2007年12月19日
コリー惜別の辞
Net Mangazine のMassively にTakeru Nino執筆の記事として掲載されたリンデンラボ社のコリー・オンドレイカ技術担当重役の惜別の辞です。これは従業員に向けてメール配信されたものです。
「リンデンにおける7年間を要約しようなんて不可能だね。リンデンの事務所での徹夜の日々、体重が20ポンド増えてまた70ポンド減ったこと、35万マイルも飛行機で飛んだこと。みんなの多くは僕がリクルートして採用したんだよね。25億行のコードが入ったプログラミング言語を創ったこと、次の言語は1日以上あればデザインしてやるがね。それから世界を変えたことかな。
セカンドライフでみんなと一緒に働けたのはスリリングな経験だった。2000年の11月にフィリップ(ローズデール社長)がグラグラするトランプテーブル越しに僕を見て、凄いプロダクトを創るだけじゃなくて、凄い会社を創らなきゃいけないんだって言ったとき、こいつは大変なことになるなって分ってたんだ。
多くの山谷があって、フィリップのアイデアはその都度僕に全力を出すことを求め、鼓舞したものだった。それらは僕には思いもよらなかった解決策につながり、今日ある姿のセカンドライフを創るのにしばしば役立ったものさ。
僕は今後のセカンドライフとリンデンラボの発展を信じているけど、フィリップと僕のリンデンラボの将来についてのビジョンは、彼が独自の道を進むと決心せざるを得ないほどに隔たったものになってしまった。みんなと別れるのは残念だけど、僕はみんなの中にあるエンジニアリングの力、応用し、乗り越えて前進する力を信じているよ。君たちは才能の驚異的な集積であって、リンデンラボとセカンドライフは途轍もなく成功することもね。」
疑いもなくオンドレイカは繊細で、自信に溢れ、外交的な人物だった。惜別の辞は辞任したというよりも、解雇されたという印象を与えるが、彼はでリーダーとして自ら出て行くというスタイルを選んだ。これはよくある「創造的な差異」という状況で、オンドレイカはそれに対し従業員に対する前向きのメッセージや励ましや動機付けでプロフェッショナルに対処しようとしている。
もし私がコリーのエンジニアリング・チームの一員ならこの危機に少しパニックになるに違いない。この種の動揺にはすぐ手を打たねばならないが、これは多分ここ数年で起きたリンデンラボの変化の中でも最も重大なものだろう。そして、何も影響が出ないなどと考えるのは愚かなことに違いない。
(翻訳:ソフィー・ウィンクラー)
内容と画像が例によって全く脈絡のないことをお詫びするわ。