Sophiee Winkler
2010年02月17日
13:31
リンデンラボの役員であるBill GurleyがRLの有名会計事務所であるErnst and Youngの会計士のJeff GrabowとRLの事務所でお話をしたそうです。テーマはSLにおけるリンデンドルの取引とリンデンラボの売上についてで、12日のHeraldの記事からです。
Grabowの指摘の一つはリンデンラボがユーザーにリンデンドルをUS$と引き換えに売り渡したとしても、それだけでは「売上」とは見做せないというものです。つまり、それは顧客からの「預かり金」みたいなものだといいたいのですね。そのリンデンドルが何かの商品やサービスを手に入れるためにユーザーに使われて、始めて「売上」となるという解釈です。
でもHeraldのJessica Holyokeによればこれはちょっと違うのです。確かにWorld of WarcraftやIsland Lifeといったゲームでは、全てのアイテムはプラットフォームの提供者から買うことになるので、その通りなのですが、SLではモノやサービスの提供者は必ずしもリンデンラボとは限りません。
だからGrabow会計士のアドバイスはSLには当て嵌まらなくて、何か別のしっかりとした理屈を考えておかないといけないのです。今のところリンデンラボの売上というのはリンデンが住民に土地を売って、管理費を徴収し、広告やアップロードチャージ等を徴収する金額の合計ということにしているはずです。これらには法律で定められている国ではVATが掛かりますが、リンデンラボがリンデンドルとの交換のために供給したUS$には掛かりません。
現役のRLの会計士だって、SLの実態がよく分かっていないとぴったりのアドバイスはできないという例ですね。
次に気になるのは住民間の取引で上がった利益、それはリンデンドルで見るのか、US$に交換したときに見るのかは分かりませんが、それに対してVATが適用される理屈との間の整合性はどうなっているのかですが、今回はそういうテーマではなしに、さらに別の会計上の懸念、他のGridとの取引の融合についてお話がなされました。それはまた次回。