2009年10月16日
首の挿げ替え

Alphaville Herald によれば、現在Stroker に訴えられているリンデンラボは弁護士事務所を変更するようです。
従来はSan Diego の Cooley Godward Kronish という事務所のMichael Rhodes という大物弁護士を使っていましたが、この人の時給が高すぎるのです。何でも一時間当たりUS$800を超えるのだとか。
弁護士に時給というのもへんな表現ですが、米国ではそのケースにいったいどれだけの時間を使ったかを各弁護士がログをつけて、まとめて依頼人に請求するわけです。電話でお話をしてもこの割合でお金は取られます。コンサルタントであれ、法律家であれ、総じてプロフェッショナルを雇うと、こんな感じでチャージが来るわけですね。
今度はSan Francisco のDurie Tangri という10人位の弁護士のいる事務所を使うのだそうです。変な名前ですが、多分Durie とTangriという2人の人が創始者なんでしょう。私の感覚ではDurieは英国か豪州的な苗字、Tangriはインド系ですね。
リンデンラボの法律担当スタッフであるMarty Robertsは次のように語っています。
「他の小さな会社もほとんど同じだろうが、私は法律を作ろうというのではない。ケースを最高裁まで持っていくことに興味はないんだ。物事を片付けることに関心があるだけなんだよ。」
つまり、SLにおけるクリエーターの権利がどうのこうのと、仮想世界の無体財産権に関する初めての判決が出て、判例法的な基準が確立されるということには興味はないと言っているのです。要するに、裏でお金で解決するということですね。綺麗な表現をすると当事者の和解による訴えの取り下げということです。確かにその方がお高い弁護士を何ヶ月も雇うよりは安くつきそうですね。
さて、「これは金のためじゃないんだ。SLにおけるクリエーター達の権利のためなんだ。」とおっしゃっていたStrokerはどういう反応を示すのかしら。いつの間にかこのケースが話題に上らなくなってしまったとしたら、彼等はやっぱりお金目当てなんだったと分かるのでしょうか。もっともStroker側も最高裁までいけるだけのお金はないので、どっかで降りることは間違いないけれど、「判決」なしで止めてしまったとしたら、「なんだ、やっぱり変態ベッド屋か。」って言われるでしょうね。
Posted by Sophiee Winkler at 12:59│Comments(0)
│ビジネス
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