2008年12月02日
リンデンの脅威
別にリンデンラボが怖いということではありません。リンデンラボは今どんな脅威に直面しているかということです。
直近で足を取られているいるのは、このブログでもご紹介している幾つかの法的係争です。MinskyとのSLの商標を巡るものの他にリンデンラボは幾つかの法的係争を抱えています。その中にはついに裁判所でSL内のサービス条項は一部で不当である(フェアでない)という評価をもらってしまっているものもあります。
これはリンデンラボが飽くまでRLの会社として活動しているから起きることで、もし彼等が3D・SNSの可能性をもっと強く認識していたなら、リンデンラボそのものをSL内にしか存在しない会社とし、そのお世話をしてサーバーを買ったり、メンテナンスしたりするサービス会社のみをRLに作っておいたことでしょう。でもそうするとSLのIPOとか企業売買とかに困ることは間違いないですけどね。
サーバーだってどこにあるのか分らないようにしておけば、色んな国の法律に縛られることはなかったでしょう。戦略核ミサイルのようにネットワークを通って常に高速で地中を移動しているような、サーバー間を浮遊していくようなシステムの塊みたいなものになってしまえばRLの影響を最小限に食い止めることができたのではないでしょうか?
Minskyが勝ってしまえば、同じような訴訟がどんどん出されるでしょう。特に中国人あたりが手ぐすね挽いて待っていますね。日本酒の銘柄をどんどん商標登録しているそうですから。
次に中期的に問題なのはOpenGridあるいはOpenSimの問題ですね。リンデンの商品は今のところ土地ということにしてしまっているので、同じような土地を供給するサービスが出てくれば脅威となります。潜在的な参入業者との闘いです。今のところSLのレベルはまだ高いのですが、急速に追いつかれてきています。
もっとも、ユーザーから見て土地を買って好きなものをやたら作ってどうするのかということはあります。大事なのはRLの個人や企業の活動にどのようにリンクさせていけるかなので、ごっこ遊びの世界が趣味的に増殖していく分には脅威ではなくて、裾野が広がっているともいえます。
だから今は企業のニーズに応えたアプリケーションやビジネスモデルの開発が課題で、それに成功すれば、それこそビジネスモデル特許をとって、マーケットを囲いこんでしまえばいいのです。でも最近ビジネスモデル特許ってあまり聞かないけど、どうなったのかしら?多分特許として認められるのが難しいのと、すぐ真似してお金払わない国があるということが大いに関係していると思います。
長期的な脅威としてはまったく違う理屈の代替品の出現ですね。いまのところそれはCloud Computingではないのかと思います。でも、現在のSLの形態って既にそうじゃないのという疑問もありますね。GoogleやYahooだってそうかもしれない。ネット通販でモノを買っているのだってそんな感じ。
実際には何か凄い技術が出てくるというよりも、既にあることをB to B の世界でもやれないかというだけで、雲が晴れたら「招き猫」の像が1つあるだけかもしれません。つまりいまのところ何か言葉だけ先行していて、正体がモヤモヤしているので、私のような素人が幻惑されているだけなのかも。
別のお話ですが、RLの祖父が昨日亡くなりました。しばらく更新が難しくなると思います。