Sophiee Winkler
2009年11月26日
13:05
SLにはMentorの制度があって、新人の定着に一役買ってきました。「助言者」とか「顧問」という意味ですね。兄貴分といったところでしょうか?
この制度はリンデンラボが認める公式なもので、あるいはちょっとお金を出していたかもしれませんね。基本はボランティアなんですけど、RLなんかで集会を開いたりするときの場所や経費をリンデンがもっていたのかな?この度この制度が廃止されることになりました。
例によって賛否両論なんです。概念的には新人を助けてくれる仕組みが一つなくなってしまうのだから、反対する人が多そうですが、実はそうでもなかったんです。
Mentorももちろん人間なので、アバターの背後に様々な人がいるように、Mentor達にもピンからキリまであるのです。既に解散させられましたが、以前は一般住民に迷惑を掛けるGriefer達を取り締まる自警団のような組織がMentorの一形態としてありました。06年以前でしょうか?ある程度の権限をリンデンラボから与えられて、違法行為を取り締まっている間に、だんだん権力の魔力の虜になって、罪も無い人をAbuse Reportで告発したり、Grieferまがいのことをするようになったのでした。
この傾向は現在のMentorのなかにもあって、同じような行為が目に余る場合もあったのです。もちろん大多数の人はボランティアで新人達を親切に導いていたのです。主な活動場所はHelp Island.
しかし、Mentorのなかにもバラツキがあり、間違った指導をする場合もあり、ここに至って、公式にその制度を維持する必要はないとリンデンラボは判断したのでした。
この措置が正しかったのか、誤っていたのかは私には分かりません。しかし、その結果がリンデンラボにストレートに帰ってくることでしょう。
いずれにしても新人はOrientation Islandを一歩踏み出すと、後は自分でMentorに当たる人を見つけていくことが必要になるのです。私の場合はTontonを始め何人かのMentor達に恵まれてここまでくることができました。反面誰かを長期にわたりサポートして来たかというと、そういうことは出来ていません。
日本の場合は何かのグループやコミュニティーに属することで、個人対個人というよりも、共同体のなかで育まれていくという形が合うのでしょうね。日本のなかにはオフィシャルなMentorはいなかったような気がします。まあ、名札出していなかっただけなのかもしれないけど。
その機能はMagSLやMetabirdsといった事業者であたtり、デジアカであったり、様々なグループが果たして来たのではないでしょうか?
SLそのものが不特定の人とのコミュニケーションの場なので、人のつながりが中心になって成り立っています。だからリンデンの公式サポートが無くなっても、そのような触れ合いや繋がりに対する需要はなくならないでしょう。だから何らかの形でそれは残っていくのですが、それすらも困難になったときには、このGridからは生き物の姿は消えてしまうのでしょう。
リンデンラボの真意はどの辺にあるのか、例によってオフィシャルな見解というのは抽象化され、干物のようになっているので、それをあれこれ分析してみても仕方ないでしょう。
一説によればMentorは500人から3,500人の間を変動していたとか。ちょっと多すぎたかもしれない。でも常時やっているわけでもないから、こんなものかな?Mentor Programという公式サポートを受けなくなるだけで、親切な人がいなくなってしまうわけではないので、あまり悲観的になることはないですね。