2008年04月03日
仮想世界の神話(その6)
最後、6番目の神話は難しいです。それは「仮想世界は人間を疎外し、社会をどこか危険な方向へと導く」なんですが、どうやって検証するんでしょうか?「どこか危険な方向」という表現はなんだかズルイです。この神話というか思い込みは25年以上前、黒地に緑の字が映るキャラクターディスプレーでBBS(Bulletin Board System)が始まった頃からだそうで、16歳のオタク少年が牛乳瓶の底みたいなレンズの眼鏡かけて、家族とも会話しないで毎日数時間以上もキーボードに向かって人知れぬ楽しみに溺れているというイメージですね。
TVに関してはこれと似たCouch Potato症候群神話があります。TVのお蔭でアメリカ人は休みにも教会にも行かず、ポテトチップの袋を抱えて、長椅子で横になりながらフットボールのゲームの実況を見て一日を過ごすというものです。これが経済の停滞や家庭崩壊の一因なんだって。アメリカは横に長いからどの時間でもどこかでフットボールやってるし、スポーツチャネルできちゃったから尚更です。
こういうのは幾らでもあります。ハリーポッターのお蔭で、ビルや崖から飛び降りる子供が増えたとか、スパイダーマンのお蔭でガムの売上げが増えたとか、言いがかりはどんなところにも付けられるし、それに反証を挙げるのは難しいですね。どちらの主張も具体的な数字の裏づけがなければ、単なる思い付きか法螺ばなしになってしまいます。
確かにどんなメディアにも社会を悪い方向に導く力はあります。でもそれは、そのことを許している私たちと、メディアに絡んで下らないコンテンツでお金儲けをしている個々の人間の問題です。なんでも社会や、教育や、政治やメディアのせいにすれば誰も名指ししているわけでもなく反論も来なくて気が楽ですし。
仮想世界に対するこういった根拠の弱い、悪意のある言いがかりはこれからも後を絶たないでしょう。でも私たちが実際にSLでやっているのは疎外感を高めることでもなければ異様な物事をシミュレートするためでもありません。多くの人はSNSの名前の通り、今までに会ったことがなく、それがなければ決して会わなかった人と知り合いになって、意見を交換して自分の生活を豊かにするためにSLにログインしているんです。日常の様々なしがらみや責任や建前から離れて、素直に意見を述べ合うことができる空間なんですね。
画像はお友達のKashewさんです。AzitoSimにぴったりの出で立ちです。こういうスキンってどこで売ってるのかしら?自分でつくったのかな?そこはかとなくセクシーですね。お馬さんと格闘して勝った後ですね。こういう画像見るとマスコミは喜んでしまうのかも。勝手に写真撮ったから叱られちゃいそう。
Posted by Sophiee Winkler at 13:32│Comments(0)
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