2008年04月02日
仮想世界の神話(その5)
さて5番目の神話は「仮想世界は全部ポルノグラフィーだ。」です。全部と言わず話半分だとしても相当なものですが、実際にはどうなんでしょうか?私は残念ながらSIMとRegionを合わせたものの何パーセントがMature で、そのうちの何パーセントがポルノのコンテンツやサービスを提供しているのかは知りません。そうして総ログイン時間の何パーセントがポルノのための経験や活動に消費されているかも知らないんです。どこかにこういう統計はないかしら?でもRLに関しても分っていませんね。分ってどうなるものでもないし。
自分で出来る方法としては、有名な性産業関連のRegionにいるアバターの平均月齢と、ParentalなRegionにいる人の平均月齢をカウントして比較してみるといいですね。恐らく性産業関連の月齢は少なく、そこには長くSLをやっている人は殆どいないんじゃないかしら?今の段階ではこれは仮説ですが。
もしそうなら、結局SLの中のポルノは多寡がしれていて、RLのメディアの提供するコンテンツには太刀打ちできないとういことです。そしてそれらも生身の現物の前では色褪せてしまいますけどね。だから、ずっとSLの性産業地域で遊んでるっていうのは頭がおかしいというよりも、RLでとっても不幸だということで可哀相になってしまいますね。通常の環境にある人はちょっと遊んでみてすぐに飽きてしまうと思います。多分ヘビーユーザーは閉鎖された環境に閉じ込められている人、囚人や修道僧、長期療養中の人、南極観測隊なんかでしょう。
一般の人は別にSLでポルノ的なものに触れる必要はないんですね。全てのメディアに関してセックスは究極のキラーコンテンツですが、SLのそれは他のメディアに比べると人間の感覚に訴える力は格段に弱いので、普通の人は満足を得られる割合は少ないでしょう。
だから、SLのお陰で性犯罪が増減することもなく、出生率が上下することもなく、バイアグラの売上げが増減することもないでしょう。
もし世間の人がいうようにSLのどこを見てもポルノグラフィーで、みんなが現実感のある強烈な体験を楽しむことができるなら、SLは遠の昔に全てのメディアに君臨する皇帝の座に就いていたことでしょう。それには程遠いこんなものに目くじらをたてられるのは、これまた頭の中がポルノグラフィックな妄想で一杯な想像力豊かな人なんでしょうね。つまり、ポルノグラフィックなのはその人の脳の方なんです。うらやましいわ。
Posted by Sophiee Winkler at 13:32│Comments(0)
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