2009年07月09日
IBMの会議

RLでは会議をすることに膨大なコストを掛けています。国会なんてその最たるもので、口だけ達者なおじさん達にいろんな特権を持たせて、国民の税金を湯水のように使っています。結局結論は始めから見えていて、誰かのすばらしい演説で個々の議員が心変わりして自分の賛否を変えるなんていうことはほとんどありません。まあ、国民に見せるためのパフォーマンスみたいなもので、それがなければネットからボタン投票でも同じことなのですね。
企業だって社員を出張させ、交通費やホテル代を負担して会議をさせていますが、そのコストの総額は企業の利益にも等しい額でしょう。ということでRLの企業ではTV会議をすることも多いのですが、何故かイマイチの人気なんですね。
これくらいお金を使っているので、もしSLで日常的に会議をすることにすれば、沢山のコストと時間の節約になると考えられ、SLとRLを繋ぐものとしてもリンデンラボを始め多くの人が期待を掛けているのです。
先頃IBMは実験的に幾つかの企業や大学とともに新たな会議システムを運用し始めたと公表しました。特定の権限のある人に企業のファイアウォールの中まで入らせて、そこで機密度の高い会議をするわけです。何かのプロジェクトで頻繁に会議をやる場合には別に企業そのものに設ける必要はなくて、ファイアウォールに守られたサーバーを別途設置して、そこから他にはいけないようにしておけばいいんです。
IBMは最初はSLの中でそのような仕組みをリンデンと協同でつくろうと研究していたけど、基本的に素人が相手の会社ではないので、機密保持を最優先にして、自分達のOpensimを作って、そこで会議を運営することにしたんですね。これ自体彼等のハードやソフトの付帯的なサービスになるし、商品開発や顧客開拓のツールにもなるでしょう。
このプロダクトはIBMとLotus Sametime 3Dの共同で進めているもので、2月から約2500人あまりのIBMの社員がこのシステムを使って実験をしたそうです。
リンデンラボが今現在これにどれくらい関わっているかは知りませんが、基本的には大企業がSLのなかで会議をやるということはないでしょう。強いてあげれば、ユーザーの意見が必要なときにアバターがSLから呼び出されて参加するというくらいのニーズはあるかもしれない。でもRLで別途やればいいことだし。RLの各自宅に召集を掛ければいいんですね。
このプロジェクトでは今のところまだボイスシステムは完全ではなくて、IBMはVivoxという会社にアプローチをしているところです。うまくいくと、どっちの方から声が聞こえたのか分かるんだって。
リンデンラボとしてはSLを使ってもらうために、自分でシステムを構築運用できない比較的小さな会社で、社員やディーラーが全国に散らばっているような業種のための社内会議や教育の用途を開拓するしかないでしょう。コミュニティ発信の通信教育なんかにもいいですね。
う~ん、リンデンラボってIBMにうまく利用されただけなのかな?
Hypergird Businessの記事から引用しました。
Posted by Sophiee Winkler at 14:28│Comments(0)
│ビジネス
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