2012年10月22日
病める人たち(2)

前回のTenshi の記事の続きですが、ブログへの書き込みを見ると、けっこう批判的なものが多いです。「あんたの方がおかしいんじゃないの?」とか、「SLを見限っといて今更なんだ。」みたいなのですね。お話の調子も取材して記事にしたというよりも、自分が日頃思っていることや、別のところで見かけたテーマをヒントにしたという感じです。
私の勝手な想像では、Secondlife Herald の主筆であるPixceleen Mistral が最近興味を失っていて、ブログを閉鎖することもできないので、昔の記者で何カ月か前に引退した彼女に頼んで記事を一本書いてもらったのではないかと考えています。だからあまり気乗りしない書き方なのでしょう。
さて中身なんですが、彼女は二つのことを一緒にしてしまっているのではないかということです。まず、SLなんかやるのはだいたいは精神が病んでいるのだという、SLの初期からある世間、特にマスコミの偏見です。それともう一つはSLをやり続けると精神が蝕まれるという第二の見方で、彼女はどちらかというとこの後者の見解なのです。
でも彼女は記事では精神に問題のある人がSLをやると亢進する症状を書いたり、SLに耽溺した人が陥る精神の不均衡に言及したりと、原因と結果が逆である二つのことを並べて書いています。まあ、どちらも彼女の偏見というべきですが。
精神が病んでいるとか正常だとかいろいろ書いていますが、こういうのは人によって千差万別だし、精神病理そのものの研究がまだ不十分な現状では学者が10人いれば10通りの解釈ができてしまう分野なんです。正常とか異常とかどこで線を引くのかは難しい問題です。
私の考え方は、私たちは心の中に自分でもコントロールしきれない怪物みたいなものを飼っていて、それは通常は社会規範や理性や損得勘定で抑え込まれているのですが、それらのタガが外れると正常な立場からみれば理解できない形で噴出してくるというものです。
そのように怪物か猛獣か分からないものにときどき好き勝手にさせてやることも、大きな目で見れば必要なことです。それで私たちは趣味やスポーツに没頭したり、人が殺されたり血を流している場面を見たがったり、お酒を飲んで前後不覚になるのです。
それをしないで怪物の欲望を抑圧したままだと、突然暴発してもとに戻ることが出来なくなります。この状態をみて異常だと評しているわけですね。でもこんな人は沢山います。
スカートの女性を見るとどうしてもカメラを差し入れたくなる人、死んだら捨てられてしまうようなものを只管コレクションする人、お金があるのに万引きに走る人、ネットゲームが止められない人なんかですね。しかし、これらはすべて何かの代償行為としてやっているので、無理やり止められたとしても原因は解決していない以上、また別のもののアディクションに陥るだけなのです。
だから、SNSにだけ着目してユーザーの精神病理を云々してみても何の解決にもなりません。彼等は、私は、そして貴方も、やりたいからやっているのです。もっと他の意味あることをやればいいのかもしれませんが、意味あることをやるには才能がなく、才能があっても中途半端なもので一流にはなれないというのが世の中の多くの人の境遇です。
でも、他人からみておかしなことでも、突き抜けてしまえばそこに何か新たな道が開けるのですが、そんな幸運な人はこれまたほんの一握りに過ぎないでしょう。だから、まあ実害の少ないものはやらせてあげればいいのではないでしょうか?
上に掲げた私の撮ったスナップショットも、それら「病める産物」の一つと言えるでしょう。「椅子が無くても平気」なんていう些末なことだけではないことは私にも分かっています。
Posted by Sophiee Winkler at 23:52│Comments(0)
│生活
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