2009年11月19日
リンデンの真意

Pink LindenがSLで商品販売をしている主要なアカウントに送った調査への協力依頼の手紙というのがこれです。二人の読者の方からほぼ同時に送ってきて戴きました。
Second Life always seeks to improve your experience with us. In order to
improve that experience, we are surveying merchant opinions to understand
more about how you sell virtual goods now and how you might like to sell
them in the future.
The survey presents several concepts that are example of ways Linden Lab
might be able to further support Second Life merchants and the inworld
economy. None of these concepts are currently on our development roadmap,
they re just hypothetical scenarios that we d appreciate your thoughts
on.
Please take the survey (link below) and give us your input. It should take
about 10 minutes to complete.
Follow this link to the Survey:
Take the Survey
If you have questions about the validity of of this survey, I invite you
to contact me in world.
Thank you in advance for your time,
今どういう商品の売り方をしているか、将来どういう売り方をしたいのかを聞いています。
そのあとに実際の質問票が続いているのですが、IPアドレスが違うとそこへ入っていけないようにしてあるみたいです。別のところで探しましょう。
色々なブログの記事を総合するとXStreet の利用の有無とか、商人単位の公認制度とか、リンデン主催のモールへの出店の意向が尋ねられています。
この点を取り上げてHeraldの記者は有力商人を囲い込む動きなのではないか、住民である他の商人との差別化が進んでしまい、そこに入れなかった住民は商売を止めたり、SLを止めたりしてしまうのではないかと心配しています。
また、実験的にリンデン主催のモールに一定期間無料での出店を認めるというキャンペーンも平行して行なわれており、これが住民の分断に繋がったり、あるいはコンテントの囲い込みに繋がるのではないかとも言っています。
まあ、心配し始めるとキリがないのですが、リンデンの立場からみればある程度止むを得ない部分もあるように思うのです。リンデンラボが直面している問題としては、
(1) 住民の創造したコンテントに対する違法コピーが蔓延しており、それを止められない。
(2) それはコンペティター(競合者)である他のGridへの持ち出しと関係している。
そこで、期限と場所を限ってセキュリティーを高めたモールに被害に遭う可能性の高い、または既に被害に遭っている有力クリエーターと経営者を囲い込もうという考え方が出てきており、それを実験的にやる余地があるのかどうか?それによってコアの住民を逃がさないようにしようという意図ではないかと思います。
裏を返せば現状のままに上記(1)、(2)を変えられないで放置していると、SLの資産ともいうべき有力クリエーターとそのコンテンツが流出してしまう、結果としてSLの土地への需要も減り、新興Gridが豊かになり、収入が減ってしまうという懸念を持っているということですね。
かといって、そのモールでは違法コピーが防げるのかというと、技術的にはそれはまだ確立されていないので、リンデンに雇われた人が手分けをして人的に監視するということなのでしょう。まあ、センサーを開発して実験するのも含まれるかもしれない。でももし現在、機械的にできるのであれば、すぐさまそのシステムを全Gridに張り巡らせればいいのですから、まだ無理なんでしょうね。
これと平行して、GreenLife社(Emerald Viewerの供給者)と交渉をして、清く正しいコピー機能つきViewerを、あるいはその機能をだけを、今開発中の新公式Viewer2.0に盛り込み、他のViewerを自動的にBanの対象にしようと考えているんではないかというのが私の勝手読みです。展開によってはGreenLife社を買収してしまうこともありですね。今までのリンデンのやり口では十分に考えられることです。
つまり、サイバー技術の面では犯罪者グループを根絶やしにできないので、ソフトであるコンテンツやViewerを押さえて兵糧攻めにしようという考え方だと思うのです。これはアメリカと北朝鮮、アメリカとタリバンの現在の関係にとてもよく似ていますね。
ところがリンデンラボはそのような政治的、戦略的意図を表明しないので、どうでもいいような細かいレベルでの反対とか心配が出てきているのではないでしょうか?住民を分断してもリンデンが得になることはありません。それは現行のPremium Accountがほとんど何の意味もないことを見ても分かるでしょう。分断したいのは違法と合法、儲けさせてくれる人々とそうでない人々なんです。一般の私たちは儲けさせてくれる人々の周りにいる付着生物みたいなものですね(フジツボか?)。頭数としてはいた方がいいということです。
以上は私のあまり根拠のない、決め打ち的仮説に基づくものですので、そうではない見解も沢山あると思います。皆さんのご意見は如何でしょうか?
Posted by Sophiee Winkler at 13:36│Comments(0)
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