2010年07月20日
SL創世記(4)
Massively のTateru NinoによるSLの歴史の特集記事を訳しています。6月末頃のものです。彼女は2005年は振り返ってみると色々な事柄が隠れているようで中々面白いと述べています。
「2005年の3月にはSLの1.6がロールアウトされた。Quicktime media streamingや今ではすっかりSLの標準的なもの作りのインターフェースになっている多くの特質、装備が加わっていた。もの作りのインターフェースは非常に使いにくいのではないかと我々は考えたが、ほとんどのユーザーは何ら問題を感じることなくそれを使っていた。
GOMとLindex
「1年以上もの間にわたりGaming Open Market(GOM)と呼ばれる多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム用の通貨取引が、SLのリンデンドルとUSドルの交換というサードパーティのサービスの形で提供されていた。
表面的にはリンデンラボが何度も自分達独自の統合的通貨交換のシステムが採用されるという指摘した後に、GOMが単純にリンデンドルの取り扱いを止めたというように見える。それが一般の理解だったし、GOMの前社長の一人が肯定したことだった。
しかし、GOMのリンデンドル取り扱い停止のアナウンスメントの日に、何人かのリンデンのスタッフが別のストーリーを語っていたのを覚えている。そもそもGOMは契約でリンデンが自分のサービスを準備できるまで1年間に亘って交換サービスを供給することになっていた。だが、伝えられるところではGOMは契約満了よりも8週間も前に通貨の取引量の減少を理由に予告なしに約束を破って解約したというのだ。
そういえばリンデンの二人のスタッフがSLの中と、SLフォーラムでこの話を怒りを込めて語っていたことを思い出した。しかしフォーラムへの投稿は削除され、再度投稿を行なったスタッフは首になった。
どちらの話を信ずるかは貴方次第だ。その当時はほとんどの人々が第一のストーリーを信じていた。Lindex,つまりリンデン自身の通貨交換の市場はGOMの取り扱い停止の2週間後には発足した。そしてGOMという言葉はSLで通用するスラングの一つとして神殿に祭られることとなった。どのように使うのかというと、既に成功しているユーザーの確立されたビジネスモデルやリンデンラボにお金が流れ込んでくる仕組みを一緒に協力して維持していたユーザーパートナーのモデルを、突然リンデンラボが破壊するような動きをとったときなどに使うのだ。」
注:『リンデンのやつ、またGOMしたな!』
「このスラングとしてのGOMの使い方はその意味するところのものが、かなり頻繁に起きたので、共通の認識として広がるのには十分だった。」
お手軽マネーの神話
「Ailin Graef,というより新興起業家のAnshe Chungという名前の方でよく知られていると思うが、2005年12月のCNNのビジネスマガジンで特集された。その僅か3ヶ月後にはリンデンは基本アカウントを無料で提供することを決めた。
記事は『お手軽マネー』というそそられるが、実態は神秘に包まれているものを探し求めている多くの人々の関心を惹いた。そして非常に多くの新しいユーザーがSLはゲームでワンクリックで巨大シャチが殺せて金がもらえるのだと勘違いして、ユーザー登録した。
やってみるとSLで金を儲ける方法というのはそんなにやさしいものではなかったし、世界の他の場所で金を儲けるのと違う方法があるという訳でもなかった。時間と努力が必要な点は同じだったのだ。
新しいSLユーザーの有していた誤まった概念と現実とのギャップが、新旧のユーザー間に莫大な混乱と摩擦と対立感情を生み出した。」
次回はGrieferについてです。
Posted by Sophiee Winkler at 13:16│Comments(0)
│ビジネス
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