2009年04月27日
Bots対リンデン

何週間か前にこのブログで取り上げていたBots問題の解決にリンデンラボは漸く乗り出すようです。簡単にお浚いしておくと、Botsと呼ばれる大量に作られたアカウント(アバター)を例えばショップやクラブを営んでいるSimのオーナーが、島のかなり上空に大きな箱を作って、そこに粗製濫造したアバターを沢山出現させておくことにより、Simの人気のバロメーターであるトラフィックの数字を上げ、またマップ上に多くの緑色のドットが集結しているように見せかけて、人気スポットであることを偽装することができるというものです。
そのことによって私たち普通のアバターはそこに何があるのだろうということで惹きよせられて、結果としてさらにその場のトラフィックを上げるお手伝いをし、また自分の判断とは言え不要な買い物をしてしまったりするのです。一番勿体ないのはそれによって無駄に使ってしまう時間ですね。Botsが沢山設置してあると、Simが重くなって、異動にも周囲の認識にも時間がかかってしまうし、本来行きたいSimになかなか辿りつけないということにもなります。
Simがグループに属さない複数のオーナーに所有されている場合に一つの場所のオーナーがこのBotsを設置すると、同じSim内の他の場所の活動が阻害されてしまうということもあります。またうがった見方をすればこれによってSimを重たくして、土地の他の借手が辟易して契約を止めてしまうように仕向け、それによって隣接する跡地を安く借りるというような応用的手口も考えられるでしょう。
ただ、現在のところリンデンラボは拳を振り上げているだけで、それをどこに振り下ろすつもりなのか、本当に振り下ろす気があるのかはまだ分からないのです。例えば取り締まる対象がBotsそのものであるのか、Botsを設置した親アバターなのか、あるいはその背後の人間なのかは分かりません。
また、Botsは見かけは普通のアバターなので、簡単な動作-例えばWindow Shoppingなんかで散策しているのであれば、通常の住民や本物の買い物客等と見分けはつかないのです。また、スキンやアニメーションの店ではプロモーション用にBotsを使うこともあるので、これとの見分けも更に難しいですね。
次の問題はBotsが取り払われたとしても、代わりは無尽蔵につくれるので、予め作っておいたBots部隊を1時間くらい後には再配置できるでしょう。この点についてリンデンラボのスタッフはブロガーのProkofy Nevaとの会話で、「本当に取り締まるとなると、軍拡競争になってしまい、僕らに勝ち目はなさそうだ。」と言っています。機械的にBotsを焙り出すシステムがなく、RLのスタッフを使ってそんなことをやっていれば膨大なコストが掛かります。
またBots狩りをすることによって、結果的にSLの見かけの定着率はかなり悪化することになるでしょう。同時ログイン人数の数字も下がるし、摘発されたオーナーがビジネスを止めてしまえば土地が余るあるいは減るということにもなりかねません。つまりリンデンラボにとってはあまりいいことはないのですね。
今回は不動産担当のJack Lindenが旗を振るようだけど、いったいどこまで本気でやるのでしょうか?あるいは今まで分かっていながら放置していたのを、突然摘発する気になった背景には何があるのでしょうか?例えばRLの大企業からトラフィックやログイン人数への不信が表明されて、企業にとってのグリッドの魅力が低下していると判断されたというような、何かの経済的な事情があるのではないでしょうか?この当たりまで突っ込んで取材しているブログがあれば読んでみたいですね。
なんでもすぐにひねくれた裏読みをしてしまう私はこんなふうに考えてます。Botsを排除することにより、土地のオーナーは結果的には紛らわしいキャンピングチェアーなどの設置もあきらめ、結局その場所を目立たせるために、法外なClassified広告を出すという決断を求められることになるのではないでしょうか?現在のClassifiedのレベルはL$10万から数10万くらいですね。これがリンデンにとっておいしいのは、どんなに沢山の広告でも掲載できるし、土地のようにそれによってサーバーを手当てして運転してメンテナンスしなければならないということが殆どないからです。全くの丸儲けなんですね。
ただ単純にBotsはムカつくから反対だっていうProkovy Nevaのような人もいると思いますが、それって結果的に本人が知らない間にリンデンラボの心強い味方を演じているということにもなりますね。