面が多いと思います。OpenSpace の売り出しは土地所有者には相当な打撃を与えたと思います。通常Simの初期費用の値下げもそうですね。これで来年土地の管理費が値上げされるようなことがあると、結果として非常に高コストな体質のビジネスになってしまいそうです。

じゃぱらんどの悲しい結末はRLの不況の余波だったり、経営者の見通しの悪さだったりするんでしょうが、底流としてはこのようなリンデンの政策があるのではないかと思います。

今回のじゃぱらんどはSimが15ということで、これを更に47都道府県に広げて行こうということでした。しかしユーザーのニーズの多様化や、SLそのものの発展にはあまり注意を払わずに画一的なモデルでSimを増殖させていくという手法は曲がり角に来ていたような気もします。このくらいの規模というのが却っていろんな違う手を打っていくのには難しいのかもしれません。私は小さなお店の経営だけで四苦八苦しているので、とても色んな人に土地サービスを提供するといったビジネスは自信がなくてできません。時間や手間も半端じゃないでしょう。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:13Comments(0)ビジネス

2008年12月24日

JPL消滅



NaviSLで取り上げられているので、多くの人はもうご存知のことだと思いますが、私にとってはNEWSなので掲載します。JapaLand (JPL)が消滅する模様です。閉鎖ではなくて消滅と書いた意味は、大阪、東京、神奈川、福島等の15Simを経営するオーナーが住民に説明なしにリンデンとの契約を解約したからです。実質的には放棄というべきでしょう。

通常ではこのような場合、オーナーは住民(賃借人)に事情を説明して、期日を超えて契約している住民には日割り計算で家賃を返還した後、土地を転売するか、放棄するかします。今回は住民に説明なく、賃貸料を返還しないまま、契約を解除した模様です。これは夜逃げ同然ですが、恐らくSLでもRLでも夜逃げしたのでしょう。

今日JPL神奈川に行ってみたら、ネコリンクさんの作った警告の看板が出ていました。つまり、オーナーが何の説明もなく逃げたために、同業者であるMagSLのオーナーが代わりに住民に事態を知らせて、設置アイテムの回収を急ぐように伝えたというわけです。

JPL栃木はもう消えていましたが、JPL埼玉にはリンデンラボの日本人担当の千代さんのメッセージが掲げられていました。







神奈川で住民にお話を聞いたら、やっぱり知らされていなくて、とっても怒っていました。JPLのウェブサイトはまだ開いていて、運営会社の概要も見られます。住民でまだ事情を知らない人はキャンプをそのまま動かしているようです。こんな時にもキャンパーは集まってくるのですね。



ハタケさんはどうしたのかしら?もうプロデュースはしてないみたいだけど。

今回のとことは厳密に言えば債務不履行、解約をするまえに賃貸料を故意に受けとっていたなら詐欺の可能性だってあります。これはRLの犯罪です。リンデンラボはオーナーの個人情報を開示すべきでしょう。もっとも本当の情報でない可能性は高いですが。SLはSL内のトラブルをSLの中では処理できないのですね。これはリンデンラボとして考えなければならない問題でしょう。とっても深刻です。

鳥の繁殖地では大洪水等の災害で飛べる範囲に餌がなくなってしまうと、親鳥達はヒナごと巣を見捨ててしまいます。これをコロニーの放棄と呼びます。ヒナはすべて餓死します。アバターは飛べるので餓死はしないでしょうが、RLの影響は確実に及んできているのですね。

現在MagSLや他の土地オーナーによるじゃぱらんど住民への臨時の救済措置が提案されています。土地の1カ月無償貸与等ですね。これを営業目的なんて評している人がいるけど、純粋に人助け、SLをサポートして行こうという行動だと思います。なんでもうがった見方をすればいいというものではありません。なんかRLの派遣切りとか内定切りと重なってしまいますね。住民にはとんだクリスマスとなってしまいました。お気の毒です。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:24Comments(0)ビジネス

2008年12月22日

1年を振り返って



今年も一年が終ろうとしています。去年の6月にSLを始めた私にとっては2回目の年末です。この一年はSLにとってもアバター個人である私にとっても大きな変化がありました。もちろん様々な未解決な課題もありました。今年できないことは来年できるのかどうか分りませんが、改めてこの一年を振り返って、来年のヒントにしたいと思います。

まずSLの活動の拠点となる土地ですが、これは大きな変動がありました。初めて借りたMagSL・Tokyo2の墨田区が閉鎖されてしまいました。それに代えて原宿に本拠を移転しました。また4月から店舗を営んでいたAzito・JOBSimもあと10日で閉鎖されます。たった一年の間に大きな活動拠点が2つも閉鎖されてしまうのですから、SLの変化の速度というのは本当に速いと思います。Azitoの次の店舗は移設するのか、止めてしまうのかまだ決めていません。Azitoに合わせて作ってきたレトロ調の商品が主体なので、それにマッチしたSimがあればよいのですが、その可能性は低いでしょう。これは来年早々の課題です。

今日の情報では「じゃぱらんど」も閉鎖するとか。以前福岡の天神にお店を出していましたが、撤退したのは去年のことだったのか、今年だったのかは忘れてしまいました。何かとっても遠いことのように思います。次どこかを借りるとすればそれは外国かもしれません。来年は世界に通用するものをつくりたいな、なんて思っているからですが、それについては明日以降に。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:19Comments(0)生活

2008年12月21日

未練なく終了



例のリンデンラボの休暇シーズンキャンペーンの土地オークションですが、18日まで続いていましたが、私は急速にやる気をなくして、入札を途中で辞めてしまいました。入札額が高騰して割高になったからだけでなく、最初の落札者が建てはじめたものを見てがっかりというか、このキャンペーンの本質に気が付いたからです。



つまり、普通に土地が売られて(期間限定使用ですが)それを買った人がいつものように好き勝手に色んなものを建てているいるので、景観がどんどん崩れていくのです。





もちろんこんな風に楽しい施設を設けた人もありますが、結局同じような店舗が展開されていて、クリスマスならではのものは僅かです。私は勝手にリンデンラボがクリスマス用のいろんなアイテムを作っておくものと思っていて、それから人のいない雪山の景観が素敵なところも用意してあると思い込んでいました。



でも結局は土地を売るためのマーケティング的な手法だったのです。それにしても手抜きが酷いですね。ということで普通の土地なら普通に買えばいいので、わざわざ割高のものを争って入手する必要もないのです。ということで我に返って、ものづくりに復帰しました。  

Posted by Sophiee Winkler at 09:47Comments(0)イベント

2008年12月18日

欲張りの侵略



SLは中で遊んでいる私のようなアバターにとっては楽しい人為的な空間ですが、RLでお金を儲けようと思っている人達にとってはビジネスの対象そのものです。こういう計算ずくの人達とお話しても薄っぺらで楽しくないですね。そいういう人にはSLっていうのは方便に過ぎないわけですから。

それでどういうことが起きるかというと、例えば私がSLに中に公園を設置してみんなと遊ぼうとすると、リンデンラボから人がやって来て、勝手に「SL Park」等と名前をつけてはいけないと言われます。それから公園に絵を展示してそこに「SL内アート」と書いておくと、Minskyという人がRLのNY州で私を商標権侵害のかどで訴えて、お金を取ろうとします。

それはあんまりじゃないのとお友達に愚痴を言っていると、そこにまた知らない人が現れて、MMORPG(Massively Multiplayer On-line Role Playing Game)の中でしゃべって、それが画面に表示されるというのは先頃RLの特許として成立したので、特許権の使用料を払えと言われます。

以上は極端な仮想のイベントですが、このようにどんどんRLの法律がSLを始めとする3D-SNSにも進入してきます。それを運営している人達が会社を創って、それでお金儲けをしている以上、砂糖にたかる蟻のように、そこに群がってくる人達が現れるのです。

もちろん何らかの形でSLを面白くしたり、便利にしたりして貢献するのならいいのですが、単にお金を取れるところから取ってやろうという意図だけで、自分が発明したのでないものをRLの法律を利用して登録するというのは醜い行為だと思います。

これを避けるためには、Grid 自体をRLの法律が及ばないPrivate なものにしてしまうとか、お金のやり取りは賃貸料だけとかに限定してしまえばいいのですが、それだと面白くないので誰も住民にならないでしょう。

楽しい夢のような世界、色んな可能性の広がる世界の筈だったのに、嫌がらせや、盗作や、RLの政治や権利義務関係が入ってきて、RLと同じくらいに煩わしい世界になっていくのは嫌ですね。それが人間の世界だから、嫌ならお子様グリッドにでも行けといわれてしまうのでしょうか?
  

Posted by Sophiee Winkler at 14:02Comments(0)ビジネス

2008年12月16日

土地オークション



公式ブログにリンデンラボがクリスマスに向けて土地オークションをするというニュースが載っていました。L$1から始まって、落札すると管理費なしで落札価格だけで60日間その土地を使用できます。厳密には短期の賃貸ですね。早速そのうちの1つのDasherと呼ばれるSimに行ってきました。



いきなり雪景色でちょっとびっくりしましたが、氷の張った入り江に閉じ込められているボートの上で一休み。それからSimをぐるっと飛んで見ました。



雪の積もった木がよく出来ていて、本当に雪山の感じがよく出ています。



ところどころに小道具があるのがいいですね。



早速私のように土地を見に来ている人がいます。





でも、このSimのどの部分がオークションに掛かっているのでしょうか?オークションのサイトで見てもよく分かりません。





景色はいいけど、落札しても誰も来てくれないと寂しいでしょうね。

詳しくはこちらです。普通に緑の土地もあるので、Holiday2008Land Auction FAQも参照して下さい。

http://ld.auctions.secondlife.com/Scripts/LotSearch.asp?submitFlag=1&PrevURL=%2Fdefault.htm&TitleOnly=N&SearchMode=&ProdName=

条件としては、14日以上経っているプレミアムアカウントの持ち主で、通常のサービス条項が適用されます。それからアダルトコンテントは禁止。Holiday Marketplaceと記述のあるところが該当物件です。

土地を転貸することはできます。でも60日経つと自動ですべてのものは持ち主に返されます。まあ休暇シーズンに限ってSL内でパーティーをしたいグループなんかのためにはいいのかも。皆さんもどうですか?

それからリンデンラボからの特別のプレゼントが落札者のRLの自宅に届けられるそうです。それも楽しみですね。いまのところ大体35アイテム位あって、1両日中に入札期限になりますので、急がないとね。512M2から13,000M2くらいまでいろいろありそうです。ということで、この投稿はすぐアップしちゃいましょう。今のところまだL$1のところもあるし、L$3000くらいのところもあるので、誰でも入札くらいはできそうです。プレアカでなくても、プレアカのお友達に頼むことはできますね。  

Posted by Sophiee Winkler at 01:24Comments(0)ビジネス

2008年12月15日

去り行く人(終)



Nobody Fugazi のお話の最終回です。

「Lindenの連中が土地市場から卸売業者を取り除いて、金を儲けられるのは自分たちだけだということにしたがっているという観測にはNobody Fugazi も賛成してくれるだろう。多分彼は得意になって土地投機をして、土地市場に関する何らかの施設を手に入れたみたいだ。恐らく彼が支援していたSarah Nerdに対する友情からだと思うが。

Fugaziはこう結論づけるんだ。「リンデンラボとそれに匹敵するくらいに大きくなった特定の人々以外にとって、SLというものに未来があるのかどうかは疑わしい。」これはちょっと気になる言い草だ。恋人に対する別れ言葉みたいだ。彼はこう言う。「Sarahに誤りがあったとしたら、それは愛を返してくれることのないSLとリンデンラボを愛しすぎたことだ」と。俺はいつもそれは当然だと思っているがね。

ここでは俺達はアウトサイダーなんだ。『俺達』と言う意味はリンデンラボと一緒に飲み食いするお仲間でなない者、つまり内なるコアの外にいる者なら誰でもということだ。これは現実の概念だし、現実の社会の仕組みで、それは気分のよいものではない。Nobody Fugaziはそれを投げ捨てることができなくて、それを部分的に明るみに出しただけだ。そして遂にはその中に入れる者として選ばれることなしに燃え尽きた。それだけのことだ。もし選ばれていたとしても、彼がおとなしく振舞っていたとは思わないが。俺たちはみんな、SLの世界では仮に滞在しているようなものなんだ。しかし、そういう意味ではSLというのはFirst Lifeと違ってはいない。

Nobody Fugaziが自分自身の失敗について語っていることを吟味すると、SLのビジネスの失敗例の中でもさらにもう一階層のマイノリティーに属しているということが分る。『SLではビジネスになる案件なんかない』んだそうだ。確かに、ポイントがRLの会社の無知に付け込んで、不安定なプラットフォームにおける専門知識を伝えることで金を稼ぐということしか思いつかないなら、ビジネスの案件などと言うものはない。そんなものはちょうど土地転がしみたいに一時的なものだ。」

Nevaの話は延々と続くんですが、結局彼は自分の不満を、Fugaziの話を枕にしてぶつけているわけですね。リンデンラボに認めて欲しくて、それが叶わなくて拗ねているのは彼自身なんです。ずけずけものを言ってリンデンラボに嫌われているブロガーというのは彼のことでもあるんです。そうしてこの捻くれた、不平ばかりの投稿が、彼のSLに対する愛情表現なんですね。わたしも似たところがあるので身につまされます。

Sarah Nerdについての記述はこれ以上どこにもないので、きっと以前の投稿で登場しているのだと思いますが、ここでは脈絡が分からないですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:17Comments(0)ビジネス

2008年12月12日

去り行く人(3)



どうしてリンデンラボはNobody Fugaziを愛さなかったのか?でしたね。

「何故そうだったのか?うん、それはFugaziが本当に芝居がかった鼻持ちならない奴だということと、他の芝居がかった鼻持ちならない奴等も同じように彼のことをそう思っていたということを別にすれば、彼はここで第三世界の問題を持ち出すこともできたんだ。どういうことかというと、リンデンラボは他のシリコンバレーの企業と同じように白人男性を優遇していて、中国人やインド人を外部の支援業者と見ている傾向があって、つまりそれらの人々は身の程をわきまえなきゃならないってことさ。

これが俺が外から見て思ったことだね。この考えが間違っているというのなら、じゃあ何が正しいのか教えて貰いたいな。リンデンラボというのはとことん男性の、白人で、カリフォルニア的お気楽さの支配する会社なんだ。もちろんアリバイ作りのために女性がわずかばかり居て、多分アフリカ系アメリカ人も1人くらいはスタッフでいるだろうがね。ずーっと離れたところでは現地人も使っている、シンガポールとかそこいらだね。でも彼等は裏方さんなんだ。

この状況を改善するために、リンデンラボは今彼らがやっているよりも、もっと積極的で肯定的な行動計画というものを持ちうるだろうか?(現場にあるのは典型的なPC言語だけなんだが。)自分と同じようなレベルの人々を雇うことは必ずしも有害なことと意識されるわけではない。それは心地よいかどうかという問題だ。(ソフィー注:自分が意味なく見下している人々を雇って、その人達が自分と同じレベルであると気が付くのは精神衛生に悪いという考え方が裏に潜んでいるという意味ですね。)

しかし俺が考えるFugaziが仲良しクラブに入れてもらえなかった本当の理由はこうだ。ある人物がどんなにSLのシンパであったとしても、リンデンの連中はずけずけものを言うブロガーというのは嫌いなんだ。まあ、どんなことでもずけずけ言うというのは関心があるからなんだが、でも彼等は知っているんだ、関心というものは心の奥底ではネガティブに変化しうる、そして実際そうなるんだと。リンデンラボはずけずけものを言う人間をパーティーに呼んだり、雇ったりはしない。そうするのは相手が完璧な馬鹿か、Torley(実在のブロガー)のようなおべっか使いである場合だけだ。」

つまり、アメリカには西海岸であっても未だに人種差別が残っていて、それが原因でFugaziはリンデンラボに認めてもらえなかったと言う主張でした。Nevaの被害妄想的舌鋒は益々鋭さを増してきたようです。明るいカリフォルニアの太陽に押し込められた悪意、でもそれは人の心の襞の中でしたたかに息づいているんでしょうか?
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:14Comments(0)ビジネス

2008年12月11日

去り行く人(2)



昨日の続きです。

「それからNobody FugaziはSLの金融危機の問題を取り上げて徹底的にレポートするということをして、これによって銀行問題とそれに続く詐欺のテーマについてのかなり公平で信頼のできる記録者であるという評価を勝ち得たんだ。なにせ彼自身相当な額の金を進んで失うなんてことをやったから説得力はあったな。変な話だが、問題を提起すると言う意味では役に立ったんだろう。

それから彼はSLコンサルタントとしてRLにおける様々なビジネスやNPOのために働くことをした。間違っていなければ、Guantanamo米国自由人権協会を作るか、原因に関わるか何かしたんだ。

でもFugaziがこれらの会社のために何かやったというのは、どうも煙に巻かれたようでずっと納得いかなかった。というのも、どう見てもデザイナーや建設者と言う柄じゃなかったからだが、多分概要を書いたとか、何か装置を作ったとかいうものだったんだろう。

彼がビジネスから足を洗うことで馬鹿げていて迷惑なのは、自分の失敗の原因を『倫理的』で、SLに来たいと思っているRLのビジネス経営者に自分が『ウソをつきたくなかった』ことに求めていることだ。実際彼はよく我々に彼がいかにその『高潔さ』のために多くの仕事を断ったかを話して聞かせていた。これは無能さを覆い隠すための偽善的で大仰なヒラヒラの飾りみたいなものだったがね。

Fugaziはこう言うんだ。『SLを自分で利用するためのサポートになるビジネスというのはやらなかった。』これもまた変な言い方だ。自身のSL利用をサポートするためにやらなきゃいけないのは、物を貸し出すとか、土地を取引すること、何かちょっとしたものを売ることしかない。お気に入りの『痙攣する絶頂』ブランドの品を月に幾つか売れば、1024平米の土地の賃貸料は払えるだろう。まあ、後には残らない仕事だが。

本当にこの『ややこし屋』の尻を絶望に向けて押し出したものの一つは、リンデンラボの連中が彼を愛さなかったことだ。彼らはFugaziをパーティに呼ぶこともしなかった。彼の莫大な貢献、出版物やブログ、SLの世界での頑張りを無視して、彼を仲間として扱うことをしなかったんだ。」

それは何故だったんでしょう?次回はいよいよ彼のSL観が明らかになります。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:19Comments(0)ものづくり

2008年12月10日

去り行く人



昨日の投稿での引用のようにSLの明るい未来や広がる可能性を信じるものもあれば、夢破れてSLを去っていく人もいます。Nobody Fugaziという変った名前のアバターが先ごろSLを止める宣言をしたようです。私はこの人の名前は良く覚えていました。というのは去年サーバーがClass 4からClass 5にグレードアップされたときの管理料の値上げ騒ぎの時に、SLの公式ブログに対して鋭い質問を発していたからです。

それは「切り替えなんかしないで放っておいても、やがてClass 4は壊れていくので、リンデンラボはユーザーの知らない間にClass 5に切り替えることになるのではないか?」というものでした。そもそもが3Dの空間の使用権を期限付きで売っているに過ぎないのに、あたかも土地を売買しているかのような虚構でお金を儲けているリンデンに対する突っ込みですね。で、これに対してリンデンは黙んまりを決め込んで何も反応がなかったんだけれど、今ではSLの中の常識として通用しています。

そのNobody Fugaziは例の拗ね者ブロガーのProkovy Nevaとは知り合いですが、Nevaの方はあまりいい印象を持っていなくて、Fugaziの撤退を意地悪く自分のブログで取り上げています。だからかなりバイアスが掛かっているんだけど、これもSLの一風景として、私たちの知らない世界を垣間見るという意味があるのかなと思って、NevaのSecond Thoughtsから引用してみます。とっても長いので要点の部分を何回かに分けることになります。

「Nobody Fugaziが現れて、もうSLでもRLでもタオルを投げると告げに来たんだ。彼の話ではもうひと月もログインしていないし、その前だって散発的にしか現れなかった。この見栄っ張りで勿体ぶったアバターは、O’Reillyの『自分で出版』という名のサイトを使って本を出した時の話をしだすと止まらないんだが、ついに敗北を認めたようだ。

昔彼に会ったときのことで覚えているのは、『痙攣する絶頂』というロゴを描いた男物のシャツを着ていたことだ。思いっきり哀れんでやったな。それが銀色のラメ入りで、えーっと、『ラ・メイ』とメイを強く発音するんだが、(キーボードの)どこにアクサンテーグ(仏語で強調を表す)の記号があるのか分からないので、こんな表記になってしまった。

その後彼は途轍もなく野心的な企業の経営に乗り出すんだが、毎日勿体ぶって例の傲慢でおせっかいな調子で話しかけて来るので、『ややこし屋』って名前をつけてやったね。2、3日を掛けて彼のブログの投稿を一つずつ読んでみた。全てがオタクの宗教がかったバリエーションとでもいうべきもので、第三の世界の真実性という主張で貫かれている特別な切り口のものだった。インターネットで生活費を稼げるんなら、誰かが実際に第三の世界に入っていくということはないんじゃないか?(ってブログで書いたら)この『ややこし屋』は俺をBanしたんだ。」

うーん、全体に悪意に満ちた表現が溢れていますね。こういうのは日本人には書けません。『第三の世界』というのは去年の4月にMicrosoftが発表したオンライン地図プラットフォーム「Virtual Earth」上で利用できるバーチャルワールドのことですね。実際の地球がそのままVirtualで表現されていて、そこにアバターとして入っていくんです。ちゃんと大人専用サイトもあるし、お金も使えます。っていうエイプリルフールのネタだったんだけどね。他にもあるのかしら?

Fugaziを馬鹿にしている積りが、書いているうちに自分の中身がどんどん出てきてしまうNevaというのが面白いところです。最後はNevaのSL観に辿りつくんですが、それは次回。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:01Comments(0)ビジネス

2008年12月09日

SLのビジネス



SLをビジネスに使うことについて、Massivelyとしては珍しく擁護的で肯定的な記事が載っていました。

「メディアは2,3の人目を引くビジネスがSLに別れを告げたことに焦点を当てるが、多くの記者がそれでSLから多くのビジネスが雪崩をうって撤退していっているかのように書くのはフェアじゃない。なくなっているものがあるとすれば、それはそもそも到底SLのビジネスへの利用とは呼べないような種類のものだ。

メディアを通じて知らされているSLの利用法の多くのものは、自己ピーアールの類だ。Comcast(ターゲットを間違えたケーブルTV事業者)あるいはWired(ターゲットが存在しなかったウェブメディア)のようにビジネスのイメージを膨らますことを目的としたサイトの意図は、今やだいたい墜落してぺっちゃんこになってるという有様だ。

現在有効に存在しているSLのビジネスへの利用法の主要なものは、協調的な利用法とでも呼べるだろう。それはプレス・リリースを出すのでもなく、声高にバーチャル環境で初の何とかと叫ぶのでもない。それらは彼ら自身のためにバーチャル環境を使い、自身のスケジュールに従い、余計な情報を振り撒いたりしない真面目な組織だ。

中小企業、大学や、学校や、トレーニングのグループ、ヘルスケアを提供するグループはみんなバーチャル環境を使用することから恩恵を得ており、中にはSLのユーザー一般から利益を得たり、大きな関心を呼んでいるところも少なくはあるが存在している。

SLの中で運営されている教育機関は文字通り無数にある。これらをすべて数え上げようとするのは膨大な労を要し、その作業が終わる頃には始めたときよりもう数が増えているというくらいだ。

SLの中のビジネスや新しい取り組みが何らかの意味で潰れたり、ゴキブリが光を嫌うようにそこかしこで逃げ出したりしているという認識はメディアのでっち上げたものだ。

毎月SLの中でどんどん増えるビジネスの参加者に我々は話を聞いている。それらの人々はビジネスでバーチャル環境から直接恩恵を引き出したり、彼等の組織の中でSLを使うことの実際的な意味があるのか、どうすればいいのかを明らかにしようとしている。

もちろんそれら全部が残るというわけではないし、SLは今のところ必ずしも全ての組織について役に立つソリューションを構成しているわけではないが、出て行くよりももっと多くのビジネスが参入してきているように思われる。」

なんとなく何時ものようなトーンではなく、突っ込みも分析も甘いですね。書いていることもかなり抽象的。ここらでちょっとリンデン寄りのことも書いておかなくっちゃみたいな。Tateru Ninoはリンデンの各層に人脈があって、RLの夜のバーや週末のバーベキューパーティーでリンデンのスタッフから取材する機会が多いんです。そのため却って憶測情報に惑わされてしまうこともあるけど、具体的な数字を伴ったインサイダー情報や意外な本音を掴むのも得意です。最近何かメディアに対するリンデンラボの対処方針に変更があるというような情報が入ったのかもしれません。取り敢えず当面「いい子ちゃん」でいるということかしら?そんな風に思わせる調子の投稿でしたね。次の変化が楽しみです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)

2008年12月08日

もっとリアルに



SLの外で着々と新しいSNSやInterverseの開発が進んでいる一方で、SLの中でも新しい技術が開発されつつあります。例えばこの間誰かのブログに書いてあった「そっくりアバター製造機」。これはRLの人間の顔の写真をI/Pすれば、それに似たアバターのスキンのテクスチャーが出てくるというものです。相当綺麗な写真じゃないと駄目だと思うけど、アイドルの写真なんか放り込めば自分好みのアバターに変身できますね。実際にアメリカの女優に似せたアバターはかなり以前から売っているけど、さらにそっくりになるのかしら?

以前その機械を売っているところまでは行ってみたけど、特に作りたいものがなかったので帰ってきちゃいました。また、今度行って試してみるつもりです。

もう1つの技術開発は、操作者にセンサーを付けてその上半身の動きや表情を検出して、自分のアバターに送って同じように動作させるというものです。どういう仕掛けかはよくわかりませんが、それが可能ならコミュニケーション能力はかなり向上するでしょうね。TV会議を上回る効果が出せるかもしれない。でも逆にいままで随分気楽にチャットしていたのが、かなり緊張して行わなければならないことになるのかも。

これらの1つ1つはあまり重要でもない気がするけど、こういうものが集まってSLのリアルさを高めていくのかなって思います。それがいいことなのか、必要なのか、必然なのか、これまた分らないですけれど。

  

Posted by Sophiee Winkler at 13:22Comments(0)生活

2008年12月06日

面白いセミナー



先日行われたIBMバーチャルセミナーをビデオで視聴しました。テーマは「3Dインターネットの将来」というものです。演者はIBMの担当の人以外には3DiのCTO,デジハリの教授、電通の金融ソリューション部長さんです。みなさんそれぞれ興味深いお話でしたが、とくに3Diとデジハリが面白かったですね。

でも将来の話なのでどうしても抽象的になってしまいます。それでこれに続く参加者の質問と対比するととても面白いというかズレが発生していました。例えば参加者は現在のSLを前提として質問するので、SLがブレークするのは何時になるのかとか、ハード的に敷居が高いのは何とかならないのかとかいうのがあって、これはとても現実的な質問なので各パネリストは明快には答えられないのです。

それから「SLの中での会議と通常のTV会議とはどう違うのか?」という初歩的かつ本質的な質問に対しても、話の土俵を広げて説明をすることはできても、ズバリこうだという答えにはならず、まあ発展途上の技術だからみたいなものになってしまいます。3D会議の利点の一つに「直接相手にアイデンティティーを知られないことの気安さ」が挙げられていましたが、そんな自分の意見にコミットできない人の集まりには意味はありませんね。まあダべリングならいいのかも。

未来の夢や可能性については饒舌に語れても、現在アバターが持っているフラストレーションについては歯切れが悪くなってしまうのは現状のSLやその他のSNS,インターバースの状況をよく表していますね。NekoLinkさんが「SLの将来のブレークの時期」について質問していたのも面白かったです。もちろんご本人なりの読みはあるんですが。

でも時々こんな風に世の中の人、アバターではなくほとんど100%両足がRLにある人で常にSNSやIT技術のことをビジネスとして考えている人たちのお話を聞くのもとても参考になります。

  

Posted by Sophiee Winkler at 11:02Comments(0)ビジネス

2008年12月02日

リンデンの脅威



別にリンデンラボが怖いということではありません。リンデンラボは今どんな脅威に直面しているかということです。

直近で足を取られているいるのは、このブログでもご紹介している幾つかの法的係争です。MinskyとのSLの商標を巡るものの他にリンデンラボは幾つかの法的係争を抱えています。その中にはついに裁判所でSL内のサービス条項は一部で不当である(フェアでない)という評価をもらってしまっているものもあります。

これはリンデンラボが飽くまでRLの会社として活動しているから起きることで、もし彼等が3D・SNSの可能性をもっと強く認識していたなら、リンデンラボそのものをSL内にしか存在しない会社とし、そのお世話をしてサーバーを買ったり、メンテナンスしたりするサービス会社のみをRLに作っておいたことでしょう。でもそうするとSLのIPOとか企業売買とかに困ることは間違いないですけどね。

サーバーだってどこにあるのか分らないようにしておけば、色んな国の法律に縛られることはなかったでしょう。戦略核ミサイルのようにネットワークを通って常に高速で地中を移動しているような、サーバー間を浮遊していくようなシステムの塊みたいなものになってしまえばRLの影響を最小限に食い止めることができたのではないでしょうか?

Minskyが勝ってしまえば、同じような訴訟がどんどん出されるでしょう。特に中国人あたりが手ぐすね挽いて待っていますね。日本酒の銘柄をどんどん商標登録しているそうですから。

次に中期的に問題なのはOpenGridあるいはOpenSimの問題ですね。リンデンの商品は今のところ土地ということにしてしまっているので、同じような土地を供給するサービスが出てくれば脅威となります。潜在的な参入業者との闘いです。今のところSLのレベルはまだ高いのですが、急速に追いつかれてきています。

もっとも、ユーザーから見て土地を買って好きなものをやたら作ってどうするのかということはあります。大事なのはRLの個人や企業の活動にどのようにリンクさせていけるかなので、ごっこ遊びの世界が趣味的に増殖していく分には脅威ではなくて、裾野が広がっているともいえます。

だから今は企業のニーズに応えたアプリケーションやビジネスモデルの開発が課題で、それに成功すれば、それこそビジネスモデル特許をとって、マーケットを囲いこんでしまえばいいのです。でも最近ビジネスモデル特許ってあまり聞かないけど、どうなったのかしら?多分特許として認められるのが難しいのと、すぐ真似してお金払わない国があるということが大いに関係していると思います。

長期的な脅威としてはまったく違う理屈の代替品の出現ですね。いまのところそれはCloud Computingではないのかと思います。でも、現在のSLの形態って既にそうじゃないのという疑問もありますね。GoogleやYahooだってそうかもしれない。ネット通販でモノを買っているのだってそんな感じ。

実際には何か凄い技術が出てくるというよりも、既にあることをB to B の世界でもやれないかというだけで、雲が晴れたら「招き猫」の像が1つあるだけかもしれません。つまりいまのところ何か言葉だけ先行していて、正体がモヤモヤしているので、私のような素人が幻惑されているだけなのかも。

別のお話ですが、RLの祖父が昨日亡くなりました。しばらく更新が難しくなると思います。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:23Comments(5)ビジネス

2008年12月01日

OpenSimだ!



私がウジウジとものづくり(ダイヤモンドダストの改良)に取り組んでいたり、SLの商標を巡るリンデンと個人の法的争いに首を突っ込んでいたりする間にも、SLはどんどん進化しています。今年の夏頃にはブログにOpenGridの記事を載せて、ちょっと進んでいる積もりでいたら、もうOpenSimという名前が一般名称化して日本にもそれをビジネスにするところも現れています。

3Diという名のこの会社はNTTとも繋がっていて、B to BやB to Cで3D・SNSの新しい可能性を追求しています。またOpen Kansaiという一般人にも入れるOpenSimも出てきました。その他にもいろいろあります。

既存のSL内でRLのビジネスとSLを繋げられなかった企業が、Simを丸ごとさらに自由度を高くして持つことで何が起きるのか?ある意味今まで以上にコミットメントを求められます。ただ土地が広くなったというだけでない、新たなアプリケーションの開発が不可欠です。それも普通のインターネットに負けないものですね。ユーザーや顧客にビューワーをインストールしてもらうことになるんでしょうか?

SLは多分デパートみたいなもので、今後出てくるものは描画性能とか、ものづくりの容易さとか、音響とか、何かの要素が圧倒的に高い専門性で提示されて、それぞれのユーザーを獲得していくんでしょうね。私のお友達もチャレンジしているみたいですよ。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:21Comments(0)ビジネス