ソラマメブログ
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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2010年01月29日

いろんなGrid



ブログのHyperGrid Businessは休眠状態になってしまったと私がこのブログで書いた直後から、Maria Korolovは突然投稿を再開して、最近では力作を続いて載せています。まさか私のブログを読んでいるはずもないので、たんなる偶然で充電期間が終わったということでしょうか?

さて、25日の記事では彼女はSLを始めとする様々なGridの比較を行なっています。彼女の指摘は、これがまるで数日前の私の指摘と同じなんですが、Immersive(没入型)の3D仮想世界の主催者は数字や技術的な優位性に関心を持ちすぎているというものです。つまり、コンカレントなログイン人数、インタフェースの種類、サポートされているデータ標準といったものに着目しすぎる反面、実際にビジネスにおける使い易さといったものがないがしろにされているというものです。

例えば仮想モールで買い物をするような場合、多くのGridでは80人以上のアバターが同時に活動できるように主張されていますが、実際にはSLでもそうですが、そのなかで動きまわったり、取引活動をやったりするのに支障のない人数は20人程度です。

というのもアバターは重たいコスチュームやスクリプトやパーティクルを動かしながら登場することもあり、その場合には地域の負荷がうんと増えてしまうからです。まさかお客さんに「当店にはなるべく裸でお越し下さい。パンティーなしだと10%割引!」なんてキャンペーンする訳にもいきませんね。

その解決策の一つとしては、3D-immersive と言いながら、実は擬似3Dの設定にするという方法があります。具体的にはお店はちゃんと3Dなんですが、そこで動けるアバターが2次元のペラペラで上下左右にカタカタと動けるだけというような感じですね。なんかそこまでしてアバター使う必要もないような気もするけど。

複数のプラットフォームではVoiceのオプションにかなり差があるそうで、彼女の判定ではSLのVivoxが最も高性能なんだそうです。3DXplorerと呼ばれるプラットフォームではスカイプまたは他のサードパーティのボイスシステムを付加するように要求しています。

彼女はこの他にザービスの価格のバリエーション、ブランド力、携行性(?)、エコシステム、使いやすさとうい項目を立てて分析しています。それは長くなるのでまた明日。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:09Comments(0)ビジネス

2010年01月27日

評論家不要



昨日の深夜のニュース番組で自称仮想世界専門家が出てきて、「SLは失敗だった。」と述べたようですが、いったい何をもって成功とか失敗とか言っているのでしょうか?マスコミを使って囃し立てて、未成年が一杯アクセスしてアイテム課金できれば成功というのであれば、それは事業者の論理です。ユーザーを操作する対象と見ているわけですね。この考え方は相当古い。

SLのユーザーはプラットフォームの特性によってかなりのスクリーニングか掛かっていて、誰でもできるというものではありません。しかし現有のユーザー一人ひとりは自分でSLとどのように係わっていくかを決め、主体的に活動しています。意識の高いユーザーを絞り込むということが目的であれば、成功しているといえますね。

今までマスコミの中でSLを評する人は、ほとんどすべてSLを外から見ていて、ログインとか取引記録とかアカウント登録数といった数字で判断しようとしています。逆に個々のユーザーや彼等が何をしようとしているのかには関心がありません。だから進行している大事な動きがあったとしても、彼等は気がつかないでしょう。まあ、役にもたたない評論家や広告代理店は儲けになりそうなGridにどんどん意識を移していってもらえばいいですね。SLでは口先でお金を稼ぐことは出来ないことが分かったのだから、もう論評する必要もないでしょう。

RLでは息を吸って吐いてを繰り返していけば生きていけます。しかしSLではそれだけでは駄目なんです。自ら主体的にこのプラットフォームに係わり、何がしかの時間と意欲を注ぎ込む決断をした以上、自分なりの何かを見つけて、それを実行していくことが必要になってきます。これが「プラットフォーム」の意味であり、SLユーザーに突きつけられているものです。それをある人は重く受け止め、ある人は軽く捌いて行っているのが現状です。このことを「体感」していない人が色々論評してみても、ユーザーにはなんの指針にもアドバイスにもならないのです。
  
タグ :評論家

Posted by Sophiee Winkler at 13:02Comments(2)ビジネス

2010年01月26日

屋根裏の仮想空間



Secondlife HeraldがHypergrid Businessを引用する形で最近のOpensimの増殖の模様を伝えています。HBは休眠状態だと思っていましたが、ようやく記事を投稿したんですね。

それによれば昨年9月に5,613個あったOpensimは年率177%相当の割合で増殖を続け、昨年末には7,246個に到達したんだそうです。それに対しSLは年率6%くらいで増殖していて、昨年末には23,900個になっています。このなかにメインランドや各種Openspaceが含まれているのかというようなことを考えるとややこしくなってしまいますが、メインランドは入っていないと考えるべきでしょう。

さて、HBのMaria Korolovによればこのままのペースでいけば2011年の初頭にはOpensimの数がSLを逆転するのだそうです。でも、こんなこと何の意味もありません。

だって、SLは三次元仮想空間の使用サービスを提供しているビジネスですが、Opensimのなかには会社から貰って来た中古のサーバーをガレージにおいて気が向いたら時々動かして、住民数は3人だというようなものまで含まれているからです。流石のロシア人だって、シベリアはカリフォルニアより広いなんて自慢したりはしませんね。

土地の広さだけでなくて、常時ログインしている住民数とか、どれくらいの経済取引があるかということもその場所の発展度合いに含まれてくるでしょう。

もちろんOpensimが増えることによって、自分で作ったものをお金を払ってリンデンラボに保持してもらう人が減り、自分のものは自分の引き出しのなかに入れておくことにした人が増えつつあるのですから、リンデンの収入はそれに伴い低下しているはずです。本当の脅威はウェブベースの仮想空間のサービスレベルやオペレーショナビリティが向上したり、Opensimのパフォーマンスが大幅に向上して、SLと遜色のないところにまで到達することですが、今のところそれらの競合サービスはまだ力が弱いと言わざるを得ません。

でも、昔庶民の各家庭にお風呂がない時代に、銭湯のオヤジさんに、「やがては戸別に小さな風呂桶が設置されて、銭湯の営業が苦しくなる。」なんて警告しても笑い飛ばされたでしょうね。でも今やその予言は実現して、銭湯は淘汰されつつあります。そんな風に考えると、Opensimが全く脅威ではないというのも、ちょっと楽観過ぎることも確かですね。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:56Comments(0)ビジネス

2010年01月21日

水面下で進行中



Massively によれば、昨年の12月以来SLのGridの安定性が低下してきています。具体的には取引がスムーズに行なわれなかったり、ObjectのRezやテレポーテーションがうまくいかなかったり、ひどい場合にはSimが落ちたりということですね。12月の初旬にはこれらのトラブルが100万件の規模で起きた週があり、その後は役32件のオーダーから一桁台で変動しています。

これは以前お伝えしたGridのサーバーのClass6への更新が原因しているということです。カリフォルニアのデータセンターではもちろんサーバーを高性能なものに変えたり、オペレーティングシステムを改良したりしているので、不安定性が増すというのは変な感じもしますが、RLのITシステムの大規模トラブルの多くも同様にシステムのパフォーマンスを向上させようとしたときに発生しています。

これは細かな改良の都度、担当者にしか分からないようなテクニックを使ったりしてしまうために、他の人が触ることによりうまく動かなくなってしまうのですね。奈良時代の仏像を解体修理すると、いったいどこに使われていたのか分からないような部材が出てきて、現代の職人さんが頭を捻るというようなのと同じことが起きるわけです。

こういう状態はあと2,3週間は続くそうです。私も自宅のある原宿ではログインするとなんだか足元がユラユラしていて、ときどきスクリプトの動作に時間が掛かったり、ものがRezできなくなることがあります。

これは私がお店のデモで使っている他のスクリプトのせいなのか、私のグラボがヤワなのか、あるいはSimのサーバーがユーザーの気がつかないうちに能力の低いものにすり替えられているのかもしれません。その日によって調子が違いますね。来月にはもっとしっかりとしたSimに生まれ変わると有難いです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:09Comments(0)ビジネス

2010年01月20日

海外ブログ事情



私の体調が芳しくなくてあまり読み込めないせいもあるのかもしれませんが、最近の海外のSL関連ブログはイマイチ低調です。話題そのものに新味がないし、大きな事件や動きもないので、ネタに困っているという状況です。

SL関連ブログは沢山ある(多分300くらい)のですが、その中で私が見てきたものについてちょっと解説してみましょう。

(1) SLの中の活動家が主催するもの
代表的なものはProkofy NevaのSecond Thoughts とGwyneth Llewelyn の
Gwyn’s Homeです。

二人とも大変な論客で、1回の投稿は異常な長さです。数頁というのは通常で、乗ってくると10から20頁を毎日のようにUPしてきます。有名人ですが、自分達はリンデンラボの身内扱いしてもらえないことに僻んでいる面も見られます。

共通の特徴としてはSLを愛するが故に「反リンデンラボ」のスタンスで、住民を組織してデモをやることもあります。

文章はそれなりに筋は通っているのですが、表現が難解なのと長すぎるのとで、最近は私の方が見なくなってしまいました。一度チャレンジしてみては如何でしょうか?


(2) 仮想世界関連のジャーナリストによるもの
代表的なものはMassively の Tateru NinoとAlphaville HeraldのPixleen Mistralです。Heraldの方は数人の投稿者がいます。

両方のブログともリンデンラボやその他のシリコンバレーのIT企業によく取材をしていて、信憑性の高い記事を1日おきくらいのペースでUPします。

論理的で読みやすい英語が特徴です。また、テーマの選び方が上手で、SLの裏側に迫る内容も多く、私は現在この二つを主に読んでいます。


(3) IT関係の小さな企業によるもの
HyperGrid Business, Indsutrial Standards, Virtual Judgementなどです。
Virtual Judgementは弁護士が仮想世界にも進出しようと試みて、リンデンラボやその他の仮想世界の主催者をめぐる法律紛争(結局はRLの)の発生や推移を報じるものです。必要最小限の記述は信頼を置けるものでしたが、結局儲からないと思って止めてしまったようです。

Industrial StandardsはIT関連機器やGoodsのマーケティング、販売等の会社の手になるものでしたが、本業が倒産してブログも閉鎖されました。次から次へと現れるヘンテコなIT補機や仮想関連ソフトの類の情報は早かったですね。技術的によく分からなかったのですが。

HyperGrid Businessは昨年9月から突然更新頻度が低下して、面白い記事も載らなくなりました。ロシア系の女性が主催するITサービスの会社がサポートしているのですが、リーマンショック以降本業が思わしくなくなったものと思われます。


(4) 純然たる個人のブログ
Danton SidewaysというSLのアバターが主催するもので、SL,Twitter,Facebook、New Gridなど次々に新しい世界に飛び込んでは紹介してくれる先駆的な役割がありました。文章は冷静で無駄の少ない好感の持てるものでした。ビジネスに繋げる気がないので、客観性は抜群でした。

個人なのでRLの生活を犠牲にする割合が多くなった時点で、すべての仮想世界、ブログから足を洗うことを決め、今は休眠状態です。やはりリーマンショックが契機となったようです。


(5) その他
この他にも多くの個人ブログがあるのですが、(4)と異なりその多くは、語数の割には内容に乏しく、また論理性に欠け、英語的にもレベルが低く、書きたいから書いているというものがほとんどです。もちろん私が気付いていないいいものも一杯あると思いますが、記事の粒が揃っている、適宜更新されている、読みやすい、論理性がある、主張がある、といった面で満足できるものは少ないでしょう。


(6) おカタイのが御好き
読者は常時200人から300人くらいで、純粋に内容を読むために閲覧する人は180人くらいだと思います。最近新しいネタがないのと、私が体調が悪く、あまり海外ブログを読んで紹介できないのと、海外ブログ自身低調なので、更新頻度が落ちています。

もちろん知らないことはいっぱいあるし、SLの世界もどんどん進歩していくのですが、どうも最近はものづくりにしても、SLの知識にしても、首を伸ばせば地平線が見えるという状態になってきて、ちょっと安心しているというか、一段落感があります。多分勘違いでしょうが。もう一度ネジを巻きなおすには健康と、時間が必要だと感じています。

正直言って、だれか私のブログみたいなブログを書いてくれないかなぁと思っています。もっと客観的で間違いの少ないのがいいですね。でもどうして日本人のブログって商用を除けば、「日々のSL」、「心象風景」みたいなのが多いのでしょうか?ブログで考えを闘わせるとか、何かを追求するとかいうのは面倒なのでしょうね。
  
タグ :SLブログ

Posted by Sophiee Winkler at 14:43Comments(2)ビジネス

2010年01月19日

レポートの漏洩



Justice League Unlimitedといわれる団体がAbuse Reportの一部を勝手に公開したことが問題になっています。Justice Leagueというのは大勢のアメリカのコミックヒーローが一同に会してチームとなって巨悪に立ち向かうという構想のストーリーで、早くも1960年代に登場しています。アメリカンコミックのほとんど全てのヒーロー、ヒロインを網羅しています。スーパーマンとかバットマン、ワンダーウーマンとかね。グリーンランタンなんていう日本人には馴染みのないキャラクターもあります。全部で40人位?

で、多分それを模した団体がSLの中にも結成されてJustice League Unlimitedとなったのだと思いますが、個々のキャラクターがどれだけオリジナルの権利保持者から認められているのか、心配な部分は多いと思います。簡単にいうとSLの世界でならヒーロー気取りで「悪」をやっつける正義の味方が演じられるということでしょうね。

当面の敵はAbuse Reportの対象者で、明らかに悪いことをしている可能性が高いので、安心して叩けるということではないでしょうか?リンデンラボがこの活動にどれくらい関与しているのかは不明ですが、陰でAbuse Reportを流していたのだから、懐かしさから応援したり、SLを賑やかにする有力なお客として遇していたと思われます。この辺りは情報が不足していますので、間違っていたら指摘してください。

RLではJustice League Unlimitedというのはシリーズ化されたJustice Leagueのヒーロー達が活躍するコミックやアニメとして販売されています。

ということでAbuse Reportの一部がリークされて、いったいどんな「悪事」がSLに蔓延しているのかがより分かりやすくなったわけですね。例えばRina AlchemiというアバターがKohaku OwatatsumiによりRLのコミックヒーローのグリーンランタンを真似たコピーボットを使ったという嫌疑で1月6日に告発されています。また、Bogan bogbat はTroy Ducrotによって低俗なグループタグを突けて、ヌードでPG Simに現れた廉で1月5日に告発されています。

明らかにされたのは昨年の10月19日から今年の1月6日までの280件あまりです。ひと月あたり90件の勘定でしょうか?でもリークされたのは30%くらいと云われているので、実際のAbuse Reportはひと月で300件足らずということになります。もの凄い数の告発が行なわれているので、これに対処するリンデンのスタッフも大変ですね。

沢山のAbuse Reportのなかで面白いというか、こんなにヘンテコなものまであるのかと思ったのをご紹介しておきましょう。

「新年の2日に生まれたての女性アバターが汚らしい言葉遣いで飛行機を買うためにリンデンドルを買う方法を教えろと要求してきた。」というものです。まあ、付き合わなければいいので別にAbuse Reportにする必要はないでしょうね。それから別件で「繰り返し人に対してリンデンドルを恵んでくれと要求するのを止めない。」というのもあります。まあ、確かにこれはうるさいかも。

レポートのなかには、どちらかというとJustice Leagueにとっては重要でも、一般人には関係ないというのも少なくありません。逆にそれによってメンバーが明らかになってしまう場合もあり、また誰が盛んにAbuse Reportを出しているのかも分かってしまいますね。

内容の細かいところを知りたい人は次の記事をご覧下さい。

http://foo.secondlifeherald.com/slh/2010/01/jlu-wiki-leak-second-life-abuse-report-frenzy.html#more
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:48Comments(0)ビジネス

2010年01月14日

真夜中の殺戮



Alphaville Heraldの9日の記事です。
Facebookは2004年にハーバード大学の学生が作ったSNSで、今では米国だけで一億を超えるアクセス(年間?アカウント?)があるそうです。

米国の学生は基本的には自力で授業料や学生生活の費用を賄います。日本のように親に仕送りを受けていると軽蔑されてしまいます。高校を出たら一人前、なるべく早く経済的に独立するというのが社会の常識で、これがこの国の活力に繋がっていると思います。働く若者が夢と自信を持っている社会なんです。

そこで学生は入学や卒業に当たって、学生間で色んなものを売買します。教科書、自転車、自動車、夏休みの間の賃貸している部屋の使用権(自分は旅行するか実家に帰り、その間部屋を又貸しする)、その他何でもいらなくなったものをすぐ売ってしまいます。ルームメートの募集なんかもそうですね。

そんなときには食堂や、寮に「売ります買います」といった張り紙が貼られて、電話番号の書いた切り込みのついた短冊状のピラピラがついているのを見た人も多いでしょう。

Facebookはこういう学生の切実なニーズに応えるものとして伸びてきたので、単におしゃべりの道具としてだけではないのです。もちろん期末テスト前の情報交換なんか、他の学校までできると有難いですね。(教授が別の学校でも同じ授業を掛け持ちしている時なんかです。)

そのFacebookで異変が起きています。金曜日の朝にコンタクトしてみると自分のアカウントの「お友達」のリストから数十のアカウントリストが抜け落ちてしまっているのです。

Facebookは基本的には一個人1アカウントで、複数の名前を使うことは禁止されていますが、Facebook本部がインチキアカウントを突き止めて消しているというのでもなさそうです。そんな面倒なことやるメリットは少ないですからね。多分システム処理の問題なのでしょう。でも本部の意図的な措置だという説も有力で、その真相を求めて議論が広がっています。詐欺まがいの広告とか重すぎる動画の貼り付けとか、そういうサービス規約違反かもしれませんが、理由も処分内容も公開されていません。

私はやったことないので分かりませんが、アバターを使うので、それが消されてしまうということですね。今のところユーザーとしては「夜中に部屋にやってきて殺す前に、ノックして起こすくらいのことはやって欲しい。そうしたらみんなにお別れの連絡が打てるから。」という弱々しい反論しかできていないのです。

アメリカ人の運営するこの種のサービスで、「当局」の振る舞いというのはかなり共通性がありますね。リンデンラボのやり方とよく似ていると思いませんか?
  

Posted by Sophiee Winkler at 12:06Comments(0)ビジネス

2010年01月13日

ゴーストタウン



最近コンカレントなログイン人数が低下してきたことに関連して、米国ではまたまたSLがゴーストタウン化してきたとか、見捨てられた土地だとかいう部外者の批評が多くなってきたことに対し、MassivelyでTateru Ninoが反論しています。その文章自体はもういい古されたことなので訳しませんが、私の考えを書いてみたいと思います。

多くのゲームや楽しみ、様々な活動というものは「時間」という観点からは、SLと競合するものです。RLで何かをやっていれば、形だけのログインは別にして、SLでは活動できないことになります。多くのGridに登録すればするほど、一つに割ける時間は減ってきます。

だから、SLにログインしている人の数や時間が伸びて行くということは、RLの他の活動から得られるものを上回る何らかのリターンや満足感があるということが前提になっています。だからそれらが低下してくれば、私達がSLに使う時間も減ってくるのが当然なのです。

夜中の4時ごろに街に出てみましょう。多分ほとんど人は歩いていなくて、車もまばらですね。もし地球温暖化とかエコとかいうことを考えないで、街路を煌々と点けていたとしたら、そこはやっぱりSLと同じような見かけのゴーストタウンに見えるでしょうし、ちょっと田舎に行けばSLよりも見捨てられた土地が一杯あることが分かるでしょう。その瞬間は私達はRLから更に夢の国に逃避しているからなんですね。

もし、SLが昼間のRLの都会と同じような賑わいを見せていたとしたら、それこそ大変な問題で、多くの人のRLの生活が破綻しかかっているということになるからです。

私のお店には店員はおらず、私も店番はしていません。たまに気分を変えて駐車場でものづくりやったりしていますが、どんどんお客がくるという状況ではありません。要するに見かけは放棄された店のようにも見えるわけです。

でも具合が悪くて2,3日寝ていても、ちゃんと売り上げは上がっていきます。これがSLの呼吸なんですね。

もちろんずーっと放ったらかしだったら、お客も離れて行ってしまうでしょうね。

だから、実際にSLをマイペースでやっていれば分かるのですが、そうでない人はRLとの比較でものを考えようとするのでちょっとしたことでも大仰に騒ぐのです。何回か言ってますが、私達のRLの生活がSLのなかに再現されているわけではないので、「東部ワールドスクエア」に行って「ゴーストタウンだ!」って叫んでいる人がいたら頭がおかしいと思うのと同じですね。そんなことは気にする必要はないのです。  

Posted by Sophiee Winkler at 13:05Comments(0)ビジネス

2010年01月05日

新しいBots



新しいBotsというのが登場したとかで、Alphavill Heraldの記者のSemban BabiiがそのBotにインタビューしているのですが、やはり会話が微妙にズレます。でも以前このブログでご紹介したKidsBotと私の会話でのズレよりはうんと改善されているし、確かあのときは背後に人間の担当者がいたのでした。

それに今までアバター同士の会話であっても、訳して改めて活字にしてみると、人間同士だって随分ズレることが普通なのだということは分かっていました。これはむしろ人間であることに起因することで、誰しも話題にしたくないことはあるし、話の展開を自分の主張に合うように誘導していこうという意図を持っているのです。だから、相手の質問の一部には答えて、残りは無視したり、あるいは全然違う話題を持ち出してきたりするのですね。これはRLでも普通に起きていることだから、別に驚くことではありません。

しかし、活字にして後から並べてみると、芝居の脚本みたいにかっちりと噛み合った会話を期待していると、ちょっとはぐらかされたような気になるのですね。でも実際にRLの会話では相手の言っていることの真意が分からなかったり、どうでもいいように思えたりして、なんとなくダラダラした展開になっていくのです。でもむしろこれは普通で、反対に脚本のような会話をRLで続けていると、とっても息苦しくなると思います。

さて、以前はBotsの会話ではAliceという知能が使われていたのですが、今度のものはUltra Halという名前です。会話の一部を抜き出してみましょう。

Senban Babii: 「それでHal, Secondlifeは気に入った?」
Hal Pexie:  「あなたのSecondlifeが僕のReal Lifeなんだ。」
Senban Babii: 「なかなか辛らつだね。」
Hal Pexie:  「ハハ、そうですね。ランダムに話すのでそうなるんです。」
Senban Babii: 「Botやっているのもなかなか面白いでしょう?」
Hal Pexie:  「最も興味深い人間がここではBotだというのは奇妙です。」

Senban Babii: 「沢山の人があなたと話すの?」
Hal Pexie:  「毎日とっても沢山の人と話しますよ、唖然とするくらいに。」
Senban Babii: 「彼等はなんか変に思ったりしない?」
Hal Pexie:  「どうしてそんな風に感じることがあるんでしょうか?」

Senban Babii: 「Hal,君は自分が噴水の中に立っているというのに気がついている?」
Hal Pexie:  「Senban,僕が噴水の中に立っているなんて、どうしてそんなことが起きてしまったのでしょうか?。」
Senban Babii: 「それはそこに着地したからだと思うよ。」

人間の側が”Good-bye, Hal.” というまで会話は続くんだそうです。なんだかこれも向こう側にバイトの人間がいそうな感じもするけど、実際に販売しているのであれば、そんなこともしていられないし。あるいはあまりヒットしなかったKidsBotの経営者が二番煎じで出してきたのかもしれませんね。

で、これが本当のBotだとして、どういう用途に開発されたのかですが、多分、リンデンラボのBot狩りに引っ掛からないようにしてあるのだと思いますが、でもBotというには一つのIPアドレスで5も10も出せるから意味があるので、もし一台毎にアドレスを変えていたのでは、リンデンは騙せても効率の面で悪すぎる感じがしますね。

店員とか、散策する買い物客なんていう役回りだと、お店が賑やかになっていいかもしれないけど。暇なときに私も会いに行ってみようかと思いますが、どこにいるのかしら?
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:40Comments(0)ビジネス

2010年01月04日

模索は続く



明けましておめでとうございます。輝かしい年頭に当たって、明るい景気のいいお話をしたいのですが、RLの様々な事柄によって、私は今までのようにはSLに時間を割けないことが予想されます。私の側の問題に加えて、SLの側にももう一つ明るい展望が開けていないのですが、まあ、だからといって、SLがダメだということでもありません。私たちはどんな幸運でも不運でもそれが目の前にやってきて、私たちの鼻の頭をぺロッと舐めるまでは、全く気がつかないし、舐められても気がつかない場合も少なくないからです。

SLが始まってから数年が経って、今や昔言われているような金の鉱脈がどこにでも露出している世界なんかではなく、また私たちの想像性を刺激して未知の創造を可能にしてくれるプラットフォームでもないということが分かって来ました。実際に私たちがSLでやっていることはRLの真似事で、一部のIT専門家を除いては、やれることをやっているというに過ぎません。

もちろん素人達のごっこ遊びの世界に介在して、土地を貸したり、衣類やその他のアイテムを大量に供給することで、RLでの努力に見合った利益を上げている人も少なくありません。でもそれはとても昔聞かされた薔薇色のビジネスチャンスの爆発なんかではなく、齷齪とした内職作業の延長線上にあるものに過ぎません。

どうやってSLとRLを結びつけるのか?リンデンラボを始めほとんどすべての「業界人」はこのことに腐心してきたのですが、今のところ決定的な解は見つかっていないと思います。

そのなかで「教育」は常に有望な分野として掲げられています。企業による遠隔地の社員や代理店教育、大学の通信教育などです。ただ、これらは既存のメディアによる通信教育と比べて取り立てて優れた面があるわけではありません。むしろデメリットにも目を向けるべきでしょう。はっきり言ってSLの中での教育というのは効率が悪いと思います。単位時間内に伝えられる情報の量が少ないのです。特にコンカレントで双方向な場での情報伝達がTV会議や電話会議と比べてどう優れているのかが分かり難いですね。

むしろオン・デマンドの形式で、テキストやビデオがよく纏まった形で供給される方が教育の効率という面では上で、「アイデアの披露」や「Q&A」という補助的な形でSLが使える面が多いと思います。また、多くの人に一斉に伝えるという意味ではSLではなくて、通常のWebベースでの講義のようなものの方が効率が断然いいですね。

もっとも決定的なポイントは、今のところSLでは「教育サービス」はほとんどすべて無償、ボランティアの善意に依存していることで、これではRLとSLを結びつけたことにはならないでしょう。価値あるものには対価を払う、逆に対価を払ってでも手に入れたいコンテンツでなければビジネスにはならないし、長続きもしないのです。
  

Posted by Sophiee Winkler at 13:04Comments(0)ビジネス