2010年04月12日
送る心
叔父が亡くなりお通夜、葬儀とちょっと忙しくなりそう。でもお世話になった人なのでちゃんとお見送りしたいです。死んだ人をちゃんと弔うのが人間の文化ですね。
全然お話は違うけど、ペットの葬儀を扱う業界ってとっても大きくなっているようです。市場規模年間250億円だとか。先日、ペットの埋葬を請負った業者が遺骸を山に捨てていたかどで逮捕されました。でも容疑は「廃棄物処理法違反」なんです。追加して詐欺でも立件できるでしょう。
ペットを愛している人はこの人間と動物を厳然と分ける法律には釈然としないものがあるでしょう。でも法律の非情さをあげつらうよりも、ペットを生き物として扱わない多くの飼い主がいることの方が問題です。
可愛いというだけで買ってきて、ろくに世話をしない。成長して可愛くなくなると捨ててしまう。そんな人間を外部から認識できる技術があればいいですね。そのような人はきっと自分の子どもでも虐待して殺してしまう性向が普通の人より強いのではないかと思うのです。
あるいは人まねをして恋愛し、子どもを生み、父母の真似事をしてやがて飽きてしまう。マスコミに操られていったい自分が何をしたいのか、そのためには何をしなければいけないのかなんて考えない人達。人口が減ることよりもそのような人達が子どもを育て、情操の乏しい人間を再生産することが問題です。それ位ならペットで我慢してもらった方がいい。
私は幼い頃に捨て猫を拾ってきて、うまく育てられませんでした。泣きながら家族でお葬式の真似事をして、遺骸を空き地の土にうめ花を手向けました。それは廃棄物処理法違反なのかもしれないけど、その当時はそんなのが普通だったと思います。今はそこにはもうビルが建ってしまっていて、偲ぶよすがもありません。
ニュースに「信用していたのにお金だけとって、遺骸を捨てるなんて怪しからん!」といって業者を恨んでいる人がいました。それはその通りです。でも本当に愛していたペットなら、自分で埋葬して、骨に固執するなら火葬を頼んで、自分で骨を拾ってくればいいのですね。他人に頼めば、そんなことになるくらい薄々分かっていたのではと思います。
Posted by Sophiee Winkler at
13:39
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