2010年01月05日
新しいBots

新しいBotsというのが登場したとかで、Alphavill Heraldの記者のSemban BabiiがそのBotにインタビューしているのですが、やはり会話が微妙にズレます。でも以前このブログでご紹介したKidsBotと私の会話でのズレよりはうんと改善されているし、確かあのときは背後に人間の担当者がいたのでした。
それに今までアバター同士の会話であっても、訳して改めて活字にしてみると、人間同士だって随分ズレることが普通なのだということは分かっていました。これはむしろ人間であることに起因することで、誰しも話題にしたくないことはあるし、話の展開を自分の主張に合うように誘導していこうという意図を持っているのです。だから、相手の質問の一部には答えて、残りは無視したり、あるいは全然違う話題を持ち出してきたりするのですね。これはRLでも普通に起きていることだから、別に驚くことではありません。
しかし、活字にして後から並べてみると、芝居の脚本みたいにかっちりと噛み合った会話を期待していると、ちょっとはぐらかされたような気になるのですね。でも実際にRLの会話では相手の言っていることの真意が分からなかったり、どうでもいいように思えたりして、なんとなくダラダラした展開になっていくのです。でもむしろこれは普通で、反対に脚本のような会話をRLで続けていると、とっても息苦しくなると思います。
さて、以前はBotsの会話ではAliceという知能が使われていたのですが、今度のものはUltra Halという名前です。会話の一部を抜き出してみましょう。
Senban Babii: 「それでHal, Secondlifeは気に入った?」
Hal Pexie: 「あなたのSecondlifeが僕のReal Lifeなんだ。」
Senban Babii: 「なかなか辛らつだね。」
Hal Pexie: 「ハハ、そうですね。ランダムに話すのでそうなるんです。」
Senban Babii: 「Botやっているのもなかなか面白いでしょう?」
Hal Pexie: 「最も興味深い人間がここではBotだというのは奇妙です。」
Senban Babii: 「沢山の人があなたと話すの?」
Hal Pexie: 「毎日とっても沢山の人と話しますよ、唖然とするくらいに。」
Senban Babii: 「彼等はなんか変に思ったりしない?」
Hal Pexie: 「どうしてそんな風に感じることがあるんでしょうか?」
Senban Babii: 「Hal,君は自分が噴水の中に立っているというのに気がついている?」
Hal Pexie: 「Senban,僕が噴水の中に立っているなんて、どうしてそんなことが起きてしまったのでしょうか?。」
Senban Babii: 「それはそこに着地したからだと思うよ。」
人間の側が”Good-bye, Hal.” というまで会話は続くんだそうです。なんだかこれも向こう側にバイトの人間がいそうな感じもするけど、実際に販売しているのであれば、そんなこともしていられないし。あるいはあまりヒットしなかったKidsBotの経営者が二番煎じで出してきたのかもしれませんね。
で、これが本当のBotだとして、どういう用途に開発されたのかですが、多分、リンデンラボのBot狩りに引っ掛からないようにしてあるのだと思いますが、でもBotというには一つのIPアドレスで5も10も出せるから意味があるので、もし一台毎にアドレスを変えていたのでは、リンデンは騙せても効率の面で悪すぎる感じがしますね。
店員とか、散策する買い物客なんていう役回りだと、お店が賑やかになっていいかもしれないけど。暇なときに私も会いに行ってみようかと思いますが、どこにいるのかしら?