2008年08月27日
私たちはどこへ?

私たち日本人ってRLでもSLでもかなりお気楽で、大抵のことはその場になるまで考えてないし、けっこう諦らめがいいですね。オリンピックで金メダル採った人はそうではないと思うけど。
だからSLでもこの先どうなるかっていうことを心配する人なんて少ないですね。何を心配すればいいのか分からないし、心配したからといって対策ができるわけでもないし、そもそも遊びなんだから、駄目になったらなったで別のとこに行ったり、別のことやればいいのよ、何て具合にね。
私たちは長い間言葉を始めとする文化の壁と周辺の大きな海が私たちを守ってくれたお蔭で、災難は時たまあるけど、それはやがて去っていくと思っているんです。
さて、どんどん出てくる新しいSNSは、何でもありますという百貨店やスーパーのようなSLに対抗して、色んな工夫やフォーカスで独自性を高めようとしてますね。でも、これも含めてSL他の3D・SNSってどこに行くのか?将来何と融合して、社会のなかでどんな位置を占めるのか?ということが外国では気になっているんです。でもそんなことに言及する日本のSL専門家はいないですね。これってオリンピックで誰も傷つけないように、お仕事なくならないように、適当なことしかしゃべらなかったスポーツ評論家とか解説者と良く似てますね。SNSだって結局日本では村社会的に使われてしまうのかしら?
技術や情報には詳しいけど、将来はこの方向に進むとか、この点を革新していかないとSLは危ないとかいう人がいないわけ。これは欧米から見ると、「考えていないか、頭が悪いかだ。」ということになります。あ、両方でもいいですけどね。
で、リンデンラボはまるで全てのユーザーや評論家が日本人であるかのように、自分の考えを明らかにしないんです。今までにないチャレンジしてるんだから、あんまり深刻に考えないでよ、っていうことですね。
例えばいったいどの層の顧客をターゲットにしているのかすら明らかにされていません。追及されれば「全ての人間です、PCの操作が可能ならイルカやオウムやチンパンジーでもいいですよ~。」って言うでしょうね。ということで実績からいうとアメリカでのベビーブーマー(1940年~60年生まれの世代)の後の方の世代と、その後のジェネレーションX(1960~80年生まれ)と呼ばれる世代の前半くらいですね。つまり30歳から60歳くらいというところがメインのユーザー層なんです。
ライプチヒ大学で11歳から22歳までの被験者にSLを見せたところ、彼等はほとんど関心を示さなかったそうです。彼等が通常慣れ親しんでいるゲームやアニメの世界からすると刺激が少ないんですね。「リアル」の意味が違えば、「仮想」の意味も変わらざるを得ません。だからこの世代が成長してくるにつれSNSも今とは違う内容になっていくのかもしれない。
あるいは遊びからビジネスが始まるように、SNSもビジネス社会に組み込まれて、当たり前の面白くもない世界になっていくのかもしれませんね。昔の人は新幹線や飛行機に乗るのにもワクワクしたそうだから、それと同じにまるでEメールを見るように欠伸をしながらSLをするということになるのかしら?
それも含めて自分達で考えて、自分達でつくるのがSLの世界でしょって言われると反論もあまりできない。とりあえず何か新しいものを作って市場の反応を見るというのが今の私にできることですね。
Posted by Sophiee Winkler at 13:03│Comments(0)
│ビジネス
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