2008年05月14日
サービス悪いよ
http://blog.secondlife.com/2008/05/09/second-life-grid-availability-in-april/#more-1978
SLのサービスレベルに関するレポートが明らかになり、4月は63万時間が無駄になったことが分かりました。これはUser Hour と呼ばれる個々のユーザーがログインしていた時間の総和で、日本語では「延べ時間」っていうように考えればいいんですね。つまり63万人が1時間入れなかったとか、7万人が9時間にわたりログインできなかったとかいう感じになります。全体を100%と考えると、約2%強の資源が未利用に終わったんですね。(え?止まっていたから電気代分は儲かったはずだって?そうかも。)
どうしてそんなことが分かるのかというと、グラフにあるように落ち込んだ部分の面積を考えると、多分グリッドシステムのダウン(Outage)がなければこの部分は使われていたはずという仮定です。で、このグラフなんだけど、こんなもの出してくるなんて、なんかやるせなくなってきます。
だって、縦軸も横軸も名前も無いし、数字も目盛りもないですよ。犬が電信柱にオシッコするとこんな恰好の模様がつきますけど、それとどう違うのか説明できないでしょ。やっぱこの辺の人材が不足してます、リンデンラボは。まあ、直感的に縦軸はログイン人数を示していて、横軸は時間の経過を表しているのだろうと分かりはしますが……。
原因分析もしてますが、それぞれの原因のインパクトが示されていないので、思いついたのはこんなものよというのに等しいですね。内容は大体こういうこと。
(1) グリッド間ネットワークの喪失
4/5にはほとんどすべてのグリッド間のコネクションが失われました。これはメインのネットワークプロバイダーのラインの断線あるいは故障ですね。遅いのと下手糞なのが原因だとリンデンラボは評価してます。次にやや小規模ですが、4/25にも同様に接続が失われました。リンデンラボはプロバイダーの幹部とともに原因究明にあたりました。
(2) 中央データーベースのバグによるクラッシュ
いままで気がついていなかったバグがあって(当たり前ですね)、そこがボトルネックになってしまったとか。将来ここを取り除くのが最緊急課題だそうです。何言ってんのかわかりませんね。
(3) 資産格納部分のクラッシュ
専門家でないので分かりませんが、アバターとかInventory の情報が取れなくなったということではないでしょうか?これは12月と1月に起きていて、業者は修理済みと報告してましたが、また起きたということです。原因は調査中です。
(4) データセンターと一時的なデーターサービスの中断
サンフランシスコにあるデータセンターが二日間にわたって断続的にサービスを供給しなかったということです。Power Cut であって Power Failure でないので、停電というよりも、メンテかなんかのために意図的に止めたということでしょう。今度でサービスの止め方については「お勉強しました」って言ってます。
今回データーベースのクラッシュを原因とするものとしては1.4万時間が無駄になったけど、去年の8月の5.3万時間に比べればましだとか。最後に「優秀で頭のいい人材をどんどん雇います」って書いてありますね。
さて、こんなにサービスレベルが低下してしまうと、飽きれて止めてしまう人も出てくるんじゃないのかというお話は次回です。
Posted by Sophiee Winkler at 13:32│Comments(0)
│ビジネス