2010年01月27日
評論家不要

昨日の深夜のニュース番組で自称仮想世界専門家が出てきて、「SLは失敗だった。」と述べたようですが、いったい何をもって成功とか失敗とか言っているのでしょうか?マスコミを使って囃し立てて、未成年が一杯アクセスしてアイテム課金できれば成功というのであれば、それは事業者の論理です。ユーザーを操作する対象と見ているわけですね。この考え方は相当古い。
SLのユーザーはプラットフォームの特性によってかなりのスクリーニングか掛かっていて、誰でもできるというものではありません。しかし現有のユーザー一人ひとりは自分でSLとどのように係わっていくかを決め、主体的に活動しています。意識の高いユーザーを絞り込むということが目的であれば、成功しているといえますね。
今までマスコミの中でSLを評する人は、ほとんどすべてSLを外から見ていて、ログインとか取引記録とかアカウント登録数といった数字で判断しようとしています。逆に個々のユーザーや彼等が何をしようとしているのかには関心がありません。だから進行している大事な動きがあったとしても、彼等は気がつかないでしょう。まあ、役にもたたない評論家や広告代理店は儲けになりそうなGridにどんどん意識を移していってもらえばいいですね。SLでは口先でお金を稼ぐことは出来ないことが分かったのだから、もう論評する必要もないでしょう。
RLでは息を吸って吐いてを繰り返していけば生きていけます。しかしSLではそれだけでは駄目なんです。自ら主体的にこのプラットフォームに係わり、何がしかの時間と意欲を注ぎ込む決断をした以上、自分なりの何かを見つけて、それを実行していくことが必要になってきます。これが「プラットフォーム」の意味であり、SLユーザーに突きつけられているものです。それをある人は重く受け止め、ある人は軽く捌いて行っているのが現状です。このことを「体感」していない人が色々論評してみても、ユーザーにはなんの指針にもアドバイスにもならないのです。
Posted by Sophiee Winkler at 13:02│Comments(2)
│ビジネス
この記事へのコメント
見ましたが、成功例とされてたのは単に今までのアイテム課金物のネット
ゲーを仮想世界っぽくしたアバターチャットサービスに過ぎないんですよね。
日本人の多くが閉じたコミュニティーでサービスを受けるだけ状況なので、
まだまだSLの様な仮想世界は早く、理解もされ難い物なのかもしれませんね。
ゲーを仮想世界っぽくしたアバターチャットサービスに過ぎないんですよね。
日本人の多くが閉じたコミュニティーでサービスを受けるだけ状況なので、
まだまだSLの様な仮想世界は早く、理解もされ難い物なのかもしれませんね。
Posted by M at 2010年01月29日 06:11
コメントありがと~。そうだったんですか。なんか新しい3D的なものを囃し立てて売ろうとするときに、とりあえずSLはもうだめだってケチをつけて反動をつけようとするんですね。でも実際に説明している内容はSLが基本形として頭の中にあるような説明をするんです。矛盾してますよね。
Posted by Sophiee Winkler
at 2010年01月29日 13:13

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