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Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2009年08月23日

第二次チキン戦争(6)

第二次チキン戦争(6)

さて、この辺でSion Chickenのテーマについて一応自分なりの考えをまとめておきましょう。まだ全容が分かったわけではありません。自分で農場を経営したことはなく、飽くまでこれまでにブログ等で得た知識しかありません。

農場主たちの感想を見ても明らかですが、やはり私が初期に感じていたようにSionはChicken Farmを完全にビジネスとして割り切っていて、それも一度入ったお金はライセンシーには二度と返さないというポリシーがあると判断していいでしょう。

農場主の中には一種の利殖と考えている人と、チキンが可愛いとか育ってくるのがうれしいとかいう遊びの部分がほとんどの人もいますね。この割合がどれ位なのかよくわかりませんが、案外後者が多いのではないかと想像しています。

鳥に餌を与えるというのは考えてみれば時間単位でゲームにお金を払っているのと同じで、その鳥が増殖すればゲームの時間単価は加速度的に増大していくわけです。もしチキンが可愛いというのであれば、餌もいらない、増殖もしないペットを買ってくればいいのですね。

また利殖目的の人にとっても、仮想の卵や鶏を珍しい色合いのものにして市場で転売できるまでには、相当のL$を注ぎ込んでいるはずですし、今までの投資を上回るような対価を得るためには相当な値段にしないと引き合いませんね。そうすると実需とは別に色合いなどが変わったものを無理やり高値で取引するというようないびつな市場になっていくでしょう。つまり一種のバブルです。恐らくSion研究所かあるいはその配下が市場から適当に卵を買う、あるいは珍しいものを高値で売り買いするという形で市場を成り立たせていて、そのようにして投資意欲を煽っているのだと思います。

仮想社会のなかでも需要と供給に基づいて市場が形成されることは間違いありません。しかし、この卵市場は実際には需要なんか存在しない架空の市場なんではないでしょうか?だからあるとき結局はビジネスとして成り立つものではないと農場主達が気がつけば、市場は崩壊してゲームはそこで終わりになります。でもそうなってもSion研究所には卵やチキンを買い取る義務は全くないのです。小さな子供のころにお札を絵に描いて遊んだおまま事ゲームのようにみんなで「振りをしている」間しか存在しない世界なのではないでしょうか?

Sion Chicken の世界がいつ崩壊するのか?私はそこにとっても興味を持っているんです。

第二次チキン戦争(6)

でも、SLの経済そのものにもかなり怪しげな部分もあり、いつL$がRLの$に換えられなくなる日がきてもおかしくはありません。その懸念を私たちは無視したり過小評価したりしてSLの中で生きているのです。そのようにして自分で自分を騙すことが出来る人達がSion Chickenで利殖を企んでいるのでしょうし、たとえ失敗しても「別に自分はお金儲けで始めたんではない。チキンってこんなに可愛いし、卵が孵るって幸せな気分になるでしょ」と自らが傷つかないように、自分の本心を押し殺してしまうのでしょう。

人間って生まれたときから誰かを騙したり、嘘をついたりして生きているわけだけど、多分自分で自分を騙すのが私たちの一番の得意技なんでしょうね。騙しているのか、騙されているのか、何が本心なのか、そんなことを突き詰めて考えないで、ピンク色の雲の中をポヨヨ~ンって漂っている私たち。それが幸せ?う~ん、そうかもしれない。


タグ :Sionチキン

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Posted by Sophiee Winkler at 09:15│Comments(2)ビジネス
この記事へのコメント
はじめまして

土地を所有した記念に畑作って、ついでに鶏でも飼うか~と、検索で探してみましたが、どこまで行っても「Sion Chiken」ばかりで本当に困りました。
ソフィーさんの記事を以前から拝読しておりましたので、引っかからずに済みましたがw

ちなみにSionの農場にも行ってみましたが結構まだ見に来てる人達がいました。
ぱっと見いったいここでは「何が販売したいのか」がわかりづらいくらい、卵の屋台が立ち並んでいました。もちろんヒヨコから成鶏までサンプル飼育してましたけど、この農場の本当の狙いが分かるのは、スターターキットを開けたあとなんでしょうねえ。

それサンプルの鶏やヒヨコを見ると、あまり魅力的には見えませんでした。もっと出来のいい、ランダムに歩き回ってたまに鳴き声をたてる鶏はよそで売っています。(飼ったからといって儲かりはしませんが)
珍しい柄の卵だけなら自作できますし。

いったんこの鶏を飼い始めたら、鶏を一定数に保つためにインベントリにしまったり削除したり、給餌を停止する勇気があるかどうか、私には自信がありません。もし珍しい鶏や卵ができたら高値で売れるかもしれない、という幻想に支配されかねないと思うのです。
初めは単純に「おもしろそう」と思っていた気持ちが変化するだろうと思います。

えさ代だけでなく、鶏のために土地を新たに買い増したりしていればなおのことでしょうね。検索で見たたくさんのSion Chikenのお店を思い出すと、もう需給バランスなんてとっくの昔に崩れてるんじゃないかと・・・・・

好奇心からスターターキットを買う人がいなくなれば、おのずと消えていく運命ではないでしょうか。卵にしろ鶏にしろREZし続けなくてはならないオブジェクトなど邪魔なだけですから。
Posted by Syun at 2009年08月23日 11:21
コメントありがと~。せっかく飼ったチキンでも途中で餓死させたり、殺したりする勇気があれば試しに始めるのもいいですね。確かにもう少しリアルに作れるとは思います。でも、こういう仕組みを考えたのは偉いと思いますね。そんなにむずかしいことではないけど、でも実際にそれを実行に移すのは大変です。コロンブスの卵?いえいえ、Sion Chickenの卵です。
Posted by Sophiee WinklerSophiee Winkler at 2009年08月23日 16:36
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