2007年10月01日
SLのビジネス(その5)
前回は個人で少ないSIMを持って不動産業をするのは苦しいっていうお話をしましたね。それは何故なんでしょう?SIMの管理には人手が掛かります。リンデンの問題でSIMがダウンしたり、SIMに対するテロ攻撃もあります。住民が時間にお構いなしにいろんな要求や相談をしてきます。持ち物を失くしたとか、穴掘りすぎて道路まで陥没したとか、海岸作るので道路を撤去して欲しいとか、隣の企業がつくった不細工な建物は景観を損なうのでなんとかしろとか、いろいろね。
日本人居住区だと時間もある程度限られるけど、外国人に貸してしまうと24時間対応を迫られます。だから日本人居住区にするんだけど、一人で面倒みるのは大変なので、管理を交代制にします。自分でしても、人に頼んでもRLの時間をつかっているので、コストが掛かることは間違いありません。現状ではSLが好きなクリエーターがボランティアに近い条件で、自分のものづくりの合間に住民からの救援要請に対応してるってところかしら。でも、疲れますよね。かといって、バイトを雇うと利益が飛んでしまうので、これも非現実的なの。SIMが少ないとこういった管理コストが負担できないので、オーナーが自分で頑張ることになって辛くなってきます。
次に手持ちの土地が少ないと、賃貸業を営む不動産オーナーとしては、賃貸契約率を高めに維持する必要がありますね。売り易くするために区画を小さくする、でも小さな区画ではプリム数の限界から大したものは作れなくなります。512M2だと、小屋建てて、お花植えたらプリムは限度ね。また、収益を上げるために共有部分を小さくして、賃貸部分をなるべく広く取ろうとします。でも小さな区画が多くて公共の部分が狭いと、景観は損なわれますね。いい例はメインランドです。変な看板が林立した細切れの土地が多いのよ。わたしも1000M2持ってるけど、環境が悪いのでダンススタジオと、お着替え用にしか使ってないの。でも、RLの日本の都会の景観ってこんな感じね。
SLの不動産王のアンシェ・チェンさんは、これとは逆に自分が住民として住みたいところはどんなとこか、訪れたい場所はどんなとこかを追求して人を集めることに成功したのね。でも、それを真似した人のSIMはガラガラで、儲かってないでしょう。何事も創業者が有利だし、同じようなSIMが増えれば相対的な需要は低下してきますもの。彼女だって、もう別の分野に進出してますからね。ということで保有するSIMが少ないと単に賃貸区画だけの魅力のないSIMになってしまうということですね。
そうするといったいどのくらいのSIMを持てばいいのかしら?うーん、よく分らないけど、一人で同時にどれ位の数のSIMの面倒をみられるかっていうことになりますね。その限度まで持てば利益率は最大になるはずよ。で、拡大路線に走る人がいるんだけど、今のところリンデンラボがその気になればSLでは土地は無限に供給できますからね。これはとっても怖いことよ。
だから、今ではマスコミのいうことを鵜呑みにして土地買って不動産業を目指しても、軌道に乗せるのは至難の業なの。一人では難しい。多分RLで苦労するのと同じくらい苦労することになるでしょう。単純にお金だけならRLでバイトした方がいいかも。
Posted by Sophiee Winkler at 19:21│Comments(0)
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