2011年04月14日
考えるだけ無駄?

ユーザーの書き込みを見る前に、Tateru Nino が結構ていねいに分析している記事がありました。数字的根拠はないのですけど。
まず、Concurrency が下がるロジカルな要素を数え上げています。第一はBots の影響ですが、これはBots の数が減ったとか、使う人が少なくなったということでしょうか?経済が停滞してきて、Quad Coreの複数台のPCで多くのBotsを動かす効果が減ってきているのであれば、それは止めてしまうかもしれません。
個人が別アカを使う場合に一つをログアウトして別のアバター(アカウント)でログインする場合にはこれによってConcurrencyが上がるということはありませんね。同時に複数の別アカを起動するのであればConcurrencyを上げることはできるので、Concurrencyが下がっているのはこのように同時に複数起動することをあまりやらなくなったのかもしれません。まあ、そもそも私たちの腕は2本しかないので、仮に複数アカウントを起動しても同時に操作するのは難しいので、Bots目的以外にそういうことをやっている人は少ないでしょう。
次にConcurrencyが下がるのは、私たちユーザーが集中してログインせずに、バラバラの時間帯にログインする場合ですが、理屈では考えられても、ユーザーの行動パターンはそんなにはかわるわけはないので、これは関係ないと思います。
ありそうなのは一人ひとりのSL滞在時間が減った場合です。結果として全体でみればユーザーが重なり合うことが減るのでConcurrencyが下がることになります。毎日11,000アカウントも作られていても、初心者が使い方が分からずに、あるいは導入を助けてくれる人もいないので、SLの良さを知るまでに止めてしまうということもあり得ます。発展途上国の人がアカウントを作っても、PCの性能が低いとログインできません。昔の私みたいにね。その場合は新規登録に比してConcurrencyが低くなるでしょう。
ユーザーのログインが毎日でなくて、1週当たりのログイン機会が減っているということも考えられます。RLが不況でそんなにSLに時間を使っていられないとか、もっと他のこと、たとえばFacebook や Twitter に時間を使っているのかもしれませんね。実際リンデンラボのスタッフもSLにログインするよりFacebookで活躍している人が少なくないのです。最近私がよく読んでいるブログのCopper Robot のMitch Wagner だって、SLから遠ざかってTwitter にご執心です。人はVirtual なつながりよりもリアルなつながりを求めるということなのかも。
この他にGrid やServer のクラッシュ、Viewerの不調などでユーザーの意向に拘わらずConcurrency が下がってしまうこともあり得るわけですが、これも今の状態では現実的ではないでしょう。
結局いろいろ悩んでも、リンデンラボ自身ユーザーを個別に把握するという努力を怠ってきたので、本当のところは分からないのです。彼らの持っている数字というのはほとんどすべて全体的な傾向を表すものでしかなく、マーケティング的には意義の低いものです。顧客を個別に掴むというのが現代の趨勢ですが、それを怠っていたツケが回ってきたということでしょう。
まあ、単純に人気がなくなってきた、あるいはBotsを大量にログインさせる手法が下火になってきた、ログインしても滞在時間が減ったというようなところが真相に近いのではないでしょうか?そして何よりも、SLはDemanding 、つまりユーザーに多くを求めるサービスだということでしょう。
Posted by Sophiee Winkler at 13:01│Comments(0)
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