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Sophiee Winkler
Sophiee Winkler
2007年6月生まれ。MagSLの原宿に住んでて、HARAJUKU PLACE というお店をやってます。景観商品とか小物が中心です。最近はスキンとシェイプに凝っています。
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2009年11月12日

クラス6サーバー

クラス6サーバー

サーバーのクラス6の情報がちょっとMassivelyに載ってました。でも、スペックがどうのこうのというのではなくて、何か根本的に運営システムを変えるみたいです。

SLのGridのパフォーマンスというと、サーバー以外にもいろいろな要素があるのですが、やはりサーバーのクラスというか処理速度とサーバーの利用率(その瞬間どれくらいのタスクをこなしているか)が大きなファクターであることは間違いありません。

伝統的にはサーバーのクラスというとその数字が基本装置とオペレーティングシステムのレベルを表現していました。過去には何人かの土地の所有者は管理費が高くなるのを避けるために、新しいサーバーへのアップグレードをしないケースもありましたね。でもそのサーバークラスによる区分というものが無くなるみたいなんです。

クラス6サーバーが配備されようとしている今の時点を見ると、SLのGridは先行き更に多様性が高まると予測され、ニーズに合わせた様々なスペックのサーバーが展開されると考えられます。

一方でJack Lindenは次のように語っています。

「我々は新しく更に良いパフォーマンスのハードウェアを導入するので、必要なところにベストのサーバーを割り当てるということが可能になるだろう。土地の所有者として、貴方の島はもう年老いたり、よく分からない古いサーバーが回ってくるということはない。そして我々は誰に対しても、標準的なハードウェアのレベルを上げるということを何度でも行なっていくだろう。

我々は間もなく、新しいスペックのサーバーをGridのもっと広い範囲に展開させるだろうし、そのハードウェアをGridにある新しい島々だけに割り当てることはしない。私たちは今居る土地所有者達に自由に恩恵をあたえられることを選ぶだろう。」

え~、分かり難いのは私の和訳のせいではなくて、リンデンラボの幹部一般が、特にこのJack Lindenが真意を隠して奇麗事を並べたがるので、官僚の作文みたいな文章になってしまっているのです。

頑張って素直に読むと、通常のSimとOpenSpaceなどのLow Useの土地とではサーバーのスペックを変えるということですね。そらからとことん低スペックでいいただの海とか保全地帯みたいなものはやはり低スペックのサーバーを当てるということでしょう。それって前からやってたに違いないと思います。

だからどうだという感じですね。まあ、Jack Lindenの話はヒントくらいに位置づけて考えて見ましょう。

リンデンラボにとってサーバーを新しくするメリットは少ない電力で土地を供給できること、キャパに余裕を持つことができればダウンタイムやラグが減ること、また一定の土地あたりの人口密度が高められればイベントなどがやりやすくなり、経済を活性化できるということもあるでしょう。

一方で現在は多分実際には思いっきり古いサーバーとクラス5が混在していて、メンテナンスが煩わしいし、また例のGrandfathered Simの取り扱いというものもあるので、このさい有無を言わせず基本はクラス6にしてしまうということですね。つまり、私はまだ4で行きたいとか5に留まりたいとかいうのは許さないし、Grandfarthersの既得権(US$100も安い管理費)も認めないという方向に行くのだと思います。

サーバーのクラスと土地のサービスとの関係をリンデンラボが一義的に決めてしまうことで、管理上の複雑さを低減させることを狙っているとも言えますね。実際にはすべての土地のサーバーが6に変更されるのではなくて、メインランドの海岸線とか、Low UseのOpenSpaceは今のサーバーで十分で、それが順番にどんどん壊れていくのに応じて6を入れていくということですね。ただメーカーからの購入契約だけは全てのRegion分を結んでおいて、数量割引を引き出して、必要に応じて供給してもらうということでしょう。

もし6の使用電力が大幅に低いのであれば、ちゃんと動いている5であっても、6に置き換えていくことはあるでしょうね。それは勝手にやるということです。そうして、6の中に土地の要求度に応じてスペックを変えた幾つかの機種があるということになるのでしょう。その配分を適切にやれば、低スペックのものは安い価格で入手できることになるので利益を増やすことができます。

面白いのはJack Lindenは「土地所有者に自由に恩恵を与える」と言っているのであって、「土地所有者に自由な恩恵を与える」とは言っていないのです。「自由」なのは自分達であって、「選択権」を奪い、自由に自分達がサーバーを与えるという意味ですね。「恩恵」というのはここでは、ほとんど実質的な意味がない言葉です。

それからもう一つ面白いのは、Jackが「よく分からない古いサーバーが回って」来ていたことを認めてしまったことですね。これは私が随分前から指摘していたのですが、結局払っている管理費に対していったいどういうサーバーが回ってきているのか、最新のものなのか、一度壊れて修理したものなのか、もうすぐ壊れそうな古いものなのかはユーザーには分からないのです。

で、管理費は据え置きなのでしょうか?それはどこにも述べられていません。考えてみれば私たちはサーバーが5であろうが6であろうが、実際に手にとって見ることはできず、Simが落ちてもそれは別のSimの影響なのかもしれず、重たくなってもどこかで誰かがやたらに長いスクリプトを実行しているかもしれないのです。だから、別に新しくなったとか、パフォーマンスが上がったとかは知らせてもらえなくても良くて、払ったお金に対してどれくらいのサービスが供給されているのかをちゃんと教えてもらえる指標や仕組みがあればいいのです。

管理費は仮想空間の排他的使用権の対価であって、本来はその空間がどれくらい使用可能なものとして提供されたのかという時間とその質といったサービスレベルに応じた料金にされるべきなのですが、ここに土地の所有権とか、サーバーの割り当てといったへんな概念を持ち込んで私たちを混乱させてきた狙いというものをもう一度よく考えて見る必要があると思います。まあ、ちょっとだけ現実に近付くことになるのかしら?


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Posted by Sophiee Winkler at 13:37│Comments(0)ビジネス
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