2010年04月01日
Sim消滅(3)

Victoriana SimのLittleBlack Duck Lindseyは私は彼女と表現していましたが、実は男性でした。というのは本人が自分の写真をSLで登録していて、本人のアバターも自分そっくりにつくってあったからです。ただ、Victorianaを始めとする13SimはすでにTP不能になっていて、事実上消滅したようです。まあ、今更彼女を彼に変更して表現するのもおかしいので、このブログでは女性ということで押し通していきます。
「私はこのグリッドにおけるDMCA(米国デジタルミレニアム著作権法)の運用状況に対しては非常な不愉快さを感じています。私はとても多くのアカウントのなかに僅かの数の腐った卵があって、それがコピーボットを駆使しているということについてリンデンラボを責めようとは思いません。
リンデンがビューワーのコードを一般に公開して、他の人達がそれをいじくり回して新しい特徴や速度を持ったビューワーに仕立て上げられるようにしたことについて、リンデンは拍手を送られるべきでしょう。
そして、片手にも満たない数の人達がコードを叩き回して、パーミッションを捏造して、他の人々が一生懸命に作った作品を違法にコピーできるようにしたことは、リンデンの過失とは言えないでしょう。
私が強く憂慮しているのは、コンテント・クリエーター達が自分の作品が盗まれたとリンデンに報告しても、サポートを受けられないということなんです。」
ここで彼女の認識の誤りを訂正しておきましょう。コピーボットが出現したのはリンデンラボがビューワーのコードを公開したからではなくて、リンデンラボの別働隊の技術者が誤ってコピー機能つきの内部ビューワーをオープンソースにしてしまったことに起因しています。その後になってサードパーティの育成の観点からリンデンはビューワーのコードの公開に踏み切ったのです。その間には1年近くの時間のギャップがあったのではないでしょうか?この辺りの事情を詳しく知りたい人は、このブログ内を「コピーボット」または「Copybot」で検索してもらうと数回分の記事が出てくると思います。
「闇市場で売っている海ガメを食べたいと思う人はいるかしら?Simにあるすべての作り物だとどう思うのかな?私は毎日のようにコンテント・クリエーター達がXが盗まれた、Yを持っていかれた、だけどリンデンからは何のサポートもないと不平をこぼしているのを耳にします。次は誰が被害に遭うのか?
私も自分のコンテントを盗まれたことがあって、そのときは自分でその侵害者を突き止めて、解決に持っていったことがあります。でも今やコピーは更に簡単にできるようになって、有効な対抗策を打つのはどんどん難しくなっています。あなたがあなたの作品を自分のものにしておきたいのなら、このグリッドでコンテントを作るということは果てしないイタチゴッコを続けていくということだと思ってください。
雑誌の『Word on the street』は、リンデンラボは今年の中旬ごろ自分達の作ったビューワー以外のものにロックを掛けて、コピーボットに烙印を押して追放すると予測しています。そうなると、もうあのエメラルドビューワーの素晴らしい特長を楽しむことはできないし、お店でファッションモデルをするBotもいなくなるし、リンデンが私たちに与えるもの以外のビューワーの改良やイノベーションは期待できなくなるということです。」
リンデンがそのような対策をとるということが本当だとして、それも果てしない追いかけっこの一環ということになりそうですね。というのは不正なビューワーをことごとく検知するよりも、真正の公式ビューワーだけが特別の鍵を持つという形にせざるを得ないと思うからです。そうするとそれを偽造するという新しいワクワクするテーマがハッカー達に与えられることになってしまうということです。
内容的にというか英語表現的に段々難しくなって来ましたね。明日あたりでおしまいにしたいのですが、なんかややこしくてうまく訳せるか不安です。
今日は適当なSSがないのでムンクの叫びになってしまいました。ここでまた薀蓄を。この絵の「叫び」は手前の人物が叫んでいるのではありません。この人物は耳を蔽っています。つまり自然のパワーが全開になる夕暮れ時に、圧倒的な存在感で迫ってくる大自然の「叫び」に耐えられなくて、耳を蔽っている小さな人間というのがテーマなんです。この絵一枚だけだとそんなことは分かりませんが、彼の一連の作品をみれば分かるような気がします。
Posted by Sophiee Winkler at 12:30│Comments(0)
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