2009年04月30日
予言者は如何

Secondlife HeraldにSigmund Leominster という人の記事が載っていました。仮想世界のジャーナリストなんでしょうか。
「もう一つの主要なニュース事業者がSLから撤退するというのに、運命の預言者はまだ死の床でのたうちまわるのであろうか?英国のSky NewsはSL支局を正式に閉鎖して、『新しいイマーシブな仕事のスペース』のあるSLのプラットフォームに移ることをアナウンスした。ニュースは依然としてこれらの作業スペースにストリーミングビデオの視聴に欠かせない『News Pods』を通じて配信されるだろう。」
この人は何だかドラマティックな物言いが好きみたいですね。そんなに大袈裟な話ではなくて、SLのなかで企業専用に開発された事務空間に引っ越すということです。もっともそれがどこにあるのか私たち一般住民は知らないし、アクセスはできないようになっているのでしょう。
もう一つの事業者というのは、既にReuters (ロイター通信)がSLの事務所を閉めたことに基づいています。どっちにしても、住民はSLではなくてRLからこれらのニュースサービスにアクセスできるのだから、同じ情報なら別にSLから配信してもらったりする必要はないわけです。また、SL内での出来事がRLに大きな影響を及ぼすようなことは今のところないし、SLの実働住民数もRLと比べれば段違いに少ないのだから、ビジネスとして維持していけないということでしょう。
運命の預言者というのは普通は悪いことばかり予言するっていう印象がありますが、良いことも予言するのです。ここでは「未来はSLのあるいはメタバースのものだ」という予言でしょうね。お話に出てくる幸運の女神というのも、実は運命の車輪を回していくのが仕事で、それによって私たちは繁栄と破滅の間を行ったり来りさせられるのです。これが西洋の思想です。
イマーシブというのはいつか取り上げた、操作者がより3D空間に没入する形で仮想空間を認識できるインターフェースのことだけど、上に掲げた理由によって別にイマーシブだからといっていいニュースを取材したり配信したりできるということではないと思います。まあそういうインターフェースを備えている企業グリッドの人達に臨場感あるニュースを伝えられるということでしょうけど、それを享受する購読者はSL一般よりも更に数が少ないでしょう。だからコンセプトレベル、あるいは言葉のレベルのことに過ぎないでしょうね。株価チャートをイマーシブに認識したり、新型インフルエンザウィルスをイマーシブに観察することにどれほどの意味があるのかと思います。Sigmund Leominsterのコメントは続きます。
「他のニュース事業者の撤退をやや斜に構えたスタンスで引き合いにだしながら、Sky Newsはこう述べる、『生きることと技術とは、その生がSLであったとしても、移ろいゆくものだ。SLでのトレンドは私たちの持っていたような企業の島という形から、益々別のところへと動いていくだろう。』」
「仮想世界の不幸の預言者Cassandara達は、これを『終末が近い』ことの更なる証拠としてあげつらうだろう。一方でより冷静な批評者達はSLにおけるニュースのレポートや配信というビジネスモデルはRLのそれとはかなり異なるもので、RLの類似物をSLに作って多くの金を使うことは、財政面から意味をもつことだとは必ずしも言えないとコメントするに留まるだろう。」
たった15行の記事なのに、なんか大袈裟ですね。ただこのエッセンスとして、企業が今までのSimの維持をやめ、リンデンが別に提供する企業専用グリッドにどんどん移転しているということ、そしてその実態に私たちが触れられないということはとっても気になります。ま、RLだって勝手に企業の中までは踏み込んで行けないんですから、同じようなものですが。SLは特別だ、新しいオープンな世界だって思っていたのに、企業はSLと同じように、必要な時にだけ住民や消費者に働きかけたいみたいです。これは退化というべきでしょう。
SLの中で引き篭もる住民と、引き篭もる企業。なんか中世のヨーロッパみたいになってきました。Cassandaraってギリシア神話のトロイア戦争に出てくる女性予言者ですね。不幸の予言をするんだけれども、誰にも信じてもらえないという設定でした。ここでは何かあるとすぐに「SLはもうだめだ」という人達を指しています。私もこの傾向ありますね。
2009年04月28日
しびれてますか?

Massivelyによれば、またまたリンデンラボはRLで訴訟を起こされてしまったようです。原告はスタンガン等で有名なTaser社(アリゾナ)です。一般的に私たちの知っているスタンガンは手で持って相手に押し付けるものですが、ここの製品は軍事・警察用まであって、大型の銃からワイヤーで結ばれた2本の針のようなものが発射されて、相手の体に突き刺さって何万ボルトかの電撃を与えて戦意を失わせるというものです。韓国の警察なんかこれを1400丁も持っているとか。飛ぶ距離が短いので実際の戦闘用というよりも、暴動の鎮圧用です。
要するにこれの偽物がSLの中で売られていたり、Taser(テーザー)のロゴが勝手に使用されているということです。でも訴えられているのはリンデンラボとリンデンラボの会長であるRosedaleとかCEOのKingdon他幹部数名です。実際にそのような商標違反をやっている人物は他にいるんですけどね。
もしTaser社がその人物を特定しないでリンデンを訴えていたり、そもそもそういう権利侵害行為がSLのなかで行われているという事実をリンデンに訴えて、対処を求めるということをしていないのなら、(どうもやっていないみたい)この訴えは退けられるでしょう。おそらくSLの仕組みがよく分かっていなくて、SLで起きていることは全部リンデンラボがやっていることだと思っているに違いありません。
戦闘ゲームでこのようなことが行なわれているとすると、SLだけでなくて他のMMORPGでも同じことが起こっていそうですけど、それらのプラットフォームの提供者は訴えられているのでしょうか。そうではないみたい。目立つとなにかと目の仇にされるということですね。
Taserの製品にご興味のある方はこちらから。1980年代にはもうあったんですね。
http://www.taser.com/pages/default.aspx
上のバーのProductsから見れます。でも、こんなもの作ると、すぐにテロリストの手に渡ってしまって、庶民は益々無防備になってしまいます。かといって一家に1丁Taser Gunというのも嫌ですね。実際に幼児虐待にスタンガンを使っていた例も渋谷区で起きています。健康のためと称して毒薬や細菌、ウィルスを開発し、安全のためといって武器を売る。ミサイルや核兵器も同じ西洋の理屈の産物です。
2009年04月27日
Bots対リンデン

何週間か前にこのブログで取り上げていたBots問題の解決にリンデンラボは漸く乗り出すようです。簡単にお浚いしておくと、Botsと呼ばれる大量に作られたアカウント(アバター)を例えばショップやクラブを営んでいるSimのオーナーが、島のかなり上空に大きな箱を作って、そこに粗製濫造したアバターを沢山出現させておくことにより、Simの人気のバロメーターであるトラフィックの数字を上げ、またマップ上に多くの緑色のドットが集結しているように見せかけて、人気スポットであることを偽装することができるというものです。
そのことによって私たち普通のアバターはそこに何があるのだろうということで惹きよせられて、結果としてさらにその場のトラフィックを上げるお手伝いをし、また自分の判断とは言え不要な買い物をしてしまったりするのです。一番勿体ないのはそれによって無駄に使ってしまう時間ですね。Botsが沢山設置してあると、Simが重くなって、異動にも周囲の認識にも時間がかかってしまうし、本来行きたいSimになかなか辿りつけないということにもなります。
Simがグループに属さない複数のオーナーに所有されている場合に一つの場所のオーナーがこのBotsを設置すると、同じSim内の他の場所の活動が阻害されてしまうということもあります。またうがった見方をすればこれによってSimを重たくして、土地の他の借手が辟易して契約を止めてしまうように仕向け、それによって隣接する跡地を安く借りるというような応用的手口も考えられるでしょう。
ただ、現在のところリンデンラボは拳を振り上げているだけで、それをどこに振り下ろすつもりなのか、本当に振り下ろす気があるのかはまだ分からないのです。例えば取り締まる対象がBotsそのものであるのか、Botsを設置した親アバターなのか、あるいはその背後の人間なのかは分かりません。
また、Botsは見かけは普通のアバターなので、簡単な動作-例えばWindow Shoppingなんかで散策しているのであれば、通常の住民や本物の買い物客等と見分けはつかないのです。また、スキンやアニメーションの店ではプロモーション用にBotsを使うこともあるので、これとの見分けも更に難しいですね。
次の問題はBotsが取り払われたとしても、代わりは無尽蔵につくれるので、予め作っておいたBots部隊を1時間くらい後には再配置できるでしょう。この点についてリンデンラボのスタッフはブロガーのProkofy Nevaとの会話で、「本当に取り締まるとなると、軍拡競争になってしまい、僕らに勝ち目はなさそうだ。」と言っています。機械的にBotsを焙り出すシステムがなく、RLのスタッフを使ってそんなことをやっていれば膨大なコストが掛かります。
またBots狩りをすることによって、結果的にSLの見かけの定着率はかなり悪化することになるでしょう。同時ログイン人数の数字も下がるし、摘発されたオーナーがビジネスを止めてしまえば土地が余るあるいは減るということにもなりかねません。つまりリンデンラボにとってはあまりいいことはないのですね。
今回は不動産担当のJack Lindenが旗を振るようだけど、いったいどこまで本気でやるのでしょうか?あるいは今まで分かっていながら放置していたのを、突然摘発する気になった背景には何があるのでしょうか?例えばRLの大企業からトラフィックやログイン人数への不信が表明されて、企業にとってのグリッドの魅力が低下していると判断されたというような、何かの経済的な事情があるのではないでしょうか?この当たりまで突っ込んで取材しているブログがあれば読んでみたいですね。
なんでもすぐにひねくれた裏読みをしてしまう私はこんなふうに考えてます。Botsを排除することにより、土地のオーナーは結果的には紛らわしいキャンピングチェアーなどの設置もあきらめ、結局その場所を目立たせるために、法外なClassified広告を出すという決断を求められることになるのではないでしょうか?現在のClassifiedのレベルはL$10万から数10万くらいですね。これがリンデンにとっておいしいのは、どんなに沢山の広告でも掲載できるし、土地のようにそれによってサーバーを手当てして運転してメンテナンスしなければならないということが殆どないからです。全くの丸儲けなんですね。
ただ単純にBotsはムカつくから反対だっていうProkovy Nevaのような人もいると思いますが、それって結果的に本人が知らない間にリンデンラボの心強い味方を演じているということにもなりますね。
2009年04月24日
やれば分かるさ

NaviSLっていうSL関連SNSがあるんですが、登録してからずっと放置していました。SLMameと比較して何か小ぶりだなっていう印象が強く、SLMameブログだけに注力していたのです。友達作るんなら文字だけでなくて、SLの中で作ればいいじゃんって思ってました。でもSNSというのは色んなタイプがあって、今回マシ二マの卒業制作のグループの内部連絡のためにまた使いはじめて、こういうのもありだって分かってきました。また、これを契機としてSL内の友達がNaviSLの方にもコンタクトしてきたりしています。SLを中心に色んなメディアが棲み分けや融合をおこなっているわけですね。
話は代わりますが、昨日ようやくマシ二マの卒業制作がクランクアップして、後は編集と仕上げを残すのみとなりました。個人での制作は何本か体験して、一応できるような積りになっていたけど、5分を超えるものでそれなりのストーリーのあるものだと、やはり複数のメンバーの協力が必要です。でも複数で制作するというのは全く違った要素が出現するということもわかりました。
それはSLとかSNSとかいうことではなくて、複数で一つの目標に向かって協力することに内在するものです。スケジュールの調整とか細かい部分の解釈とか撮影場所の確保とか、人が多ければ多いほどズレが生じやすく、無駄も発生します。もちろんその分他の人からみていいものが出来るというメリットもあります。
要するに複数の人が関わるものでは、「マネジメント」ということを意図的に行なう必要があるということです。また同じように複数で作っていても、RLの映画とSL内のマシ二マでは相当な違いがあります。映画はビジネスなので客の入りとか、広告とか採算とかが優先で、そのために強力なマネジメントが求められます。プロデューサーや監督に指揮命令の権限が集中しているわけですね。
一方今回の私たちのマシ二マ制作は言ってみれば同好会みたいなもので、期限の制限はあるけど、誰も権力は持っていないのです。だからみんな結構、他の好きなことやりながら片手間にやっているので、その辺の調整は却って大変です。小規模だからやり易いのかというとあながちそうではないということですね。小さいことで意見が対立することもありますが、そういうときには誰か一人が責任を持って押し切るということがないので、時間が掛かります。
通常私たちはRLで様々な情報やサービスの受け手として生活していますが、出し手側に回ったときに遭遇する問題というものも今回その一端を体験できてよかったと思います。
MagSLの原宿の中心の一角にアントニオ猪木さんの詩を刻んだモニュメントがあります。「この道を行けばどうなるものか」で始まる、文語と口語が交じり合った面白い詩。最後のフレーズは「迷わず行けよ 行けばわかるさ」なんですね。般若心経の最後の一節も「真理は実践のなかで貴方を抱き取る」ですね。これやっぱり真理なのかな。でもせっかくSLを始めながら、わからないままに途中で止めてしまう人がいるのは残念ですね。
2009年04月22日
アダルトの夜明け

ビューワーの改訂は常に行なわれていて、別に目新しいことでもありません。確か昨日の日本時間の23時くらいにも新しいバージョンが発表されていて、それ以降にログインする人はそれをダウンロードする必要があります。昨晩別アカをログインさせようとして気がつきました。
さて、それがそうなのかどうか分かりませんが、次の大きな改訂としてSimのコンテンツのカテゴリーが今までPGとMatureだったのが、更にAdultが追加されるというお話です。ビューワーの設定で始めからそこには行けないように、あるいはそこだけを探せるようにするものだと思います。
Matureをさらに二つに分けたということなんでしょう。だからAdultは既存のMatureなコンテンツやアニメーションのうちで、極めてエキセントリックで、普通の大人でも気分が悪くなるくらいのものが集められていることでしょう。でも欧米系のこういうものって、ちょっと日本人には刺激が強すぎて無理な感じはしますが・・・・・・。
これによってSLの異常性を指摘するマスコミや政治家等が色んな難癖をつけてきても、わざわざAdultのカテゴリーを覗いて、Adultがけしからんというのはおかしいのではないか、そもそも好きだから覗いたので、それが指摘のように「害毒」だとして、それを声高にあげつらっていることも世間に害毒を流していることに代わりがない、とういような反論ができるのでしょうね。RLにだってそういう場所やメディアはいっぱいあるので、それを放置しているのは各国のそれぞれの社会・倫理政策の問題であるということになります。
SLのAdultコンテンツに文句を言える人がいるとするならば、それはそれによって利益を損なわれるRLのAdult関連ビジネスの人達なんですね。今のところ需要はRLに比べて微々たるものだし、また、SLは誰でも参入できるので、それで実際に文句言うRL業者はいないでしょう。自分達も進出すればいいんですからね。当面RLから見ればSLのAdultカテゴリーがどんなに発展しても全く影響ないし、ひよっとすると他のテーマに先駆けてこの面でRLとSLの融合が達成されるかもしれない。その道が開かれたということだと思います。
問題はSIMのカテゴリー分けやコンテンツの分類ではなくて、果たして「年齢認証」がちゃんと行なわれるのかということでしょう。ここがいい加減だと実効性はゼロということになります。RLのWebの規制と同じですね。でもわざわざ個人情報を登録してまでAdultに入りたいのかとも思います。情報が漏洩するのも困るし、SLでなくてもいいんだもんね。逆にいうと、SLでAdultコンテンツを楽しむというのはRLのそれよりも更に筋金入りに変態的なのかもしれない。
さて、「健全性」ということを前面に出すと、AdultであろうがPGであろうが、他の色んな欲望の捌け口とともにSLだって問題はあります。欲望が健全に処理される、たとえばお腹が空いたのでご飯を食べるということには何ら問題はありません。良くないのは欲望を感じても、それを社会的、経済的、倫理的、法的な鎖で縛りつけて、いわば自分の欲望をオリの中に入れて閉じ込めておく、でもそのままだと暴発するので、裏口から別の餌を時々与えるというようなやり方です。
ゲームやSLや買い物に耽る、麻薬を吸う、万引きをする、何かを馬鹿みたいに沢山コレクションするというのがこれにあたります。つまり本来の欲望充足の代償行為として別のことをやるということですね。これはすり替えにすぎないし、こればかりしているとオリのなかで怪物をどんどん肥育していることになります。本来の餌をもらえば怪物はスリムになっていくけど、偽の餌では不満と欲望が絡まりあって成長していくという理屈です。
そしてやはりその怪物は何時かはオリを破って出てくるのですが、そのときにはもう自分では制御できないようなものに成り果てているのです。RLの生き物の欲望の対象という意味ではちょっとインチキかもしれないSLという餌を、貴方が与え続けているオリのなかの怪物とは、いったい元々はどんな名前のどんなものだったのか。ときどき考えてみると面白いかもしれません。
解り易くいうと、「貴方がSLをやっているのは何故ですか?表の奇麗事はいいので、本音で語ってください。」という意味です。ちょっと危険ですが、自分で自分の心の深淵を覗くということですね。
私たちの能力や可能性を開いてくれるSLその他の3DSNS、でもそれと同時に私たちが押し込めてしまった「欲望」の餌としてどんどん高品位になっていくSL、そういう面も裏にはあると思うのです。で、もし太陽の下に引きずり出したとしても、とことん素晴らしい「怪物」ができていたとしたら、それはいったいどういう位置づけになるのか、この辺が欧米人は上手なのですが、私には想像がつきません。
例によって最初の画像と文章には何の脈絡もございませんが、悪しからず。
2009年04月21日
会長インタビュー(3)

Rosedaleに対するMassivelyのインタビューの続きです。
「この空間が成熟し、技術が安価にまた入手し易くなるにつれ、教育、働き口の創出、世界中の人々に力を与えるといった面で仮想空間は大きな力を持つようになるだろう。僕はSLが人々に力と変化を与え、よりよい生き方が出来るようになるのを見ると、しばしば涙ぐんでしまうんだ。他のリンデンのスタッフにも尋ねてごらん。」
次の質問でNinoはRosedaleがCEOの地位から離れて、システムやエンジニアリングの世界でもう一度手を汚せるようになったことについて質問しています。
「僕は本当に製品やその特徴や、少なくとも何かのエンジニアリングといったことで毎日働くことを楽しんでいる。」
では将来、例えば一年後はどうなっているのでしょうね?
「僕は引き続きSLや更には仮想世界の技術に対して大きなデザインレベルの貢献をなすことができればいいなと思っている。具体的にはインターフェースを良くするとか、物理とか、あるいは今日僕がやっているようなオープンソース化への努力を援助するとかだね。」
彼がやっている「オープンソース化への努力」について詳しく知りたい人はこちらの過去記事へどうぞ。
http://www.massively.com/2009/03/31/linden-lab-ramps-up-open-source-viewer-program/
2009年04月20日
SL内の教育

「会長インタビュー」がまだ終わっていないのに、こんなものを挟んでしまいました。
リンデンラボはSL内で教育を行なうことをSLとRLを結びつける重要な柱の一つとしています。もちろん教育の方法やメディアに関しては昔からいろんなものが開発されていて、SLを使うことが絶対必要というものはないでしょう。またSLには現状では様々な制約条件があるので、効率性や教育の質といった点で劣る部分もあるのかもしれません。でも、それを上回るメリットがあれば、SL内で教育を受けることは徐々に広がっていくことでしょう。
私は現在SL内のデジタル・アカデメイア(Digital Akademeia)で他の数十名のアバターに混じってSLにおける様々な技術、例えば「ものづくり」、「音声技術」、「ストリーミング」、「マシ二マ」、「商店経営」他の授業を受けています。こちらの方はRLの需要と直結する内容ではありませんが、広い意味で将来SLとRLを結びつける基礎技術の習得を目指すものです。
私がこの学園で授業を受けている目的はもちろん上に述べたことなのですが、それとともに抽象的にSL内の「教育」を頭で考えているのではなくて、教えられる側として、あるいは時には教える側として、実際のダイナミズムを体験しようということも含まれています。その上で将来的に改善すべき点や、本質的な長所短所を認識したいということです。まだ授業は続きますが、今の時点で感じているところをお伝えしておきましょう。
まずメリットとしてはSNSであることからくるもの、距離や場所の制限を超えて教育が行なわれるということですね。もちろん既存の通信教育でもこの点は同じです。それから同時性のメリット、つまり疑問点はその場で質問して解消できるという点です。これも普通のRLの授業や、PCを使った遠隔教育と異なることはありません。しかし、教育メディアとしてこれら二つの要素を同時に持つものは限られています。
次のメリットは3Dであることから来るもの。例えばシミュレーションや、モデルを3Dの物体の動きで表現することが出来る点です。既に一部で病気の検査手順をSL内で医学生に教えるプロジェクトが進行していますが、将来は更に進んで、3次元で表された人体の血管や神経を表示したり、血管カテーテルの操作の訓練や、手術中の事故のシミュレーションも出来るようになるでしょう。3Dによる直感性とその可動性からくるシミュレーション性がSLの大きなメリットです。もちろんRLと比べて極端に少ないコストでそれが出来るということも付け加えられます。
またSL内では他の様々なメディアを使用することもできます。Mobie、YouTubeなどの映像や音声によって繰り返し教育を受けることもできますし、逆にSL内の授業をRLに配信することも可能です。オンデマンドの教育が可能なわけです。
教育そのものにまつわるデメリットというものはあります。例えば大学の大教室での講義に見るような、生徒のレベルの中間くらいに設定された授業です。既に分かっていることをまた聞かされるというのは苦痛ですし、かといって聞いていないと新しい発見も含まれているかもしれません。また下位の生徒にとっても内容が分からないので時間の無駄ということになります。実際に授業によっては生徒のレベルのバラつきが激しく、非常に基礎的なことに戻って教える必要が出てきて、他の生徒は寝てしまいそうになることも多々あります。これはSLに由来する問題ではないので、クラス編成や授業のメニューのフレキシビィリィティで解決する他はありません。
デジアカでは教師はボイス・チャットを使用するのが一般的です。これは教える側としても楽だし、教える効率の向上にはなりますが、記録をとっておかないと。終わってみて印象しか残っていないということにもなりかねません。講義録というものがあればいいんですが、あるいは授業の再生ができればいいのかもしれない。一番いいのは自動で授業のエッセンスが記録され自動配布されるようなプログラムが開発されることでしょう。
今のところ、デジアカの授業は無料だし、講師はすべてボランティアです。明日のSLのブレークのために、草の根の活動として私たちを援助してくださっているのですね。それはとってもありがたいけど、SLにおける「教育」がSLとRLを結びつける柱としてのビジネスの一つに育つためには、受益者がお金を払うというものに育っていかなければいけません。それは教育を受けた成果がお金を生むかどうか、ひいてはSLがRLとの結びつきによってRLの経済価値を生み出すかどうかにかかっているのですね。
SLで「アバター上級」になるとか、「クリエーター特級」になるとかがRLまたはSL内の就職に有利に働くとか、直接ビジネスに応用できて儲けることが出来るといったことになれば、教育の有料化は自然な流れとなっていくでしょう。マスコミや評論家はともすればあれが駄目これが駄目というわけですが、どんなことでも「どうすれば出来るか」という態度で臨んでいくべきだし、一歩進めばまた違った景色が見えてくる、特にメタバースの世界はそうだと思います。
2009年04月17日
会長インタビュー(2)
リンデンラボの会長であり創業者であるPhillip Rosedale のインタビューの続きです。
「僕等は300人いて、収益性は堅実だ。しかしもっと重要なことは、僕等がその上で人々が価値のあるものを作って、お金を儲けることのできるプラットフォームを供給しているということだ。もし君にそれができたとしたら、君は(RLでも)一般的に儲かるビジネスを営むために何をすればいいのかが理解できるという寸法だ。」
確かにリンデンラボはそれを理解し尽くしているけど、他の人は同じことをして失敗しているようですね。
「SLそのものについていうと、主要メディアはその時間の半分を仮想環境が実際にそうであるのとは違う何かであるとはしゃいで語っていて、残りの半分の時間でその喧騒をネタにして飯を食べるのに失敗していると言える。SLに関するネガティブストーリーというと、過剰なまでにセックスと中毒と現実逃避といったテーマにフォーカスしている。」というのはTateru Ninoの寸評です。
このマスコミの傾向に対して、Rosedaleはあまり気にしていなくて、そのようなことを上回るSLの効用について次のように語っています。
「十分にオープンなシステムであってそれが面白いものであるためには、必然的に人々に自分でものごとをやってもらうことになるし、そうしないのであれば他の望まないものをやってもらうことになってしまう。しかし重要なことは結果が人々にとってポジティブなものであるかどうかなんだ。そしてその点では(今のシステムは)まさにそうなっている。」
「SLのような仮想世界はネガティブよりもうんと多くのポジティブな恩恵を人間性に与える。それこそが間違いなく僕が毎日仕事に出かけてくる際に僕を鼓舞するものの大きな部分といえる。僕はSLがこれまでに(みんなに)与えてきた社会的、個人的なポジティブなインパクトというものをもっとも誇りにしている。僕はさらにびっくりするようなものを作ることの出来るプラットフォームとしてのSLを夢見ている。そのときには、それを使う人々にどんな影響を与えるかなどということは考えないだろうがね。
そのようなSLは他の何物にもできないようなやり方で性別や人種や文化、地理的距離といった制限を消し去る。それは身体障害のある人々の生活を変え、人々に彼らができるとは思っていなかったことを教えることができる。」
まだ、続きます。
2009年04月16日
会長インタビュー

リンデンラボの会長であり創業者であるPhillip Rosedaleにインタビューをするのは最近ではなかなか難しいようです。Massively のTateru Ninoが先日ようやく会うことができたといって記事にしてました。
なかなかアポをもらえなくて、最後はリンデンラボの前で張っていて、Rosedaleが出てきたらタックル掛けて倒すくらいしかないというところまで来ていたけれど、思いがけず別のチャンスがあって、幾つか質問ができたようです。
ただ、私は今まで何本もこういリンデンの幹部のインタビューは読んだけれど、はっきり言って面白くはありません。それよりも普通のスタッフが夜の酒場や休みのパーティなんかでふと漏らす事実の断片みたいな方が内情を語っていて面白いのです。でもそれはオフィシャルなものでないし、裏づけの数字もないので、どうしても扱いとしては低くならざるを得ません。
組織の幹部のインタビューが面白くなくなるのは古今東西仕方のない現象で、一度言ってしまうと引っ込みが付かなくなるし、曲げて解釈するマスコミも一杯あるし、批判のブログやその書き込みがドッと出るし、事実を明らかにしてもいいことはないわけですね。だから建前としてはオープンでインフォーマティブな運営を謳っていても、実際の表現は抽象的かつ控えめにならざるを得ないわけです。
例えば昔は無邪気にサーバーのオープンソース化なんて複数の幹部が口にしていたけど、実際のビジネスモデルから言ってそう簡単に踏み切れるものではないので、言ってしまった後で結構苦労していましたね。技術部門のトップのコリー・オンドレイカが止めることになった原因の一つにもなったでしょう。特に複数のベンチャーキャピタルの出資を仰いでいる現状では、リンデンのプロパーな幹部と投資家の利益を代表する人達との間には考え方のギャップがあるのは当然です。そのギャップに気がつかないままに通り過ぎてしまうようなサラッとした表現なり内容なりが政治的には正しい発言ということになります。
いやいや、ちゃんとオープンソース化は進んでいるのではないかという人もあるでしょうが、実際は外部のオープングリッド化の進展に引きづられて現状に至っているのだし、内容も大企業のビジネスとの融合ということで、一般のユーザーの利益ということではないような気がする。
さて、前置きが長くなりましたが、実際のMassivelyの記事も三分の一は、上に述べたようにこのインタビューを取るのがどれ位大変だったのかに充てられています。そんなに勿体つけなくてもいいのにね。それでは私は何故その面白くないだろうインタビューを訳するのか?まあ他にネタもないということもありますが、やはりリンデンのトップがどのように考え発言しているか、それがたとえ政治的に十分アク抜きされているものだとしても、読者にとっては利益になる部分があるかもしれないと思うからです。
さて、このところRosedaleの十八番はSLの教育機能、そのRLとの融合について述べることです。今回のインタビューでも彼はそれを忘れることなく出してきています。
「僕は仕事上の会議というものは、内部であれ外部とのものであれ、仮想世界の中で行なわれる方向へと大きくシフトしていくと思っている。会議の生産性、異動費用、環境保護面からの利点などは実質的なものだし、それを使うビジネスには競争上の優位をもたらすだろう。」
「またRLの会議に比べても、SLの仮想世界のなかで多くの人が3Dの音声を聞き、極めてユニークで印象深い珍しい仮想景観のなかで会議をすることは、記憶したり思い出したりする作用の上でも勝っているし、そのことがこの変化を助長していくだろう。」
SLの成長という点でも彼は相変わらず楽観的です。まあ、これは実際その通りで、日本だけ見ていると感じる行き詰まり感とは彼は無縁なのかもしれません。
「僕は仮想世界がここんとこどれ位の変化を引き起こしているのかという数字については正確には知らないんだけれども、2007年には成長率が最高値に達した。ただその年の最初の二つの四半期をもとに予測すると、現時点の成長の見通しはさらに大きなものになっていただろう。」(そのあたりからやや鈍化しているということ?)
「しかし、ユーザーのログイン時間総計は08年と09年には着実に成長しているし、今も早いペースで増加している。」
使いやすさと「習熟曲線の問題」?が成長の足を引っ張っている側面はありますが、これについて彼はこう述べています。
「とりわけビジネスや教育のような広範なユーザー層に対してはSLを入り易く、使い易いものにする努力を続けていくし、それは成長を加速させるものとなるだろう。」
成長によってリンデンラボが傷つくということもなく、極めて健全な財務状況を世界不況の中でも続けているとも主張しています。以上で半分終了。「習熟曲線」とういのは慣れるに従い作業効率の上昇率は徐々に落ちていくということですね。ここでは単にSLは始める人にとって入るのも難しいし、慣れるのにも暇が掛かるという意味と考えれば十分かも。
Posted by Sophiee Winkler at
14:08
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2009年04月14日
捻じ曲げる力

国際石油資本(石油メジャー)の一つであるBP(British Petroleum)はリンデンラボやマンチェスター・ビジネススクールと協同で遠隔教育のプログラムを実験しています。その一環としてBPのマネジャークラスやリンデンの幹部が学生になって、学校の授業に参加しています。
先頃この学校の卒業セレモニーと宴会がありました。以前のクラスの副級長であり先頃辞職の意向を漏らしたリンデンのGinsu Yoon が校内のニュースレターに言葉を寄せています。その中に意味深長な文言があったとか。それはみんなに警告を発するもので、「検証可能な事実よりも論拠の不明確な意見を好む人々によって引き起こされる危機に注意しなければならない。」というものです。
具体的に何を言っているのか分かりません。あるいはSLを正しく評価しないマスコミに対するもの(彼の持論です)かもしれないし、リンデンラボの経営幹部の一部に対する評価、あるいは自分の辞職の経緯に繋がっているのかもしれません。ここで彼は彼の辞職が4月末であることを明らかにしており、また係属中のビジネス開発案件はちゃんと引継いでおくとも語っています。以上はSecondlife Heraldの記事。
しかし、この出典は実はSLのブログで気付くのが遅れました。
https://blogs.secondlife.com/community/features/blog/2009/04/07/graduation-day
ここでGinsu Yoonが述べているのは、「ある会社の役員が辞めるということは大抵の場合は悪く受け取られるものだが、これはおかしい。」として、自分の場合は「SLがそのピークを迎えているときにキャリアを終えられるのは幸せだ。」と語っています。
問題の箇所は、「検証可能な事実よりも論拠の不明確な意見を好む頭の固い連中が悪いニュースを見つけようとすることは分かっている。」となっています。最初の表現と全く意味が変わっています。報道の恐さを感じますね。むしろ「ピークを迎えるときに」云々の方が問題だとは思いますが、重箱の隅をつつくのはこれくらいにしておきましょうか。「校内のニュースレターに意見を寄せた」のではなくて、このオリジナル記事がニュースレターに転載されていたというのが真相でしょう。
2009年04月13日
SCULPパック
BIABというのはBusiness in a boxの略で、一つのボックスの中にフルパーミッションの服、眼、スキン、ヘア、靴などが入っていて、それを小売業者として再販できるというものです。だから一種の卸売り業の商品アイテムということになります。これはSLのかなり初期からありますね。でも同じようなものはフリーで出回ってたり、そこかしこにあるので、あまり魅力的とは言えず、これを買って小売で儲けようとしても今では難しい状況です。
これは自分で普通に製造販売をしている者にはある種恐怖の的だったんだけど、考えてみれば、上質のフリーの方がよっぽど恐いし、自分でこれらのアイテムを上回るものをつくればいいのだから、個人のビジネスの決定的な阻害要因というわけではありませんね。実際これらのアイテムを店頭で見かけても、RLにおける道路標識やサラ金の看板みたいなもので、私たちの便利な目はそれらを無視してしまっています。どちらも必要以上に沢山ありますからね。
さて、最近利口な人達の間ではスカルプテッドプリムにちょっと手を加えたフルパーアイテムのパックを買うことが流行り始めているようです。テクスチャーを代えればあっという間に自分のオリジナル商品みたいなものが出来上がるんですね。テクスチャーは自分で用意しないと別の見かけのものにはなりません。木の葉や靴や帽子といったものがいいようで、スカルプの襟や宝石には向かないそうです。
どうしてかしら?テクスチャーの彩色のパターンが難しくなるからでしょうか?テクスチャーそのものはパッケージの中に入ってないので、そのデザインを真似るということはできないのでしょう。それができてしまうと、この商品を右から左に卸売りできるから?自分の作ったものでも出来るような気もする。
このスカルプ卸売りパックは真面目なデザイナーやクリエーターにとっては面白くない代物ですね。自分達が何時間も掛けて作ったものが、何分かで簡単に真似られてしまうし、テクスチャーさえいいものを仕入れてくれば、同じような品質のものを格安で売られてしまうからです。
この商売はSLが同じ形状の似かよった商品で埋め尽くされるまでは利益を出すことができるでしょう。クリエーター達がオリジナルの新しい商品を開発しても、また同じようなもののスカルプのパッケージが売られるのかもしれない。RLでは商品の様々な属性の面で差をつけて高級品を次々に生み出すことが可能だけれども、本質的には「見た目」に依存しているSLの商品は工夫にも限度があるということです。
そうすると闘いの場はブランドとかアフターサービスとか、究極のデザインクオリティといったところに移っていくのでしょうか?もしクリエーター達がある時点で挫折してしまうと、そこでSLの大きな要素、自分でものをつくれる世界が輝きを失ってしまいそうな気もします。ものを作る、売る、買うといったことの本質的な意味に関わる何かが含まれていそうな気がしますが、当面私の頭では解明できないでしょう。遠い将来への宿題です。
以上は一昨日くらいのSecondlife Heraldの記事に触発されたものです。
2009年04月10日
幹部の辞職相次ぐ
リンデンラボのCorporate DevelopmentのVPであるGene Yoon(Ginsu Yoon)が間もなく辞職する模様です。これはエイプリルフールではありません。最後の砦が崩れたっていう感じ。
こんなに創業の功労者がどんどん抜けていって大丈夫なんでしょうか?いつかは来ることかもしれないけど急激過ぎます。これでマーケティングやビジネス開発の部署は抜本的な改革が行なわれることになるでしょう。
本人のコメントはまだ明らかにされていないようです。写真を見たい人はこちらです。アバターと本人の外見はけっこう似ていたんですね。実際には忍者の恰好はしていなかったんだけど。
http://www.flickr.com/photos/monkeymagic/1813878519/
動画もありました。メタバースの将来について熱く語っています。去年2月のスタンフォード大学での講演です。
http://blip.tv/file/783538/
タグ :Ginsu Yoon辞職
2009年04月09日
来客の準備

RLのスペインの男の人が嫉妬のあまり奥さんを殺して首を切り離してしまったというニュースがミラー紙に載ったとか。これをまたSLのせいにする人がいて、つまり奥さんがSLで恋人と一緒にいるのに耐えられなかったというストーリーなんです。
でも本当のところは前々からDV夫で、奥さんの電子メールを見たことが原因で、別にSLとか関係なかったのです。こういう事件はSLができる前から幾らでもあったし、ラテン系の男の人が女性を虐待しているというのも普通に起きていることですね。むりやり仮想世界に結びつけないで欲しいです。

というお話と全く関係ないのですが、デジタルアカデメイア学院の授業もいよいよ大詰めで、マシ二マでも共同制作による卒業課題制作のときがやってきました。明日はメンバーの初会合です。取り敢えずわたしがまとめ役で、みんなをお迎えすることになり、原宿の自宅にスカイボックスを作って会議の場にしました。ストーリーや役割分担を決めるのが大変なプロセスになるでしょうね。
タグ :マシ二マ
2009年04月08日
緊急速報
1.
Class6のサーバーが投入されました。
2.
また、今後一定期間以内にプレミアムアカウント登録をしないものについてはアカウントの抹消手続きがとられることが決定されたそうです。
3.
更に、リンデンラボは以前のシステムに復帰して、Teleportation1回につき1L$をチャージすることを決め、間もなく実施されます。
と、ここまで書くと何だかおかしな感じになってきますが、これは先日のエイプリルフールに流されたSL関連のニュースのうちの一部分です。ちょっとギクッとしましたね。この他にもSLが売られたとかリンデンラボ自身が売却されたとか、お定まりのガセネタも飛び交ったようです。
でもこういうのって全くの嘘ではなくて、みんなの気懸かりなことがらを含んでいるので、まさかと思っても、どこかでひょっとするとと思う部分がありますね。そういう意味ではワールドワイドで共通する現状の懸念なり課題なりが浮き彫りになって面白いです。
お騒がせな時間差攻撃でした。
2009年04月06日
更なるオープン化

リンデンラボの創業者であり会長であるPhillip Rosedaleは先頃SLのビューワーのオープンソース部分をユーザーが手っ取り早く修正を行なって貢献できるように変更することを明らかにしました。
ビューワーのソースコードは2年余り前の07年1月8日にリリースされ、開発の波を起こし、サードパーティのServer Opensimを含む様々なソフトウェアの開発に拍車を掛けました。
しかし、実際にコードベースで修正を行なう手順はぎこちないものだったので、幾つかの貢献者達は承認を得られないまま何ヶ月もコードを放置して熱意が冷めてしまい、開発を放棄してしまうものもあったのです。新しい計画では特定の問題を取り除いてユーザーの貢献のための早道を設けることを始めるそうです。以上はMassivelyの記事からです。
ビューワーのソースコードをリリース(審査と契約あり)して、それによって幾つかのサードパーティは成果を出せたけど、ここに来てそれに続くところがないので、躓きやすいところをクリアしやすくするためのヒントやガイドをあげましょうということですね。
純粋に技術的に難しいので開発を止めてしまうという面もあるかもしれないけど、それをやってもRLで儲からないという見通しが出てきてしまえば、やはりサードパーティは引いていってしまうのかもしれません。不況だからプロはすぐに儲かる方へいくのかも。その辺の真相は不明です。
2009年04月05日
メタバース概論(4)

昨日は「メタバース概論」がありました。テーマはアバターと自分の関係、RLとSLの関連付けやSL内の仕事について各人が思うことを述べました。私もスライドまで持ち出して、簡単なプレゼン。

みんなアバターをいろんな位置づけで使っているんですね。可能性を引き出すものというご意見が多かったようです。




で、これでおしまいの筈でしたが、校長の希望でもう延長してもう一回だけ行うことになりました。それで授業ではないという触れ込みだったのに、「修了証」を貰うための「課題」というものが登場しました。物凄い後付けですね。
2009年04月04日
画像取込のスキン
時間があったので、久々に画像取込方式でスキンの顔を作ってみました。上にあるのがネットでのコスメCMの画像。これを半分取り込んでベースと合わせて調子をみます。

オリジナルの画像が光が斜めから当たっているので、ハイライトの位置も正面よりも外側に偏ってしまっていることがわります。でも顔表情は全体として柔らかでいい感じ、そこでこれを補正して作ってみることにしました。


まあ、こんなとこですね。今までにはない柔らかな感じが出ています。長いことスキン作りでは顔が難しくて悩んでいましたが、先月になってコツが分かって、手書きでも画像取込でも個性の違うスキンを作ることができるようになりました。いよいよ商品化に向けてボディの方の高品質化に取り掛かることにします。
でも、オリジナル画像と仕上がりが全く違いますね。それはオリジナル画像からもらっているのが眉やまぶた、頬の質感や陰影、ハイライトといったものに過ぎないからです。つまり違うトーンのスキンにするにはこれで十分なんですね。
タグ :スキン
Posted by Sophiee Winkler at
18:57
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2009年04月03日
RLでの応用
私は以前からSLを医学生の教育に使えると主張してきましたが、ついに実際にそれを行なうRLの機関が登場しました。Massivelyによればロンドン王立カレッジがSLのなかで検査対象と検査プログラムを設置して、医学生にシミュレーションによる教育を行なうとのことです。
「Mister Smithは全く体の具合が悪かった。彼は(病院に)滞在している間に多くの医学生に診察された。しかし、残念なことに彼は一向に快方に向かわなかった。Mister SmithはSLのロンドン王立カレッジの呼吸器病棟に身を置いている。彼は1日24時間、週7日間、いつでも生徒に利用される状態にある。彼はコマンドによってゼーゼー息をするし、様々な検査のスケジュールを実行に移される運命にある。
これは大学の新しい教育法の開拓活動の一部である。Mister Smithのケースは殆どの場合作業手順の習得が目的だ。といってもこれは現代医学において過失を避けるための重要な部分ではある。シミュレーターは正しい手順を生徒に徹底させる。」
日本でも産科医や助産帥の教育にはすぐ利用できるでしょう。将来は3次元ホログラフィのテクノロジーも利用されるのでしょうが、SLの中で低いコストで医学教育が行なわれることは国家的に有用だと思います。
余談ですが、テポドン迎撃シミュレーターだって作れちゃいますね。データは適当になるしかありませんが。
2009年04月02日
CFOの辞任
リンデンラボのCFO(Chief Financial Officer)であるJohn Zdanowskiが辞職した模様です。背景の事情は不明ですが、ベンチャーキャピタルの支配が強化されつつあるリンデンラボの現状では時間の問題だったような気がします。リンデンラボは彼のもとで08年に最高益を達成しましたが、今年に入って思うように利益が伸びていなかったのかもしれません。
彼の別れの言葉は以下の通りです。
「みんなへ、
僕がリンデンラボに加わったときには殺すべきドラゴンが沢山いた。(解決すべき難問が多くあったという意味です。排除すべき厄介者がいたという意味になるときもあります。)会社は成長したが、利益がそれに応じて増えたということはなかった。僕等は鍵となる会計システムを入れて、僕等のビジネスの財務的ドライバーを理解し始め、ビジネスモデルを発展させ始めたところだった。
僕はこの役割を担ったが、それはこれらのドラゴンを殺すのが巧かったからだ。今まではずっと走りづめだったが、今では僕等は収益性をコントロールできるように、SLのすべての活動を収入の予測に結びつける包括的な財務モデルを持っている。
僕は誇りを持って、僕等は利益を急増させ健全なキャッシュバランスを達成したと言おう。また、包括的な収入認識の仕組みを含むすべての新しい会計処理を実行に移した。それは長い骨の折れる仕事だったが、僕は自分達のやったことに誇りを持っているし、僕等は偉大な財務チームであったと思う。
今や大きなドラゴンどもは切り殺された。僕は任を離れ、次なるビジネスの冒険を見つけ、一緒にこのリンデンラボで創り上げたのと同じような大きなうねりを創り出そうとしている。みんなと別れるのは忍びないが、僕はSLの未来については興奮しつつ期待している。
リンデンラボには素晴らしい人々と際立ったリーダーシップのあるチームがあり、賞賛せずにはおれない目的が次々に変化していく製品を持っている。僕はいいタイミングで成功を手にして会社を離れようとしている。会社というものは成功を運命付けられているからね。
リンデンラボにいた間のみんなのサポートにお礼を言いたい。ご機嫌よう。
John Z. 」
言葉とは裏腹に行間には未練が漂っていると思うのは私だけでしょうか?
タグ :CFO
2009年04月01日
最近思うこと
最近のSL,少なくとも日本人の居住区では新人は少なくなっているような気がします。裏付けの数字はないけど、そんな気がする。アバターのプロフィール見て初心者に見えても、着ているものがやたら洗練されていたり、それとこちらに投げかけてくる質問の幼さがチグハグで、でも実は知っていて尋ねていることが分かる場合もあります。つまり、もう何年かやっている人の別アカだったりするわけ。こういうことなので商品も高級品は売れても、ベーシックなものは売れていないのではないでしょうか?
結果的に本当の初心者には益々敷居が高くなってしまい、ベテランのヘビーユーザーだけが残って活動している、そんな状況になっているのではと懸念しています。ベテランってどれくらいからか決めるのはむずかしいけど、だいたい2年近くやっていればそう言っていいでしょう。こういう人はもう大抵のものは持っていて、大抵のことは経験しているので、新人のように意味なくうろつくということも少なく、気に入った場所の気に入った輪のなかで自分のすきなことを追求しているということでしょう。
というのもSLの世界は懐が深くて、いろんなことができるし、そのそれぞれが技術や経験を要するので、早くもSL創世から間もないこの時点で、レオナルド・ダ・ヴィンチのように万能の天才というか、オールラウンドな専門家が生まれにくい状況になりつつあるような気がします。どれくらいの活動分野があるか数えてみましょうか?
(1) ビジネス
①不動産業 ②モール経営 ③クラブ経営 ④スキン・シェイプ ⑤パーティクル ⑥スクリプト ⑦アパレル ⑧アクセサリー ⑨ポーズ・アニメーション ⑩乗物
⑪タトゥー ⑫ヘア ⑬目と睫毛 ⑭照明 ⑮靴 ⑯音声・映像機材 ⑰モデル ⑱建設業・デザイナー ⑲作曲 ⑳テクスチャー
(2) イベントその他
①結婚式 ②誕生日 ③ダンスパーティ ④ライブコンサート ⑤ファッションショー ⑥マシニマ撮影 ⑦ストリーミング ⑧レース ⑨教育機関 ⑩アミューズメントパーク ⑪ブログ ⑫新グリッド開発
(3) 個人の生活
なんでもあり。
ざっと書いただけでもこんなにあります。そのそれぞれで既に相当レベルのアウトプットが確立しているので、これからそれにチャレンジしていくのは至難の業ということになります。
したがってどうしてもすべての分野で活動するというのは無理で、RLと同様に幾つかの得意な、あるいは好きな分野を選んで日々研鑽を積んでいくということになります。そういうのが面倒だという人はどこかのコミュニティを選んでそこでチャットを楽しんだりすることになりますが、残念なことにそういう人はかなりの割合で定着しない可能性が高いでしょう。
私は現在のところまだまだ活動の幅を広げることに手一杯で、その分他の人とのおつきあいは不十分です。今はものづくりと学校(デジタルアカデメイア)とブログに集中しています。でも、時間がないのでブログの更新も滞り勝ちになっています。
ある意味いろんなことできる余地がまだ一杯残っているんですけど、そういって全部に手を出していたら、どの分野もものにならないことは間違いありません。べつに楽しければいいんだから、「ものにならない」なんていう焦燥感や緊迫感は必要ないと思う人も多いでしょう。本当にその通りだけど、そういって遊んでいると、本当にものにならなくて、面白くなくなってしまいそうな気がします。これは性格の問題ですね。