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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2010年04月30日

トラブルの裏事情



Alphaville Herald の26日の記事からです。

Woodbury UniversityというGroupが広いSimを有して、SLにおける教育機能の研究や、交流をおこなうという建前で活動していました。しかし、実際にはGriefer(SLにおいて他人の知的財産を盗んだり、嫌がらせをする人のこと)の拠点となっていたのです。

07年の夏にリンデンラボはこのグループの活動を分析した結果、彼等をTOS(サービス規約)違反の廉でBanしました。グループのアカウントは使用できなくなり、土地やL$などの財産も没収されたのと同じになってしまいました。

しかし今年に入ってからWoodbury Univ.のグループは復活を画策し、Loki CliftonというRLのコンサルタントを間に立てて、リンデンラボと交渉を始めたのです。実際リンデンの担当者とミーティングするに先立って10Simも購入を済ませるなどの方法でリンデンに揺さぶりを掛けるなどして、交渉は1月から3月に掛けて順調に推移していました。

その結果リンデン側は「グループの活動が正しく行なわれれば復活は問題ないが、Woodburyというの名称は『Griefer』とそれによる違法行為と同義として一般の人に受け取られるので、それは使わないようにしてもらいたい。」とまで譲歩しつつあったのです。

しかし、Loki Cliftonによれば4月21日になってリンデンは突如交渉を打ち切り、Woodburyのメンバーのアカウントを抹消して、彼等のSimをオフラインにしたのです。

リンデンは例によってこの行為については説明をしていません。交渉そのものがリンデンが譲れない条件を巡り暗礁に乗り上げてしまったのか、あるいは既に稼動していたWoodbury のSimで再び違法行為が確認されたのかもしれません。

Lokiはブツブツ言いながら状況を彼のクライアントであるWoodbury Groupに説明するためにバーバンク行きの汽車に乗らねばならなかったのだそうです。へえ、そんなところにいるなんて、知らなかったわ。インターネットは使えないのでしょうか?不思議な感じ。(最初バンコックって表記してましたが、Woodbury Univ. ってRLのカリフォルニアに実在しているんでした。

昨日、4月29日にはSLのGrid全体で大規模、長時間のトラブルが続き、最盛期にはGridの中に419人しか存在できていなところまで行きましたね。証拠はないけど、タイミングとしてはWoodbury Univ. Groupが報復に出たと考えれば、ピッタリなんですが。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:47Comments(3)ビジネス

2010年04月27日

SLの現状



SLの現状をどう考えるのかと言うのはかなり難しいテーマです。昔は明るい未来を無邪気に信じて行動していたけど、成長にブレーキが掛かってきて以来、特に日本のユーザーという観点では、一律にどうこうと論じることはできなくなってきたように思います。

まず、リンデンラボや企業ユーザー、各種事業者(不動産を含む)によるビジネスモデルの構築、組織化といった事柄は、初期の段階では成功しているかに見えていました。しかし先日述べたように、個人の嗜好に大きく依存するSLではなかなかユーザー一般を同じように誘ったり、動かしたりするというのは難しかったのです。

今はそういう個人を結びつける、組織化するという試みは、大抵は失敗して接着剤が流れてしまったような状態です。つまりバラバラの個人が存在するという方向に動いているような気がするのです。それはいけないことではないけれど、RLの事業者やマスコミから見れば魅力がないわけです。何か動かしてやろう、乗せてやろうと思ってもうまくいかなかった。だからSLは「酸っぱい葡萄だ。」という訳ですね。

ユーザー個人の側から見れば、RLでは何かやらないといけないので、嫌々ながらでも私たちは何かやるのです。でも、SLでは人の目論見に乗る必要は全くないのです。嫌になったらログアウトしてもいいし、引き篭もってもの作りしていてもいいのです。つまり世の中のことというのは「必要に迫られて」やっている、少々不満でも仕方がないのでやっていることが多いのに、SLでは必要に迫られることがほとんど存在しないのです。

だから極めて目的意識の高い人や、嗜好性の強い物やイベントは別にして、多くのものや試みは一般の人からは飽きられてしまうのです。例えば3年前にお雛様を飾って雛祭りパーティで沢山の人を集めることができたとしても、今年はそうは行かなかったはずです。節分、桃の節句、盆踊り、花火大会といったイベントも、2年、3年続けて楽しむということはないのですね。

 もし、沢山の新しいユーザーが毎日SLを始めるというような状況ができれば、そのようなRLのSimulationも参加者を変えながら存続していくことは可能です。しかし実際のユーザー動態に関する情報はないので、現状については感覚的な認識が幅を効かしているというのが実情です。

 あまり纏まりがないですが、この何年かのSLの動きをどう見るかというテーマなのでなかなか捉え方の枠組みが見つからず、うまい解釈ができません。でも、これはほとんど誰にもできていないことなので、分からないからといって悲観せず考えて見ましょう。ちょっと時間掛かりそう。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:28Comments(2)ビジネス

2010年04月26日

夜のデジアカ



デジタル・アカデメイア学院の4期の授業も終わり、文化祭もほぼ終わり、先日「夜のデジアカ」が行なわれました。会場にはデジタル・アカデメイアを代表する4人の先生達が正面に座り、特に脈絡のないお話を流し続けるという趣向です。

通常は下ネタオンパレードの予定なのですが、今回はShu Hax先生が遅れてくるということもあり、そっちの方の話題が盛り上がらないまま、かなり真面目なお話しになってしまいました。でも私にとっては他の人、特に単なるユーザーでないSL関係者が何を考えているのか知ることができたので、貴重な時間でした。

まず校長先生による現況の理解が示され、それに他の先生が参加し、聴衆が適当に文字で発言するという形になりました。主なトピックは、

(1) SLで日本人が減っているのか増えているのかは不明
(2) 増える方向の明るい材料もある
(3) 日本人の特性は相変わらず
(4) その他

まず、MagSLが事業が縮小されたことが日本人のアクティブユーザーの減少を予想させるのですが、具体的な数字で毎月の増減が押さえられていない以上、想像になってしまいます。

 「神田外語学院」がSLを授業に取り入れて、毎週25分くらいの枠で学校でそこそこのPCを使って生徒さんがログインしているのだとか。SL人口は800人は増えたのではないかといわれています。だいたい10代から20代の女性が70%くらいなんですって。

これによって分かったことは色んな制約からSLに触れる機会がなかった人が断然多かったので、チャンスがあれば興味を持ってもらえるということですね。

一方で日本人は相変わらずヴォイスチャットが嫌いで、自分の土地に引き籠もりがちになる傾向があり、コミュニティの発展性が乏しいということがあります。RLも仮想世界もグローバルそのものであるなかで、相変わらず「日本人Sim」に安らぎを見出している現状もちょっと考え物だとも思います。

でも、SLの使い方は色々あって、海外ではライブ演奏なんか人気は高いですし、先ほどのRLの学校経由の若いユーザー層では、アバターの着せ替えニーズが高まったりするでしょう。だから今は色んな人の色んな使い方を認めて事態の推移を見ているほかはないということでしょうか?

色んな企業や事業者がこの3年ばかり、様々な積極的なビジネスの試みを行なってきましたが、現状ではSLというものが極めて個人の嗜好に依存した、ユーザーを組織化しにくいメディアであるということで、それらのビジネスを指向した動きはことごとく頓挫しつつあるという形です。

しかし、それはSLの終わりではなくて、個人から発する新たなニーズが生まれる時期に来たというようにも捉えることができます。

途中からShu 先生が現れて、場は一気に破廉恥な方向へと変容し、SL酔いのオジサンたちは深夜2時半までおしゃべりを続けたのでした。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:21Comments(2)イベント

2010年04月22日

エメラルドの実態



4月12日のAlphaville Heraldの記事からです。記者は主筆であるPixleen Mistral.

「Emerald Viewerの開発者であるFractured Crystal(砕けた水晶)は現在76,000のユニークユーザーがEmerald のクライアントを使っており、公式のビューワーを除けばSLの代替クライアントとして最も人気があると発表した。」

「しかし、Emerald Viewerの開発チームの活動の一部分に好ましからざる行為が含まれているとの噂があり、幾らかのユーザーは使用を止めているらしい。噂は本当なのか、あるいは他の競合する開発者の負け惜しみの『酸っぱい葡萄』的発言に過ぎないのか?リンデンラボのインワールドにおける裏方的な作業についての今までの秘密主義的な取り扱いを考え合わせて、あまり華やかでも人目を惹くのでもない行為を確認しようとすれば、そこに参画したプレイヤーから情報を得るしかないだろう。」

「面妖な話だが、実際このことで今夕Wrong Hands GroupがFractured Crystalに対して約20分にわたり真偽を問い糺していた現場に私も居合わせたのだ。Wrong Handsの連中というのは、もともとJustice League Unlimited自警団に潜入して、以前は秘密だったJLUのSL調査Wikiの内容をインターネット一般レベルでバラしてしまったんだが、今はEmeraldのチームをターゲットにしているようだ。」

 「全部の遣り取りを見聞きしたわけではないが、その半分は個人的に目撃したし、音声キャプチャーを手に入れた。最後の6分間についてはWrong Handsの連中がYouTubeに流している。」

http://alphavilleherald.com/2010/04/emerald-viewer-76000-unique-users-could-be-wrong.html

 「コンピュータ科学者からのしつこい質問に対して、Fractured Crystalは集まった人達に対し自分はFractured CrystalのアカウントでTOS(SL使用規約)違反をしたことはないと答えた。しかし一方で彼の他のアカウントでTOS違反をしたものは全てリンデンによりBanされてしまったことも認めた。実際リンデンが押さえているところのCrystalの行跡の記録はお世辞にも完全無欠とは言い難い。」

 「またCrystalはリンデンラボがCrystal達の推進しているOnyxプロジェクトについて情報を手に入れていると述べた。Onyx クライアントは実質的にはSL Proクライアントとして知られている、悪名高いGriefer達のグループ御用達のものと機能は変わらないということを明かした。しかし、Onyx クライアントは彼とその友人のみがアクセス可能なのでGrieferに使われるということはないと主張した。」

 「他にもWrong Hands Groupが暴露したSLにおける不行跡というものがあったのだろうか? 彼等はもっと事件性の高い情報がそのうち明らかにされると述べている。それやこれやで私は友人のPlastic Duckが数ヶ月前から言っていたアドバイス、『Emeraldは止めておけ。』に従うことを決断した。仮にこれがあのドイツの『超絶Griefers』達からのアドバイスだったとしても、思慮深く検討するだけの価値はあるだろう。」

でも、「好ましからざる行為」って具体的には何なんでしょうね?どこかに載ってないかな?


  

Posted by Sophiee Winkler at 13:56Comments(3)ビジネス

2010年04月20日

色んな人がいる



Massively によれば4月8日にフィラデルフィアに住むCorey Fahyという人物がリンデンラボとその他25の主体を相手取って訴訟を起こしました。SLの一部に使われているアルゴリズムが彼の著作権を侵害しているという主張です。損害賠償の請求と訴訟費用の支払いも合わせて求めています。

結論から言うと、特許化された権利は法的に保護されるでしょうが、出版や販売を目的としていない製造物の「著作権」?は保護されないでしょう。それ自体で独立した経済的価値がないし、彼が私的な場に発表したり配布したりしただけでは「著作権」ですらありません。他のものとは異なる独立した価値や内容があることが認められているわけではありませんからね。

「自分の考えたトイレットペーパーの端っこのエレガントな折りたたみ方を真似している奴がいる。」と主張して、自宅を訪れた可能性のある人を訴えるのと余り変わらない訳です。

一応ペンシルヴェニア東地区裁判所は訴えを受理しましたが、ほどなく却下されるのではないでしょうか?思想や感情を創作的に表したものでないので、無理があると思いますね。本当にそんな凄いものなら特許申請して公の判断を受けておけばよかったのに。(お金だけ掛かって無理だと思いますけれど。)

日本でもそうですが米国は特に訴訟費用が高いので、街の発明家は自分で法的手続きに訴えることがあります。ときどき刑事裁判でも自分で自分を弁護する被告人がいますね。まあ、ほとんどの場合基礎的な誤解に基づく論理的・手続的欠陥のある主張になってしまい、悲惨な結果に終わります。

そんな裁判を傍聴していると、民事では原告の訴えを口頭で聞いた裁判官が「ああ~、」と言う感じで反応し、被告の弁護人はニヤニヤしています。刑事裁判でも被告人が弁護人を置かずに自ら弁護する場合があり、この場合検察官がニンマリすることになります。

最初の「ああ~」は「こんなもので一々訴えるなよ、おれの前任者は何やってたんだ。」ということで、ニヤニヤは「ごっつあんです!早く終わりそうでラッキー。」ということですね。でも裁判官もやがて「ラッキー・ホイホイモード」に入り、サッサと案件を片付けに掛かります。何事によらず助言してくれる人というのは必要ですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:39Comments(0)ビジネス

2010年04月16日

2.0ってどうよ?



最近はViewer2.0を使っています。リーリースされてしばらくの間は様子を見ていました。PCによってはよく落ちるようになった人がいたりして。実際私の場合はアバターの設定が勝手に動いてしまって、スキンやヘアがデフォルトになってしまいました。先日のMagSLの住民集会とタイミングがあってしまい、デフォルトの恰好で参加するという情けないことになりました。次にログインしたときもやはり頭だけデフォルトになってしまいました。デフォルトのヘアを透明にするキャップが跳んでしまったのでしょう。探さないと。

ともかく勝手にテクスチャーが飛んでしまったり、落ちやすくなったりしたのは不満です。ただ、これは私のグラボが早くも故障しつつある前兆なのかもしれません。まだ取り替えて半年くらいなのに。

かなり不評な2.0ですが、私はそれほどいいとも悪いとも思いません。ただ、どうして変える必要があったのかはよく分からない。まあ、最初なのでまだまだ何ができるのかも分からないし。でも期待していたEmeraldの機能取り込みはなかったのかな?その辺の事情を調べないと。

違和感が大きいのは画面右にあるタブをクリックすると、タブがビローンと伸びてくるのですが、それとともに画面も左にスライドしてしまうことですね。どうしてそんなことをする必要があるのでしょうか?タブ部分のみ伸びてくればいいだけなのに。視点が変わってしまうのでちょっと変。それから伸びる幅を変えられないのは不便。

一方でSLの公式サイトに跳んで、自分のアカウント情報なんかをサッと見れるようになったのは便利です。でも基本的にいろんなスイッチとかタブが場所を移しただけで目の覚めるような新機能はないような気がする。

これに合わせてアバターのデザインも一新されたようですね。かなりクオリティが高くなったので、スキン製作者は益々個性的な方向にシフトしていかないといけないでしょう。ただ、結局例のように水着付きなので、どうせ市販品に切り替える人が多くなると思います。この新しいスキンはシェイプと一緒にもう各自のインベントリーに配布されているのかな?一度チェックしてみましょう。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:57Comments(2)生活

2010年04月12日

送る心



叔父が亡くなりお通夜、葬儀とちょっと忙しくなりそう。でもお世話になった人なのでちゃんとお見送りしたいです。死んだ人をちゃんと弔うのが人間の文化ですね。

全然お話は違うけど、ペットの葬儀を扱う業界ってとっても大きくなっているようです。市場規模年間250億円だとか。先日、ペットの埋葬を請負った業者が遺骸を山に捨てていたかどで逮捕されました。でも容疑は「廃棄物処理法違反」なんです。追加して詐欺でも立件できるでしょう。

ペットを愛している人はこの人間と動物を厳然と分ける法律には釈然としないものがあるでしょう。でも法律の非情さをあげつらうよりも、ペットを生き物として扱わない多くの飼い主がいることの方が問題です。

可愛いというだけで買ってきて、ろくに世話をしない。成長して可愛くなくなると捨ててしまう。そんな人間を外部から認識できる技術があればいいですね。そのような人はきっと自分の子どもでも虐待して殺してしまう性向が普通の人より強いのではないかと思うのです。

あるいは人まねをして恋愛し、子どもを生み、父母の真似事をしてやがて飽きてしまう。マスコミに操られていったい自分が何をしたいのか、そのためには何をしなければいけないのかなんて考えない人達。人口が減ることよりもそのような人達が子どもを育て、情操の乏しい人間を再生産することが問題です。それ位ならペットで我慢してもらった方がいい。

私は幼い頃に捨て猫を拾ってきて、うまく育てられませんでした。泣きながら家族でお葬式の真似事をして、遺骸を空き地の土にうめ花を手向けました。それは廃棄物処理法違反なのかもしれないけど、その当時はそんなのが普通だったと思います。今はそこにはもうビルが建ってしまっていて、偲ぶよすがもありません。

ニュースに「信用していたのにお金だけとって、遺骸を捨てるなんて怪しからん!」といって業者を恨んでいる人がいました。それはその通りです。でも本当に愛していたペットなら、自分で埋葬して、骨に固執するなら火葬を頼んで、自分で骨を拾ってくればいいのですね。他人に頼めば、そんなことになるくらい薄々分かっていたのではと思います。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:39Comments(0)

2010年04月11日

住民集会



昨日は夜の10時過ぎからMagSLの住民集会がありました。オーナーのネコリンクさん主催です。主なテーマは閉鎖が予定されているSimであっても住民をそのままにして譲り受けを希望したり、あるいは更地状態になったあとで買取を希望する人があるかですね。それからその場合の条件やルールについての住民の意向を確認したいという趣旨です。

何人かの参加者はとてもMagSLの土地に対する思い入れが強くて、是非このまま一体感を持って維持していきたいということでした。自動車を乗り回せるように環状に繋がっている状態を保って欲しい人もいました。



私はSimを自分で持つほどの資力がないので、借りられる間は借りて、駄目になったら別のところに移るということも仕方ないという、受身の考え方ですね。体力も最近ないのでとてもいろんな人のお世話をするSim経営はできないし、自分でSimを埋め尽くすほどの力もありません。

基本的にはSLにおける従来方式の不動産ビジネスはモデルとしては無理な局面になったということですね。確かにリンデンラボの土地管理費は高すぎて、それがネックになって撤退していく事業者が多いですね。でも土地の管理費が半額になったとすると個人で直接借りるということになるだけなのかもしれない。

経済という意味では、土地の供給者が複数いて、そこで需要と供給に基づく取引をすればいいのですけど、リンデンは土地からの利益を最大にすることだけを考えているので、いわゆるオープン化も進まないと思います。



集会は深夜にわたりましたが、私としてはSLやMagSLの土地への愛着がこんなにも強い人達がいるというのが驚きでした。そういう人がもっと沢山いればよかったのだけど、多くの人はそんなにコミットメントが強くないのも事実なのです。  

Posted by Sophiee Winkler at 10:38Comments(0)ビジネス

2010年04月06日

3百万円の損失(2)



Littleblack Duck Linseyについて、ちょっと思いついたことを書いておきます。彼女(彼)は2006年という初期からのアカウントです。もしその頃から手広く不動産経営をやって多くのSimを運営しているとなると、それはいわゆるGrandfathered Simですね。

Grandfathered Simというのは、リンデンラボがSLを開始するに当たり、初期にSimを買ってくれた人の管理費は何時までも安く据え置いているということです。いわゆるSiniority Systemのような既得権優先政策です。この差額が月々Sim当たりUS$100もあるので、沢山の土地を所有していると、この優遇措置があるかないかでは収益性に大きな開きが出てきます。市場ではGrandfathered SimはGrandfathered Simとして取引されているので、既得権も引継がれていくようです。

私の憶測は現在の投資家中心の経営陣であれば、そろそろこの優遇策は打ち切りにしたいと思っているのではないか、そのことが個別Simや個別アカウントに対するリンデン側の対処方針に何らかの影響を与えていて、それがユーザー側の反発を招いているのではないかということです。

あからさまに書くと、土地のサーバーはFull Simについては今どんどんClass6に入れ替えていて、Light Simに古いサーバーを充てているのではないか?更に言えばGrandfathered Simに対しても古いサーバーを持ってきて、使い勝手を悪くしているというような実態があるのではないかということです。つまり、実質的な既得権潰しを図っていて、パフォーマンスの落ちたSimに不満のユーザーが辞めても仕方がないという割り切りをしたうえで、それを公表しないで運用しているということかと思うのです。

Grandfatherという認識はそれは表面上は飽くまで土地のサーバーの所有に関することであっても、実際にはGrandfather であるアカウントとして認識がされており、それに割安の請求がいくというのが実態のはずです。

Littleblack Duch Linseyが日本円で約3百万円にちかいインベントリーの損失が出たと主張するとき、文字通りインベントリーであればそれは地域を掌るサーバーとは関係ありません。インベントリーの運営はアカウント紐付けなので、リンデンのインベントリー保持用のサーバーのスペースをその都度各アカウントの必要量に応じて割り当てているはずです。だから土地のサーバーのクラスがどうの、パフォーマンスがどうのという問題ではないと思うのですが、実際にはどうなのでしょう?

それと彼女がインベントリーを失ったというとき、自分の土地上に展開している様々なプリム製の構築物やテクスチャー、それは自作のものも買い物も含めて言っているのか、あるいは純粋に「持ち物」としてのインベントリーなのかということが問題です。前者であればもしリンデンが意図的に土地のサーバーのパフォーマンスが落ちてきたのを放置しておけば、「持ち物」にバックアップがないものはトラブルが起きたときに失われてしまう可能性はあります。わざわざアカウントを狙い撃ちしてインベントリーサーバーのパフォーマンスを落としたりするのかということはありますが、基本的には昔からのユーザーアカウントはやはり昔からのインベントリーサーバーに紐ついてスペースをもらっているのではないかと思います。この部分のマシンの更新をしなければトラブルは起きるでしょう。

後者であれば土地のサーバーのパフォーマンスとインベントリーの滅失は関係ないことになります。あるいは、単に純粋技術的な問題として、インベントリーを保持するサーバーやそのアプリケーションに不備があって、ときどき滅失事故が起きてしまうだけなのかもしれません。

他にもインベントリーが失われる原因は考えられます。誰かに自分のアカウントやID情報を盗まれてしまったのかもしれないし、また自分で誤まって消してしまうということもあるでしょう。土地上に展開した高価な買い物でコピー不可なのであれば、土地のトラブルで失われてもバックアップはありませんが、大半が自分の作ったものであれば本当にインベントリーから失われない限り金銭的な実損は発生しないことになります。もちろん、これが一番可能性の高いケースなのですが。

さらには大規模土地所有者であり不動産賃貸をしている人がSLを止めるときの説明として自分の運営が下手だから止めるというのはなくて、誰々のせいで自分の思うSim運営ができないからやめるということが多いですね。儲からないから止めるという方がシンプルで説得力があると思うのですが、人間にはプライドもあるのでなかなか本当のことを言えないというのはあるかもしれません。まあ、しかし私の書いていることは証拠はないので、妄想の類と言われても仕方ないものです。

この私の仮説、「Grandfathered Simの持ち主についてはそのアカウントのインベントリーサーバーは半ば意図的にパフォーマンスが落ちたまま放置されているので、インベントリーの滅失が起き易い。」ということに関して、ちょっと捻りすぎとも思いますが、皆さん実際にはどうなのでしょうか?
  

Posted by Sophiee Winkler at 14:43Comments(0)ビジネス

2010年04月05日

3百万円の損失



Littleblack Duck Linseyのお話の最後です。Linseyは続けます。

「一握りの違反者を追いかけるために、どうして多くの人の創造力を窒息させてしまうようなことをするのでしょうか?なすべきことは実態の調査であり、違反者の放逐であり、アカウントのロックであるのが分かっているのに、どうしてこの問題に対して手を打つのがこんなにも時間が掛かってしまうのでしょうか?

またDMCAとコピーの問題は単にコピーボットというクライアント(ビューワー)問題を超えて大きくなっています。例えば“Four Wind”と呼ばれるものによって1プリム毎に手でコピーを行なうケースがあります。10Cmくらいの単位でプリムを似せて、ちょっと違うテクスチャーを貼れば、それはもう『オリジナル』なんだという言い草ですね。

形状、サイズ、レイアウト、またデザイン全体だって(ちょっと不細工にはなるけど)再販のために盗まれてしまいます。

ということで、私は以下のような結論に達しました。つまり、現在の状況のままでリンデンが運営しているグリッドで不動産経営をしたり、時間やお金を投資したりすることは間の抜けたカモになることだと。それで私はまだ自発的にSLを止めることが出来る状態のうちにそれを止めようと決心したのです。」

このあと彼女は約20項目に亘ってリンデンラボとSLに対する不満を纏めています。それはこちらを参照して各自でご覧下さい。

http://alphavilleherald.com/2010/03/mayor-of-victoriana-30000-wasted-lindens-killed-the-dream.html

でもHeraldの記者に語られた最大のポイントは恐らく、彼女がインベントリーの滅失で約3百万円くらいの投資(リアルなお金)を無駄にしたということでしょう。幾らリンデンラボがインベントリーの滅失に責任を持たないといっても、これは大きすぎる金額です。もちろん本当にそれがその額だったのかどうかの証拠はどこにもありません。また、どういう計算でそんなに大きな金額になるのかの説明はありません。テクスチャーだとすると余りにも膨大で、とても一つのアカウントで保持することはできませんね。クルーザーとか建物の買い物が一杯あるのでしょうか?

昨日MagSLの事業縮小に絡んで、土地を多く持てば持つほどビジネスのボラティリティは高まるということを言いましたが、Sim経営と不可分のインベントリーという仮想資産の滅失という意味で、技術的な変動性、脆弱性が高まるということも付け加えねばならないようです。

冷たい言い方をすれば、本当に儲かるビジネスであり、それを目指して大規模な投資をするのであれば、基本的なリスクは考慮しておいて、巨額な損失が出ないようにマネジメントする、管理可能限界を超えるのであれば規模を縮小する、バックアップを何らかの方法で複数アカウントに分散したり、外部HDDで保持する努力をするということが必要だったでしょう。無邪気に遊んでその結果損をしてもいい金額というのは30万円くらいだと思うのです。

SLには様々なリスクがあります。モノを盗まれるというのもそうだし、投資家や政治化の気紛れで突然サービスが供給されなくなる恐れだって皆無とはいえません。カリフォルニアを強烈な磁気嵐が襲って、データセンターの情報が飛んでしまうことだって有り得るでしょう。それらに対する一つの有効な対策としては、土地や情報を過度に集積させない、SLの内外でバックアップを取る。そのために複数のPCやアカウントを使うといったことでしょうか?

しかし、私は現状でSLの中における不動産経営自体がもう儲からないビジネスになってしまっているし、それは本質的な構造、リンデンラボ自ら全ての土地を独占的に供給する一方で、資産の滅失については何の責任も負わないという条件下では、長続きのするビジネスではないということに最初から気付くことが出来たはずだと思うのです。

初期の段階で好条件が重なってあたかも儲かるモデルを自分が創ったかのように錯覚してしまい、実はそれは誰にでもできることを自分もやったに過ぎないということに目を瞑ってしまうと、危機の顕在化に気付くのが遅れてしまうことになります。これはRLおけるのと何ら異なることのない冷厳な事実なのです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:59Comments(0)ビジネス

2010年04月02日

MagSLの縮小に思う



先月末に発表されたMagSLの事業縮小について考えてみたいと思います。既にNeko Linkさんのコメントが発表されていますので、その見解を拝見して戴くのが一番いいのですが、ここでは自分なりの考えを書いてみたいと思います。MahSLのインサイダーではないので、勘違いや誤りは含まれているかもしれませんが、07年以来MagSLを見続けて来た一人の者の考えです。

まずエコノミクス(経済性)について。リンデンラボのビジネスモデルは土地を売ってその管理料を収入とする、RLから見ればサーバーのレンタルをしているというものです。だから出来るだけサーバーを沢山レンタルしたいし、MagSLのような中間の業者への販売は短期間に管理料収入を増やすという意味では効果的ですが、利益率を上げるという意味では自ら直接ユーザーに販売する方が儲かるのです。ここに両者の基本的な利害相反の構造があります。

MagSLの立場としては、上記のようなモデルのなかで住民に不動産を貸し出しているだけではGridの利用者数の拡大期はともかく、普通では十分な利益を上げることはできません。というのは自らが借りている土地の稼働率をある一定以上に保てないと、空いた区画のコストを自分で負担しなければならないからです。更にスタッフを専属で張りつけると結構なコストになります。

ホテル、旅客機などのスペースを販売している業態では、通常利用率というか稼働率は45から55%でペイするようになっています。逆にこの数値が達成できるように、この場合土地の供給者であるリンデンラボに管理料の引き下げを要求する必要があるわけです。しかし、おそらくリンデンはとても欲張りなので、MagSLは土地を大量購入することによって調達コストを引き下げる方向に行ったのでしょう。でもこの数量ディスカウントは十分なものではなかったと推察します。

大量購入によるディスカウント、これは一見合理的ですが、土地を持てば持つほどIn-worldやRLの経済の変動に対するビジネスモデルの脆弱性は高まっていきます。これが基本であり、現状のMagSLの置かれた立場です。

もちろんそんなことは分かっているので、MagSLとしては経営の主要な柱をこの住民に対する土地の貸し出しビジネスに置かずに、SLに参入する企業に対する「支援サービス」に置いていました。現ナマがドカドカ入ってくるわけですね。これは企業が自分たちで何をするのかという明確な方針や意図を持たないままに、浮き足立った状態でお金を使っているあいだは随分儲かるビジネスだったはずです。そのときはこの選択は有効だった。

しかし、これは本質的にバブルであって、バブルは弾けるのです。なぜバブルなのかというと、「土地本位制」であるSLでは土地を手に入れた人は、それを使って何かの付加価値を生み出して、収益を上げないといけないのです。それによって通常の健全な経済活動が回転していくことになります。しかし、SLの土地は本当の土地ではないので、タネを撒いたら作物が出来るわけでも、穴を掘ったら石油や金が出てくるわけでもありません。だから土地の利用に伴いもっと他の「成果」、誰かがそれに価値を見出してお金を払ってくれる何かを生み出さないといけなかったのです。

更に言うと、そのような「成果」がSLだけではなくてRLに提供され消費されるものであることが望ましかったのですが、そのようなコンテンツやモデルを出すことができた人や企業はほとんどいなかったというのが真実だと思います。つまりSLとRLを結びつけるモデルとして効果的なものは今のところまだ生み出されてはいないと思うのです。

これはRLで出来ないことがSLで出来たり、RLよりも安いコストでSLのなかで仕事が出来たりするということになります。そこで教育や研修に着目されたりしたのですが、RLの移動コスト、時間をを削減するといった面でのメリットしかなく、トータルではRLの既存の教育研修システムを凌駕することにはなっていないのではと考えています?通信教育というのは古くからあるサービスなので、色んなメディアをうまく使っており、SLを使えたとしてもSLの専売特許ということにはならないでしょう。

何故企業や個人の様々な試みがうまくいかなかったのか?もちろんそれには理由があります。ある人はSLが要求する物理的なスペックの高さ、PCやネットワークの品位の高さが普及を阻んでいることを指摘します。現代のコミュニケーションのキーであるモバイル性が乏しいのも難点ですね。

また、別の人はSLがユーザーに多くのコミットメントを求めることをあげます。TVのように見ているのか聞いていないのか分からないような状態で、バックグラウンドで流せるメディアではなくて、SLはユーザーの視線や、目的意識や、両方の手を拘束するのです。つまり、SLはかなりその気でやる必要のあるゲーム?で、何となく惰性や脊髄反射でやってしまえる他のものとは違い、ユーザーの負担になる面が大きいということですね。ちょっと気の利いたものを作ろうとすると、多くの時間を取られてしまいます。

しかし、それよりもなによりも、SLの一番の問題点はそれがRLのSimulationであるという点です。つまり、RLにないものを作るのではなくて、通常程度のイマジネーションしか持ち合わせないユーザーはひたすらRLのイミテーションをSLの中に作っていくことを目指してしまう。「セカンドのライフ」なんだからそれで何が悪いのかというようなものですが、それでは結局RLを超えた価値を生み出したことにはならないのです。仮想空間の中に「東武ワールドスクエア」を作ることは、作っている間は面白くても、出来た瞬間から詰まらなくなるのです。

他にも色々な指摘が出来ると思います。しかし、以上のような欠点があっても、SLは仮想空間のプラットフォームとしての価値を減じることはありません。プラットフォームが面白くないというのは、それは自分が面白くない存在だと言っているに過ぎないのです。ただ、残念なことにこのプラットフォームを自在に使いこなすことができるのは、類い稀な直観力やイマジネーションや創造力の持ち主であり、根気や集中力を備えている必要があるのです。そんな人は登録者のうちの1%くらいのものでしょう。

MagSLはリンデンラボのプラットフォームのコンセプトをちゃんと理解して、変なコンテンツを供給するよりも、住民の発意や工夫に任せるというスタンスを維持していました。マーケティングの一環としていろんなイベントは企画し、Sim群に多様性を与えようと努力し、スタッフを常駐させるなど、全ての点で初心者のSL生活をスマートにサポートしてくれていました。私もそこを評価して07年の夏以来ずっとMagSLに本拠をおいて活動してきました。

リンデンラボは初期の開発者層から資本家層に経営権が移ったことによって、MagSLのような土地の「小分け機能」を担う商社を育て、共存していくという視点を失ったようです。勝手に土地価格を下げたり、新商品を乱発されたりしては、これら中間の事業者はたまったものではありません。

日系の企業が我に返って撤退をして行った後は、MagSLとしても退勢を挽回することはできず、損が積み上がらないうちに今回の結論を出したということで、妥当な経営判断だと思います。

個人としてはNeko Linkさんやスタッフの方々のこの新しい世界へのチャレンジに敬意を表し、私たち素人ユーザーへの支援や配慮には深く感謝する次第です。とても気持ちのよい空間とサービスを提供して戴き、自分の能力の伸長を助けてもらったと思っています。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:51Comments(0)ビジネス

2010年04月01日

Sim消滅(3)



Victoriana SimのLittleBlack Duck Lindseyは私は彼女と表現していましたが、実は男性でした。というのは本人が自分の写真をSLで登録していて、本人のアバターも自分そっくりにつくってあったからです。ただ、Victorianaを始めとする13SimはすでにTP不能になっていて、事実上消滅したようです。まあ、今更彼女を彼に変更して表現するのもおかしいので、このブログでは女性ということで押し通していきます。

「私はこのグリッドにおけるDMCA(米国デジタルミレニアム著作権法)の運用状況に対しては非常な不愉快さを感じています。私はとても多くのアカウントのなかに僅かの数の腐った卵があって、それがコピーボットを駆使しているということについてリンデンラボを責めようとは思いません。

リンデンがビューワーのコードを一般に公開して、他の人達がそれをいじくり回して新しい特徴や速度を持ったビューワーに仕立て上げられるようにしたことについて、リンデンは拍手を送られるべきでしょう。

そして、片手にも満たない数の人達がコードを叩き回して、パーミッションを捏造して、他の人々が一生懸命に作った作品を違法にコピーできるようにしたことは、リンデンの過失とは言えないでしょう。

私が強く憂慮しているのは、コンテント・クリエーター達が自分の作品が盗まれたとリンデンに報告しても、サポートを受けられないということなんです。」

ここで彼女の認識の誤りを訂正しておきましょう。コピーボットが出現したのはリンデンラボがビューワーのコードを公開したからではなくて、リンデンラボの別働隊の技術者が誤ってコピー機能つきの内部ビューワーをオープンソースにしてしまったことに起因しています。その後になってサードパーティの育成の観点からリンデンはビューワーのコードの公開に踏み切ったのです。その間には1年近くの時間のギャップがあったのではないでしょうか?この辺りの事情を詳しく知りたい人は、このブログ内を「コピーボット」または「Copybot」で検索してもらうと数回分の記事が出てくると思います。

「闇市場で売っている海ガメを食べたいと思う人はいるかしら?Simにあるすべての作り物だとどう思うのかな?私は毎日のようにコンテント・クリエーター達がXが盗まれた、Yを持っていかれた、だけどリンデンからは何のサポートもないと不平をこぼしているのを耳にします。次は誰が被害に遭うのか?

私も自分のコンテントを盗まれたことがあって、そのときは自分でその侵害者を突き止めて、解決に持っていったことがあります。でも今やコピーは更に簡単にできるようになって、有効な対抗策を打つのはどんどん難しくなっています。あなたがあなたの作品を自分のものにしておきたいのなら、このグリッドでコンテントを作るということは果てしないイタチゴッコを続けていくということだと思ってください。

雑誌の『Word on the street』は、リンデンラボは今年の中旬ごろ自分達の作ったビューワー以外のものにロックを掛けて、コピーボットに烙印を押して追放すると予測しています。そうなると、もうあのエメラルドビューワーの素晴らしい特長を楽しむことはできないし、お店でファッションモデルをするBotもいなくなるし、リンデンが私たちに与えるもの以外のビューワーの改良やイノベーションは期待できなくなるということです。」

リンデンがそのような対策をとるということが本当だとして、それも果てしない追いかけっこの一環ということになりそうですね。というのは不正なビューワーをことごとく検知するよりも、真正の公式ビューワーだけが特別の鍵を持つという形にせざるを得ないと思うからです。そうするとそれを偽造するという新しいワクワクするテーマがハッカー達に与えられることになってしまうということです。

内容的にというか英語表現的に段々難しくなって来ましたね。明日あたりでおしまいにしたいのですが、なんかややこしくてうまく訳せるか不安です。

今日は適当なSSがないのでムンクの叫びになってしまいました。ここでまた薀蓄を。この絵の「叫び」は手前の人物が叫んでいるのではありません。この人物は耳を蔽っています。つまり自然のパワーが全開になる夕暮れ時に、圧倒的な存在感で迫ってくる大自然の「叫び」に耐えられなくて、耳を蔽っている小さな人間というのがテーマなんです。この絵一枚だけだとそんなことは分かりませんが、彼の一連の作品をみれば分かるような気がします。  

Posted by Sophiee Winkler at 12:30Comments(0)ビジネス