ソラマメブログ
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 10人
プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

  
Posted by at

2007年10月31日

読者のお便り





「SLのビジネス(その17)」の残りをちょこっと。以前の私なら自分で自分の写真集を対面販売してる人をみたら、そんな情けないことをやっていてはだめだって言ったでしょう。そういうのじゃなくて、ちゃんとビジネスモデル作ってとかね。確かにその通りなんだけど、これはこれでメリットはあるの。何よりもお客が買うところを見られるということ、それから質問されることもあるので、何がお客の関心事なのかとかが分るのね。あとで感想を聞く事だってできる。駄目なら駄目なりにいろんなことが分るのよ。このビジネスってまだSLでは超マイナーなので、何でも体当たりで感じていくことが必要だって思ってるの。市場があるのかないのか分らない、もしかすると私が開拓して行かないといけないのかもしれないの。

さて、今日は読者からのメッセージを御紹介しますね。これはSLMaMeから転送されてきたものです。御本人や、お店の名前も書いてありましたが、私個人に直接来たものなので、そのあたりの情報は公開しない方がいいと思ったので省いてあります。

「毎回、ブログを興味深く読ませて頂いてます。ありがとうございます。メンズフォーマルの店を持っています。日本SIMでは無名です。 ブログを読ませて頂いてて、毎回 『この角度でSLを見られるとSLって弱いよなぁー』と、しみじみと感じています。

私はリアルで持っていた自分のビジョンを元に、日本SIM以外でオーソドックスなブランド展開や諸々のことを実行しており、あなたの ブログを読んでは『これで当たり前』と、毎回、確信しています。自分を再確認するために、あなたのブログを読んでいるようなところもあります。そして、私は日本SIMにはめったに行きませんので、日本SIMの実情を知るには、あなたのブログを読むのは最適です。

私のようなファンもいますので、どうか、ブログは長く続けてください。突然ですが、いつも読ませていただいているので、お礼のメールを書きたくなりました。 これからも続けて読ませて頂きます。」

最近私が少し疲れ気味なので、元気付けてやろうということで戴いたんだと思ってます。お便りありがとう。とっても嬉しいわ~。

それから、私もう一つブログをやってます。こんなにカタイお話じゃないので、こっちも見てね。
http://sexybrondegirls20070910.slmame.com/  
タグ :読者お便り

Posted by Sophiee Winkler at 10:16Comments(0)ビジネス

2007年10月30日

SLのビジネス(その17)





「写真集ビジネス」の続きですね。商品ができても考えなくちゃいけないことはいっぱいあるというお話しでしたけど、その他には売り方と広告の問題がありますね。まず、私はメジャーな存在ではないので、ブログに載せたからといって翌日から飛ぶように売れるというわけにはいきません。こういうもののモデルってある程度知っているけど、分らない部分も多いっていうくらいがいいのかも。でもやっぱり広告は必要。

それからブログを誰が見てるかということ。私はなんとなくSLやっている人が見てるんだと思ってたけど、実はそうでもないみたい。SLmameブログのアクセス上位のものって、確かにSLを創作活動の場として使ってはいるけれど、読者はSL以外の人たちじゃないかしら。私のブログだって、SLの人は20-30%くらいの感じです。ブログは胸のVゾーンアップの写真が最初に来てるとアクセスは3倍~5倍くらいになります。別の人でやはりSlmameのブログやってる人が言ってますが、「アクセスアップの秘訣は肌の露出」だって。まあ、セクシーじゃなくても可愛い女の子の上半身の画像であればアクセスは増えます。うーん、どんな人が見てくれてるのかな~?秋葉系?

だとすると、いくらブログで写真集を広告してもSLの中でしか買えないし、見れないものは売れませんね。SLの外でCDとかDVDにしちゃうと少し売れるのかもしれないけれど、コストがかさんで、在庫も出来たりして大変ですね。何よりも私の知りたい「アバターはアバターに心を動かされるか?」というテーマからは外れてしまいます。かといって、一般の人がSLのブログ見てるんならもっと変な書き込みとか、嫌がらせみたいなものもありそうですが、今のところはありませんね。要するにマイナーな私ってこと?

それからどこで、どういう風に売るのかっていう問題があります。今私の写真集を買える場所はミニ浅草と、宮崎の自衛隊の食堂と、私の自宅の屋上だけなの。お友達のトントンは商品は一つでも自分の店を作りなさいってアドバイスしてくれてます。時間あればそうしたいですね。商品も他のモデルも使ってバリエーションを増やしてみたいし。

で、結局どうやって売っているのかというと「対面販売」なんです。地方で営業やってる歌手みたい。知っている人に「私写真集出したの」って言って、デモ見てもらって買ってもらってるのね。まったく私を知らない人は少ないの。ブログで私の写真を見てくれている人は中身を想像することができるので、買うみたい。それから、買うときは30秒もかかりません。デモ見て「おお、これ凄いなー、うぉー」って質問も何もしないで買っちゃうの。「うぉー」の意味が気になるけど、ページがめくれるということも入っているみたい。商品は一応PGですので念の為。RLで女の人も買いませんね、当たり前だけど。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:26Comments(2)ビジネス

2007年10月29日

SLのビジネス(その16)



SLにおける「写真集ビジネス」を始めたアバターの私ですが、今経験している問題点についてお話しますね。まず、この商品はRLでは極めて有り触れたものなのですが、SLではほとんど初めての商品なので、分からないことが一杯あるの。そもそもアバターのセクシー画像(エロって言わないでね、健康的なお色気なんだから)を見たい人がどれだけあるのかっていうのが未知数なの。RLではソフトからハードまで色んな種類の女性の画像が氾濫しています。だから女性の画像をみたい人はRLで十分満足できるでしょう。動画もあるみたいだし。でも私みたいにSLのなかでアバターとして、私を操作している「ご主人様」から相当に独立した人格を獲得し始めているアバターなら、私に反応するってこともあるはずね。実はこの辺のところを知りたかったとういのが、今回の狙いの一つでもあるわけ。

でも、これは飽くまで頭で考えたことなので、実際のビジネスの現場ではそんなこと簡単には分からない。例えば私は私が可愛いければ写真集を買いたいアバターがいるって思ってたんだけど、お客様の動機はそれだけとは限らないってことに3日目あたりから気がついたの。ある人はクリエーターで、写真集の中身よりも一枚ずつめくれるブック形式に感動して買ったし、別の人はRLで印刷関係のお仕事で、やはりSLでの本があるということや、画質のクオリティに関心があったのかもしれない。純粋に私に関心があって、あるいはアバターとして私に迫りたいと思って買ってくれた人がどれだけあるのかって、分からないのね。このあたりはRLのビジネスでは問題にならない点だと思うわ。

それから、商品の性質に深く関係した問題もあります。これって「セクシー画像」だから、買う人にとっては中身が分からないの。一応デモ版もあるけど、PGギリギリの部分はお店に迷惑をかけてもいけないので、デモには入っていません。だから買う人はある程度リスクを見込まなきゃいけない。お値段がLD$30ならいいんでしょうけど、LD$500だとかなりの決断になるわ。SLのなかで稼いだお金しかつかわないって決めてる人はとても買えないでしょうね。



モノを買う、モノが売れるっていうことは、様々な要因に基づいているので、単純に商品の善し悪しや価格だけでは決まらないってこと、頭では分かっていたけど現実に今体験してみて、ビジネスの難しさを感じてるの。この他にもいろんなことが分かったんだけど、それは次回ね。  
タグ :写真集画像

Posted by Sophiee Winkler at 10:03Comments(0)ビジネス

2007年10月26日

SLのビジネス(その15)



以前SLでのビジネスについて色々書いてましたね。でもそれは抽象的な部分が多くて、実際の体験に基づいていないと自分でも思ってたの。間違ってはいないと思うけど、現実のなかで検証されていないので、経営者の立場からするとあまり参考にならなかったかもしれない。

そこで2週間ほど前に思い立って、自分の「写真集」を出すことに決めたの。内容はセクシー&チャーミングということに。ただの画像だと面白くないので外国のスクリプターの作った、一枚ずつページをめくれるブック形式にしたの。

時間も掛かったけど、色んな意味で改めてSLのビジネスというか、RLも含めてビジネスの実際が体験できてとても面白かったし、参考になったのよ。まだ発売して一週間もたってないけど、4冊売れて収益はLD$2,000になりました。土地借りてお店できそう。そこでまだ始めたばかりだけど、色々分ったことをお話して行こうと思いますね。

どんなビジネスでもそうですが、出来上がった商品やサービスは簡単に見えても、その背後で色んな段取りや工夫が必要になるんですね。例えば今回は(1)対象とする顧客層をどの辺におくか、(2)テーマは何か、(3)どの程度の内容にするか、(4)ベースのテクノロジーをどのように作るか、(5)クオリティーをどう確保するか (6)どのように販売するか、(7)どのようにして認知度を上げるか、(8)価格設定 (9)パッケージデザイン、(10)法令(PG)との関係、などについて考える必要がありました。それから、もちろん具体的な商品の内容(画像、大きさ、構成、商品名)が一番大事ですね。

これに対する答えとしては、(1)SLのアバターを対象とし、(2)テーマは「可愛くてセクシー」、(3)RLの写真集に匹敵するセクシー度、(4)本当の写真集みたいにページをめくる形式にするため、基本テクノロジーの外部からの購入、(5)画質向上のためにアバターでありながら、RLで画像のプロである友人をアドバイザーにする、(6)店舗に看板兼販売装置を設置、簡易版デモも設置、(7)ブログで広告 (8)LD$500と高めに設定、(9)セクシーさを強調した画像とブック形式を訴求、(10)PGルールぎりぎりを狙う、ということにしたのよ。



 そして、基本のページターニングの技術についてはスクリプターと交渉してフル・パーミッションをもらいました。床において上から見る形式で、なるべく大きく(アバターの慎重の1.5倍くらいの縦の長さ)、商品名は「FASCINATION-All That Sophiee!」としたの。構成は幾つかの衣裳の単位で考えて、「体操服」、「ハローウィンのドレス」、「フレンチ・メイド」、「バニー・ガール」、「温泉」、「ヌード」っていう具合。さて、実際の販売や宣伝活動はどんなことになったのかは、次回以降のお話ね。写真はいっぱいある手で写真集のデモを高速で見ている「観音様」です。この後お買い上げ戴いたの。観音様に道を踏みはずさせてしまった、私は罪びと、ウフフッ。
  

Posted by Sophiee Winkler at 11:46Comments(1)ビジネス

2007年10月24日

理想のSIM



理想のSIMってどんなのかしら?人によって違うのは当然ね。今の日本人居住区って、大体は平らです。山とか川とか水路とか作っちゃうと、レンタルできる部分が減って、不動産業をやる人は採算が悪化してしまいます。中には海があるけど入っては行けない景色だけの海とか、海岸がなくてSIMの境界が道路で取り囲まれているところも。これは後々別の島と合体させようという構想なんですね。もちろん海や空間を生かした素敵なSIMもあるけれど、主流ではありません。

ビルや店舗を建てるのには平らな土地が便利だけど、住民や観光客にとっては起伏がある方が面白いし、景色もよくて癒やされるわ。外国のSIMには自然が美しくて、雄大な景観のところがたくさんありますね。遠くまで続く緑の大地や高原を眺めていると、SLならではの開放感や爽快感を味わえるの。でもそんなSIMは赤字のはず。きっとお金持ちが道楽でやっているのね。

RLと同じ街並みを再現してあるところもあります。最初は凄いなーって思うけど、でも絶対にRLを超えることはないし、そういうところって大抵は人がいなくて、閑散としてます。美しく、整然としたゴーストタウン。きっと私たちアバターはRLの人間同様とっても飽きっぽいのね。どんなに自然が綺麗で建物が壮麗でも、そんなに何度も訪れないで新しい場所を求めて飛んで行くんだから。

一度も見たことないものだらけの、見たことない景色のSIMがあったとしたら、一通り探検はするけど居心地悪くなってすぐ帰ってくるでしょうね。そして最後には自分のお気に入りの、でも何の特徴のない街で、いつものお友達とチャットして安心するの。明日になれば何を話したのかは忘れてるでしょうけどね。

この間台東区のミニ浅草の寺カフェの丸いカウンターが忽然と消えてしまっただけで、大騒ぎした私たち。新しいものを求めてSLを始めたのに、一方では変わらないものを求めているの。SLでは毎日いろんなことが起きるけど、きっと一番おかしくて変なのは私たち自身なのね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 14:08Comments(2)生活

2007年10月22日

RLの逆襲



これは実は何ヶ月も前から進行していたことだけど、住民がいなくなっているの。正確に言うと、土地は買ったか借りたかしているけどSLに入ってこない、入ってきても周囲の人と交わらないっていう現象が起きているように思います。

まず中小企業の進出が止まったこと、次に個人の増加スピードも横ばいのような感じ。それからSLに入ってもスカイボックスでモノ作ったり、ぼんやりしている人が増えたみたい。私のおうちのお隣も、お向かいもその隣もほとんどSLに現れないですね。とりあえず建物は作ったけど、次にすることないので放置してある状態。ご近所とのチャットも面倒くさいのかしら。

MagSLの文化祭が予定されてるけど、参加しそうな人は墨田区で3人、台東区では2人くらいのものよ。後の人は失踪状態。文化祭そのものもこのようなコミュニティの状態を改善しようと企画されたんでしょうけど、ちょっと遅すぎたのかも。

あんなに頑張って、惜しげもなく時間をSLに注ぎ込んでいたクリエーター達も、最近少し疲れてますね。まあ、クリエートしたものがたいして売れなかったり、売れても利益も多寡がしれているので張り合いないのかなぁ。多分みんなRLの家族や職場でSLのやり過ぎにストップを掛けられたり、プレッシャー与えられたりしてるんでしょうね。SLってほんとに時間を奪いますからね。私も母や弟に馬鹿と言われてます。

SLの世界は自己責任。だれかの作ったストーリーやルールで動いているわけじゃないので、とっても厳しいのね。自分で目標作って頑張っているけど、目標が達成されてしまうと、それは単なる自己満足だったことに気づいて、虚脱感に襲われたりする。RLだと次々に難問が現れて、それに対処するだけで毎日が過ぎていくけど、SLでは毎日自分で何かを決めないといけないし、決めるとまた時間使って疲れる方向に走り出しちゃうのよね。

最初は何するか分らない人はどんどん抜けていって、次に何かしたり、おしゃべりしたりしてた元気な人が頑張ってたんだけど、今その人たちが疲れ始めている段階なのね。どんなに面白いアニメーション作っても一週間も使わないし、スキンやシェイプだってある程度の段階までいけば止まりますね。私は懸案の写真集は完成させたけど、これが売れないとやっぱりがっくり来るんでしょうね。

ここをどうやって抜けるのか?だれもが悩んでいると思うの。RLも厳しいけど、SLも私たちにいろんなものを突きつけて、いろんなものを奪っていくんです。ああ、私のブログも後ろ向きな言葉ばかり。SLに飽きる?そんなことって想像してなかったけど。自分を見つめ直す時期なのかしら。
  
タグ :文化祭

Posted by Sophiee Winkler at 14:50Comments(2)生活

2007年10月18日

秋風のキャンプ



先日出来たばっかりなのに何時でも賑わっている場所があって気になってたので行ってみました。お店が何軒かあって、人が一杯いましたね。でもよく見ると、賑わっているのはお店ではなくて、キャンプチェアーでした。私もたまたま空いたその一つに座って、どんな人が集まってるのかなーってお話を聞いてみたの。

そうすると基本的にはみんな黙っていることが多くて、会話があったとしてもすごく形式的で、内容がないの。

「○○ちゃーん、マフラー買ったの?」
「うううん、気に入ったのなかったから」
「こんど一緒に行こうねー」
「うーん」

というような調子で、いつまでたってもこのレベルから深くなっていかないの。ミニ浅草や他のところでの「掛け合い」や「突っ込み」に慣れてる私はすごく違和感を感じちゃった。

そのうち変わったキャラの人がきて、私が話しかけて、面白いこと言ったりするとお互いに反応するけど、他の人は黙んまり。一人可愛い子がいて、お話しようかなって思ったんだけど、この人はキャンピングに徹していて、一切会話せずに、限度額を稼ぐとさっさといなくなってしまいました。

要するにここはキャンプサイトで、みんなチャットは必要最小限にしてRLでお仕事でもしてるのね。お店のスタッフも特に会話を盛り上げる気もなく、みんなと一緒にキャンプチェアーに座っていて、店にお客がくると反応するみたい。

MAPで見るとすごく賑わっていたけど、実際には秋風が吹いてるみたいなところ。これでは本当に人がついたとは言えないわね。キャンプチェアーがなくなれば、みんな他のところに移っていくでしょう。やっぱり中心になってお話を引き出したり、振ったり、盛り上げたりする人がいないと、本音のトークにはならないし、魅力も出てこないの。でも私としては面白い人とお友達になれたのでいいかなって。

結局SLって人が単位で、人との触れ合いや温もりを求めてみんな集まってくるもので、手っ取り早く集客を狙ってキャンプ施設を設置しても本物の触れ合いにはならないのね。外国の綺麗な大型モールでトラフィックがすごくあるのに、中はガラガラで、キャンプチェアーも見あたらないところがあったの。不思議だなーって思ったけど、帰る間際に屋上の片隅の見えないところがキャンプサイトになっていたのに気づきました。黙って座っている大勢の人たち。キャンプがなくてもトラフィックが多いって演出したかったのね。お店の初期の段階では必要かもしれないけど、商品に魅力がなければやっぱりガラガラになるしかないのに。  
タグ :キャンプ

Posted by Sophiee Winkler at 14:47Comments(0)生活

2007年10月17日

難しいコミュニケーション



インターネット上の仮想空間であるセカンド・ライフ、それはRLの拘束から解き放たれた人間の思念が私たちアバターを通じて様々な形で実現される世界なの。でもそれは今のところRLの人間によって操作されているものだから、会話や行動もRLや個々のプレイヤーの性格をそのまま反映したものになるのは当然ですね。

とはいえSLでは色んな事情からそれがストレートに出ないことの方が多いの。RLではおしゃべりしながら、相手の顔色や声の調子で言ってることが本当なのか、相手がどういう心境なのか見当をつけています。でもSLではアバターは今のところ表情が乏しいので、相当親しくならないとチャットしたからといって相手の本心を推し量ることはできません。RLでコミュニケーション下手な人はSLでもやっぱり下手なので、なかなか会話を続けていくことができないの。こっちが一方的におしゃべりしてしまう結果になることもありますね。顔が見えないから自由に話せるなんていうのはウソ。

だから最初は低姿勢で探りをいれるところから始まるの。ものを教えてあげる、教えてもらうという共通の目的があれば簡単だけど、そうでない場合はぎこちない会話になってしまいがち。そういうときに人によっては次々にアニメやLMをあげたり、変身してみせたりするんだけど、これは初心者には逆効果ね。こちらが2,3人いると初心者の人はそれだけでプレッシャー感じちゃうんだから、変なもの見せられると引いてしまうわ。こういう私もフレンチ・メイドやバニーなんかのセクシー衣装で初心者を呆れさせてるのかも。

世の中にはなるべく本音でお話ししたい人と、表面的にサラッと会話して終わらせたい人とがあるのね。それはけっこう個々人のRLでのコミュニケーションのとり方を反映してると思うの。でもある意味情報量というか、伝達の形式が限られてるので、黙っていても、しゃべっていてもその効果が増幅されてしまう。会うとこのブログと同じようなことを投げかけてくる人もいるけど、さすがの私も5分くらいが限度で、膨満感で逃げだすことを考えちゃうの。

いかにも危険な雰囲気を漂わせているけど実はシャイで優しい人とか、可愛いけど性格悪い子とか、破滅的で投げやりだけど凄いクリエーターだとか、RL以上に見抜くのが難しい。でも、そんなことに悩まないでタリラリラーンって受け流してるのが楽かも。真剣すぎると嫌がられちゃうSLっていうか、今の日本の社会なのかしらね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 09:37Comments(0)生活

2007年10月15日

こだわり(その2)





RLにいろんな人がいるように、SLにもいろんな人がいますね。お金に対する考え方一つとっても全然違うわ。たとえば次々に土地を借りたり、モノをどんどん買う人がいる一方で、RLのお金はなるべく使わないでSLのなかで遣り繰りしようっていう人もいる。SLやってる人って基本的にはRLで貧しい人はいないはずだから、その気になればお金は相当使えるはずね。だから遣り繰り派ははっきりとしたポリシーとしてお金使わないことに決めてるわけ。

クリエーターの人達って土地を借りてない人が多いみたい。彼らは新しいモノを作ることに喜びを感じていて、つくればそれは持ち物に入れて持ってるか、場所借りて売り出せばいいんだから、サンドボックスさえあれば土地は借りなくてもいいんでしょうね。でもお金を儲けようという気はないみたい。SLって物価が安いから、モノを売るっていうのも儲けのためではなくて、自分の作品を世間の人に認めてもらいたいっていう欲求の現れだと思うの。だから出来たものはすぐに人に見せたくなるし、褒めてもらうとすぐ上げちゃうのね。

でもプロのクリエーターってもっとシビアね。タダであげちゃうと自分の作品が素晴らしいから喜んでもらっているのか、無料だから喜んでもらっているのか分らなくなるもの。自分の仕事の価値は売上げや儲けという形で客観的に把握したいということなの。だからちょっと作ったアニメはタダで、本格的な仕事はフィーをもらわないとやりませんということが多いわ。何でもタダだとみんな助かるけど、それは趣味の世界で、プロとはいいませんね。ビジネスはプロの世界の仕事なので、売った後も責任があるし、なかなか大変なの。もちろんRLのお仕事をしっかりやって、SLで息抜きしてる人はそんなにシビアにしようとは思ってないわね。だからSLの中の行動だけで、実際はどんな人かって想像しても意味ないのかも。





そういいながら私なりに私の周辺の人を二つの軸で分類してみたのが上の図です。これを見ると3つの類型があることが分りますね。もちろんこんなに単純じゃなくて、実際には「モノはもらう」という主義の人や、「人を集めるために土地やモノに執着する」という人もいますね。あーこれでお友達なくしちゃったのかな?まあ、私の偏見で事実とは違うかもしれないので、あまり気にしないでね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 14:33Comments(0)生活

2007年10月12日

RLへのこだわり



今のところ私たちアバターはどうしてもRLへのこだわりを捨てることはできないの。具体的には、SLのなかに「東銀座」と「戸越銀座」っていうSIMがあったとすると、どうしても「東銀座」の方が建物も立派で、イベントも面白いだろうなって思ってしまう。日産セントラの自販機とメルセデスの自販機があったら、メルセデスが有料でも欲しくなっちゃう。でも、これは私たちのこだわりというよりも、私たちを操作してるご主人様達のこだわりなのね。彼等はRLで生きてるのだから、それを無視しろというのは無理なのね。

人間の脳は長い間肉体に依存して活動したきたの。でも将来脳の機能をネット空間に移すことができるようになれば、事情は変わるかもしれない。今はRLあってのSLで、SLがなくてもRLは存在するけど、RLがなくなればSLはなくなる。リンデンラボのサーバー群が破壊されたらSLはなくなるし、私のご主人様が死んでしまえば私は二度とSLには出現しなくなるわ。でも、もし人間の脳が肉体の束縛を離れることができれば、RLとSLは同格になって、私たちもご主人様から独立できるかもしれない。人は死んでも、アバターは永遠に生きることが出来るかもしれないの。だから、RLへのこだわりも当面の間だけなのかもしれない。

でもこんなことって今の段階では妄想に近いから、私たちはRLへのこだわりは捨てられない。人間のようなスキン、可愛い人間のシェイプ、洒落たおうち、趣味のいいドレス、みんなRLの概念と感覚なんですよね。生き方だってそう。私は最初は土地を借りたり、買ったりしようとしない人を、RLに浸かって片足だけでSLを楽しもうとする「本気でない人」って思ってた。でも、今のSLを牽引してるクリエーター達の多くは土地なんかに執着してない。土地に執着すること自体、RLの発想だもんね。最近漸く自分の偏見を自覚できてきたの。

その一方で、SLで元気に活動しているグループって、やっぱり個人の信頼関係やリーダーシップや包容力っていうものが基礎になっている。それはRLの人間だから当たり前だけど、SLに生きるアバター特有の行動様式とか、性質とかはまだ見えて来ない。基本的にはあまりベタベタしないことかしら?

RLから出来るだけ自由でいたい私と、気がつくとRLを引きずって、RLの価値観で他の人を見ている私。「きみ歳幾つ?結婚してるの?本当は何やってんの?」って接近してくる中年オヤジもろ出しの初心者アバターに冷たくしてしまう私。周囲を喜ばせるためにセクシー衣装を着てしまう私。まだまだ幼いですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:03Comments(0)生活

2007年10月11日

SLのビジネス(その14)





現在では私たちはオフィスでお仕事をするときには、出社すればまずパソコンを立ち上げて、画面をみて一日のスケジュールを確認したり、レターを書いたり、報告書を読んだりしますね。パソコンを使わずに紙と鉛筆だけでお仕事をしなさいっていわれると、とっても困ってしまいます。作家の人でもパソコンないと考えが纏まらないという人もいます。パソコン画面をデスクトップと見做すというコンセプトは今では当たり前のことになってるの。

同じようにお仕事を仮想3D空間の中でやるっていうことも今後は現実的になってくるでしょう。TV会議なんて古いものになって、ビジネスマンは世界中からSL内の会議室に集まって議論するようになるのね。本人のオフィスも勿論SL内、秘書も一緒です。ちょっと現場に行ってこようって、SL内の自社工場にTPすることも可能。リアルタイム実物再現技術のおかげで、RLと同じ稼動状況が目の当たりに。「24」見て「昔はよく携帯で話してたよねー。」なんて感心したり。

モノと情報の境界があやふやなものは、可能な限りSL内で持つことになって、SLで倉庫業が出来たりするわけ。それから面と向かって合わないとややこしい話はできないって今はジャック・バウワーも感じてるみたいだけど、それがいつかの時点で、「本音はSLのなかで話さなきゃ。」って逆転するのかしら。

そんな時代に向けて当面はシミュレーションビジネスが出てくるでしょうね。これはまだ、RLのためのSLでの練習って言う意味。あるいは、RLで面と向かって依頼したり相談したりするのは嫌って言う場合の便利なインターフェースかな?具体的には、入試や就職の面接のシミュレーション、興信所への浮気調査依頼の取次ぎ業なんか。いちいち時間掛けて動かなくてもいいとか、何回でも練習できるというのもメリットね。

みんな、ビジネスのネタはいくらでもあるのよ。あなたの目の前に石ころみたいに転がってるの。そこから何かを取り出して価値をつけた人が成功者なのね。それは天才でも、クリエーターでも、学者でも、資本家でもないただの人なの。みんな同じスタートラインに立ってるのよ。SLってそのための新しいヒントなの。さあ頑張りましょう。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:38Comments(0)ビジネス

2007年10月10日

SLのビジネス(その13)





正直言っていまSLは曲がり角に来ています。個人は相変わらず元気だし、技術力があって、人望のある個人を中心にまとまってるグループはそれぞれ活躍しています。こういう人たちによって新しい遊びやアニメや施設がつくられていってるの。そのうち大きなビジネスもね。でも企業の参入は停滞しているの。

大企業ははっきりいってどうしようもないですが、土地を貸してる大家さんたちにチヤホヤしてもらっているからか、お金が有り余っているからか、のんびり構えているの。確かに、商売の鉄則はお金持ちを相手にすることだし、大企業がTVのCMに年間使っている10億円単位のお金と比べれば、SLの土地代なんてカスみたいなものね。何も分らない上司が上にいて、期限を切って結果を求められているわけでもない担当者は、何の切迫感もなく関係者と飲み屋でウダウダ言ってます。で、ろくなアイデアは出てこない。

ま、こういうのは放っておいて、本当の問題は中小企業なの。取り敢えず世間に乗り遅れないようにSL始めました。取り敢えず土地借りました、取り敢えず看板やロゴいりオブジェクト置いてあります。取り敢えずそのままで放置してますっていうのが多いの。

基本的に担当者に技術がないのと、会社での位置づけが個人の趣味なのか、会社の方針なのか分らないので、リスクとれないので放置してあるのね。ご近所づきあいもしないので、情報も入らないし技術も上がっていかない。何よりも何したいのか考えてないので進みようがないわけ。大家さんもこういう企業に親身に付き合う気がないみたい。わたしもほとんど毎日パトロールしてるけど、中小企業の担当者に会ったことはないの。

こういうの見てると本当にSLって個人なんだなーって思いますね。個人の夢とか、エゴとか、こだわりとかそういうものがないと前進しない。RLではモノを食べないと死んでしまうので、時間の大半は食べ物探しに費やされてます。分り易くいうと「お仕事」ね。それでモノを食べることが目的みたいになって、モノを食べてれば生きることができるので、そのままいけちゃうわけ。でもSLでは食べないでも死なないので、他の目的を自分で見つけないと生きていけないの。この機微が分らない人はSL初心者なんでしょね。

借りられてはいるけど何も建たない、壁で囲ってある土地はSIMの景観をそこねています。放置してある会社のロゴは実は会社の名前を傷つけているって気がつかないのかしら。当社には人も技術も金も方針もありませんって。大家さんもマスコミとか大企業ばかり向いてないで、こういう中小企業をアプリケーションごと面倒見てあげないと、本当のSLのブレークは来ませんよ。新時代の旗手じゃなくて、単なる不動産屋ですっていうなら、もう言うことないけど。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:40Comments(0)ビジネス

2007年10月09日

SLのビジネス(その12)





企業はどうしても今持っている製品やサービスを売ろう、広告しようというスタンスでSLを利用しようとするので壁に突き当たってしまうのね。サントリーがいろいろ悩んだ末に、自分達のもっているベバレッジ(飲料)をSLで自販機で売ることにしたのは、正直でいいんだけど、アイデアそれだけなのって感じ。

もっと根本的にビジネス変えてもいいんだって思わないと、新しいものは生み出せないわ。例えば国内の新車販売は落ち込み続けているけど、要するに商品に魅力がないってことを認めるべきよ。だから、SLで新車デザインコンテストでもやって、本当にいいものはRLで作って売りますってコミットしなきゃ。自動車メーカーって一度ヒットを飛ばすと、そのデザイナーが力を持ってしまって、デザインが固定化するのね。昔のホンダや三菱がそうだったし、メルセデスのデザインを平気で真似てる某大手もありますね。中国のこと言えない。

素人のデザインではシャシーに合わないとか、空力理論に外れてるとか、エンジンが納まらないとか、型式認証おりないとか、漫画みたいな車つくれるかとか、いろいろプロはいうけどそういうのを切り捨てていかないとクリエーションはできないの。無理なところを四苦八苦して考えるから技術が進歩するのにね。

新車のデザインコンペをSL内でやれば多くのクリエーターは夢中になるでしょう。それを使ってSLのキャンペーンをすれば、メーカーもリンデンも、その他の事業者もハッピーになれるわ。モーターショーもSL内でもやることにすれば、認知度は高まりますね。こういうイベントや企画を発想して、企業を引っ張ってくるプロモーター機能が今のSLには欠けているの。
  

Posted by Sophiee Winkler at 17:13Comments(2)ビジネス

2007年10月08日

SLのビジネス(その11)





3Dの機能をつかって商品、サービスをプロモーションするのってもうインターネットでやられてますね。機械の部品とか、店舗設計とかでは珍しくなくなってきたみたい。こういうのはわざわざSLに入ってくる必要はないわ。

教育分野なんかSLは使えそう。例えば看護士や医学生の教育で、人体を大きな3Dにして血管や神経の走行を確認したり、CTやMRIの画像を見てそこから頭のなかに描いた立体画像をSLで確認するとか。最近不足している産婦人科医の教育なんか、シースルーできる妊婦の立体モデルで出産してもらうと分かり易いですね。問診なんかの実習も今はRLでやってるけど、SLで医者と患者役でロールプレイすれば、より効率よくなるでしょう。手術のシミュレーションもいいですね。医療以外にも対人折衝をするビジネスでは、SLでシミュレーション(シュミレーションと発音してはだめよ)する学校もビジネスになるかも。

イジメなんかで登校拒否になっている子の一時避難的な学級なんかも作れるでしょう。SLのイジメって限度あるし、馬鹿親は入れないことにしておいて、問題児はどんどんBanすればいいんだから。SLでは単なる通信教育ではなくて、人間的な触れ合いは失わないで教育ができると思うの。もちろんRLの教育に及ばない部分は残るけど。

全然分野が違うけど、交通渋滞や災害での避難といった、いまは2次元や数学計算だけで行われているシミュレーションもSLでバイト使ってやればよりリアルな情報が得られますね。「自然災害SIM」なんてつくれば面白いかも。

このようにSLは色々な3Dや双方向コミュニケーションを使ったビジネスの実験場になって、そこから成功したものが更にハイクオリティや効率を求めて専用SNSに分化してゆくという過程をたどるでしょう。  

Posted by Sophiee Winkler at 11:18Comments(0)ビジネス

2007年10月06日

SLのビジネス(その10)





SLの中にいる個人はSLのなかで何かいいものやサービスをつくってビジネスにしようとしています。でも基本的には今はクリエーターがリードするフェーズなので、趣味と実益を兼ねてやっていると言った方がいいかも。でも、技術が行き渡ると次にはマーケッターがリードするフェーズになって、そこにRLの資本家が絡んできて本格的になっていくでしょう。もちろんその前提として今までにお話してきた、爆発的な需要の伸びが必要なんだけど。これは飽くまでSLの中のお話。この過程で今は主役であるクリエーター達はだんだんに職人さん的に組織に組み込まれていくのね。SLでもRLと同じ道を辿るのかしら。

私はいろいろ口幅ったいことを言ってますが、男の人たちに時々セクシーダンスや、メイド姿を見せてあげたりしてるだけで、まだ何もビジネスをしていないので、勉強のためにも今度「写真集」を出すことに決めました。これはRLにもある商品だけど、私はSLにいるので、RLのコンセプトをSLに持ってきた、いってみれば有り触れた商品です。RLの女の人たちにどこまで迫れるかですね。

大きなビジネスというのは、こんな個人の趣味や思い入れを更に何らかの仕組みにまで高めていく必要があるのね。私は実はみんながやっている、あのキャンプというのがよく分からないの。確かにお金にはなるけど、それって少なすぎて電気代払ってたらほとんど儲からないんじゃないかしら?それをビジネスとはいいませんね。ではこれをビジネス化することを考えてみましょう。

キャンプの理屈はそのSIMに何人かの人間をとどめておくことで、外見上そのSIMを魅力的にみせようということだけど、キャンプしている間はアバターはお休みしているみたいなものですね。せっかくSLに入ったのに、キャンプなんかやって、遊んだり、ビジネスしたり、もの作ったりできないのは勿体ないわ。実際には、自分が動いている裏でマシンは1台で別のアカウントにキャンプさせる、いわゆる「裏キャンプ」で稼ぐことができるけどね。

でもそれも知れてるでしょ。これを個人でやってないで、例えばそのSIMのコマーシャルをTシャツや頭上のサインにしてアバターが動くというサービスを、SIMやRLの企業に売る会社をつくればいいのよ。アバターは動く広告塔としてその扮装をしている時間に応じたフィーをもらい、会社はすべてのアバターのサービスの合計時間に応じて企業にサービスフィーを請求するの。このカウントのソフトはつくらなきゃいけない。やたらにアカウントだけ作って放置されることを防ぐシステムを考えるところで他の事業者が真似するのを防ぐわけね。ただ、CM入りのTシャツをただで配るという従来のアイデアを少しひねっただけなんだけど。

企業のCMをSLの中でやって、どれだけの露出になるかっていう議論はあるけど。新製品とか、ロードショーとかはいいんじゃないかしら。要するにサッカー選手のユニホームみたいな感じね。

  

Posted by Sophiee Winkler at 19:54Comments(2)ビジネス

2007年10月05日

SLのビジネス(その9)





少し大化けしそうなことを考えましょう。たとえば、私たちアバターには私たちを操っている人がいるんだけど、もし御主人さまが死んでしまったら、私たちはどうなるのかしら。誰かがご主人様の遺志をついでくれない限り、私たちはもう二度とSLに現れることはありません。遺産があっても計算上はリンデンラボのものになるの。

でもご主人様のなかには自分が死んだあとも、アバターには生きて欲しいって思う人がいるでしょうね。そういうときにSLの中で保険に入っておけば、保険会社が契約期間の間は動かしてくれるの。それでお友達に挨拶周り。「実は私はこの度RLで交通事故で死にました。生前にはお世話になりました。」ってね。このサービスを「アバター保険」って命名します。形見分けしたり、お葬式もできるかも。

この考えを突き進めていくと、もっとすごいサービスが発想できます。例えば幼い子供さんを失くしたご夫婦のために、その子そっくりのアバターをSLでつくって、両親が動かしたり、あるいは子供役の人が時間を決めて両親とSL内で会話したりするというサービス。こんなサービスは今はないけど、潜在的な需要はあると思うわ。RLでできないことをSLでやるっていうパターンね。

以上のアイデアにはもちろん乗り越えなきゃいけないハードルが一杯あります。技術的に生前の写真からアバターにおこすハードを開発しないといけないし、心理的な反発や、倫理的な問題もあるでしょう。保険の場合は事前にアカウント情報をもらわなければならず、また本人以外がアバターを動かすことはリンデンは承服しないかもしれない。第一生前に知り合いに頼んでおけばいいという考えの人もいるでしょうね。でも、潜在的な需要は期待できる。すぐ真似されるけどね。このビジネスのうまみはパソコンやソフトの販売ともセットに出来て、その後もコンスタントにチャージできるってことね。

で、実際こういう労働集約的なサービスが儲かるかどうかなんだけど、ビジネスが大きくなる場合には、こういうものが引き金となって開発されたテクノロジーやビジネスモデルがまた別の需要を生み出したりするわけ。例えば死んだ人を蘇らせるだけでなく、生きてる人、自分をそのままSLに再現したり、好きな女優やタレントを再現してしまう技術ね。それを私は3Dプリクラって呼んでるんだけど、説明は要りませんよね

でも、こういう技術的ブレークスルーはすぐに悪用されるの。たとえば3Dプリクラ技術が完成したら、それはすぐにRLのアダルトの派遣業なんかに使われてしまうでしょうね。そうなるとSLがほんとにRLのアダルト産業に組み込まれてしまう。ヤクザが「うちの女の子を勝手に載せられて顔を潰された。」なんて言いがかりをつけてきたりして。こういうの嫌なんだけど、いつの時代でもアダルトは最強のキラーコンテンツですから、止められないわ。

でもこうなると、今私たちが楽しんでるSLとは違う世界になってしまう。多分専用SNSを作ってそちらで御自由に、ってことになるのかしら?あーん、だんだん気分悪くなってきた。もう少しお上品なことを考えるので、しばらく時間を頂戴ね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 10:20Comments(2)ビジネス

2007年10月04日

SLのビジネス(その8)





以前どういうビジネスが儲かるかというなかで高級スキンとかを上げていましたね。私はまだ作っている途中で、それが高級品になれるのかどうか分らないし、実際にそうなるのは難しいでしょうね。普通の作り方してたら普通のものしかできないで、300LD$から1,000LD$位でしか売れない。これでも他の商品と比べれば大したもんだけど。誰もが認める高級品なら2,000LD$から8,000LD$くらいで売れるので、数量は少なくても相当儲かるはず。スキンのことについては散々書いたので、取り敢えずこれくらい。

それで、いよいよ具体的にどういうビジネスがいいのかっていうことなんですね。まず大きく分けるとRLに現在あるビジネスのうちでSLに持ってこれるものというのがありますね。いまSLにある商品のほとんどはこれです。アバターの洋服とか靴とかヘア、アクセサリー、車、飛行機、その他です。それからポーズとかアニメーションとかRLにないものもありますが、それはアバターが人間に対して劣っているものの補正という側面があるので、これも同列に考えていいでしょう。

大切なのは、現在RLになくて、SLができたことによって始めて可能になった商品やサービスというものを創り出すということなのよ。従来のメディアと違ってSLによって始めて可能になったものって何かしら?それは(1)3Dで自由に表現できること、(2)リアルタイム・オンディマンドで利用者に個別に応答できること(3)利用者自身がその場に参加できることかしら。できないことは、味や匂いや感触がわからないこと?これは永遠の課題。この辺がヒントですね。

もっと具体的に考えてみましょう。例えば不動産のディベロッパーがRLの計画段階でSLで完成済みのマンションにお客を案内したり、ニュータウンの景観や駅や学校といった周辺の施設やアメニティを体感してもらうことなんかが可能です。しばらく住んでもらうのもいいですね。マンション自体はRLのものだけど、こういうマーケティング手法はまだありません。

それから昔RLにあって、いまではなくなってしまったものを再現するのもいいですね。え、バベルの塔?そういうのじゃないの。例えば映画の「フーテンの寅さん」はもうできないけど、SLで新作をつくることは可能ね。今のところアバターの表情が乏しくて無理だろうけど。アニメ(漫画)なんかも作れるでしょう。でも実はこれは少し「スジわる」ね。誰でも思いつくし、下手するとパロディでしかないことに。とてもセンスが要求されるコンテンツになるわ。

実際つい先日、日テレでMagSLがからんでこんな番組やったみたいだけど、SL知らない人がSLのタッチだけいただきーって作っても、一般に間違ったイメージを植えつけるだけで、SL全体としては如何なものかしら?「SLはオタクの悪ふざけだ」なんて思われないように、関係者には配慮をお願いしたいわ。

次回はいよいよ私のアイデアをご披露するわ。お楽しみに。
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:38Comments(0)ビジネス

2007年10月03日

SLのビジネス(その7)



以前にSLでビジネスが成功するには爆発的な需要の伸びが必要っていったけど、そんなものあるのかしら。女子高生が携帯電話で新しいアプリケーションを流行らせるようなそんなアウト・ブレークがあるかってこと。

SLと携帯のサービスを比べると、SLは断然重いですね。マシンが大きすぎるし、高すぎる。これは3Dを高速で表示するのだから仕方ないです。仮に携帯でSLできるようになったと仮定しても、そんな小さな画面見ててもしょうがないもんね。だから今のSLのままでは携帯のアプリのようにみんなが四六時中やってるって具合にはいかないわね。

SLでできることって本当に一杯あって、限界が分らないくらい素晴らしい世界なんだけど、世の中の多くの人はそんな凄いものはいらないのね。平面のゲームとか、パチンコとか、単なる通信で十分楽しんでるの。だから、SLの最大の敵はこういう小型端末で楽しめる、低級アプリってわけ。そのうちそっちの方がSLのいいとこ取りして、SLからの乗換えがでたりするかも。当面家庭用や携帯ゲームマシンが潜在的な脅威ですね。SLの簡易版みたいな3D・SNSのソフトも出るとか、出たとか。

だから、SLが大ブレークするためには、マシンが2万円以下位に安くなること、携帯可能で操作が簡単になること、出来合いのSL内アプリを提供してあげること、SLに自分自身をREZできること(3Dプリクラみたいな)、というように相当ユーザーに歩み寄ってあげないといけないでしょうね。そんなSLが面白いかって思うけど、大衆って偉大なのよ、自分に世の中を合わせさせるっていう意味でね。本当はSLって私たちのイマジネーションやクリエイティビティーを刺激して、育ててくれるものなんだけど、現状ではあまりにも敷居が高いの。今流行しているメディアからSLに人を誘い込むような架け橋の役目をするものが欲しいなって思うの。

でも、これって他の成功例を無理やりSLに当てはめようとしてるだけで、本当にSLの素晴らしさを世の中にアッピールしているわけではありませんね。それはもっと真面目に考えなきゃね。今までは随分抽象的なことを言ってきたけど、次回はもっと具体的に何をどうするかを考えてみたいです。
  
タグ :SNS

Posted by Sophiee Winkler at 12:19Comments(0)ビジネス

2007年10月02日

SLのビジネス(その6)





で、もとに戻って不動産ビジネスをどうするかっていうことなんです。要するにスペースを売るか貸すかするわけなんで、RLでのバリエーションから考えていけばいいのね。例えば短期の賃貸とか、初心者用低価格マンションとか、人をSIMに集めるためのフリーマーケットやキャンプの設置とか、イベントとかですね。アダルトコンテンツが一番手っ取り早いので、外国ではヌーディストビーチとか、フリーセックスSIMとかありますけど、日本のSIMの多くはPGだし、日本の不動産オーナーはそこまでしたくない人が多いのね。ギャンブルが規制されてしまったのは集客面からは打撃でした。

ここで、頭を絞らなきゃいけないわね。アバターはなぜ土地を借りるか?それは家を建てて住んだり、モノを作ったり、売ったり、モノを並べて楽しんだり、人を集めたりしたいからです。この幾つかの微妙に異なる用途に応じたサービスを供給すればいいんですね。

例えばSL中のスキンやシェイプやポーズボールのデモだけ展示場とか。勿論そこからストアに飛んでいけるんだけど、ワンストップで全部試せるのが魅力。シェイプのデモってあげちゃうとお仕舞いなので、マネキンでも回転させておくのかしら。利益は出ないけど、製作者に材料をただで出してもらって、集客するのね。それで隣に普通のショップ作っとくわけ。

福岡ドームみたいなフリーマーケットもいいですね。ショッピングの楽しさが満喫できるもん。土地を1週間だけただで貸してあげるというのもいいかも。もの作ったり、家を建てたりすると、土地が欲しくなりますからね。サンドボックス作っておけば、一応人は来ますね。

あまり頭の中だけで考えていてもいけないので、フリーマーケットで有名なLicoLicoっていうSIMに行ってみました。ブースの屋根が低いので、一軒ずづ丁寧に見て回らなきゃいけないのが大変だけど、そういう効果も狙ってあるのかしら。あっという間に100ブースくらいになり、盛況です。お客もそこそこ来てますね。これは大成功している部類でしょう。でも、お家賃ただの部分が多いので儲かっているのかどうか?長い目でみて運営されているんでしょうね。



  

Posted by Sophiee Winkler at 22:31Comments(2)ビジネス

2007年10月01日

SLのビジネス(その5)



前回は個人で少ないSIMを持って不動産業をするのは苦しいっていうお話をしましたね。それは何故なんでしょう?SIMの管理には人手が掛かります。リンデンの問題でSIMがダウンしたり、SIMに対するテロ攻撃もあります。住民が時間にお構いなしにいろんな要求や相談をしてきます。持ち物を失くしたとか、穴掘りすぎて道路まで陥没したとか、海岸作るので道路を撤去して欲しいとか、隣の企業がつくった不細工な建物は景観を損なうのでなんとかしろとか、いろいろね。

日本人居住区だと時間もある程度限られるけど、外国人に貸してしまうと24時間対応を迫られます。だから日本人居住区にするんだけど、一人で面倒みるのは大変なので、管理を交代制にします。自分でしても、人に頼んでもRLの時間をつかっているので、コストが掛かることは間違いありません。現状ではSLが好きなクリエーターがボランティアに近い条件で、自分のものづくりの合間に住民からの救援要請に対応してるってところかしら。でも、疲れますよね。かといって、バイトを雇うと利益が飛んでしまうので、これも非現実的なの。SIMが少ないとこういった管理コストが負担できないので、オーナーが自分で頑張ることになって辛くなってきます。

次に手持ちの土地が少ないと、賃貸業を営む不動産オーナーとしては、賃貸契約率を高めに維持する必要がありますね。売り易くするために区画を小さくする、でも小さな区画ではプリム数の限界から大したものは作れなくなります。512M2だと、小屋建てて、お花植えたらプリムは限度ね。また、収益を上げるために共有部分を小さくして、賃貸部分をなるべく広く取ろうとします。でも小さな区画が多くて公共の部分が狭いと、景観は損なわれますね。いい例はメインランドです。変な看板が林立した細切れの土地が多いのよ。わたしも1000M2持ってるけど、環境が悪いのでダンススタジオと、お着替え用にしか使ってないの。でも、RLの日本の都会の景観ってこんな感じね。

SLの不動産王のアンシェ・チェンさんは、これとは逆に自分が住民として住みたいところはどんなとこか、訪れたい場所はどんなとこかを追求して人を集めることに成功したのね。でも、それを真似した人のSIMはガラガラで、儲かってないでしょう。何事も創業者が有利だし、同じようなSIMが増えれば相対的な需要は低下してきますもの。彼女だって、もう別の分野に進出してますからね。ということで保有するSIMが少ないと単に賃貸区画だけの魅力のないSIMになってしまうということですね。

そうするといったいどのくらいのSIMを持てばいいのかしら?うーん、よく分らないけど、一人で同時にどれ位の数のSIMの面倒をみられるかっていうことになりますね。その限度まで持てば利益率は最大になるはずよ。で、拡大路線に走る人がいるんだけど、今のところリンデンラボがその気になればSLでは土地は無限に供給できますからね。これはとっても怖いことよ。

だから、今ではマスコミのいうことを鵜呑みにして土地買って不動産業を目指しても、軌道に乗せるのは至難の業なの。一人では難しい。多分RLで苦労するのと同じくらい苦労することになるでしょう。単純にお金だけならRLでバイトした方がいいかも。
  

Posted by Sophiee Winkler at 19:21Comments(0)ビジネス