2009年09月03日
オカマはオカマで

3次元の仮想空間をSLやその他のゲームだけでなくて、RLの代替空間として利用しようという動きは随分以前から進んでいますが、最近はそれが更に加速しています。
これはやはり世界的な不況の影響でグローバル企業を始めとして出張に伴う移動や宿泊のコストを削減しよう、少ない時間を創造的に使って生産性を向上させようという考え方が背景にあるのです。
既に07年にはIntelとQuakが提携してQuak Forumが3D仮想情報空間技術を強化した形で統合されるという動きが始まっています。詳しくはこちら。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0709/21/news033.html
また、Forterra Systemsという仮想空間を使ったマーケティング技術が開発されました。日本では3Diが実際の商用運用を始めたのかしら?
このようにSL以外の場所で、あるいはブラウザを経由してRLのビジネスの一部として3D仮想空間を利用する動きが本格化しています。
残念なことに私たち一般住民は、SLであれRLであれ、これらの企業の大きな戦略的な動きについては情報がなかなか入って来ません。だから、ある日突然オフィスに知らない会社のお姐さんがやってきて、「今日から貴方はアバターを使って会議をして下さい、お隣の席の人としゃべるときにも仮想世界の中でやって下さい。」なんて言い出したとしても不思議ではありません。
そのときSLの経験者はこのRLの新しいオフィスの中で、新しいシステムに対して「ちょっと筋のいい呑み込みの早い人」くらいの位置づけにされてしまうのでしょう。2年を超える努力の結果がこんなことだとは……。
Hypergrid Businessでは既に米国の幾つかの企業がOpensim やその他のOpenGridを利用した会議システムを構築済みあるいは構築中で、その運用に当たっての「ドレスコード」すら問題になってきているレベルにあるとレポートしています。
これは会議に出席するアバターがどんな服装をするのかというガイドラインで、放っておくと、海賊の恰好やビキニ姿のアバターで会議室が埋まるということになり兼ねないからです。
さらに西海岸あたりでは、Genderの問題が取りざたされています。これはRLで男性である社員が、会社用のアバターで女性に化けていいのか、あるいはその逆はいいのかという問題で、SLやっている私たちにはどうでもいいと思えることですが、RLからいきなり3D仮想空間に引っ張り込まれる羽目になっている人達にとっては結構真剣な問題なのです。
更にこれにTransgenderの問題が絡んできます。Transgenderというのは狭義では性転換まではしていないが、異性を装うことを社会的に公表してそのように振舞っている人達のことで、広義では性転換者も含む場合もあります。
つまり、一般の人はアバターの性を換えてはいけないが、RLでTransgenderの人は仮想空間ではその人の意向に合わせて「転換」していいとか、やっぱりだめだとかいう議論ですね。
ここまでくると、私にはもうついていけないですね。まあ、勝手にして下さいってことで、RLの仕事のためにSLを使うのはビジネスなんだからいいとしても、SLと同じアバターを使ってやりたいとは思わないし、何か方向を間違った空騒ぎのような気もします。
せっかく仮想空間で楽しく遊んでいたのに、RLが蛮族のようにセンスなく力づくで侵略してくるような被害者意識を持ってしまいます。