2010年02月03日
いろいろなGrid (3)

Brand Name
昨日の続きですが、Brand Name がOpensim の選択にどう影響するかということをMaria Korolov が論じています。結果的にはかなり個人的な考え方で、「私の場合はこう考えた」というものですね。一般的な選択基準とは言えないと思いますが、まあ、外国のキャリア・ウーマンがこう考えたということが大事なのかもしれない。
「私が業者や取引先を選ぶときには、私は通常二つのオプションから一つを選びます。一方の選択肢として私は最大の、最も尊敬されている会社、最高の実績を上げている会社を選び、もう一方として私のニーズにある一点でぴったりフィットする会社をもってきます。
よく言われている言葉として『IBMを選んでおけば首にはならない。』というのがありますね。その後この格言はマイクロソフト、ウィンドウズ、オフィスというように変遷してきたのですが。」
確かに私も外国ビジネスのシーンでこの、Nobody gets fired for choosing IBM.という文句は何度か聞きました。IBMを選んだのだから、仮にその情報システム関係のプロジェクトが失敗したとしても仕方ないだろう、他に助かる道はなかったのだという言い訳が立つというものですね。昔はIBMは“Big Blue ”と呼ばれてビジネス界では絶大な信頼がありました。ま、官僚主義そのものなんだけど。
「仮想世界において最も大きくて尊敬できるオプションということになると、やはりIBMを挙げざるを得ないでしょう。彼等のUS$50,000もするLotus Sametime 3D プラットフォームと一緒についてくる企業用アプリケーション、LDAP(Light Directory Access Protocol)はなかなかのものです。
評判の点ではこれに及ぶ会社はないですね。Forterra は最近社員を半分くらいレイオフしたし、Linden Lab はコンシューマーより過ぎで、性文化関連のイメージが強いという問題があります。 ProtonMedia とAltadyn はユーザーの小さなグループの外ではほとんどブランドというものが確立できていません。Nortel は参入したての状態です。」
Portability
さて、持ち運びができるかどうかという意味でしょうが、コンテンツのGrid 間の移動の容易さのことでしょうか?
「もしベンダーを選んでその選択が誤まっていたとしても、あるいはベンダーがビジネスを止めてしまったとしても、私はすべてを失ってしまうのは嫌。」
ここでいうベンダーとは仮想空間のサービス供給業者のことです。ずっと論じられているIBMでありLinden Lab 他もろもろの業者のことです。因みにリンデンの正しい呼び名の省略形は私たち日本人が通常使っている「リンデンラボ」ではありません。「リンデンラブ」が正しい英語表現です。つまり、「研究所」の省略形は「ラボ」ではなくて、「ラブ」なんです。
「OpensSim: もし私が自分自身のGrid を経営していたとしたら、私はあらゆるものをセーブできます。あらゆるものというのは、地域や土地や持ち物倉庫や、ユーザーアカウントといったあらゆるものを意味します。そして私は自分の持ち物を一つのホストから他のホストに、また自身のサーバーに移動させることができます。私のサーバーから外部ホストに移動させることもできます。私はまたRegion やGrid 全体を複製したり、アーカイブに保存することすらできるのです。
Second Life: Second Inventory やMeerkat viewer を使えば私自身が作ったものをOpensSim に持ち込んだり、反対にOpneSimからSLに持ち込んだりできます。もし、私が外部の契約者に頼んでアイテムを作ってもらったら、私はアーカイブに入れるためのコピーを送ってもらえます。しかしながら、最近になってRegion 全体を保存したり、それをOpenSimベースの環境に移すことを、法的問題なしには行えないことが分かって来ました。また、土地やユーザーアカウントを保存する方法がないことも分かりました。
Other Platform: web.alive,3Dxploere, Olive, ProtoSphere といったプラットフォームではアイテムの移動や保存はそのGridの所有者次第です。作ったものを一つのプラットフォームから別のものに移すのは厄介です。たとえ同様のoff-line 3D files がこれらの世界に導入されたとしてもです。
背後にあるプラットフォームが個人の所有物なので、ユーザーのデータベースや持ち物やあるベンダーが作ったものをまるごと他へ移すというのは非常に困難か不可能なのです。」
Propietary なのでという説明がしてありますが、これはLinden等の事業者が持っているプラットフォームは商用に供されているものであるのに対し、個人ベースの場合はサーバーとその内容物が個人の所有物であって、その中には必ずしもGridとは関係のない個人情報や他者のメールや知的所有権の情報などが入っている可能性が多いので、という意味ではないかと私は解しています。
次回はEco System と使い易さの観点からの記述です。
Posted by Sophiee Winkler at 13:03│Comments(0)
│ビジネス
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