Sophiee Winkler
2008年10月28日
12:48
やってくれるじゃありませんか?こんなに露骨に本性を出すなんて、さずが肉食獣ですね。リンデンラボはこの度OpenSpaceの管理料を値上げすることを発表しました。
2009年1月1日よりOpenSpaceの管理料は月々US$75からUS$125に値上げされます。これから買う人だけでなく、いままでに購入した人にも適用されます。既得権は無しっていうわけ。
いままでClass4のOpenSpaceを持っていた人はClass5にアップグレードされます。これはタダみたいね。何故って?それはちゃんと裏の理由があります。
新しいOpenSpaceの初期費用はUS$250からUS$375に値上げされます。教育用Spaceに限り割安に設定されていた特典は廃止されます。(Upfront feeって表現してあるけど、他に該当する項目ないから設定料のことでしょう。)
所有者の名義と管理費等の支払い者の名義が異なっているという状態は認められません。但し、以前からそうなっている場合は黙認。
さて、以上の措置の根拠としてJack Lindenは次のように公式ブログで述べています。掻い摘んで言うと、OpenSpaceの多くは当初予定していたような適正な使われ方をされていない。本来Light Useなのに店やったり、人集めたりして非常に不安定になっている。これを原因とする不具合を防ぐためにリンデンラボは今までもパフォーマンスを維持する対策を講じてきた。しかし、これ以上は無理なので値上げする。OverloadになっているOpenspaceのオーナーに対してはこちらから連絡して協議することにする。
最初にOpenspaceやSimの初期費用を下げたときからそんなことは分かっていたはずですよね。散々売っておいて、値上げする。時代劇の悪徳商人みたい。これだったら4人集まって普通のSIMを買った方がいいですね。管理費用は月当たりU$295ですから。
例によって私の裏読みを書いておきましょう。RLの金融危機が実体経済の大不況に繋がる情勢の今、リンデンラボは予定していたSLの売却が難しくなって当面もっとお金を稼ぐ方針に転換したんですね。またこの値上げによってCash Flowが改善すれば、中にはそれを評価した買い手が現れることも予想できます。買い叩かれないためにもビジネスとして大きな利益が出る形にしておこうということですね。
Class4は老朽化してきてメンテナンスが厄介になってきたんでしょう。余ったClass4の受け皿としてOpenSpace Businessが考え出されたんだけど、今度Class6を採用するので、Class5が余ってきます。だからそれをClass4からのUpdateと表現すれば、リンデンラボは値上げするだけでなくて、ちゃんとサーバーのパフォーマンス向上にも配慮しているという言い訳は立つわけ。私はOpenSpaceのLight Useという表現を初めて見たときから、どうせ余ったClass4を壊れるまで使おうというためのものだと言って来ましたが、図星でしたね。
で、今のままだと上に書いたようにOpenSpaceとSIMの管理料が釣りあわなくなりますがご心配なく。Class6を採用することを理由にSIMの管理費用も恐らくUS$295からUS$400近くにまで値上げされるでしょう。時期的には来年早々かしら?
昔サーバーをオープン化するとかいう話があったけど、今思えば幻想を振り撒いていただけでしたね。不動産業への依存度が益々増加しているんだから、そもそも有り得ない話でした。RLは恐慌前夜という状況なのに、ユーザーのことなんか全然考えていないのね。新CEOのMark Kingdonってやっぱり投資家の意向を反映させるのが目的で送り込まれたわけですね。さて、彼らの新ポリシーの吉凶はどんなものでしょうか?
十分利用していないのに無闇に土地持っている人も、そろそろ考えた方がいいと思うわ。何かPremium Accountも馬鹿々々しくなってきたような気分。