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プロフィール
Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
オーナーへメッセージ

2010年12月14日

アウトローの世界

アウトローの世界

Anonymous(匿名又は無名)と呼ばれるハッカーの集団があって、今回のマスターカードへの攻撃の犯人の一人であるとしてオランダの16歳の少年が逮捕されました。SLでも使われた古典的な手口であるアクセス拒否攻撃の手法によるものです。

Arphavill Heraldの記事で、シカゴのNorthwestern 大学の教授であるPeter LudlowへのインタビューがYouTubeに載っているのを転載しています。彼によるとハッカーというのは基本的には緩やかな繋がりしかなく、内部統制のルールもないので、これを取り締まるのは難しいとのこと。彼は数ヶ月前にシカゴで4chan やAnonymousのグループと会合したことがるそうです。

今はAnonymousのメンバー達は例のWikiLeaksと深いつながりがあり、また心情的にもWikiLeaksを支援したいと思っていて、RLで色んな騒ぎを起こしているのですね。これってSLで何ヶ月か前に起きたのと良く似ていますね。情報を不正に入手してそれを公開し、「品行方正」に振舞っていると思われている個人や団体の裏の顔を暴くというのが目的です。SLもそもそもがオタクやハッカーとは繋がりがあったので、これらの人々と完全に手を切るというのも難しかったようですね。

さて仮想世界ではあの程度のことで済んだのですが、RLで大規模に同じような振る舞いを続けていると、やがてグローバルな犯罪者、テロリストと認定されて逮捕拘留されてしまうでしょう。実際Anonymousの公称9,000人のメンバーの中には、中国やイランや、パキスタンのテロリストだって混じっているでしょうし。その根拠は何かと言われてもなにせ匿名の社会だから、そうであるともそうでないとも言えるのです。

今の状態というのはRLにしてもSLにしても、これらの破壊活動や犯罪行為を目的とする団体がグローバルに動き回っているのに対し、取り締まる側がローカルなので穴が一杯あるのです。彼等は総じて自らを無慈悲で専制的な振る舞いを止めない政府に対抗する自由の旗手、解放者と位置づけています。が、実際には彼等も他の人の情報を盗んで、隙あらば自らの利得に繋げようという連中もいるのです。

面白いのはSLのEmeraldの開発者グループも、その敵対グループも、RLのシーシェパードやその他の自由と解放を標榜するグループも、ロビンフッドもその主張や行動がとても似ているということですね。大きなものを相手にして庶民の喝采をえる一方、その活動の裏ではちゃっかりと自分達の金儲けに繋げているということですね。右翼や暴力団も同じ雰囲気があります。「アウトローの世界」とひとくくりにしてもいいでしょう。

そういえば歌舞伎も人間国宝や歌舞伎座などという御立派な道具立てを揃える前は、河原で小屋掛けをして芸を売っていたわけだし、「傾(かぶ)き者」とは異様な風体で常識外れの行動で人目を惹く人達のことだったのです。だからこの度「海老ちゃん」がアウトローの世界に惹き付けられていったのも、ある意味本能の呼びかけに忠実だったわけで、舞台を降りてまで私たちを楽しませてくれるエンターティナーの面目躍如というべきでしょう。

WSJの記事はこちら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101213-00000013-wsj-int

Heraldの記事はこちらです。
http://alphavilleherald.com/2010/12/shock-uri-flacks-for-the-kremlin-again.html

Posted by Sophiee Winkler at 12:53│Comments(0)
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