2008年01月11日
SLと税金
知っている人は知っているSLの税金のお話です。もうすぐ確定申告のシーズンですもんね。EU議会は昨年SLにおける取引に関してVAT(付加価値税)を徴収すると決定し、リンデンラボもこれを受け入れちゃったんです。私は税法学上の根拠は薄弱だと思いますが、多分株式公開前にRLと悶着起こしたくなかったリンデンラボがヒヨったんでしょうね。
税金というのは国家に対しなんからの負担を掛けている、あるいは国家の政治に参画している見返りとしての側面が大きいので、それがない現状でハイハイと右から左に徴税官吏の役割を勤めることにしたリンデンの見識を疑うわ。この問題に関しちゃんとした説明がなされたのかしら?
SLをやることで国家に対し、他のインターネット・ユーザー以上に負担を掛けているとも思えないし、その使われる税金がSLユーザーとしての負担者にどのように還元されているかも不明です。リンデンラボの先駆者達は200年前に「代表なければ課税なし」といって本国イギリスと戦って独立を勝ち取ったんだけど、その子孫はプライドを捨ててしまったようです。
課税はIPアドレスで見てEU圏に住んでいる人のSL内でのリンデンラボに対する支払いが対象になります。具体的には①プレミアムアカウントの登録、②土地のリンデンラボからの購入、③土地使用料、④土地オークションによる購入、⑤リンデックスによるL$とRL通貨の取引、⑥専用地域使用料が対象です。
税率はIPアドレスの割り振られている国によって15~25%のバラつきがありますね。アバターの登録時の申告国籍とIPアドレスに不一致があるときはリンデンラボによる査察の対象となり、登録が遅れることがあるんだって。
私たち日本居住者には当面直接の影響はないですが、表面上見えないけれどEUで売られる商品の価格なんかに税金分が上乗せされているという計算にはなります。課税の記録はEU居住者の各自のアカウント取引記録のページに反映されるそうです。予め登録することによって、VATの減免をうける制度が利用可能です。
世の中には頭のいい人が一杯いるので、そのうちEU圏のパソコンからEU外のパソコンを遠隔操作するか、インターネットを通じてビューワーを動かし、操作をするというワザで、課税を回避することが出来るようになるでしょう。SLに課税しようなんてほんとに馬鹿です。RLのペットに課税した方がよっぽど収入増になるのにね。
Posted by Sophiee Winkler at 13:50│Comments(0)
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